ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
ログイン  パスワード  
  
Stop! reload  2025.05.22 
Last Update 2025.05.22  


■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
頻繁なリロード禁止のお願い
 大変お世話になっております。切実なお願いです。
 ページのリロードが必要以上に行われるようになっています。サーバーへの過大な負荷でページ更新が滞る状況になっていますので、頻繁なリロードはお止めくださるようお願いいたします。
 また、「503 Server is busy」のエラードギュメントページが表示され、一定時間アクセスが制限される場合がございます。いずれ元に戻りますが、そのようなことにならないようお願いいたします。
詳細ページ
■新着情報メールサービスのご登録
 Noisy wine の新着情報メールサービスにご登録いただきますと、ご登録いただきましたメールアドレスに「タイムリーに」更新情報をお届けいたします。希少性のあるワインをご希望でしたら登録必須のサービスです。

■お届け情報他
 現在以下の宛先に対し新着情報メールをお届けするすることが出来ません。世界情勢を反映してか、各社様メールのフィルターを厳しくしています。申し訳ありませんが gmail.com や yahoo.co.jp (yahoo.comは厳しいです) などのフリーアドレスに変更をご検討の上、再登録をお願いいたします。不明な方は最下段中央の「e-mail to noisy」よりお問い合わせください。

■新着情報メール不達の宛先(新規登録も出来ません)
icloud.com nifty.com  me.com mac.com  hi-ho.ne.jp tiki.ne.jp  enjoy.ne.jp docomo.ne.jp  plala.or.jp rim.or.jp  suisui.ne.jp teabreak.jp outlook.com outlook.jp hotmail.co.jp hotmail.com msn.com infoseek.jp live.jp live.com
etc.
noisy のお奨め
 Spiegelau Grand Palais Exquisit 
シュピゲラウ・グランパレ・エクスクイジット・レッドワイン 424ML
 軽くて薄くて香り立ちの良い赤ワイン用グラスです。使い勝手良し!
Comming soon!
 Spiegelau Grand Palais Exquisit 
シュピゲラウ・グランパレ・エクスクイジット・ホワイト 340ML
 軽くて薄くて香り立ちの良い白ワイン用グラスです。使い勝手良し!
Comming soon!
WEBの情報書込みもSSLで安心!


 Noisy Wine [NOISY'S WINE SELECTS] のサイトでは、全ての通信をSSL/TLS 情報暗号化通信し、情報漏洩から保護しています。
◆◆Twitter 開始のご案内

 時折、Twitter でつぶやき始めました。もう・・どうしようもなくしょうもない、手の施しようの無い内容が多いですが、気が向いたらフォローしてやってくださいね。RWGの徳さん、アルXXロのせんむとか・・結構性格が出るもんです。
https://twitter.com/noisywine

ドメーヌ・トラペ・ペール・エ・フィス

トラペ・ペール・エ・フィス

フランス Domaine Trapet Pere et Fils ブルゴーニュ
● 2022年ドメーヌ・トラペの第2弾です。

 まぁ・・失敗しました。だって・・余りに・・

「トラペの白、A.C.ブルとA.C.マルサネ・ブランが今飲んで超絶に美味しい!」

のが、第1弾後に判ったんです・・。なので、こんな状況なら無理して昨年の2021年ものよりも安く・・まではしないで、「昨年と同じ」までに留めておけばよかったかと・・ちょっと反省はしています・・が、安い方が良いですよね。

 また、何と94ポイントまで付くほどマルサネ・ルージュが評価高いです。ビックリですが、流石にそれは付け過ぎとしても近いほどのポテンシャルは確認していますし、ル・メイ・フランゲも同じ価格ですから安くて美味しいので、是非ご検討いただけましたら幸いです。

 因みにトラペさんは、2022年ものをこのように表現しています。


「 2022年は年明けから比較的温暖な気候が続いていたが、4月に入るととても寒くなって何度か霜が降りた。幸いにも2021年のような大きな被害は受けずに済み、5月に入ると気温が急上昇して葡萄の成長も早くなって2003年を彷彿させるような早熟傾向となった。

 開花期も平均より2週間早く、2003年に次いで2番目に早熟なヴィンテージとなった。6月に入っても暑い日が続いて乾燥していたのでこのままだと水不足に陥るかと思われたが、6月下旬に記録的な大雨が降って結果的にこれが2022年ヴィンテージが素晴らしくなった大きな要因の1つになった。

 7月に入るとさらに気温が上がり、何度も猛暑の波が襲ってきて気温が41℃まで到達する日もあった。8月になっても非常に暑く乾燥した日が続いたので葡萄に大きなストレスを与えるのではと心配したが、7月中旬に少しにわか雨が降ったことに加えて近年の温暖化の影響で葡萄自身が気孔を閉じて猛暑から身を守る術を知っていたようで、ゆっくりではあったが葡萄の色付きは進んでいった。

 色付き前に少しウドンコ病が見られたくらいで葡萄の健康状態は良好で、収穫は9月6日から開始した。気候だけを見れば2020年のような重厚感のあるワインになるかと思われたが、思ったよりも自然糖度は低くて酸も残ってくれたのでコート ド ニュイらしい骨格のあるリッチでバランスの良いワインになっている。」

