ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・トラペ・ペール・エ・フィス

トラペ・ペール・エ・フィス

フランス Domaine Trapet Pere et Fils ブルゴーニュ
● 2022年ドメーヌ・トラペの第2弾です。

 まぁ・・失敗しました。だって・・余りに・・

「トラペの白、A.C.ブルとA.C.マルサネ・ブランが今飲んで超絶に美味しい!」

のが、第1弾後に判ったんです・・。なので、こんな状況なら無理して昨年の2021年ものよりも安く・・まではしないで、「昨年と同じ」までに留めておけばよかったかと・・ちょっと反省はしています・・が、安い方が良いですよね。

 また、何と94ポイントまで付くほどマルサネ・ルージュが評価高いです。ビックリですが、流石にそれは付け過ぎとしても近いほどのポテンシャルは確認していますし、ル・メイ・フランゲも同じ価格ですから安くて美味しいので、是非ご検討いただけましたら幸いです。

 因みにトラペさんは、2022年ものをこのように表現しています。


「 2022年は年明けから比較的温暖な気候が続いていたが、4月に入るととても寒くなって何度か霜が降りた。幸いにも2021年のような大きな被害は受けずに済み、5月に入ると気温が急上昇して葡萄の成長も早くなって2003年を彷彿させるような早熟傾向となった。

 開花期も平均より2週間早く、2003年に次いで2番目に早熟なヴィンテージとなった。6月に入っても暑い日が続いて乾燥していたのでこのままだと水不足に陥るかと思われたが、6月下旬に記録的な大雨が降って結果的にこれが2022年ヴィンテージが素晴らしくなった大きな要因の1つになった。

 7月に入るとさらに気温が上がり、何度も猛暑の波が襲ってきて気温が41℃まで到達する日もあった。8月になっても非常に暑く乾燥した日が続いたので葡萄に大きなストレスを与えるのではと心配したが、7月中旬に少しにわか雨が降ったことに加えて近年の温暖化の影響で葡萄自身が気孔を閉じて猛暑から身を守る術を知っていたようで、ゆっくりではあったが葡萄の色付きは進んでいった。

 色付き前に少しウドンコ病が見られたくらいで葡萄の健康状態は良好で、収穫は9月6日から開始した。気候だけを見れば2020年のような重厚感のあるワインになるかと思われたが、思ったよりも自然糖度は低くて酸も残ってくれたのでコート ド ニュイらしい骨格のあるリッチでバランスの良いワインになっている。」

 そう・・2022年ものはポテンシャルが凄く高い分、アイテムにより・・暖かくなるまで待つ、もしくは2~5年待つ(上級キュヴェ)が求められます。メディアは、「ポテンシャルと今の状態の違い」を嗅ぎ取った評価にはなっておらず、

「おらの評価が全て」

みたいな評点ですので、このようなポテンシャル点が今飲んで点とは異なることを前提にしていませんので悪しからず・・。

 なお、次回新着発行時までの特別価格になりますので、どうぞよろしくお願いします。



 2020年もの100ポイント、2021年もの99ポイント、2022年もの99ポイントと、半端無い評価を持続しているドメーヌ・トラペのシャンベルタンG.C.ですが、ベースの2022年村名ジュヴレ=シャンベルタンでさえ・・エレガント系のピノ・ノワール大好きな noisy の心を揺さぶる素晴らしい出来になったと感じています。

 ようやっと・・と言いますか、「余りに(不当に?)弱い円」の時代の終わりを感じさせるように、対ユーロ、対ドルの修正段階に入ったと思われる為替の値動きですが、物価の上昇がサラリーの上昇の前に始まっていますから、ワインファンの方々もマインドが弱くなっているように感じています。フィネスさんもかなり頑張って値付けされているのが判りますが、

「トラペのワインのポテンシャル上昇とジュヴレのトップ生産者に登り詰めた状況を反映した価格」

になっていますので、値上げは避けられないところです。

 余りに素晴らしい出来映えと、納得できる値上げ幅であることは感じますが、それでも消費者マインドを考慮しますと・・何とか対応しないといけないと言うことで、2022年もののトラペのご案内につきましては、

「普段よりもさらに5%ほど下げ、ほとんどの2021年ものよりも値下げした価格で限定期間(1週間)ご案内!」

させていただくことにしました。短い期間のみでその後は通常の新着価格ほどに上げさせていただきますので、ぜひご検討をいただきたいと思います。

 とにかく一度、どんなキュヴェでも・・この・・濃度と柔らかさ、美しさに満ちた素晴らしいトラペ2022年を飲んでみていただきたいと思います。超お薦めします!

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 圧巻の2021年ものドメーヌ・トラペをご紹介させていただきます。もっとも・・

「あまりに入荷が無く、テイスティング出来たのは史上最低数に留まってしまった」

ことをお詫び申し上げます。

 ですが、飲めたアイテムからは、2021年もののドメーヌ・トラペが如何に凄いか・・良く判ったんですね。

 1859 の村名を飲んでしまいましたが・・いや、マジで素晴らしいです!・・もはや・・放ってはおけない素晴らしさに感動しました!

