ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・トラペ・ペール・エ・フィス

トラペ・ペール・エ・フィス

フランス Domaine Trapet Pere et Fils ブルゴーニュ
● 2022年ドメーヌ・トラペの第2弾です。

 まぁ・・失敗しました。だって・・余りに・・

「トラペの白、A.C.ブルとA.C.マルサネ・ブランが今飲んで超絶に美味しい!」

のが、第1弾後に判ったんです・・。なので、こんな状況なら無理して昨年の2021年ものよりも安く・・まではしないで、「昨年と同じ」までに留めておけばよかったかと・・ちょっと反省はしています・・が、安い方が良いですよね。

 また、何と94ポイントまで付くほどマルサネ・ルージュが評価高いです。ビックリですが、流石にそれは付け過ぎとしても近いほどのポテンシャルは確認していますし、ル・メイ・フランゲも同じ価格ですから安くて美味しいので、是非ご検討いただけましたら幸いです。

 因みにトラペさんは、2022年ものをこのように表現しています。


「 2022年は年明けから比較的温暖な気候が続いていたが、4月に入るととても寒くなって何度か霜が降りた。幸いにも2021年のような大きな被害は受けずに済み、5月に入ると気温が急上昇して葡萄の成長も早くなって2003年を彷彿させるような早熟傾向となった。

 開花期も平均より2週間早く、2003年に次いで2番目に早熟なヴィンテージとなった。6月に入っても暑い日が続いて乾燥していたのでこのままだと水不足に陥るかと思われたが、6月下旬に記録的な大雨が降って結果的にこれが2022年ヴィンテージが素晴らしくなった大きな要因の1つになった。

 7月に入るとさらに気温が上がり、何度も猛暑の波が襲ってきて気温が41℃まで到達する日もあった。8月になっても非常に暑く乾燥した日が続いたので葡萄に大きなストレスを与えるのではと心配したが、7月中旬に少しにわか雨が降ったことに加えて近年の温暖化の影響で葡萄自身が気孔を閉じて猛暑から身を守る術を知っていたようで、ゆっくりではあったが葡萄の色付きは進んでいった。

 色付き前に少しウドンコ病が見られたくらいで葡萄の健康状態は良好で、収穫は9月6日から開始した。気候だけを見れば2020年のような重厚感のあるワインになるかと思われたが、思ったよりも自然糖度は低くて酸も残ってくれたのでコート ド ニュイらしい骨格のあるリッチでバランスの良いワインになっている。」

 そう・・2022年ものはポテンシャルが凄く高い分、アイテムにより・・暖かくなるまで待つ、もしくは2~5年待つ(上級キュヴェ)が求められます。メディアは、「ポテンシャルと今の状態の違い」を嗅ぎ取った評価にはなっておらず、

「おらの評価が全て」

みたいな評点ですので、このようなポテンシャル点が今飲んで点とは異なることを前提にしていませんので悪しからず・・。

 なお、次回新着発行時までの特別価格になりますので、どうぞよろしくお願いします。



 2020年もの100ポイント、2021年もの99ポイント、2022年もの99ポイントと、半端無い評価を持続しているドメーヌ・トラペのシャンベルタンG.C.ですが、ベースの2022年村名ジュヴレ=シャンベルタンでさえ・・エレガント系のピノ・ノワール大好きな noisy の心を揺さぶる素晴らしい出来になったと感じています。

 ようやっと・・と言いますか、「余りに(不当に?)弱い円」の時代の終わりを感じさせるように、対ユーロ、対ドルの修正段階に入ったと思われる為替の値動きですが、物価の上昇がサラリーの上昇の前に始まっていますから、ワインファンの方々もマインドが弱くなっているように感じています。フィネスさんもかなり頑張って値付けされているのが判りますが、

「トラペのワインのポテンシャル上昇とジュヴレのトップ生産者に登り詰めた状況を反映した価格」

になっていますので、値上げは避けられないところです。

 余りに素晴らしい出来映えと、納得できる値上げ幅であることは感じますが、それでも消費者マインドを考慮しますと・・何とか対応しないといけないと言うことで、2022年もののトラペのご案内につきましては、

「普段よりもさらに5%ほど下げ、ほとんどの2021年ものよりも値下げした価格で限定期間(1週間)ご案内!」

させていただくことにしました。短い期間のみでその後は通常の新着価格ほどに上げさせていただきますので、ぜひご検討をいただきたいと思います。

 とにかく一度、どんなキュヴェでも・・この・・濃度と柔らかさ、美しさに満ちた素晴らしいトラペ2022年を飲んでみていただきたいと思います。超お薦めします!

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 圧巻の2021年ものドメーヌ・トラペをご紹介させていただきます。もっとも・・

「あまりに入荷が無く、テイスティング出来たのは史上最低数に留まってしまった」

ことをお詫び申し上げます。

 ですが、飲めたアイテムからは、2021年もののドメーヌ・トラペが如何に凄いか・・良く判ったんですね。

 1859 の村名を飲んでしまいましたが・・いや、マジで素晴らしいです!・・もはや・・放ってはおけない素晴らしさに感動しました!