 そう・・2022年ものはポテンシャルが凄く高い分、アイテムにより・・暖かくなるまで待つ、もしくは2~5年待つ(上級キュヴェ)が求められます。メディアは、「ポテンシャルと今の状態の違い」を嗅ぎ取った評価にはなっておらず、

「おらの評価が全て」

みたいな評点ですので、このようなポテンシャル点が今飲んで点とは異なることを前提にしていませんので悪しからず・・。

 なお、次回新着発行時までの特別価格になりますので、どうぞよろしくお願いします。



 2020年もの100ポイント、2021年もの99ポイント、2022年もの99ポイントと、半端無い評価を持続しているドメーヌ・トラペのシャンベルタンG.C.ですが、ベースの2022年村名ジュヴレ=シャンベルタンでさえ・・エレガント系のピノ・ノワール大好きな noisy の心を揺さぶる素晴らしい出来になったと感じています。

 ようやっと・・と言いますか、「余りに(不当に?)弱い円」の時代の終わりを感じさせるように、対ユーロ、対ドルの修正段階に入ったと思われる為替の値動きですが、物価の上昇がサラリーの上昇の前に始まっていますから、ワインファンの方々もマインドが弱くなっているように感じています。フィネスさんもかなり頑張って値付けされているのが判りますが、

「トラペのワインのポテンシャル上昇とジュヴレのトップ生産者に登り詰めた状況を反映した価格」

になっていますので、値上げは避けられないところです。

 余りに素晴らしい出来映えと、納得できる値上げ幅であることは感じますが、それでも消費者マインドを考慮しますと・・何とか対応しないといけないと言うことで、2022年もののトラペのご案内につきましては、

「普段よりもさらに5%ほど下げ、ほとんどの2021年ものよりも値下げした価格で限定期間(1週間)ご案内!」

させていただくことにしました。短い期間のみでその後は通常の新着価格ほどに上げさせていただきますので、ぜひご検討をいただきたいと思います。

 とにかく一度、どんなキュヴェでも・・この・・濃度と柔らかさ、美しさに満ちた素晴らしいトラペ2022年を飲んでみていただきたいと思います。超お薦めします!

-----
 圧巻の2021年ものドメーヌ・トラペをご紹介させていただきます。もっとも・・

「あまりに入荷が無く、テイスティング出来たのは史上最低数に留まってしまった」

ことをお詫び申し上げます。

 ですが、飲めたアイテムからは、2021年もののドメーヌ・トラペが如何に凄いか・・良く判ったんですね。

 1859 の村名を飲んでしまいましたが・・いや、マジで素晴らしいです!・・もはや・・放ってはおけない素晴らしさに感動しました!

 また、その入荷量の少なさは、

「質にこだわったからこそ少なくなった」

と理解しました。ぜひご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
 
-----
 満を持して2020年のドメーヌ・トラペをご紹介させていただきます。長くトラペのワインと向き合ってきました。昨年ご紹介させていただきました2019年ものは、

「流れるような美味しさ、美しさの、トラペとしてのすべてがマッチした美味しさ」

を感じさせてくれました。


 2020年ものは、ヴィンテージ背景を実直に現した非常に濃密なスタイルのブルゴーニュワインが多いので、

「・・さあ・・2020年こそはトラペの真骨頂が試されるヴィンテージに違いない!」

 そう思ってテイスティングに臨みました。


 ある種、過大だと思えてしまう果実の風味は、いずれマッチングするとは言え、「すぐに飲むのはやめよう」と言わざるを得ない多くのブルゴーニュの生産者に有って、

「やはりトラペはトラペだった!」

と素直に喜べる半端無い仕上がりを確認させていただきました。


 2020年と言う、少雨にたたられ、最後に救済の雨が降って何とか救われ、その結果として「マンモスな果実味」と「長寿」を得た素晴らしいヴィンテージに有って、ドメーヌ・トラペは、

「ビオディナミが途轍もない、信じられないほどのパワーを与えてくれたに違いない!」

 そう思えるほど、

「完璧!」

としか思えない・・しなやかで美しく流れるような見事なアロマと味わいを達成しているんです。


 左の写真はこのコラムを書いている数時間前に開けた・・それまで休めていた、2020年ものの村名ジュヴレ=シャンベルタンの、少し大きめのサイズにカットした写真です。

 深紅を基調とした美しいアナログ的なグラデュエーションはしっとりと落ち着いた外観を見せ、強さも弱さも見せつけない、ただただ美しい姿をしているように思います。

 何一つ過不足無く、ジュヴレ=シャンベルタンとしての完璧な味わいを感じさせてくれるんです。鉄っぽさ、血っぽさ、獣っぽさを精妙なアロマ、そして精緻なバランスで飲ませてくれます。

 その表情は洗練され、尖った部分は全くなく、それでも2020年と言う厳しかったヴィンテージがくれた恩恵と造り手の熱情をしのばせてくれます。

 メディアはこれをして「完璧」となぜ言えないのだろうか・・と疑問さえ感じています。


 飲めた他のアイテムにも同じものを感じます。残念ながら余りに少ない上級アイテムには手を出せませんでしたが、

「村名でさえ・・この完璧さを感じさせる仕上がり!」

です。

 ドメーヌ・トラペにとっては凄いヴィンテージになりました。そして唯一と言って良い「真のビオディナミ」のジュヴレのドメーヌが、その真骨頂を見せた年でも有ります。2020年のトラペを飲まずに何を飲めと言うのか・・と言いたい・・是非飲んでみてください。超お勧めします!