 また、その入荷量の少なさは、

「質にこだわったからこそ少なくなった」

と理解しました。ぜひご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
 
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 満を持して2020年のドメーヌ・トラペをご紹介させていただきます。長くトラペのワインと向き合ってきました。昨年ご紹介させていただきました2019年ものは、

「流れるような美味しさ、美しさの、トラペとしてのすべてがマッチした美味しさ」

を感じさせてくれました。


 2020年ものは、ヴィンテージ背景を実直に現した非常に濃密なスタイルのブルゴーニュワインが多いので、

「・・さあ・・2020年こそはトラペの真骨頂が試されるヴィンテージに違いない!」

 そう思ってテイスティングに臨みました。


 ある種、過大だと思えてしまう果実の風味は、いずれマッチングするとは言え、「すぐに飲むのはやめよう」と言わざるを得ない多くのブルゴーニュの生産者に有って、

「やはりトラペはトラペだった!」

と素直に喜べる半端無い仕上がりを確認させていただきました。


 2020年と言う、少雨にたたられ、最後に救済の雨が降って何とか救われ、その結果として「マンモスな果実味」と「長寿」を得た素晴らしいヴィンテージに有って、ドメーヌ・トラペは、

「ビオディナミが途轍もない、信じられないほどのパワーを与えてくれたに違いない!」

 そう思えるほど、

「完璧!」

としか思えない・・しなやかで美しく流れるような見事なアロマと味わいを達成しているんです。


 左の写真はこのコラムを書いている数時間前に開けた・・それまで休めていた、2020年ものの村名ジュヴレ=シャンベルタンの、少し大きめのサイズにカットした写真です。

 深紅を基調とした美しいアナログ的なグラデュエーションはしっとりと落ち着いた外観を見せ、強さも弱さも見せつけない、ただただ美しい姿をしているように思います。

 何一つ過不足無く、ジュヴレ=シャンベルタンとしての完璧な味わいを感じさせてくれるんです。鉄っぽさ、血っぽさ、獣っぽさを精妙なアロマ、そして精緻なバランスで飲ませてくれます。

 その表情は洗練され、尖った部分は全くなく、それでも2020年と言う厳しかったヴィンテージがくれた恩恵と造り手の熱情をしのばせてくれます。

 メディアはこれをして「完璧」となぜ言えないのだろうか・・と疑問さえ感じています。


 飲めた他のアイテムにも同じものを感じます。残念ながら余りに少ない上級アイテムには手を出せませんでしたが、

「村名でさえ・・この完璧さを感じさせる仕上がり!」

です。

 ドメーヌ・トラペにとっては凄いヴィンテージになりました。そして唯一と言って良い「真のビオディナミ」のジュヴレのドメーヌが、その真骨頂を見せた年でも有ります。2020年のトラペを飲まずに何を飲めと言うのか・・と言いたい・・是非飲んでみてください。超お勧めします!

■ドメーヌより
 2019年から2020年に掛けての冬は温暖で雨が多く降ったので、地中に多くの水を蓄えることができた。4月に入っても夏のような気温だったので葡萄畑は早熟傾向で5月中旬には開花が始まった。病気はあまり見られず、ウドンコ病が少し発生したくらいだった。7月は平均の2倍以上の日照量があって非常に暑く乾燥したので、日中の暑い時間を避けて涼しい早朝に畑仕事をするようにした。乾燥によって収穫量が少なくなる心配があったが、8月中旬に恵みの雨が降ってくれたおかげで葡萄の成熟は一気に進み、8月26日から収穫を開始した。収穫された葡萄は健康で素晴らしい成熟をしており、心を奪われるほどの出来だった。ブルゴーニュらしい酸味がワインにフレッシュとメリハリを与えており、なおかつパワフルで豊かな味わいの2020年は正に規格外の出来と言えるだろう。


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 感動的な味わいでした。2019年もので・・ついに・・ビオディナミ転向後、20数年を掛けて自身のワインの味わいを完成させたと言えます。その答えとなるキュヴェは、実は・・ドメーヌ・トラペ・ペール・エ・フェスの2019年もの全てで確認出来ます。勿論そのトップはシャンベルタンが究極の姿をしていると思いますが、どのキュヴェを飲んでも・・

「そのアペラシオンでトップの質感を持っている」

とご理解いただけるでしょう。そしてその上で、

「実はドメーヌ・トラペの根本は、この20数年間何も変わっていなかった。」

とも・・知るでしょう。トラペの畑、葡萄、醸造を取り巻く全ての環境が変化、成長、熟成するのに20数年と言う年月が必要だっただけなのでしょう。

 そして2019年もので初めて造った「キュヴェ1859」・・。このワインをもし飲むことができるなら、「トラペの根本は何も変わっていない」ことを教えてくれます。そして、この類稀な美しさ、フィネス・・・「質感」と言う言葉が、ワインを言葉にする時に最も重要だと思い知るでしょう。是非この「圧巻な質感」に触れてみて下さい。


 ついにブルゴーニュワインのトップに並んだのは間違いないと言えます。
左はラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌の2019年ミレジムのページです。早々たる顔ぶれに驚きますが、・・まぁ、確かにあのクロ・デ・ランブレイの100点取得にはビックリ・・。常連である「トラペ」の100点は、むしろもう珍しくは有りません。

 ただし・・2019年もののトラペは、ある意味「お化け並み」の質感を持っていると感じました。「物凄い質感!」・・これに尽きるかと。

 シャペル=シャンベルタンのツヤツヤとしたミネラリティに包まれた物凄い要素の質感。村名に至っては、キュヴェ1859の完璧と思えるようなバランス。これはいつもの年なら「オストレア」に混ぜられている葡萄で仕上げたものらしいんですが、もう・・べらぼうに旨いです!・・そして、仲間?を奪われたオストレアの縦伸び系の見事な味わい!