 また、その入荷量の少なさは、

「質にこだわったからこそ少なくなった」

と理解しました。ぜひご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
 
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 満を持して2020年のドメーヌ・トラペをご紹介させていただきます。長くトラペのワインと向き合ってきました。昨年ご紹介させていただきました2019年ものは、

「流れるような美味しさ、美しさの、トラペとしてのすべてがマッチした美味しさ」

を感じさせてくれました。


 2020年ものは、ヴィンテージ背景を実直に現した非常に濃密なスタイルのブルゴーニュワインが多いので、

「・・さあ・・2020年こそはトラペの真骨頂が試されるヴィンテージに違いない!」

 そう思ってテイスティングに臨みました。


 ある種、過大だと思えてしまう果実の風味は、いずれマッチングするとは言え、「すぐに飲むのはやめよう」と言わざるを得ない多くのブルゴーニュの生産者に有って、

「やはりトラペはトラペだった!」

と素直に喜べる半端無い仕上がりを確認させていただきました。


 2020年と言う、少雨にたたられ、最後に救済の雨が降って何とか救われ、その結果として「マンモスな果実味」と「長寿」を得た素晴らしいヴィンテージに有って、ドメーヌ・トラペは、

「ビオディナミが途轍もない、信じられないほどのパワーを与えてくれたに違いない!」

 そう思えるほど、

「完璧!」

としか思えない・・しなやかで美しく流れるような見事なアロマと味わいを達成しているんです。


 左の写真はこのコラムを書いている数時間前に開けた・・それまで休めていた、2020年ものの村名ジュヴレ=シャンベルタンの、少し大きめのサイズにカットした写真です。

 深紅を基調とした美しいアナログ的なグラデュエーションはしっとりと落ち着いた外観を見せ、強さも弱さも見せつけない、ただただ美しい姿をしているように思います。

 何一つ過不足無く、ジュヴレ=シャンベルタンとしての完璧な味わいを感じさせてくれるんです。鉄っぽさ、血っぽさ、獣っぽさを精妙なアロマ、そして精緻なバランスで飲ませてくれます。

 その表情は洗練され、尖った部分は全くなく、それでも2020年と言う厳しかったヴィンテージがくれた恩恵と造り手の熱情をしのばせてくれます。

 メディアはこれをして「完璧」となぜ言えないのだろうか・・と疑問さえ感じています。


 飲めた他のアイテムにも同じものを感じます。残念ながら余りに少ない上級アイテムには手を出せませんでしたが、

「村名でさえ・・この完璧さを感じさせる仕上がり!」

です。

 ドメーヌ・トラペにとっては凄いヴィンテージになりました。そして唯一と言って良い「真のビオディナミ」のジュヴレのドメーヌが、その真骨頂を見せた年でも有ります。2020年のトラペを飲まずに何を飲めと言うのか・・と言いたい・・是非飲んでみてください。超お勧めします!

■ドメーヌより
 2019年から2020年に掛けての冬は温暖で雨が多く降ったので、地中に多くの水を蓄えることができた。4月に入っても夏のような気温だったので葡萄畑は早熟傾向で5月中旬には開花が始まった。病気はあまり見られず、ウドンコ病が少し発生したくらいだった。7月は平均の2倍以上の日照量があって非常に暑く乾燥したので、日中の暑い時間を避けて涼しい早朝に畑仕事をするようにした。乾燥によって収穫量が少なくなる心配があったが、8月中旬に恵みの雨が降ってくれたおかげで葡萄の成熟は一気に進み、8月26日から収穫を開始した。収穫された葡萄は健康で素晴らしい成熟をしており、心を奪われるほどの出来だった。ブルゴーニュらしい酸味がワインにフレッシュとメリハリを与えており、なおかつパワフルで豊かな味わいの2020年は正に規格外の出来と言えるだろう。


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 感動的な味わいでした。2019年もので・・ついに・・ビオディナミ転向後、20数年を掛けて自身のワインの味わいを完成させたと言えます。その答えとなるキュヴェは、実は・・ドメーヌ・トラペ・ペール・エ・フェスの2019年もの全てで確認出来ます。勿論そのトップはシャンベルタンが究極の姿をしていると思いますが、どのキュヴェを飲んでも・・

「そのアペラシオンでトップの質感を持っている」

とご理解いただけるでしょう。そしてその上で、

「実はドメーヌ・トラペの根本は、この20数年間何も変わっていなかった。」

とも・・知るでしょう。トラペの畑、葡萄、醸造を取り巻く全ての環境が変化、成長、熟成するのに20数年と言う年月が必要だっただけなのでしょう。

 そして2019年もので初めて造った「キュヴェ1859」・・。このワインをもし飲むことができるなら、「トラペの根本は何も変わっていない」ことを教えてくれます。そして、この類稀な美しさ、フィネス・・・「質感」と言う言葉が、ワインを言葉にする時に最も重要だと思い知るでしょう。是非この「圧巻な質感」に触れてみて下さい。


 ついにブルゴーニュワインのトップに並んだのは間違いないと言えます。
左はラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌の2019年ミレジムのページです。早々たる顔ぶれに驚きますが、・・まぁ、確かにあのクロ・デ・ランブレイの100点取得にはビックリ・・。常連である「トラペ」の100点は、むしろもう珍しくは有りません。

 ただし・・2019年もののトラペは、ある意味「お化け並み」の質感を持っていると感じました。「物凄い質感!」・・これに尽きるかと。

 シャペル=シャンベルタンのツヤツヤとしたミネラリティに包まれた物凄い要素の質感。村名に至っては、キュヴェ1859の完璧と思えるようなバランス。これはいつもの年なら「オストレア」に混ぜられている葡萄で仕上げたものらしいんですが、もう・・べらぼうに旨いです!・・そして、仲間?を奪われたオストレアの縦伸び系の見事な味わい!