■ドメーヌより
 2019年から2020年に掛けての冬は温暖で雨が多く降ったので、地中に多くの水を蓄えることができた。4月に入っても夏のような気温だったので葡萄畑は早熟傾向で5月中旬には開花が始まった。病気はあまり見られず、ウドンコ病が少し発生したくらいだった。7月は平均の2倍以上の日照量があって非常に暑く乾燥したので、日中の暑い時間を避けて涼しい早朝に畑仕事をするようにした。乾燥によって収穫量が少なくなる心配があったが、8月中旬に恵みの雨が降ってくれたおかげで葡萄の成熟は一気に進み、8月26日から収穫を開始した。収穫された葡萄は健康で素晴らしい成熟をしており、心を奪われるほどの出来だった。ブルゴーニュらしい酸味がワインにフレッシュとメリハリを与えており、なおかつパワフルで豊かな味わいの2020年は正に規格外の出来と言えるだろう。


-----
 感動的な味わいでした。2019年もので・・ついに・・ビオディナミ転向後、20数年を掛けて自身のワインの味わいを完成させたと言えます。その答えとなるキュヴェは、実は・・ドメーヌ・トラペ・ペール・エ・フェスの2019年もの全てで確認出来ます。勿論そのトップはシャンベルタンが究極の姿をしていると思いますが、どのキュヴェを飲んでも・・

「そのアペラシオンでトップの質感を持っている」

とご理解いただけるでしょう。そしてその上で、

「実はドメーヌ・トラペの根本は、この20数年間何も変わっていなかった。」

とも・・知るでしょう。トラペの畑、葡萄、醸造を取り巻く全ての環境が変化、成長、熟成するのに20数年と言う年月が必要だっただけなのでしょう。

 そして2019年もので初めて造った「キュヴェ1859」・・。このワインをもし飲むことができるなら、「トラペの根本は何も変わっていない」ことを教えてくれます。そして、この類稀な美しさ、フィネス・・・「質感」と言う言葉が、ワインを言葉にする時に最も重要だと思い知るでしょう。是非この「圧巻な質感」に触れてみて下さい。


 ついにブルゴーニュワインのトップに並んだのは間違いないと言えます。
左はラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌の2019年ミレジムのページです。早々たる顔ぶれに驚きますが、・・まぁ、確かにあのクロ・デ・ランブレイの100点取得にはビックリ・・。常連である「トラペ」の100点は、むしろもう珍しくは有りません。

 ただし・・2019年もののトラペは、ある意味「お化け並み」の質感を持っていると感じました。「物凄い質感!」・・これに尽きるかと。

 シャペル=シャンベルタンのツヤツヤとしたミネラリティに包まれた物凄い要素の質感。村名に至っては、キュヴェ1859の完璧と思えるようなバランス。これはいつもの年なら「オストレア」に混ぜられている葡萄で仕上げたものらしいんですが、もう・・べらぼうに旨いです!・・そして、仲間?を奪われたオストレアの縦伸び系の見事な味わい!

 また下級クラスも凄いです。マルサネの赤、白は・・とてもマルサネとは思えない質感を感じさせてくれますし、いつも美味しいコート・ド・ニュイ=ヴィラージュはキュヴェ1859を一回り小さくしただけ・・みたいな味わいなんですね・・これ、いつもはそれなりに沢山いただけるんですが、2019年ものは抑え込み失敗・・今回ご紹介分だけです。

 パスグラのア・ミニマも凄いです。いつも美味しいので、

「評価が低過ぎる!」

と言い続けて来たのが少しは効いたのか?・・何と、あのジャスパー・モリス氏が89点!・・在り得ないですね。あの人はいつも87とか86とか・・でしたから。まぁ、2018年ものにティム・アトキン氏が90点付けたのが効いたのかもしれません。

 このブルゴーニュのトップクラスのワインの中では、実は・・

「トラペのワインが一番リーズナブル・・」

と言う事実に驚かれるかもしれませんが、左のLRVF誌でもトラペの2019シャンベルタンは、価格を書いてないロマネ=コンティをはじめ、ルソーが2000ユーロ、ルロワが10000ユーロで、このところ価格が上がってしまって手の出なくなったクロ・デ・ランブレイが480ユーロとほぼ同様な500ユーロになっています。

