このワインの物凄いポテンシャルを垣間見せるテイスティング時での仕上がり具合にビックリした2013年でした。
「こ~んな・・こ・とは~い・まま~で・・無~かぁった・・♪♪」
と、小田和正さんの古い名曲を不意に思い出してしまったほどでした・・(ホントか?)
ですが、ポテンシャルをさらにアップさせた2014年ものは、残念ながら以前のように・・
「超硬い・・」
と言わざるを得ない状況でした。
「でもご安心ください・・すぐ超美味しくなりますよ・・♪♪」
と、どこまでも明るく言いたくなるようなワインの質を持っています。
この畑はシュヴァリエ=モンラッシェの真横ですからね。もうそっくりな質を持っています。特にルイ・何とかのシュヴァリエとはかなり似た性質です。なので、
「もういっちょ、行く~?」
と四角い顔・・じゃなかった、硬い顔を見せるのは当たり前なんですね。
この話しも何度かしているかと思いますが、リアルワインガイドが新たに発刊されるころのことですから2000年頃でしょうか。ドメーヌ・ルフレーヴのテイスティングをリアルの会社でやったんですね。
まぁ、ルフレーヴのテイスティングだとわかっていましたから、
「・・・大丈夫なんだろうか?」
と、ちと不安でした。
だって・・あの小さいテイスティンググラスでのテイスティングで、シュヴァリエなどのポテンシャルを短い時間で取れるのだろうか?・・と不安だったんですね。
慣れていないのにそんな環境でやると、柔らかめの下級キュヴェのポイントが高くなってしまうですよね。
で、案の定・・シュヴァリエはガチガチでした・・。バタールは柔らかめでしたんで、皆さん当たってました。ルフレーヴのバタールは結構最初からソフトなんですよ。畑の位置にも寄るんですけどね。
しかしながら、そんなガチガチなシュヴァリエも、実は結構・・熟のスピードは遅く無いんです。ムルソーとは構成が違うんですね・・。やっぱりピュリニーなんですね・・。
なので、このレ・カイユレはそんなシュヴァリエと同様に、5年ほどで結構・・美味しくなっちゃうんです。皆さん、リリース直後は余り買わないんですが、知っている人はね・・サクッと買ってます。だって・・早く美味しくなる高ポテンシャルなグラン・クリュ並み、イコールなワインだからです。
でも今はガチガチ、5年経ったら超恵比須顔です。価格はどこかのドメーヌの村名にも及ばない滅茶安価です。是非早めにGETされてください。お勧めします!高ポテンシャルで低価格、早く絶品になるのはこのシャルドネです。
下記は2013年もの以前のレヴューです。
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【こちらも最高の出来になったイヴ・ボワイエ=マルトノのトップ・キュヴェ!!何と今飲んでも旨い!】
いや・・このリリース直後の時期に
「今飲んでも美味しいです!」
とカイユレに書いたのは一度だけ有ったかもしれませんが、まず有り得ませんでした。何しろ、シュヴァリエ=モンラッシェ、モンラッシェの真横のリューディ、「レ・カイユレ」ですし、この時期はほとんどの場合「硬くて何も出て来ない」状況が普通なんです。
ところがですね・・この2014年ものは違いました。テイスティングメモを見てみましょう。
「雅さ!」 やはり凄い!2013年は有り余る要素を隠しきれず、駄々漏れ状態・・と言った風情。硬く閉ざしているのだが、その漏れてきた表情だけで「素晴らしい!旨い!」と言えてしまう!近年でもトップの仕上がり!
え~・・並のシュヴァリエより旨いです。ポテンシャルも上。4万、5万もするシュヴァリエですが・・超えていると思います。史上最高の仕上がりでしょう・・。noisy は残念ながら持って帰れませんでした!ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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【いつものように、こちらはかなり硬いですが、やっぱりポテンシャルが凄いです!。】
以前のコメントを利用しています。

途轍もない瑞々しいピュアなアロマ。やや硬く閉ざしたニュアンス。相変わらず輸入直後は硬いが、シュヴァリエ=モンラッシェっぽいニュアンスがバッチリだ!まだワインになる一歩手前だが、なってからは物凄いだろう!と感じさせる凄みを持つ。
ほとんど2008年のこのワインとニュアンスが一緒でした。このカイユレですが、実はムルソー系よりは熟は早いです。旨くすれば、3年ほどで美味しく飲めてしまうんですよ・・・いや、持たないという意味ではないです。素晴らしいムルソーは、ミネラルが険しくたっぷり有り、長い熟成を必要としてしまう傾向が有りますが、やっぱりモンラッシェ系はその辺がちょいと違うんですね。
イヴ・ボワイエ=マルトノの最高峰です。比較早めに高みに登ってくれることを考えれば、これもスルーは出来ないでしょう!超お奨め!ご検討ください!
以下は2008年もののコメントです。
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【樹齢の性なのでしょうか・・今までで最高の出来のように・・思います。とても美味しいです。】
「たぎる、みなぎる」
そんなイメージの若いムルソーから、村名ピュリニーに来ると、
「ほっ」
とさせるような、安らぎや柔らかさを感じさせてくれます。でも、このレ・カイユレに当たると、今までの2007年までは、
「・・・硬い・・」
村名ピュリニーの柔らかさとは違って、どこかお役人のような・・(失礼!)、融通の利かない感じを受けたものです。スムーズだったのは2005年だけかな・・・。
ところがですね、この、レ・カイユレこそ、シュヴァリエ=モンラッシェの真横のリューディであることを、2008年のレ・カイユレは最初から訴えてきました。
グラスの香りを取る-->回す-->再び香りを取る-->口に含む
みたいな形で繰り返しますが、この過程において、その要素を取り切れないと、「硬い」「出てこない」と言った表現になります。ですから今度は、何とかその要素を取りに行こうと、ぐるぐるグラスを回したり、口の中で粘膜にこすりつけ、伸ばし、回し、捻って時間を置いて・・などを行って・・何とかする訳です。
2008年は、そこまでせずとも最初の一口で、
「・・・有るね」
と、一言漏れました。
有るねの意味は、シュヴァリエがそこに在るね・・を無意識に略したものです。
実に瑞々しいアロマ。ハチミツ、柑橘、精緻なミネラル。風格充分。まったり、しゃっきり。締まって硬いが旨い。とても上品で複雑、凝縮しています。覗き込める域の奥が、物凄い事になっている。このワインの伸び率は簡単には測り知れない。
まあ・・この価格では下手をすれば、有名生産者の村名ワインでさえ購入出来ないのに・・と思ってしまいます。3~5年経過したこのレ・カイユレを飲まれた方はいらっしゃるでしょうか?物凄く美味しく育つんですよね。正にフルな、グラン・クリュ並みのシャルドネなんです。
2008年は、勿論早すぎますが、それでも簡単にポテンシャルを取れるはずです。そして、このワインの良いところは、むしろ熟成は早い方だということです。ペリエールが完熟するよりも、相当早く美味しくなります。いかがでしょうか、是非ともご検討ください。超お奨めです!とても呆れるくらいに安いです!