 また下級クラスも凄いです。マルサネの赤、白は・・とてもマルサネとは思えない質感を感じさせてくれますし、いつも美味しいコート・ド・ニュイ=ヴィラージュはキュヴェ1859を一回り小さくしただけ・・みたいな味わいなんですね・・これ、いつもはそれなりに沢山いただけるんですが、2019年ものは抑え込み失敗・・今回ご紹介分だけです。

 パスグラのア・ミニマも凄いです。いつも美味しいので、

「評価が低過ぎる!」

と言い続けて来たのが少しは効いたのか?・・何と、あのジャスパー・モリス氏が89点!・・在り得ないですね。あの人はいつも87とか86とか・・でしたから。まぁ、2018年ものにティム・アトキン氏が90点付けたのが効いたのかもしれません。

 このブルゴーニュのトップクラスのワインの中では、実は・・

「トラペのワインが一番リーズナブル・・」

と言う事実に驚かれるかもしれませんが、左のLRVF誌でもトラペの2019シャンベルタンは、価格を書いてないロマネ=コンティをはじめ、ルソーが2000ユーロ、ルロワが10000ユーロで、このところ価格が上がってしまって手の出なくなったクロ・デ・ランブレイが480ユーロとほぼ同様な500ユーロになっています。

 どのキュヴェも非常に少ないので、

「兎に角、何でも良いから1本でも!」

飲んでみて下さい。

 最高のヴィンテージの、ブルゴーニュ最高のドメーヌのワインです。お勧めします。

■ドメーヌより
 2019年は春は温暖で気温が20℃くらいになる日もあったが、4月になると気温が低下し、2016年や2017年の霜の被害を思い出させるような天候だった。4月末になると一旦気温が上昇して回復傾向に向かったが、5月になると再び気温が低下。6月も気温の乱高下があり、安定しない気候が続いた。7月にようやく夏らしい気候になって葡萄の成熟も進んだが、今度は酷暑が続いて葡萄は水不足のストレスにさらされることになった。それでも我々の畑の古木は健気に耐えて、小さいながらも果皮が厚く、酸味もしっかりとしたほぼ完璧に近い葡萄が収穫できた。魅惑的で豊かな果実のアロマ、たっぷりとしながらも絹のように滑らかな舌触り。昔を思い起こせば目が覚めるほど素晴らしかった1929年や豪華絢爛だった1959年、最近で言えば豊かで輝いていた2009年を連想させるほどで、繊細かつエネルギッシュな味わいは正に「9」が付くヴィンテージにふさわしいワインと言えるだろう。

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 2018年のドメーヌ・トラペです。いや~・・ビックリです・・。どうしてこんなに変われるのか・・劇的な変化を遂げた2018年でした。

「・・そんなこと言ったって、トラペはトラペでしょ?・・誰だって飲めば判りますよ・・」

とおっしゃるかもしれませんが、いや~・・・もしブラインドで出されたら、絶対外すと思いますよ。

 noisy 的には、

「攻撃された ナマコ が取る行動!」

みたいなものに感じられまして・・はい・・。


 ナマコは危険を感じると、

「内臓を身体から出して逃げる」

そうです。そうやって内蔵を食べさせて逃げ切るのかな?


 で、2018年もののドメーヌ・トラペは2016年以前のキュヴェと比較しますと、内臓と皮が逆転しちゃってます。

 つまり、

「マンモスなクリスタル風ミネラリティが表面に、愛らしくふっかふかに優しい果実味は完全エキス化され中心部へ」

と移動しています。これは、noisy がテイスティングしたキュヴェ、全てにおいて言えることなんですね。


 ですので、

「まるで メオか、ヴォギュエか、ルーミエか?」

みたいな感じがしていまして、noisy の脳も相当に揺れています・・。


 そして、シャルドネも全く同じなんですが、非常に理解しやすい味わいになっていますので、

「・・そんな訳ないでしょ・・でも確かめるにはすぐに美味しく飲めないとなぁ・・」

とおっしゃる方にはシャルドネを、

「それは面白い!」

と思われましたら、早い段階でさくっと飲むのでしたら「村名ジュヴレ以下」、早い段階で時間を掛けて飲めるのでしたら「村名オストレア以上を」お勧めいたします。


 ほんと、目が離せない・・ですよね。凄い状況になって来ました!是非ご検討くださいませ。

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 2017年のドメーヌ・トラペのご案内です。2013年に続き、またまたトラペがやってくれちゃいました・・。また価格が上がるか・・と懸念も有りますが、海外のワイン販売サイトをアチコチ見てみると、異変が起こってます。トラペの下~中級キュヴェが軒並み完売になってるんですね・・。どう言うことなんでしょう?