 どのキュヴェも非常に少ないので、

「兎に角、何でも良いから1本でも!」

飲んでみて下さい。

 最高のヴィンテージの、ブルゴーニュ最高のドメーヌのワインです。お勧めします。

■ドメーヌより
 2019年は春は温暖で気温が20℃くらいになる日もあったが、4月になると気温が低下し、2016年や2017年の霜の被害を思い出させるような天候だった。4月末になると一旦気温が上昇して回復傾向に向かったが、5月になると再び気温が低下。6月も気温の乱高下があり、安定しない気候が続いた。7月にようやく夏らしい気候になって葡萄の成熟も進んだが、今度は酷暑が続いて葡萄は水不足のストレスにさらされることになった。それでも我々の畑の古木は健気に耐えて、小さいながらも果皮が厚く、酸味もしっかりとしたほぼ完璧に近い葡萄が収穫できた。魅惑的で豊かな果実のアロマ、たっぷりとしながらも絹のように滑らかな舌触り。昔を思い起こせば目が覚めるほど素晴らしかった1929年や豪華絢爛だった1959年、最近で言えば豊かで輝いていた2009年を連想させるほどで、繊細かつエネルギッシュな味わいは正に「9」が付くヴィンテージにふさわしいワインと言えるだろう。

-----
 2018年のドメーヌ・トラペです。いや~・・ビックリです・・。どうしてこんなに変われるのか・・劇的な変化を遂げた2018年でした。

「・・そんなこと言ったって、トラペはトラペでしょ?・・誰だって飲めば判りますよ・・」

とおっしゃるかもしれませんが、いや~・・・もしブラインドで出されたら、絶対外すと思いますよ。

 noisy 的には、

「攻撃された ナマコ が取る行動!」

みたいなものに感じられまして・・はい・・。


 ナマコは危険を感じると、

「内臓を身体から出して逃げる」

そうです。そうやって内蔵を食べさせて逃げ切るのかな?


 で、2018年もののドメーヌ・トラペは2016年以前のキュヴェと比較しますと、内臓と皮が逆転しちゃってます。

 つまり、

「マンモスなクリスタル風ミネラリティが表面に、愛らしくふっかふかに優しい果実味は完全エキス化され中心部へ」

と移動しています。これは、noisy がテイスティングしたキュヴェ、全てにおいて言えることなんですね。


 ですので、

「まるで メオか、ヴォギュエか、ルーミエか?」

みたいな感じがしていまして、noisy の脳も相当に揺れています・・。


 そして、シャルドネも全く同じなんですが、非常に理解しやすい味わいになっていますので、

「・・そんな訳ないでしょ・・でも確かめるにはすぐに美味しく飲めないとなぁ・・」

とおっしゃる方にはシャルドネを、

「それは面白い!」

と思われましたら、早い段階でさくっと飲むのでしたら「村名ジュヴレ以下」、早い段階で時間を掛けて飲めるのでしたら「村名オストレア以上を」お勧めいたします。


 ほんと、目が離せない・・ですよね。凄い状況になって来ました!是非ご検討くださいませ。

-----
 2017年のドメーヌ・トラペのご案内です。2013年に続き、またまたトラペがやってくれちゃいました・・。また価格が上がるか・・と懸念も有りますが、海外のワイン販売サイトをアチコチ見てみると、異変が起こってます。トラペの下~中級キュヴェが軒並み完売になってるんですね・・。どう言うことなんでしょう?

 実は、ル・ギィド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス誌(旧クラスメン)が、2017年シャンベルタン/トラペに20点満点を付けちゃったんですね。勿論、他のワインもそうですよ・・写真はこちら。
 あの村名アレアでさえ、17点と言う高い評価でした。

 ル・ギィド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランスは以前はクラスメンでしたし、現在も月刊のル・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスを出版していますので、皆さんももうお馴染みかと思います。


 で、noisy も2017年ものは気合を入れてテイスティングに臨んだ訳です。2015年は本当に美味しく、2016年ものもその延長で厳しかった年を乗り越えました。まぁ、noisy的には2016年の方が好きかもしれませんが・・。

 2017年もののドメーヌ・トラペは・・もう以前のトラペとはかなり異なっています。これは、ユベール・ラミーの2017年でも同様のことを言ってますので、

「・・お~い・・またかよ・・」

と思われるかもしれません。

「もう作り話は・・いらないよ・・」


 でも、そうじゃないんです。


 トラペの柔らかで優しい作風。それはおそらく皆さんも認めるところでしょう。それが好きか嫌いか・・も人それぞれです。

 しかし2017年ものは、そんな安易な言葉では表現できない、いや、間違っているとさえ感じるほど、全体的な印象は異なったものとなって感じられるはずです。

 noisy 的には、それは2017年特有のものなのか、単なる偶然の産物なのかは判断できていません。

 要約してしまうと・・こんな感じかと思います。

「2017年のドメーヌ・トラペは、それまでの彼らのワインそのものを透明感の高いミネラリティの透過性カプセルで包み込んだ!」

と言えます。


 なので・・もう、全然違って感じられてしまうんですよ・・今までのトラペのワインと。それが顕著なのが下~中級キュヴェです。もしブラインドテイスティングで出されたら、全く当たらないと・・思いますよ。noisy も散々迷って・・当てられるかどうか・・と言うところかと思います。