 また下級クラスも凄いです。マルサネの赤、白は・・とてもマルサネとは思えない質感を感じさせてくれますし、いつも美味しいコート・ド・ニュイ=ヴィラージュはキュヴェ1859を一回り小さくしただけ・・みたいな味わいなんですね・・これ、いつもはそれなりに沢山いただけるんですが、2019年ものは抑え込み失敗・・今回ご紹介分だけです。

 パスグラのア・ミニマも凄いです。いつも美味しいので、

「評価が低過ぎる!」

と言い続けて来たのが少しは効いたのか?・・何と、あのジャスパー・モリス氏が89点!・・在り得ないですね。あの人はいつも87とか86とか・・でしたから。まぁ、2018年ものにティム・アトキン氏が90点付けたのが効いたのかもしれません。

 このブルゴーニュのトップクラスのワインの中では、実は・・

「トラペのワインが一番リーズナブル・・」

と言う事実に驚かれるかもしれませんが、左のLRVF誌でもトラペの2019シャンベルタンは、価格を書いてないロマネ=コンティをはじめ、ルソーが2000ユーロ、ルロワが10000ユーロで、このところ価格が上がってしまって手の出なくなったクロ・デ・ランブレイが480ユーロとほぼ同様な500ユーロになっています。

 どのキュヴェも非常に少ないので、

「兎に角、何でも良いから1本でも!」

飲んでみて下さい。

 最高のヴィンテージの、ブルゴーニュ最高のドメーヌのワインです。お勧めします。

■ドメーヌより
 2019年は春は温暖で気温が20℃くらいになる日もあったが、4月になると気温が低下し、2016年や2017年の霜の被害を思い出させるような天候だった。4月末になると一旦気温が上昇して回復傾向に向かったが、5月になると再び気温が低下。6月も気温の乱高下があり、安定しない気候が続いた。7月にようやく夏らしい気候になって葡萄の成熟も進んだが、今度は酷暑が続いて葡萄は水不足のストレスにさらされることになった。それでも我々の畑の古木は健気に耐えて、小さいながらも果皮が厚く、酸味もしっかりとしたほぼ完璧に近い葡萄が収穫できた。魅惑的で豊かな果実のアロマ、たっぷりとしながらも絹のように滑らかな舌触り。昔を思い起こせば目が覚めるほど素晴らしかった1929年や豪華絢爛だった1959年、最近で言えば豊かで輝いていた2009年を連想させるほどで、繊細かつエネルギッシュな味わいは正に「9」が付くヴィンテージにふさわしいワインと言えるだろう。

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 2018年のドメーヌ・トラペです。いや~・・ビックリです・・。どうしてこんなに変われるのか・・劇的な変化を遂げた2018年でした。

「・・そんなこと言ったって、トラペはトラペでしょ?・・誰だって飲めば判りますよ・・」

とおっしゃるかもしれませんが、いや~・・・もしブラインドで出されたら、絶対外すと思いますよ。

 noisy 的には、

「攻撃された ナマコ が取る行動!」

みたいなものに感じられまして・・はい・・。


 ナマコは危険を感じると、

「内臓を身体から出して逃げる」

そうです。そうやって内蔵を食べさせて逃げ切るのかな?


 で、2018年もののドメーヌ・トラペは2016年以前のキュヴェと比較しますと、内臓と皮が逆転しちゃってます。

 つまり、

「マンモスなクリスタル風ミネラリティが表面に、愛らしくふっかふかに優しい果実味は完全エキス化され中心部へ」

と移動しています。これは、noisy がテイスティングしたキュヴェ、全てにおいて言えることなんですね。


 ですので、

「まるで メオか、ヴォギュエか、ルーミエか?」

みたいな感じがしていまして、noisy の脳も相当に揺れています・・。


 そして、シャルドネも全く同じなんですが、非常に理解しやすい味わいになっていますので、

「・・そんな訳ないでしょ・・でも確かめるにはすぐに美味しく飲めないとなぁ・・」

とおっしゃる方にはシャルドネを、

「それは面白い!」

と思われましたら、早い段階でさくっと飲むのでしたら「村名ジュヴレ以下」、早い段階で時間を掛けて飲めるのでしたら「村名オストレア以上を」お勧めいたします。


 ほんと、目が離せない・・ですよね。凄い状況になって来ました!是非ご検討くださいませ。

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 2017年のドメーヌ・トラペのご案内です。2013年に続き、またまたトラペがやってくれちゃいました・・。また価格が上がるか・・と懸念も有りますが、海外のワイン販売サイトをアチコチ見てみると、異変が起こってます。トラペの下~中級キュヴェが軒並み完売になってるんですね・・。どう言うことなんでしょう?

 実は、ル・ギィド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス誌(旧クラスメン)が、2017年シャンベルタン/トラペに20点満点を付けちゃったんですね。勿論、他のワインもそうですよ・・写真はこちら。
 あの村名アレアでさえ、17点と言う高い評価でした。

 ル・ギィド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランスは以前はクラスメンでしたし、現在も月刊のル・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスを出版していますので、皆さんももうお馴染みかと思います。


 で、noisy も2017年ものは気合を入れてテイスティングに臨んだ訳です。2015年は本当に美味しく、2016年ものもその延長で厳しかった年を乗り越えました。まぁ、noisy的には2016年の方が好きかもしれませんが・・。

 2017年もののドメーヌ・トラペは・・もう以前のトラペとはかなり異なっています。これは、ユベール・ラミーの2017年でも同様のことを言ってますので、

「・・お~い・・またかよ・・」

と思われるかもしれません。

「もう作り話は・・いらないよ・・」


 でも、そうじゃないんです。


 トラペの柔らかで優しい作風。それはおそらく皆さんも認めるところでしょう。それが好きか嫌いか・・も人それぞれです。

 しかし2017年ものは、そんな安易な言葉では表現できない、いや、間違っているとさえ感じるほど、全体的な印象は異なったものとなって感じられるはずです。

 noisy 的には、それは2017年特有のものなのか、単なる偶然の産物なのかは判断できていません。

 要約してしまうと・・こんな感じかと思います。

「2017年のドメーヌ・トラペは、それまでの彼らのワインそのものを透明感の高いミネラリティの透過性カプセルで包み込んだ!」

と言えます。


 なので・・もう、全然違って感じられてしまうんですよ・・今までのトラペのワインと。それが顕著なのが下~中級キュヴェです。もしブラインドテイスティングで出されたら、全く当たらないと・・思いますよ。noisy も散々迷って・・当てられるかどうか・・と言うところかと思います。