 実は、ル・ギィド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス誌(旧クラスメン)が、2017年シャンベルタン/トラペに20点満点を付けちゃったんですね。勿論、他のワインもそうですよ・・写真はこちら。
 あの村名アレアでさえ、17点と言う高い評価でした。

 ル・ギィド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランスは以前はクラスメンでしたし、現在も月刊のル・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスを出版していますので、皆さんももうお馴染みかと思います。


 で、noisy も2017年ものは気合を入れてテイスティングに臨んだ訳です。2015年は本当に美味しく、2016年ものもその延長で厳しかった年を乗り越えました。まぁ、noisy的には2016年の方が好きかもしれませんが・・。

 2017年もののドメーヌ・トラペは・・もう以前のトラペとはかなり異なっています。これは、ユベール・ラミーの2017年でも同様のことを言ってますので、

「・・お~い・・またかよ・・」

と思われるかもしれません。

「もう作り話は・・いらないよ・・」


 でも、そうじゃないんです。


 トラペの柔らかで優しい作風。それはおそらく皆さんも認めるところでしょう。それが好きか嫌いか・・も人それぞれです。

 しかし2017年ものは、そんな安易な言葉では表現できない、いや、間違っているとさえ感じるほど、全体的な印象は異なったものとなって感じられるはずです。

 noisy 的には、それは2017年特有のものなのか、単なる偶然の産物なのかは判断できていません。

 要約してしまうと・・こんな感じかと思います。

「2017年のドメーヌ・トラペは、それまでの彼らのワインそのものを透明感の高いミネラリティの透過性カプセルで包み込んだ!」

と言えます。


 なので・・もう、全然違って感じられてしまうんですよ・・今までのトラペのワインと。それが顕著なのが下~中級キュヴェです。もしブラインドテイスティングで出されたら、全く当たらないと・・思いますよ。noisy も散々迷って・・当てられるかどうか・・と言うところかと思います。

 素晴らしいミネラリティのヴェールを得て、柔らかでエレガントな液体は光り輝いています。

 だから、海外でも今まで散々残っていた下級キュヴェがすでに完売しているんじゃないか?・・などと思っている訳です。

 そして、20点満点のシャンベルタンですが、フィネスの担当さん、K君によりますと・・

「ルーミエのミュジニーより旨い!」

と言って憚りませんでした・・(^^;;・・マジか~?・・どっちも飲ませろよ~!・・


 と言う訳でして、このマンモスな量ながら滅茶苦茶美しいミネラリティを衣に得たトラペですが、これがこの先も続くのか、それとも2017年と言うヴィンテージの特徴なのか?・・と言う疑問は先送りすることになりますが、少なくとも2017年のトラペが驚くほど変わって、しかも驚異的に美味しいのは間違い在りません。・・ちょっと煽った感じに取られるかもしれませんが、

「騙されたと思って、パスグラでもA.C.ブルでも白でも・・飲んでみてください。」

とお伝えしましょう。

 勿論ですが、noisy も未だ飲めていない1級以上のクラスも、「ル・ギィド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス」がこれほどに高い評価をしていますので、間違い無いと思われます。

 貴重な、しかも分岐点的なヴィンテージになった2017年かと思われます。是非ともご検討くださいませ。

■生産者のコメント
 2017年は春から暖かく早熟で3月末にはすでに葡萄の葉が開いている畑もあったほど。4月末には2016年同様、霜の気配が漂ってきたが藁を燃やして煙幕を張ることで霜害を回避することができた。5月になっても暖かい気候は変わらず開花期も問題なく経過。7月は猛暑で中旬には色付きも始まり、まるで2009年を彷彿させるような早熟具合だった。7月末に雨が適度に降ったことで葡萄の果皮が厚くなり、8月の天気が良好だったおかげで種も果梗も良く熟して完璧と言って良いくらいの健康状態になり、2017年が素晴らしいヴィンテージになるであろうことは疑いようもなかった。気品がありつつも豊かな味わいで、すでに優雅さと偉大さを醸し出している。エネルギーに満ち溢れ、かつエレガントなワインは舌が肥えた愛好家さえも惹きつけるだろう。
━━━━━
 ジュヴレのビオ生産者、ドメーヌ・トラペです。しなやかで優しい、美しいワインで尖った部分が無いです。


 1868年から6世代にわたってジュヴレ シャンベルタンでワイン造りを続けているこのドメ ーヌは、代々少しずつ畑を増やしていき、現在では13haの畑を所有しています。現当主のジャンルイ氏は物腰柔らかく穏やかな人物で、1996年からビオディナミを導入して自然を最大限に尊重したワイン造りを行っています。

 畑の手入れはビオディナミで化学肥料や除草剤は一切使用していません。ジャンルイ氏の
「ビオディナミにおいて、人間の役割は葡萄が安定して育つように支えてあげることが大事で、畑仕事と選別をしっかりやれば、あとは葡萄が勝手に良いワインになるように働いてくれる。」

という言葉の通り、クォーツ(水晶)の粉末を定期的に畑に撒くことで土壌の活性化を促し、植物のエネルギーを引き出して病気に負けない木を育てることを目指しています。葡萄の木の仕立ては片翼式ギュイヨ、コルドンロワイヤルで春に厳しい摘芽を行い、凝縮した葡萄のみ収穫しています。樹齢も高いものが多く、植え付けも1ha当たり約12000株以下にし、収量を抑えることによって品質のレベルを高める努力をしています。

 収穫は全て手摘みで行い、畑と醸造所でそれぞれ選別し、醸造所では除梗前の房の状態と除梗後の粒の状態での2度に渡る選別が15人で行われます。除梗は約30%で、開放桶で低温浸漬を行い、3~4週間かけてゆっくりアルコール醗酵をさせます。必要に応じて櫂入れを行い、空圧式圧搾機でプレスした後にワインは樽へ移され、樫樽で15~18ヵ月熟成されます。樽は主にトロンセ、アリエ、ヴォージュ産のものが使われています。