 素晴らしいミネラリティのヴェールを得て、柔らかでエレガントな液体は光り輝いています。

 だから、海外でも今まで散々残っていた下級キュヴェがすでに完売しているんじゃないか?・・などと思っている訳です。

 そして、20点満点のシャンベルタンですが、フィネスの担当さん、K君によりますと・・

「ルーミエのミュジニーより旨い!」

と言って憚りませんでした・・(^^;;・・マジか~?・・どっちも飲ませろよ~!・・


 と言う訳でして、このマンモスな量ながら滅茶苦茶美しいミネラリティを衣に得たトラペですが、これがこの先も続くのか、それとも2017年と言うヴィンテージの特徴なのか?・・と言う疑問は先送りすることになりますが、少なくとも2017年のトラペが驚くほど変わって、しかも驚異的に美味しいのは間違い在りません。・・ちょっと煽った感じに取られるかもしれませんが、

「騙されたと思って、パスグラでもA.C.ブルでも白でも・・飲んでみてください。」

とお伝えしましょう。

 勿論ですが、noisy も未だ飲めていない1級以上のクラスも、「ル・ギィド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス」がこれほどに高い評価をしていますので、間違い無いと思われます。

 貴重な、しかも分岐点的なヴィンテージになった2017年かと思われます。是非ともご検討くださいませ。

■生産者のコメント
 2017年は春から暖かく早熟で3月末にはすでに葡萄の葉が開いている畑もあったほど。4月末には2016年同様、霜の気配が漂ってきたが藁を燃やして煙幕を張ることで霜害を回避することができた。5月になっても暖かい気候は変わらず開花期も問題なく経過。7月は猛暑で中旬には色付きも始まり、まるで2009年を彷彿させるような早熟具合だった。7月末に雨が適度に降ったことで葡萄の果皮が厚くなり、8月の天気が良好だったおかげで種も果梗も良く熟して完璧と言って良いくらいの健康状態になり、2017年が素晴らしいヴィンテージになるであろうことは疑いようもなかった。気品がありつつも豊かな味わいで、すでに優雅さと偉大さを醸し出している。エネルギーに満ち溢れ、かつエレガントなワインは舌が肥えた愛好家さえも惹きつけるだろう。
━━━━━
 ジュヴレのビオ生産者、ドメーヌ・トラペです。しなやかで優しい、美しいワインで尖った部分が無いです。


 1868年から6世代にわたってジュヴレ シャンベルタンでワイン造りを続けているこのドメ ーヌは、代々少しずつ畑を増やしていき、現在では13haの畑を所有しています。現当主のジャンルイ氏は物腰柔らかく穏やかな人物で、1996年からビオディナミを導入して自然を最大限に尊重したワイン造りを行っています。

 畑の手入れはビオディナミで化学肥料や除草剤は一切使用していません。ジャンルイ氏の
「ビオディナミにおいて、人間の役割は葡萄が安定して育つように支えてあげることが大事で、畑仕事と選別をしっかりやれば、あとは葡萄が勝手に良いワインになるように働いてくれる。」

という言葉の通り、クォーツ(水晶)の粉末を定期的に畑に撒くことで土壌の活性化を促し、植物のエネルギーを引き出して病気に負けない木を育てることを目指しています。葡萄の木の仕立ては片翼式ギュイヨ、コルドンロワイヤルで春に厳しい摘芽を行い、凝縮した葡萄のみ収穫しています。樹齢も高いものが多く、植え付けも1ha当たり約12000株以下にし、収量を抑えることによって品質のレベルを高める努力をしています。

 収穫は全て手摘みで行い、畑と醸造所でそれぞれ選別し、醸造所では除梗前の房の状態と除梗後の粒の状態での2度に渡る選別が15人で行われます。除梗は約30%で、開放桶で低温浸漬を行い、3~4週間かけてゆっくりアルコール醗酵をさせます。必要に応じて櫂入れを行い、空圧式圧搾機でプレスした後にワインは樽へ移され、樫樽で15~18ヵ月熟成されます。樽は主にトロンセ、アリエ、ヴォージュ産のものが使われています。

 収穫は全て手摘みで行い、畑と醸造所でそれぞれ選別し、醸造所では除梗前の房の状態と除梗後の粒の状態での2度に渡る選別が15人で行われます。除梗は約30%で、開放桶で低温浸漬を行い、3~4週間かけてゆっくりアルコール醗酵をさせます。必要に応じて櫂入れを行い、空圧式圧搾機でプレスした後にワインは樽へ移され、樫樽で15~18ヵ月熟成されます。樽は主にトロンセ、アリエ、ヴォージュ産のものが使われています。