 素晴らしいミネラリティのヴェールを得て、柔らかでエレガントな液体は光り輝いています。

 だから、海外でも今まで散々残っていた下級キュヴェがすでに完売しているんじゃないか?・・などと思っている訳です。

 そして、20点満点のシャンベルタンですが、フィネスの担当さん、K君によりますと・・

「ルーミエのミュジニーより旨い!」

と言って憚りませんでした・・(^^;;・・マジか~?・・どっちも飲ませろよ~!・・


 と言う訳でして、このマンモスな量ながら滅茶苦茶美しいミネラリティを衣に得たトラペですが、これがこの先も続くのか、それとも2017年と言うヴィンテージの特徴なのか?・・と言う疑問は先送りすることになりますが、少なくとも2017年のトラペが驚くほど変わって、しかも驚異的に美味しいのは間違い在りません。・・ちょっと煽った感じに取られるかもしれませんが、

「騙されたと思って、パスグラでもA.C.ブルでも白でも・・飲んでみてください。」

とお伝えしましょう。

 勿論ですが、noisy も未だ飲めていない1級以上のクラスも、「ル・ギィド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス」がこれほどに高い評価をしていますので、間違い無いと思われます。

 貴重な、しかも分岐点的なヴィンテージになった2017年かと思われます。是非ともご検討くださいませ。

■生産者のコメント
 2017年は春から暖かく早熟で3月末にはすでに葡萄の葉が開いている畑もあったほど。4月末には2016年同様、霜の気配が漂ってきたが藁を燃やして煙幕を張ることで霜害を回避することができた。5月になっても暖かい気候は変わらず開花期も問題なく経過。7月は猛暑で中旬には色付きも始まり、まるで2009年を彷彿させるような早熟具合だった。7月末に雨が適度に降ったことで葡萄の果皮が厚くなり、8月の天気が良好だったおかげで種も果梗も良く熟して完璧と言って良いくらいの健康状態になり、2017年が素晴らしいヴィンテージになるであろうことは疑いようもなかった。気品がありつつも豊かな味わいで、すでに優雅さと偉大さを醸し出している。エネルギーに満ち溢れ、かつエレガントなワインは舌が肥えた愛好家さえも惹きつけるだろう。
━━━━━
 ジュヴレのビオ生産者、ドメーヌ・トラペです。しなやかで優しい、美しいワインで尖った部分が無いです。


 1868年から6世代にわたってジュヴレ シャンベルタンでワイン造りを続けているこのドメ ーヌは、代々少しずつ畑を増やしていき、現在では13haの畑を所有しています。現当主のジャンルイ氏は物腰柔らかく穏やかな人物で、1996年からビオディナミを導入して自然を最大限に尊重したワイン造りを行っています。

 畑の手入れはビオディナミで化学肥料や除草剤は一切使用していません。ジャンルイ氏の
「ビオディナミにおいて、人間の役割は葡萄が安定して育つように支えてあげることが大事で、畑仕事と選別をしっかりやれば、あとは葡萄が勝手に良いワインになるように働いてくれる。」

という言葉の通り、クォーツ(水晶)の粉末を定期的に畑に撒くことで土壌の活性化を促し、植物のエネルギーを引き出して病気に負けない木を育てることを目指しています。葡萄の木の仕立ては片翼式ギュイヨ、コルドンロワイヤルで春に厳しい摘芽を行い、凝縮した葡萄のみ収穫しています。樹齢も高いものが多く、植え付けも1ha当たり約12000株以下にし、収量を抑えることによって品質のレベルを高める努力をしています。

 収穫は全て手摘みで行い、畑と醸造所でそれぞれ選別し、醸造所では除梗前の房の状態と除梗後の粒の状態での2度に渡る選別が15人で行われます。除梗は約30%で、開放桶で低温浸漬を行い、3~4週間かけてゆっくりアルコール醗酵をさせます。必要に応じて櫂入れを行い、空圧式圧搾機でプレスした後にワインは樽へ移され、樫樽で15~18ヵ月熟成されます。樽は主にトロンセ、アリエ、ヴォージュ産のものが使われています。

 収穫は全て手摘みで行い、畑と醸造所でそれぞれ選別し、醸造所では除梗前の房の状態と除梗後の粒の状態での2度に渡る選別が15人で行われます。除梗は約30%で、開放桶で低温浸漬を行い、3~4週間かけてゆっくりアルコール醗酵をさせます。必要に応じて櫂入れを行い、空圧式圧搾機でプレスした後にワインは樽へ移され、樫樽で15~18ヵ月熟成されます。樽は主にトロンセ、アリエ、ヴォージュ産のものが使われています。


2022 Marsannay Rouge
マルサネ・ルージュ

19384
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・トラペ・ペール・エ・フィス

◆◆◆ フィネスさんの在庫を全部いただきました!次回新着までの限定価格です。
■メディア情報
◇2022年もの
 93~94 Points Heiner Lobenberg
 93 Points Cellar Tracker
 89~92 Points Drink from 2026~2030 Jasper Morris - Inside Burgundy
◇2021年もの
 90 Points 「Drink between 2026-2045」John Gilman
 87~89 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◇2020年もの
 93 Points Decanter
 89~91 Points Wine Advocate
 88~91 Points Burghound
 90 Points John Gilman
 86~89 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◇2019年もの
 89~91Points The Wine Advocate
 87~89 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。葡萄の木の平均樹齢は50年で畑は約1.4ha、マルサネ村に位置する「Grasses Têtes(グラス テット)」という区画とクーシェイ村に位置する「Grand Poirier(グラン ポワリエ)」などの区画の葡萄が使われています。チャーミングな果実味とみずみずしい酸味、余韻に軽やかなタンニンを感じられ、飲みやすくもしっかりとした味わいです。
■イギリスのワイン評論家 Neal Martin氏による2018年物の試飲コメント
 黒い果実とコケモモを混ぜたような複雑な香り、丸みのあるタンニンとたっぷりとした旨味、クランベリーやワイルドベリーのような赤い果実の軽やかな酸味がアタックでは感じられ、余韻ではお茶や白コショウのようなニュアンスに変化する。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,490 (外税) 
【なんと・・上値94ポイントまで付いたマルサネ村名!・・そりゃぁ・・赤い果実が鮮烈でキュッと締まっていて素晴らしいですが!】
 先日都内ロワゾー・ド・フランスで行われた「アリゴター」はどうやら盛況だったようです。ただし、知っているのは業者向けの方だけですので、パーティの方は全く分かりません。ロワゾーのディッシュが出たそうですし、アリゴテだけじゃ無く、赤も在ったとか・・楽しそうですよね。