 収穫は全て手摘みで行い、畑と醸造所でそれぞれ選別し、醸造所では除梗前の房の状態と除梗後の粒の状態での2度に渡る選別が15人で行われます。除梗は約30%で、開放桶で低温浸漬を行い、3~4週間かけてゆっくりアルコール醗酵をさせます。必要に応じて櫂入れを行い、空圧式圧搾機でプレスした後にワインは樽へ移され、樫樽で15~18ヵ月熟成されます。樽は主にトロンセ、アリエ、ヴォージュ産のものが使われています。


2022 Marsannay Blanc
マルサネ・ブラン

19388
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
マルサネ
ドメーヌ・トラペ・ペール・エ・フィス

◆◆◆ フィネスさんの在庫を全部いただきました!次回新着までの限定価格です。
■メディア情報
◇2022年もの
 87~89 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◇2018年もの
 90 Points Tim Atkin
■エージェント情報
 シャルドネ種約90%、残りはアリゴテ種、ピノ・グリ種、ピノ・ブラン種です。畑の広さは約0.25haで1993年から造られていて、アルザスの伝統的な楕円形の大樽(1500L)で熟成させています。あんずのようなアロマで酸がしっかりしていて果実味も豊富、ミネラル分もありバランスの良いワインです。
■イギリスのワイン評論家 Neal Martin氏による2018年物の試飲コメント
 とてもハツラツとしたレモンやマンダリン、マーマレードなど様々な香りを感じ、グラスの中で広がる。カットした白桃やフレッシュなマンゴーのような果実味、メントールなども感じられハーモニーが取れている。マンゴーのニュアンスは余韻まで残りとても美味しく仕上がっている。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,590 (外税) 
【激旨です!・・余りに素晴らしい2022年のA.C.ブル・ブランを瞬間で抜き去るポテンシャルの高さ!・・「・・旨いなぁ・・これ!」と絶対に言わせてみせます!!】
 価格も2021年ものを強制的に下回らせていますが、これは決して美味しく無いからでは有りません。

 もし、この2022年マルサネ・ブラン ドメーヌ・トラペを到着後少し休めてからサクッとお飲みになられたのなら・・

「絶対にドメーヌ・トラペのファンになる!」

と・・noisy もちょっと怪しい予言者のようなことを言わせていただきたいと・・思います。

 まぁ・・どうしても怪し過ぎると思われたのでしたら、A.C.ブル2022年でも良いですけど、それですら・・

「・・これ、美味し過ぎる!」

と言っていただけるはずです。

 ワインのスタンス的にはまったくA.C.ブル・ブランも、このマルサネ・ブランも同様なんですが、ちょっとだけ異なる部分が有ります。それは・・

「アペラシオンがクラス上。そしてシャルドネだけでは無くアリゴテ、ピノ・グリ、ピノ・ブランをブレンド!」

と言う部分ですね。


 で、やはり・・マロラクティックが深く掛かったキュヴェが基本で、まるでムルソー風の充実した低域~中低域の押し出しを感じさせます。そして、ノン・マロ的なややフレッシュさを残した味わいが中域以上の帯域を受け持ち、しかも低域からのスムーズなつながりを持っている訳です。

 ですので、柑橘なフレーヴァーがややマッタリと感じられ、そこからノーズに向けて柑橘の果皮・・例えば熟したオレンジの皮を少し指で摘まんだ時の・・

「ちょっと弾けるような果皮のしっとりスパイス!」

がノーズに抜けて行く訳ですよ・・。

 しかもやはりクラスが上ですから、品格がより高く・・高質に感じられます。

 細かいことを言いますと、シャルドネが90%ほどで・・ここにはそれなりにマロラクティックが掛かっているようです。そして、アリゴテやピノ・グリ、ピノ・ブランには、バッチリとはマロを掛けずに・・若々しく・・瑞々しさを残しつつ、複雑なアロマと味わいを構成するように設計されている・・そんな風にも感じられるんですね。

 いや・・あくまで推測・憶測・感覚の話しに過ぎませんから、違っていて当然では有りますが、飲んでいますと・・そんなことは忘れてしまって・・

「旨いなぁ・・これ!」

と言う、白ワインの偉大な姿に感動させられてしまうんですね。

 2022年のトラペのA.C.ブル、そしてマルサネ・ブランは少量しか入荷していませんが、2021年ものを飲めるほど入って来なかったと言うことも有って無理やり開けさせていただいた訳ですが・・

「開けて良かった!」

と思っています。飲まなきゃこれほどにお薦めなど出来ないです。

 ぜひ、

「旨いなぁ・・これ!」

と言ってみてください。・・いや、絶対言うと思います。超お薦めです・・そして次の新着発行前までの価格になりますのでどうぞよろしくお願いします。

 以下は以前のレヴューです。
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【適度な熟度こそ良質なワインに仕上がる秘訣なのかもしれません!・・ルージュ同様、目茶美味しいシャルドネ+αです!】

 シンプルではない・・複雑性も高いが、それ以上にミネラリティが素晴らしいマルサネ・ブランです。

 まぁ・・シャルドネがほとんどですから、シャルドネでも良いっちゃ良いかな?・・と思いますが、

「シャルドネ90パーセントにアリゴテ、ピノ・グリ、ピノ・ブランをブレンドしている」

と言う、マルチセパージュのマルサネ・ブランです。正直ですね~・・ちゃんと調べたんでしょうね・・きっとそのような性格なんでしょうね。


 因みに・・100%シャルドネとテクニカルに書いてあったとしても、本当に100%なのか・・もしくは、本当にシャルドネなのかは・・判りません。判るとしますとそれは、

「官能検査でしか発見できない?」

に等しいかと思うんですね。葡萄って・・すぐに変わって行ってしまうんですね。なので、細かく調べるにはDNA検査でもしないと判らず、しかしそんな面倒なことはしないのが普通です。結構にシャルドネだと言っていても、ほとんどグリだった・・なんてことも、四半世紀前頃は普通に在りました。みな、知っていても黙っていたんですね。最近はだいぶ植え替えが進んだり、もしくは、