2022 Bougogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン

19392
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・トラペ・ペール・エ・フィス

◆◆◆ 数の無い激旨2022A.C.ブル・ブランですが、フィネスさんの他の担当者さんから分けていただけました!・・超限定です!
■メディア情報
◇2019年もの
89 Points Tim Atkin
■エージェント情報
 シャルドネ種100%。フィクサン村とマルサネ村に挟まれたクーシェイ村にある「En Varangée(アン ヴァランジェ)」「En Auvonne(アン オヴォンヌ)」と言う区画の葡萄が使われていますが、買い葡萄も足しているのでネゴシアン物になります。アルコール醗酵序盤はステンレスタンクで、その後は228ℓの樫樽(新樽20~30%)と卵型のコンクリートタンクに半分ずつに分けて醸造していきます。酸味が柔らかくフルーティでとても飲みやすく分かりやすい味わいです。

■イギリスのワイン評論家 Neal Martin氏による2018年物の試飲コメント
 オレンジの花やマンダリン、僅かに蜜蝋の香りも感じられる。オイリーな口当たりと桃のような果実味のバランスの取れた味わいでアフターではグアバやパッションフルーツなど南国果実のニュアンスが出てきて素晴らしいワインだ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,890 (外税) 
【こんな白ワインを飲食店さんで出されたら、きっとずっと通ってしまうに違いない・・半端無い仕上がりのA.C.ブル・ブランです!・・激旨!】
 「リミテッド・タイム・スペシャル・プライス」と銘打って、期間限定特別価格をやってしまったことを・・実は後悔しているんですが、いや・・2022年のドメーヌ・トラペは半端無く旨いんですね。

 それに加えて・・

「トラペの白が異常なほど旨い!」

んですよ・・。

 テイスティングの順番としまして少ない白は後に回して第一弾のドメーヌ・トラペをご案内したものですから、このブルゴーニュ・ブランとかマルサネ・ブランは飲んで確認するのは後回しになった訳です。

 そもそもそんな特別プライスにしなくても良かった訳でも有りますが、このところの需要の弱含み・・と言いますか、やはり消費者マインドですよね。noisy 自身が・・

「ちょっと高いよね・・」

と感じている訳です。

 でも、余りに出来が素晴らしいと・・その価格の高さを超えて来る素晴らしさが感じられると、

「これだけ仕上がって来ていれば・・若干上がっても問題無いでしょ。」

と思える訳ですが、

「ここまで素晴らしいとなると・・何か凄く失敗した感じがしてしまう」

ほどに、とんでもなく美味しいです。

 ミネラリティはたっぷり石灰を含んだものですが、どこか飛び出して感じられるイビツさのない、非常にスムーズなものです。

 そして、イメージ的にはムルソーを優しくした感じで、マロラクティックが掛かって柔らかで滑らかになった酸と、僅かなパーセンテージで・・ややフレッシュさを感じる酸が共存しており、そのバランスが素晴らしい訳です。

 で、ムルソー的な低域~中低域に幅のある膨らみと、その上の部分・・ですね、そこにややフレッシュさを感じる酸がエレガントに居座り、黄色いフルーツ、やや赤みさえ感じるフルーツのニュアンスが中高域へと伸びて行く様が、何とも素晴らしいんですね。

 こんなの、飲食店さんで出されてしまったら・・美味しいお料理をさらに注文してしまうに違い無いですし、さらには・・またその時の良い感覚が忘れられず、何度も訪れたくなってしまうだろうと・・思った訳です。

 深いマロラクティックがムルソー的美味しさを醸し出し、僅かに残したノン・マロラクティックが、若々しいハツラツな美味しさ・・シャサーニュ=モンラッシェ的な・・とても言いましょうか、そのバランスに優れていると言うことは、

「ドメーヌ・トラペのコート・ド・ニュイ北側のシャルドネを、コート・ド・ボーヌのシャルドネと同レベル、もしくはそれ以上にまで仕上げられるセンスの良さ」

を持っていると言うことであり、美味しいものを良く知っているからこそ、それが可能なんだろうと思っています。

 素晴らしいシャルドネです!是非飲んでみてください。5本だけです!・・しかも価格は非常にリーズナブルです!次の新着前まで限定ですのでどうぞお早めに。



 以下は以前のレヴューです。
-----
【余りに無くて・・すみません・・。でも、マルサネ・ブラン2020の素晴らしい出来から考えますと、こちらも「光で熟した最高のシャルドネ」になっていると思います!】---こちらも飲めませんし情報も無く・・以前のレヴューを使用しています。

 2020年ものは6本だけです。2021年ものはさらに減りそうですからそうとう・・ヤバイ状況です。ですが、素晴らしいマルサネ・ブラン2020の出来から推測するに・・間違い無い選択になると思われます。

 是非マルサネ・ブランのコラムをお読みくださり、ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。
-----
【ここまで大きく変わるとは・・これ、滅茶苦茶旨いです!冷ややかさと熟度を包み込むクリスタル的テクスチュア!】

 2018年もののドメーヌ・トラペは圧巻でした。トップクラスの赤は飲めていませんが、ま~とにかく、

「大激変!」

です。

 2016年に滅茶美味しくなって・・でも相当「ビオ」に寄った味わいでしたが、2017年には、

「あれっ?そっちに行ったんじゃなかったの?」

と感じてしまうほど、ビオと言うよりは普通に自然な味わい・・しかし熟度・密度が高く、ミネラリティの総量も増えたような感じで、noisyも完全には掴み切れていない印象で終わってしまいました。味わいは素晴らしかったんですが、