 Noisy wine からは oisy が出席しましたので、そのうちにページを創って見られるようにします・・お楽しみに。

 で、残念ながらトラペはメンバーでは無いんですが・・

「余りに凄い2022年のA.C.ブルとA.C.マルサネ・ブランを飲んでしまうと、ぜひ・・やって欲しい!」

と思う訳です。

 だって、ジュヴレが本拠でブロションからマルサネまで畑を持っていますし、マルサネ・ブランにはアリゴテも、ピノ・グリもピノ・ブランも入っている訳ですから、

「アリゴテの畑からの素晴らしいワインを生む可能性はある」

と思うんですね。

 まぁ・・あの地質学者のシルヴァン・パタイユのアリゴテは素晴らしいですが、彼も2022年のトラペの白をどこかで飲むでしょうから・・そうしたら

「ぶっとぶ!」

に違い無いと思うんですね。

 で、ネットの巷を徘徊しましたら、素晴らしいはずのキュヴェ1859には93ポイントしか付かないのに、

「単なるマルサネ・ルージュに94ポイント!」

まで付けているお方も見つけました!・・まぁ、ジャスパーさんもこのマルサネには上値で92ポイント、価格で3倍もするキュヴェ1859には上値93ポイントですので、かなり意味不明です。

 最高値の94ポイントを付けているヘイナー・ローデンベルグさんは、ある意味 noisy と同じ立場です。ワイン商をやられていらっしゃるんですね。

 で、ワイン商の方が93~94ポイント、SNSのセラートラッカーが平均93ポイントでジャスパーさんが上値92ポイントです。何か・・見えなくても良いものが見えて来ちゃいそうなポイント付けですよね。

 ある種、権威が関係無い方が正直に見えたりすることは多いです。権威のある所には・・何かと何かが動いちゃいますから。・・あ、マズイので止めておきましょう。

 グラスの写真も凄いですね・・もはや、

「ワインの中にグラスの成分が有る!」

かのように見えないでしょうか?

 そう・・透明なガラス成分が溶け込んでいるようなミネラリティです。

 以前、シルヴァン・パタイユのマルサネ・ルージュの「グラス・テット」のコラムでも同様のことを書いた記憶があるんですが、ここのワインは何故か、

「透明な・・ガラスのようなミネラリティがバッチリ載る!」

んですね。

 で、そこに赤い果実がふんだんに感じられる味わいで、ジュヴレのような重厚さのある鉄っぽさでは無く、もう少し軽やかな金属・・マグネシウムとか・・でしょうか。マンガンは鉄より軽いですが、比重はそこまで変わらないので・・それに、マンガンは鉄を強靭にする性質があるようです。どっちかなぁ・・判りませんが前者かもしれません。

 なので、ジュヴレのように重厚で鉄っぽくは無いですし、ブロションよりもやや軽く、フィサンとはまた赤い色の出方が異なるものの重さは同じくらい?・・みたいなイメージが有ります。

 その・・やや軽やかなのが凄く良いんですよ・・。なんでも重厚なら良いと思ってしまいがちですが、ドライでほんのりと、ちょっとだけ軽やかで、赤果実が瑞々しく感じられるミネラリティたっぷりなマルサネです。ぜひ飲んでみてください。

「94ポイントまであるマルサネ・ルージュ!」

どうぞよろしくお願いします。

 


 以下は以前のレヴューです。
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【旨ければそれなりの評価を付けましょう!・・激旨いです!】

 2020年のトラペのマルサネ・ルージュは、濃密さも有りつつも冷ややかで優しく冷たく、まったく2020年の暑さを良いベクトルに変えた素晴らしい出来だったと、今でも思っています。

 ですが2021年のマルサネ・ルージュは、いや・・素晴らしいです!・・透明なミネラリティがたっぷり存在し、そこに半透明なミネラリティが2~3割ほど混じる感じで、

「グラン・ポワリエは知らないが、グラステットは知っている!」

 ので・・そう、散々シルヴァン・パタイユをテイスティングして来た noisy は、グラステットのあのグラスそのもののミネラリティを良く・・覚えているんですね。

 なので、あの透明感が高くややカチッとした感じが、このマルサネにも反映されています。グラン・ポワリエは単独では飲んでいないので良く判りませんが、グラステットほどの透明感ではなく、やや白っぽさを感じさせるのがそうなのかも?・・などとは思っていますが、きっとそのミネラリティでしょう。

 そして2021年は、

「マルサネとジュヴレに微笑んだ!」

と感じます。

 なので、

「マルサネ2021年は滅茶美味しい!」

と言わせていただこうかと・・だって、先日ご案内させていただいた、あのクレール=ダユ継承のドメーヌ・バールのマルサネも、

「シルヴァン・パタイユ真っ青の美味しさ」

だと思うんですよ。

 まぁ、シルヴァンはシルヴァンで2021年を素晴らしいものにするに違い無いですが、noisy のところに入るかどうかも判らない状況になってしまいましたから、

「noisy の記憶の中のパタイユとバール、そしてトラペの比較」

を暗に・・やっているんですね。

 バールはすでに妖艶さをほんのり出し、トラペはテロワールをそのままに具現化しているに違い無いと思います・

 そして、2021年ヴィンテージは・・残念ながら間に挟まれたフィサンやブロションには特別には微笑まず、その両脇のマルサネとジュヴレに微笑んだと言え、

「2021年ものはマルサネ、ジュヴレともに滅茶美味しい!」

と言えると思います。

「・・おいおい・・それじゃぁ・・トラペは凄いじゃないか?」

と思われるでしょう?