「実はグリでした!」

なんて言ってしまったりしているようです。


 2021年のマルサネ・ブランですが、色調を見ていただきますと一目瞭然。noisy 的にも好きな「薄い緑が透けて見える」ような活き活きとしたものです。


 2020年ものは黄色が強く、こってりとしているように見えます。

 今、2020年もののコラムを読み返してみると、

「こってり」

としていると・・記載していまして、ムルソー的だとも言っています。


 2021年ものは全然!・・ムルソーしていません・・が、ミネラリティはムルソーの北~中央部の感じに似ているかな・・とは思います。

 その上で、非常に健全でピュア、ほんのりとナチュールなニュアンスが漂い、酸バランスが大きいパレットでバランスしています。ゴク味が有り、中域は一見タイトなように感じるとしても、しっかり膨らんでくれます。そして余韻が滅茶長い!・・

 縦延びか?と思えても、しっかり横にも膨らみ、しかもだらしなさが無い・・タイトなニュアンスが引き締めているかのように感じます。

 これ・・相当美味しいんじゃないかと思いますよ。下手なムルソーよりも美味しいです。ぜひ飲んでみてください。超お薦めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【このビジュアルからも、過去最高の出来が想像できると思います!・・べらぼうに旨いです!】

 めっちゃ旨いです!・・まるで良く熟した最高の出来の北部ムルソー!・・と言いたいほどです。

 まぁ、「シャルドネは光で熟す」などと言われた訳ですが、例えば・・

「ブルゴーニュの2020年もののピノ・ノワールとシャルドネはどう違うか?」

を見てみますと、ピノ・ノワールは大方は非常に濃密でアルコール分も出ました。でもトラペは・・ビオが良い結果をもたらしたのか、濃密過ぎず、アルコール分も高くならずでした。

 シャルドネはどうでしょう?・・2020年もののブルゴーニュ・シャルドネは、ニュイもボーヌも・・最高じゃないでしょうか。マッタリしつつ、暑さでやられた感じも無く(極一部有ったかもしれませんが・・)、濃厚さは有れどそれがマイナスの印象を全く生まず・・です。

 トラペ・ブルゴーニュは、白は2アイテムのみの到着でして、そもそもアイテム数が有りません。しかしながら、例えば Noisy wine でもお馴染みのユベール・ラミーも100点を連続し、バシュレ・モノも過去最高の98ポイントを連続しています。

 この事からも、光をたっぷり浴びることが出来、しかも少雨に耐えられる土壌を持ったビオの畑からは、

「光を充分に取り込んで偉大なシャルドネになった!」

ことが伺えます。

 この2020年ものと、下の方の2019年ものののグラスの写真をご覧ください。余りの歴然の差に・・驚かれると思います。ややホワイトバランスが異なりますが、それでも・・

「これほどの黄色のしっかりさ、艶、照りの差」

は出て来ないと思うんですね。


 マッタリ感覚はまるでムルソーに近く、粘土石灰の強いムルソー北部・・ムルソー=サントノ辺りのニュアンスにさえ・・感じられます。これだと1級になってしまいますが・・

 また、果実感は柑橘がしっかり感じられますが、酸もしっかり美しい丸いパレットを描きますから、余韻もマッタリしていますが熟れ過ぎ感も無しでまったくダレた感じがしないんですね。ですから、高級シャルドネを飲んだ後の素晴らしい余韻に浸っていられる・・そんな感じがします。

 この下の方にずずっと下がって行きますと、2011年もののこのワインの写真も有りますが・・

「この2020年ものマルサネ・ブランとは全く似せても似つかない・・」

ですし、最高に美味しかった2019年ものと比較してもこれですから・・。


 ですので、トラペの2020年ものは赤も白も大成功!・・最高の出来だと判断しています。是非とも飲んでみてください。超お勧めします!最高に旨いです!


 以下は以前のレヴューです。
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【トラペのワインが持つ優しく柔らかな薄緑の果肉を質感高い透明感高いミネラリティが包み込んだ素晴らしいマルサネ・ブランです!】

 とても美味いです!非常に高質!・・ダラっとしてしまう仕上がりを感じさせるワインが多いコート・ド・ニュイのシャルドネでは有りますが、そもそもトラペのワインには甘さが無い・・。非常にドライです。

 そしてビオ化の進んだ畑からの葡萄は、そんなフカフカの畑のニュアンスをたっぷり伝えてくれる訳です。

 (だいぶ)以前のトラペのワインは、そんな柔らかで優しい味わいを伝えてくれていましたが、

「そこで止まっていた」

もしくは、

「少しずつ成長していた」

と思われる訳ですね。

 で、2015年頃からのトラペのワインの味わいに大きな変化を・・飲む者たちが感じ始めた・・と言う訳です。

 なので、2018年ものが素晴らしい出来で有ったとしても、2019年ものにはもしかしたら・・敵わない場合がほとんどだと仮定するなら、2018年ものに90ポイント付けたティム・アトキン氏を考え併せても、それ以上の評価をして良いんじゃないかと思っています。