「スタイルがヴィンテージで結構変わってる?」

的な感覚で受け取れた訳です。

 2018年ものは・・赤はそちらのコラムをお読みいただければとは思いますが、赤白、全てのキュヴェにおいて今までとは、

「コア(中心)側と表面側が逆転した状況」

です。


 今までのトラペさんのワインは、柔らかなテクスチュアを表面に出し、柔らかな愛らしい果実を惜しげもなく感じさせてくれていました。その中心側には基礎となるべき透明~半透明のミネラリティがたっぷり有った訳です・・が、それゆえに、

「今時のブルゴーニュワインとは違う、トラペらしい柔らかでほのぼのとした表情」

だった訳です。

 ところが2017年ものにもその気は有りましたが、2018年ものはさらにそれがパワーアップ、赤も白も、コアと表面が全く逆です。まるで「ベクトル変換」したかのような味わい・・。表面にはつややかなクリスタル風のミネラリティがコーティングされたかのような、滑らかだがハードな・・言ってしまえば「シャンボール=ミュジニー」的なニュアンスです。

 今までは表面に存在していたフカフカの柔らかで優しいトラペ的な愛らしい果実は、完全エキス化され、コア・・中心に「パッキング」されているかのようです。

 左の写真は全く加工していません。何か、ガラスと言うか、クリスタルな雰囲気がバリバリに出てるように見えませんか?・・・ですので、そのクリスタルコーティングの中の、超エキス化された果実や要素は、そのクリスタルの隙間を縫って、少しずつ愛嬌を振りまいてくれます。

 今までは常に柔らかな笑顔だったんですが、2018年ものは・・「微笑んでいるのが判る」・・と言った印象なんですね。

 なので、これって・・めっちゃ素晴らしい若いワインが見せる振る舞いじゃないですか・・。ニール・マーティンさんは、


 オレンジの花やマンダリン、僅かに蜜蝋の香りも感じられる。オイリーな口当たりと桃のような果実味のバランスの取れた味わいでアフターではグアバやパッションフルーツなど南国果実のニュアンスが出てきて素晴らしいワインだ。

とおっしゃっていらっしゃいますが、ミネラリティが表に出て来たことで、この素晴らしい果実や各要素の姿がきらめいて感じられるということだと思います。

 その上で、むしろピノよりもシャルドネの方が、美味しさを単純化して感じられると思いますので、

「これ、ビックリするほど旨い!」

と言うことになっちゃってました!


 素晴らしいので是非飲んでみて下さい。普段はA.C.ブルクラスは余り点を付けない海外メディアでは有りますが、ティム・アトキン氏は89ポイントと・・いや、これ、絶賛ですよ。noisy的には90ポイント以上は硬いです。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【シャルドネはグレートイヤーか?・・と思える2016年ものです!】

 すみません・・数が無いので飲めてないんですね。しかし、2016年のシャルドネでは外してませんので・・しかもトラペですから、かなり期待できると思います。ご検討くださいませ。

■エージェント情報
 2016年は4月末に発生した霜の影響で全体的に収穫量が少なくなっており、ベト病も発生したので選別もいつもより厳しく行った。その結果、アペラシオンにもよるが例年の50%ほどの生産量になっている。特にマルサネの白が少なく、単独では造れないほどだったので格下げしてブルゴーニュ ブランに混ぜた。また、ジュヴレ シャンベルタン1級も収穫量が少なかったので全てを混ぜて醸造している。スパイシーで肉厚な果実味のある、高いポテンシャルを秘めた良いヴィンテージなので量が少ないことがとても残念。

 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【シンプルな・・純白のエチケットに変身!味わいはエレガンス、フィネスに満ちたしっとりエキス味です!】

 完成度・質感ともに非常に高いニュイのシャルドネです。デザインが変更されまして、純白の下地を生かしたシンプルなものになっています。販売する方にしてみますと、結構に見辛く、向かって右下に小さな文字で「Bourgogne」と入っています。

 2015年ものは葡萄が良く熟しているので、「やや甘く酸が少ない」と言われますが、やはりそこは微妙でして、生産者により違うのは言うまでも有りません。

 自身の理想とする味わいのスタイルを貫こうという感性からは、酸のまろやかな糖度をほんのり感じるような・・そんな味わいは有りません。

 しかし、自然派の生産者には多いと思われる、「できるだけ関与せず、自然の恵みをいただき、それをワインに昇華する」と言うスタンスからは、ヴィンテージの要素でもある「高い糖度、低い酸度」を受け入れる、もしくは葡萄がなりたいスタイルを感受してワインを造る・・ことになります。

 そういう意味では、トラペは後者かと思われます。2014年のやや涼やかなスタイルよりは、ほんのりとオイリーさも増し、粘度が有り、甘くは無いものの酸は張り詰めた感じでは有りません。

