まぁ、誰しも最高の出来に違いない2008年もののミレジメ・シャンパーニュは喉から手が出るほど欲しいのは判ります。noisy も何とか残したいと・・2008年のエグリのミレジメを隠していたんですが、結局のところ懇願されてお渡ししてしまいましたので・・飲めず仕舞いになってしまいそうです。
確かに2008年ものミレジメ・シャンパーニュは図抜けています。熟して糖度が上がり、健康な葡萄が収穫できたこと・・それに尽きる訳ですね。後は造り手の腕次第・・ですから、エグリの場合は
「ピノ・ノワールの魔術師」
とまで言われているほどですから、間違い無い選択になったのでしょう。
とはいえ、今回ご紹介させていただく2011年ものも、決して悪いものでは有りません。グラマラスな2008年には及ばない・・と言うだけでしょうね。
まだ余りメディア関係の評価が上がって来ていないんですが、著名なオーストリアのワインライターさん、ハオン・フックさんが96ポイント付けていました。充分じゃないでしょうか。
もっともこの2011年ものは5年ほどの熟成で、さらに味わいを深めるのも間違いないでしょう。是非セラーの下部に「立てて」保存し、静置された状態でお楽しみください。2008年ものよりも「グッと」お買い得なプライスかと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【・・・やっちゃいました・・アドヴォケイト100点満点のシャンパーニュです!・・やはり世紀のヴィンテージ、2008年です!】 まぁ・・noisy はシャンパーニュも大好きですから・・2008年もののシャンパーニュを飲むたびに思うのは、
「・・残念ながら・・他のヴィンテージとは異なる・・と言わざるを得ない・・」
と言うことです。だって・・
「(めっちゃ美味しいんだもん・・)」
と、素人みたいなことを書いてしまいますが、実際、本当に凄いワインに出会ってしまうと、一瞬、固まっちゃいますよね。そして、その素晴らしい表情を噛みしめ、感じるために黙りこくってしまう・・そんなものでしょう・・・?
あのサピエンスもそうです・・2008年ものは2006年、2007年には無かった「完璧さ」を持ったシャンパーニュでした。また、1998年ものシャンパーニュにもそれに近いものを感じましたが、それでもどうだろ?・・2008年ものはそれを凌ぐような感触が有ります。

こちらのエグリのミッレズィンメは、モンターニュ・ド・ランスのブジーとヴェルズネイ産ですから、例えばクリュッグのあの「クロ・ダンボネイ」が比較になるでしょうか?・・何よりエグリ・ウーリエの本拠がアンボネイですから・・ね。
それに、クロ・ダンボネイは・・一体幾らするのか・・ちょっとワインの価格としては理解しがたいものになってしまっていますが、それでもアドヴォケイトで最も評価の高かったヴィンテージが2002年で99ポイントだったはずです。最も2008年ものはまだリリースされていないようですから、満点を取る可能性も有ります。しかしそうなってしまいますと、50万とかのプライスが、一体どうなってしまうのか・・等と言う、ちょっと一人のワインファンとしての興味はどこかに行ってしまって、ただの野次馬根性丸出しの非関係者みたいになってしまいそうではあります。
と言う訳で、確かに高価なのかもしれませんが、
「これは・・買っておきましょう!」
と言いたいですね。
ある意味、もう、近年で最高と思われた孤高のシャンパーニュ、2008年のサピエンスよりも安い訳ですから・・。noisy も必ず1本は取っておきたいと考えては・・います。ご検討くださいませ!