
エグリ・ウーリエの新しい作品です。一部プルミエ・クリュを含むキュヴェを使用しているようです。エグリの一連のエチケットスタイルでは無く、ブラックを基調としたさらなる「キリリ感」を感じるデザインですね。
飲んでみれば・・やはりエグリ・ウーリエ風ですね。ほんのり柔らかさを感じさせる美しくも充実した重厚な酸の構成です。サロンのように硬質では有りませんし、尖がってアチコチをブスブスと刺されるような・・(^^;; そんな酸では有りませんが、より丸くして刀から刃引き、もしくは幅を広げて先端を落としたような感じ・・言い方が難しいかな・・。
酸のレベルはそれなりに有りますが、レモンじゃ無くてグレープフルーツ的・・あ、香りは無視してくださいね・・酸の話しです。そんな感じの幅広さの有る、尖って無い酸のバランスです。この辺りはシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ 1/3 ずつと言うのも影響しているかと思いますが、やはりエグリ・ウーリエのシャンパーニュはちゃんとエグリの味わいがします。
ピノ・ムニエと言えばジェローム・プレヴォーが思い浮かびますが、若いうちのプレヴォーのクロズリー・ラ・ベギーヌは非常に硬質でカッチンカッチンです。そこを見ますと見事なまでに柔らかさが感じられるかと思います。
泡質も引けは若干早めですがクリーミーさも有り細やかさも有ります。引けの速さは熟成期間・・でしょうね。ふんわりとしたテクスチュアで細やかで気持ち良いです。

2枚目の写真は液の色合いですね。ピノ・ノワール100%と言うには色合いは淡いですよね。だから、ブラインドテイスティングでも「ブレンドだろう・・」との推測が出来るかと思います。後は香りとか、味わいとか、膨らみとか・・その辺を分析して経験に当てはめると、どこのシャンパーニュなのかを推測出来ます。・・あ、当たらなくて良いので推測して決めることが結構に大事です。
そうですね・・noisy 的には2年ほど置いてからがベストかな・・と思います。今飲んでも美味しいですが少し若いです。泡を飛ばしてデキャンタージュして飲む・・のも、これは非常に美味しいかな・・と思いますが、まだトライ出来ていません。テーブルの上に栓をして置きっぱなしにしてあるので、後で確認してみようと思っています。
あ、シツコク書いていますが、シャンパーニュの保存は「立てて」くださいね。ご検討くださいませ。お勧めします!