 もうすでに仕上がっているかのようなニュアンスで、今飲んでも非常に美味しいです。完成度の高い味わいで、高質感たっぷりです。

 この最終仕上げに関しては先ほどの後者的な考え方と言うより前者的で、そのハイブリッドな感じがトラペのスタイルなのかな・・と感じています。今飲んでおいしく、この先10年、とても良い状態を続けるでしょう。質感・ポテンシャルは・・2014年もののレヴューにも書きましたが、メオのクロ・サン=フィリベールにも並ぼうか・・と言うレベルです。ご検討くださいませ。かなり美味しいです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【かなり旨いです!メオ=カミュゼのクロ・サン=フィリベールに匹敵!】

 いや~・・かなり旨いです。2013年も良かったですが、健康健全、しかもややオイリーで構造も大きく、フルーティーなのに複雑性もあると言う・・ちょっと考えられない仕上がりです。

 ドメーヌものの葡萄だけではなくネゴスものも混ぜているそうですが、まるでそんなネガティヴさは感じられませんし、バレル・ファルメンテッドなシャルドネですので、年の良さを反映してかなり樽臭くなってるかと思いきや、僅かに高質な樽のトッピングとして感じられる程度で、

「ん~・・こりゃ、かなりのポテンシャルだなぁ・・」

と判断しました。今飲んでもかなり旨いです。色合いもやや緑掛かった美しい色ですよね。


 2014年のトラペは本当に素晴らしいですが、誰か評価していないかと調べてみましたところ・・あのティム・アトキンさんが評価してまして・・

「なんと91ポイント!」

も付けてました・・。ビックリです。


 まぁ、この人のことは他のコラムでもちょっと書いてますが、アペラシオンとか規格とかに捉われずに、結構自由にポイントを付けています。仮に他の先輩方がどんな評価をしていてもお構いなしです。それに、好みだけで評価してない・・と言うか、かなり幅広いアイテムを好意的に評価していますので、信用できるかな・・と思っています。


 また、基本的にドライですがボディもしっかり有る上に、ミネラリティも充分以上、エキスがかなりしっかり出ているので、豊かだけれど酸っぱく無い酸と相まって旨みを多く含んでいます。非常に良い出来です。


 価格も2013年から見るとかなり下がっていますので、


「ほぼデイリー価格ながらもポテンシャル大で貴重なACブル!」

と言えるでしょう。


 あのメオ=カミュゼの看板白のモノポール、オート=コート・ド・ニュイ・ブラン・クロ・サン=フィリベールに引けを取らないと感じました。非常に素晴らしいので、是非飲んでみてください。2014年のトラペ、素晴らしいです!


 以下は2013年のこのアイテムを含むレヴューです。
━━━━━
【ビオディナミながらビオのネガティヴさの無いしなやかで美しく優しいワインたちです!】

 久し振りの「ア・ミニマ」です。前回のご紹介が2002年ものでしたんで・・・それ以来ですね。

━━━━━
【清楚な果実、土、月..やっぱりそういうことなんでしょうね】

 「太陽の光を目いっぱい浴びて、すくすく健康的に育ってきました..」
というのは表面の部分です。何より感じるのは、
「手を掛けられて育ったんだね」
ということ。どちらかといえば育ちの良いお嬢さん的でとても清楚です。太陽も感じますがソフトな土の上には、半月ぐらいの月が..似合ってしまうように思います。

 香りは赤紫のイメージで、たとえばスミレ、ブルーベリー。それに石灰系ミネラルと柔らかなふかふかの土。タンニンの質も良くとてもドライな味わいです。 幾分の若さもありますので、到着したら2週間ほど休ませていただけると美味しくいただけるのでは、と思います。飲んでみてください。
━━━━━
と・・紹介していました。まぁ・・大概はそのまんまですが、紫色が入ったイメージを書いています。

 しかし、2013年ものは紫では無くて、もっと純な赤です。グラスの写真、そのまんまですね。

 非常にドライながら、エキスの旨みが「むっちり」していて、まったく化粧っ気の無い、リアルな味わいがします。 食事とのマリアージュは非常に楽です。魚介系とも鮮度がそこそこ良ければ問題無く合うでしょう。非常に良い出来です。


 一方のブルゴーニュ・ブランですが、

「・・あれ~?・・」

です。かなりの良い出来です。「あれ~?」は、この人、ブルゴーニュではピノ・ノワール主体の造り手なので、「赤いワインの人」と思っていたんですが、「トラペ・アルザス」をやりはじめてますよね?

 その性なのかどうか判らないんですが、このブランが目茶美味しいんですよ。柑橘系のフルーツも有り、フルーツも有り、とてもピュアで中域もしっかり張り出しが有り、収束も長いんですね。お手本どおりと言うか、基本が凄くしっかり出来ている・・。

「赤より良いんじゃないか?」

などと思ってしまいますが、ア・ミニマの仕上がりを見れば、一時ビオなのに膨らみがイマイチで硬いワインだったのが、どんどん良くなっているのが想像できます。昔は「トラペは10年は必要」と思ってましたから・・。

 そんな意味では、期待を大きく裏切ってくれたブルゴーニュ・ブランです。かなりの仕上がりです!お奨めします!