 でもトラペは品質で素晴らしい恩恵を受けました・・トラペ自身の努力も有ります。ですが、

「数量がとんでもなく少ない!」

と言う厳しさも受けたんですね。

 飲んでみてください。めっちゃ・・美味しいです!・・エキスから生まれる赤い果実の素直な美味しさをご堪能下さい。


 以下は以前のレヴューです。
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【べらぼうに旨いです!・・デカンター誌、素晴らしいですね。93ポイントと高評価・・noisy もそれに載っかります!!】


 ティム・アトキン氏が在社して以来でしょうか、デカンター誌も何か吹っ切れたように・・

「ん・・それは正しい!」

と思える評価が増えて来たように思いますが、

「村名マルサネに93ポイント!」

を付けると言う行動には、敬意を表したいと思います。それこそ、

「ワイン主義!」

でしょう。どんなに素晴らしいと思っても下級アペラシオンだと判明したら、

「そのアペラシオンの評価枠内に収める」

ような古い評価をしていたら、これからの時代はやっていけないと思うんですね。良いワインにはアペラシオン主義を超えた正しい評価をすべきだと常々思っています。

 で、このマルサネ・・・単なる村名のマルサネですが、


「もう・・最高です。」

と、ワールドシリーズを終えた某プロ野球チームの四番打者のように、何を聞かれても、

「最高です。」

と、落ち着いた顔で言いたくなります・・


 こんなに香しいような・・匂って来そうな写真なんて、そうそう撮れませんでしょう?

 1枚目の写真だけで充分じゃないかと思うんですが・・一応、全景はこんな感じと言うことで2枚目も掲載しています。

 この、見事に地中のミネラリティを水分と一緒に吸い上げ、果実に供給したと思われる芸術的な色彩・・美しいですよね。

 マルサネと言えばシルヴァン・パタイユですが、ん~・・パタイユよりも完成度が高いかな・・滅茶美味しい・・です。濃密さも無くは無いものの、全く濃さを感じさせない精緻さ、エレガントであるにも関わらず、どこにも薄さも感じさせないと言うバランス・・マルサネらしい「赤」をたっぷり感じさせながら、余るものが無いと言うバランス・・。

 2019年もののとんでもなく美味しかった訳ですが、2020年ものを飲むと・・やはり2020年ものの勝ち!・・と言ってしまうに違いないです。

「でも・・高いじゃん・・」

と言われるかもしれませんが・・

「絶対に高く無い!」

と言い切れます。パタイユの最高峰の畑、レ・ロンジュロワ、クロ・デュ・ロワよりもリーズナブルで、しかも完成度が高いです。もはやこの2つの畑物はこの価格では買えませんでしょう?


「匂い立つマルサネ!」

 タイミングが良ければ・・出会えるでしょう。もしそこまで無かったら、少しでも残して翌日以降・・お試しください。きっと出会えると思います。お勧めです!




 以下は以前のレヴューです。
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【赤い果実のドライな表情と溶け込んでいるエレガントなタンニンの質感が素晴らしい!最高の出来でしょう!】

 2018年もののご案内時には判らなかったんですが、2018年もののマルサネ・ルージュに、
「Vertde Vin」誌が、

「92~93 Points」

と大絶賛しているのを最近見つけました。

「お~・・ようやっと・・お仲間がいらっしゃった・・」

と言うような気持ちです。

 アドヴォケイトもこの2019年ものに上値 91ポイントと、過小評価とは感じるものの、それなりの評価をしています。ジャスパーさんは何故か2018年ものが1ポイント下げの89ポイントと的外れで、いつもの覇気のない定型評価に戻っています。

 色合いは明らかに2018年ものよりも濃密ですが、「濃い」と言う表現が全く当たらない、ふさわしくないと思えるエレガンスです。こちらもしっかり「質感」を感じさせてくれます。

 マルサネと言えばやはりシルヴァン・パタイユと比較したくなりますが、

「透明感があり、硬質なシルヴァン・パタイユに対し、優しく柔らかいトラペ」

と言う構図だったと思います。


 しかしながら、2019年ものはだいぶ違うかと思います。それは・・あくまでトラペ側の違いでは有りますが、


「さらに優しく柔らかさを深めた要素の外側に雅なミネラリティで包まれた味わい」

になっているんですね。

 シルヴァン・パタイユは「タイト」ですがトラペは「タイトでは無かった」ものが、トラペもタイトに締まったニュアンスがある・・と感じます。

 単に締まっただけならそれっきりですが、内容が非常に深さを持ったまま、トラペらしい柔らかさと優しさを持ったまま、硬質にも感じられるミネラリティを周りに侍らせたかのように感じます。これで美味しくない訳が無いじゃないですか・・。

 アドヴォケイトの上値91ポイントは、まぁまぁ・・アドヴォケイトとしましたら精いっぱいの評価かと思います。あと2点は上積みしていただきたいところですね。素晴らしい出来でした。ル・メイ・フランゲと同様、リーズナブルながらトラペ2019の良さを感じさせてくれるキュヴェです。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【明らかにミネラリティの総量が増えた様にも感じられてしまう・・凄いマルサネ村名です!】

 マルサネとかフィサンとか、コート=ドールの北端辺りも面白いですよね。これがジュヴレとか、シャンボールとかになって来てしまいますと、

「もはやそこで遊ぶのは、豪遊と言った方が良い時代」

になってしまったのかもしれません。noisy がワインを勉強し始めた頃は、確かにその頃としては安くはなかったですが、もっとずっと色が淡くて、あまり美味しくない感じにしか思っていませんでした。

 でも、この頃は還って、ちょっと外れていた方が面白かったり、安かったり、意外に美味しかったり、再発見出来ていないでしょうか?