 実際、余りビオ系のニュイの白で高い評価をされているワインは、未だに存在しません。ようやくニュイの赤で「普通に」高い評価が出るようになっただけ・・ですね。


 ましてや「マルサネ」と言う村名のアペラシオンですと、高い評価が出ないんです。何せ、

「1級、グラン・クリュが無いから」

なんですね。

 その点では、ティム・アトキン氏は余りアペラシオンにはこだわった評価をしない方かと・・若干ムラっ気は有るとしても、思い切った評価をされています。なので、

「2019年もののティム・アトキン氏の評価」

を見たいんですが、今のところ見当たりません。


 noisy的には92ポイントです。トラペにしては硬質感が高く、柑橘果実がしっかり表現されています。勿論ミネラリティもしっかり・・この緑っぽい色合いにグググっと気持ちを引き寄せられます。

 グラスを伝う太い涙(2枚目)を見れば、かなりのグラが感じられるはず・・とお判りでしょう。数少ないトラペのシャルドネです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【おそらくボーヌの造り手も腰を抜かすほどの出来栄えです!】

 凄いベクトル変換をしたマルサネ・ブラン2018年です。2017年も滅茶美味しかったんですが、ご紹介したかどうか忘れてしまいました・・。

 たしかに2017年ものにもその「ベクトル変換の気」は有ったんですが、2018年ものはそれが100%完了したような雰囲気でして・・言葉は悪いですが、

「。。これって本当に・・トラペ?」

 と何度も思ってしまうようなテイスティングの時間を過ごして来ました。

 ですので、このマルサネ・ブランですが、

「圧巻な美味しさ!」

を持っていましたよ。

 複雑性、細やかさ、精緻さ、ミネラリティの総量・・どれをとっても超一流です。何せツヤッツヤのテクスチュアから少しマッタリな柑橘、果実が冷涼に伝わって来ますし、ただそれだけでは終わらずに、そのピュアさとリアリティを余韻にまで感じさせてくれる訳です。

 先日まで有ったドミニク・ラフォンの2017年A.C.ブルを、もう少しファットにし、しかしドライに、ビターさを加え、ちょっとピュリニーの方にまで張り出してしまったムルソーの畑・・のようなニュアンスさえ、感じさせてくれます。

 グラスの写真の凄いでしょう?・・この黄色の出方、色の強さ・・それでいて、滅茶ナチュラル・・いや、ビオビオしくなど全く無いのに飲み心地は柔らかなんですね。

 すみません・・これは飲んでしまいますよ・・激旨いです!・・ですが、数が無い・・飲めた方は幸せだと思います。思い起こせば・・そう、トラペ・ダルザスの白もミネラリティが凄かったですが、きっと何かを掴んだんじゃないかと感じています。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【2017年のトラペはシャルドネもクリスタルコーティング!滑らかなテクスチュアの中に凝縮した果実・・解けてくるとトラペらしい優しい味わいです!】

 2017年のトラペは、赤ワインのコラムでも書きました通り、2016年までとは結構に異なるイメージに受け取れると思います。

 もっともトラペのシャルドネは(・・こちらは他の品種も少量入っていますが・・)、温かみがほんのり有って、ミネラリティもしっかり・・いつ飲んでも美味しいと言えるような、プティ・グラマラスな味わいがちょうど感じだったので、赤ほどの「激変感」は無いかもしれません。

 それにしてもこのミネラリティの増え方は凄いです・・今、トラペ・アルザスも飲んでいますが、やはり似た感じで一貫しています。

 ピュアなんですが、ナチュラル感が素晴らしいです。ナチュラル感はジェラール・シュレール風ですが、シュレールのように「危険な感じ」は全く無いんですね。シュレールは時折「揮発酸」を感じますが、トラペに関しては全く無いんです。

 熟し始めのムルソーのような「まったり感、」「オイリーさ」が有り、少し熟れた柑橘系の果実が実に心地良いです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【より滑らかに、よりゴージャスに感じる2015年マルサネ・ブランです!】

 ジャン=ルイ・トラペの昔を知る者にとって、1990年以降の本家とロシニョール・トラペの分裂や、その後のビオディナミ転向で、しばらくの間低調な期間が有ったことを良く知っています。大看板で有るシャンベルタンでさえ、そこそこに美味しいものの、畑本来のポテンシャルを発揮しているのか、疑問に思われることが多かったと言えます。

 ましてや下のクラスはやや平板で、まろやかだけれどエッジの尖った、もしくはニュートラルなパレットを描けないものが多かったです。なので、シャンベルタンは1.5万円以下、1級は6~8千円なら・・みたいな感覚を持っていました。

 今ではもう・・考えられませんね。トラペのワインはいつも優しく、じんわりと包んでくれます。不足を感じること無く、有り余るエネルギッシュさを見せつけることもしません。エキシーで旨味がちゃんと有り、感覚器官を適度に揺らしつつ、穏やかながら凛とした余韻でフィニッシュを迎えさせてくれます。

 これ、ピノ・ノワールもシャルドネも、全く同じなんですよね。飲めば、

「あ、トラペでしょ?」

と判るようになるんじゃないかと思いますよ。質感高く、余韻美しく、やはり身体への入射角が優しい・・これはすべてのトラペのワインに言えることです。


 昨年ご紹介させていただいた2014年ものよりも若干濃い色合いをしていますよね?・・2014年ものは冷ややかでした。2015年ものは、冷ややかさの中にもエナジーの満ちた味わいで、よりグラが有り、粘性が高いです。そして、今飲んでもとても美味しい!・・

 おそらく、このワインはいつ飲んでも美味しいんじゃないかと思います。そんな意味では過去最高の仕上がりと言えるかと思います。

 この3~4年の間に急成長した・・そしてあっという間にトップクラスになったと言えるトラペですが、シャルドネもとても美味しいです。ご検討くださいませ。お勧めします!

 以下は2014年以前のレヴューです。
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【2011年も旨かったですが2014年も素晴らしい!トラペの白はACブルもマルサネもポテンシャルが非常に高いです。】

 2011年もののやや熟し気味のマルサネ・ブランを昨年ご紹介させていただき、かなりの評判をいただきました。皆さんもそろそろ飲まれたでしょうか・・是非ご感想をお聞かせいただきたいところです。

 一枚、皮が剥けたような、あっけらかんとした熟成フレーヴァーを感じさせてくれた2011年でしたが、今回の2014年ものは、素晴らしかった2011年の再来・・と言うか、それ以上のポテンシャルを感じさせてくれます。

 カメラが変わってしまいましたので、2011年と2014年の色の比較は難しいですが、黄色が強いと言うよりは、結構な感じで緑が混ざった美しい色合いをしています。珪藻土チックなやや厚みのあるボディはわずかにオイリーで、バリックのわずかにトースティで甘い香りがわずかにアクセントとしてノーズを抜けていきます。オイリーさの中から黄色や白のやや熟れたフルーツとスパイス、緑の蔓・茎のような・・・しかしネガティヴなものではありませんで、天に向かって伸びて行く、まだ成長しているような生き生きとしたノーズも含まれます。また、柑橘のフレーヴァーも混じり、ややマッタリとボリューミーに粘りつつ、またスパイスを感じさせて消えて行きます。かなり長いです。

 バランスも非常に良いです。コート・ド・ニュイの白は今まで、ヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュ、シャンボール=ミュジニーの僅かなものを除けば、ほぼモレ=サン=ドニに有るのみでした。マルサネの白は、シルヴァン・パタイユがマルサネでもの凄いものを造っていますし(幻のアリゴテ・・度肝を抜かれるワインですよ)、このトラペのマルサネも、今までの概念を覆す仕上がりと言って良いでしょう。


 非常に美味しいです。ティム・アトキンさんのポイントを探しましたが、マルサネ・ブランは見当たりませんでした。2014年のACブルゴーニュ・ブランが91ポイントですから、間違いなく、それ以上を付けるはずですが・・。

 まぁ、比較的信用がある方かな・・と自画自賛?している noisy の高評価ですので、是非ご信用いただき、飲んでみていただきたいと思います。今飲んでも非常に素晴らしいです。超お勧めです!


 以下は非常に高いご支持をいただいた2011年マルサネ・ブランのレヴューです。
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【これはべらぼうに旨い・・必飲です!ただいま絶好調の完全エキス化した状態!・・このバランスでのご紹介はまず出来ないのが普通です!】



 noisy のところではどうもイマイチな動きのドメーヌ・トラペですので、これだけ旨いものをちゃんとご紹介し切れるかどうか・・少し不安に思っています。

 ちなみにトラペはビオですが、適量に、適切なタイミングでSo2を使用していますから、一般に言うようなビオっぽさは全く見当たりませんのでご安心を。ピュアでナチュラルですが、

「何もしないことをビオと言う」

 ことと、

「キュヴェに色々対応し、考慮し、手段を尽くして、結果何も余計なことはしなかった」

 と言うことは、全く違うのだと、テイスター、ワイン屋、全てのワインファンが認識すべきだと思っています。どうもその辺がね・・プロとしても認識を間違っていると思うんですよね。

 で、この・・単なる「マルサネ・ブラン」なんですが、現在、素晴らしい状態です。全く以って・・

「完全なるエキス!」

 と言って良い・・非常に香り、味わいも口内で拡がるタイミングになった・・2011年ものなんですね。

 一般的にリリース直後は、如何に素晴らしいワインであっても、エキス的に充実していたとしても、まだ完全にはエキス化していない・・と言えます。やはり時間は何にも変えがたいものでして、ボトルの中での熟成により、さらに磨かれて行く訳です。3年ほど瓶熟されたこのマルサネ・ブランは、二次発酵を経た高級ワインですから、全てが調和し、エキス化し、この状態になったと言えます。

 通常、我々ワイン屋は、どうしても先を見てしまうクセが有り、

「そこが見えるから美味しい!」

 と感じているのに、その先の美味しさを今の美味しさと摩り替えてしまっている可能性が有ります。勿論ですが・・そうなるように鍛錬したので・・まぁ、自分の性では有りますが・・。

 で、その先の状態が今、この状態とイコールなんですね・・。言葉は難しいですが。

 完全にエキス化していますので、非常に香ります。そして拡がります。余韻も素晴らしく長いです。口内では全く尖ったところが無く、また立体的でほぼ球体に感じられます。つまり、

「一枚、皮の剥けた状態!」

 に有るんですよ。なので、この状態を是非知ってほしい・・ここからまた成長をして行くんですが、このトロトロと滑らかな味わいを知ることによって、

「この位のポテンシャルのワインだと約3年でこの状態になる」

 ことが理解できるんですね。中々無い機会だと思います。この状態で持ってきてくれたフィネスさんに感謝!・・そして、ドメーヌ・トラペは素晴らしいワインを造っている!・・と理解してくださるとさらに嬉しいです!・・是非飲んでみてください!一推しです!旨い!