 このマルサネ2018年は、やはりトラペ大改革?の結果として、

「ベクトル変換」

された表現自体を「豪遊出来る?」見事な仕上がりになっていますよ。


 もし、2017年・・いや、2016年以前のトラペしか知らないとしたら、これは非常に面白いです。何故って・・

「トラペのマルサネ2018年だと信じることが出来るか!?」

と言う点で、納得するのに時間が掛かるはずだからです。


 それほどまでに違って感じられるはずですよ。そして、コーティングされたミネラリティが一瞬、ほころびを見せた瞬間に、実は「超エキス化」と言う作用が成された以前のトラペの表情が見え隠れしてくるはずなんですね。

 なので、

「あ~・・トラペ、ここにいた~!」

と思えるはずですが、それでもその超エキス化された部分がですね・・相当に素晴らしいので、メオかヴォギュエかルーミエか・・と似ている対象を探す羽目になってしまう訳です。

 出来は素晴らしいです。ティム・アトキン氏は、

「トラペの下級~中級キュヴェはすべからく90点」

と決め込んでいるようなので全然面白くないですが、この肌理の細やかさと複雑性を見れば、いかに素晴らしい出来のA.C.ブルだとしても、「同じ評価」は全く以て納得できないですね。素晴らしいです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!】

 希しくも昨年の2016年ものと全く同じ形で撮れた写真をご覧ください。

 まぁ、若干露出が異なってはいますが・・それでも2016年ものと2017年ものの違いが、結構に顕著に出ているように思います。

 色っぽい2016年に対し、2017年ものは・・2016年ものをそっくりそのまんま、クリスタルなヴェールで包み込んでしまっています。

 ですのでテクスチュアは基本、硬質です。しかしながらヴェールですので・・じんわりと染み出てくるんですよこれが・・!

 マルサネと言えば、noisy のところではシルヴァン・パタイユです。非常に・・多く販売しています。2017年のパタイユ村名マルサネも非常に旨いです。

 しかし、多彩な表情を見せ、複雑性とポテンシャルを感じさせるパタイユをも凌ぐものを持っているのは間違いありません。それは・・

「トラペならではの卓越したエレガンスの表現」

です。

 少なくともこの一点においてはシルヴァン・パタイユは負け・・です。あのマルサネ17年を「完璧」と表したnoisy でさえ、そう感じます。それを可能にしたのが、どこでも書いてますが・・クリスタルなヴェールです。硬質で非常に高質です。繊細でも有ります。なので滅茶苦茶旨い!・・いや、もっと高いワインをお薦めしたいのが心情では有ります・・(^^;; 飲んでみてください。考え方が変わると思いますよ。

P.S.あ、アドヴォケイトが上値で90点、付けてました。・・その程度か~・・?


 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶エロティック!・・こちらもE.ルジx、入ってます・・?・・これは是非飲んでみてください。トラペはこっちの方向に向かうのか!】

 実は・・いつも美味しいオストレアにも、「その気は」有るんですが、タイミングの性か、もしくは休養が不足しているのか、いつもよりはほんの僅かにタイトなので、この部分がマスキングされてるんですね・・。

 安くて滅茶美味しい、ア・ミニマに書きかましたが、

「・・エマニュエル・ルジェ・・入ってます・・?」

と言いたくなるような妖艶さ、エロティシズムが存在します。

 皆さん、ルジェをどうして買うかって言えば、あの妖艶なアロマですよね?・・それにやられちゃってるんだと思うんですけど、何故かこのマルサネが、実にエロいんですね・・。

 まぁ、確かに滅茶深い構造をしている・・と言う訳では無いのは確かですが、並のジュヴレは皆平伏しちゃいますよ。感動のエロティックアロマ、是非飲んで確かめてください。

 トラペさん、そっちに向かうのか?・・たまたまなのか・・?noisy は上のキュヴェを飲めてないので断言できませんが、少なくとも、

「2015年までのトラペとも違う!」

と申し上げておきましょう。これは必飲だと思います。価格もリーズナブル!是非飲んでみてください。


 以下は以前のレヴューです。
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【非常に上質!エレガンスとエナジー、そしてエキスの味わいが素晴らしいマルサネです!】

 もうそろそろ皆さんも、マルサネと言うアペラシオンが只者では無かったことに気付き始めていらっしゃることと思います。シルヴァン・パタイユが造るマルサネオンパレードも、

「・・信じられない美味しさ・・」

とおっしゃる方が多いです。


 特に、余り前以ての情報を得ようとはしないで、ただ美味しいものには目が無い・・そんなスタイルの方々は、例えばパタイユの・・

「フルール・ド・ピノ・マルサネ・ロゼ」

などを飲まれると、本当にビックリされていらっしゃいます。


「・・こんなにピュアに香るんですね・・」

と、在庫を全部購入された方もいらっしゃいました・・それでもまるで無くなっちゃうとリリース直後だけに困ってしまうので少しだけ残していただきましたが!


 勿論、マルサネ・ロゼだけに留まらずピノ・ノワールもシャルドネも、そしてアリゴテも素晴らしいです。そんなシルヴァン・パタイユの素晴らしいマルサネにも引けを取らない・・どころか、完成度では超えているかもしれないと思わせるのがこのマルサネです。・・いや、勿論ですがアメリー・ベルトーのフィサンも美味しいですけどマルサネではないので・・


 ポテンシャルの高さ、透明度抜群のシルヴァン・パタイユのマルサネに対し、柔らかさや包容力、完成度の高さ、フィネスで対抗しているのがこのマルサネです。

 このように何年間かの写真を見ていただけますと判りやすいかと思いますが、

「・・全然違う色彩・・」

ですよね?


 2013年はやや淡く、透明なものに混じった白っぽいミネラリティが見えるかのようです。2014年はそれよりもやや濃く、白っぽさは無いように見えます。2015年はさらに濃く、赤系のグラデュエーションが多彩、しっとり感も見えてくるかのようです・・いや、そう見えなかったらすみません。


 そんな完成度の高い感じがモロにそのまんま・・です。果実感もしっかり有りながら、単にそれだけでは無い、複雑な要素が絡み合っています。暖かいジュヴレよりも少し冷涼なのでしょうか。果実の質感も冷たいです。

 縦にもとても伸び、横への展開はほどほどで、とても締まりが有ってエレガントさに結ばれているように思います。ピュアなエナジーを感じますから今飲んでも実に旨く、完成されたエキス的な味わいのワインだと感じました。

 2015年のトラペは、正に「享楽的な仕上がり」と言って良く、まず・・誰が飲んでも文句が出ないと思います。それがマルサネであれ、ACブルであれ、パストゥーグランでも充分に満足出来ます。ぜひ・・飲んでみてほしいと思います。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【目茶旨いです!!これは是非飲んでみてください!2013年も素晴らしかったが、新たな表現を身に着けたトラペを理解するのに最適です!】

 旨いです!詳しいことはジュヴレのコラムで書いていますが、こちらはジュヴレほどセミMC的なニュアンスは顕著では有りません・・が無い訳では無く、消えるのは早いにせよ、そんなニュアンスが有ります。

 高域と超高域の伸びやかさ、軽やかなスパイス、ナチュラルさが2013年ものよりも倍増していると思ってください。その上で、

「ドライなのに旨みたっぷり」

「軽やかなのにしっとり」

「単に果実だけではなく花のような表現が加わった」

など、2013年ものには無い特徴が有ります。


 半面、もしかしたら・・飲まれるタイミングにも寄りますが、ほんの僅かな舌への柔らかな刺激・・が感じられるかもしれません。これ、MC系の若いワインには感じられる場合が有ります。

 面白いのは例のティム・アトキンさん・・非常にダイナミックに、アペラシオンに捉われない評価をされるMA資格者ですが、このマルサネには92Points付けているんですよね。

 ジュヴレには90Points、オストレアには91Points と低い評価をしているのに・・ですが、これ、完全に読み違いです。そんな部分も頭に入れつつ、もし2013年ものをお持ちなら、垂直テイスティングされるのも面白いでしょう。

 もしくは2014年の高い評価の1級ものとか・・まぁ、プティ・シャペル辺りなら何とか手が出るかもしれませんが、ラトリシエールはやはりそこそこしますからね・・でもラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスは19.5/20Points でシャンベルタンと同じ評価ですから、非常にお買い得ですよね。

 いや・・すみません、ここはコラム違いでした。でも非常に美味しいです!2013年ものを飲まれたのでしたら、必ずやより良いはずの2014年を飲みたくなってますよね。価格も安くなってます。是非飲んでみてください!超お勧めです!


 以下は2013年のこのワインのレヴューです。
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【目茶旨い!!これは是非飲んでみてください!今までのトラペの印象を大きく書き換えることになるでしょう!】


 どうしたことか・・本当にトラペは凄いことになっています。まぁ、そりゃぁシャンベルタンがル・レヴュー・デュ・ヴァンで満点を取ったと言う外からの情報も大きいかもしれません。でもそれより前に、確実に「物凄い品格」がワインに与えられつつ有ったことは、アニマとかブルゴーニュ・ブランとかの他のキュヴェでお伝えしていた所です。

 そうは言っても、今までのトラペを知る者にとっては、


「好くなったとは言っても価格は少し高めじゃないの?」

と言うような気持ちが有ったのは事実で、noisy にしたところ、アニマもACブル・ブランも、凄く旨いが・・絶対飲んでほしい!と言うまでの確実な気持ちにまでは達していなかったのかもしれません。

 しかし、マルサネ・ブラン2011を飲み、2013年の優れたキュヴェと同様のニュアンスを得ましたし、さらにこのマルサネ・ルージュ2013年を飲み、

「こりゃぁ・・ル・レヴュー・デュ・ヴァンの評価もフロックじゃ無いぞ!」

と・・確信したところです。

 なので、前回の新着にチラッとこのマルサネ・ルージュの素晴らしさを書いたんですね。


 色合いを見てみると、グラスの底の下が全く透けて見えるほど・・淡いです。しかし、赤く僅かに紫の入った色合いは単純では無く、見るからに香って来そうなイメージが得られると思います。実際、とても香ります。そして、とても健全ながらも非常にエロティックな香りです。

 方向性としては、あのシルヴァン・パタイユのマルサネのピュア系ド真ん中の直球ワインを僅かにソフトに、妖艶さをエレガンスと共にプラスしたような感じです。敢えて言えば、フーリエのような果実の強さは持たず、そこはかとないにせよ、確実に存在する可憐な果実の風味に、ブルゴーニュならではの妖艶さが加わった感じで、フーリエとパタイユの中間、もしくは少しパタイユ寄り・・と言ったところでしょう。

 まだ仕上がったばかりでこのエレガンスと色気はびっくりされることと思います。勿論・・全然濃くないです・・。しかしエキスが物凄いので、この淡い色の液体がこれほどまでに香るのでしょう。

 こちらも余りに旨いので、追加オーダーをさっさとしてしまいました!・・今までなら、

「マルサネで5千円以上?・・よっぽど旨く無いと扱えないなぁ・・」

と思っていましたが、

「マルサネだとかフィサンとかジュヴレとか・・関係無いんじゃない?むしろエレガンス自体はマルサネの方がしっかり有る!」

と言う意識に変わってしまいました。

 シルヴァン・パタイユしかり、このトラペしかりです。温暖化の影響も有るかもしれませんが、ピュアでナチュラル、危険な風味・酸も無く、エロく香ります・・ある意味、それはブルゴーニュの真髄でしょう。5千円ちょっとです。全然高く無いと判断しています。是非とも飲んで欲しいアイテムです!ご検討くださいませ!