エグリ=ウーリエ
エグリ=ウーリエ
フランス Egly-Ouriet シャンパーニュ
● 豊かで複雑な表情がとても素晴らしい、ピノ・ノワール中心のシャンパーニュを醸すレコルタン、エグリ=ウーリエの上級キュヴェです。熟すと凄いですね~。VPなら5年置きたいところです。ですがもうどうにもならないほど価格が上がってしまっていまして、ブローカーものも若干ですが扱っています。
造りの確かさから言えば、まだまだ安いと言えるのかもしれませんが、毎年のように出し値が上がるようで・・・エージェントさんも困ってます・・が、我々も困りますよね。
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RMの中で最初に最高生産者の評価を得た、ピノノワールの魔術師、完璧主義者と呼ばれる造り手です。1900年設立、アンボネイに居を構え、12haのほとんどの畑がアンボネイのグランクリュです。
●N.V. Champagne Extra Brut Grand Cru Brut V.P.(2013Based 2012&2011 dg2021)
シャンパーニュ・エクストラ・ブリュット・ヴィエイエッスマン・プロロンジュ・グラン・クリュ(2013ベース 、2012&2011 dg2021)
【すみません・・耐えきれずに少しですが値上げさせていただきました。ちょっと異変が起きています・・】
いや・・シャンパーニュの値上げは厳しいです。皆さんもご存じかとは思いますが、例えば普通の日本人ならシャンパーニュと言って思い浮かべる第一位は、ドンペリでしょうが、昔は安売りの並行ものは6千円で買えたと思います。今や・・25000円位でしょうか・・それでも、
「超品薄!」
なんですね・・。
モエさんが流通調整しているのか?・・と思いきや、さにあらず。ヨーロッパよりも一足先にコロナが落ち着き始めたアジアでの需要が爆発、ヨーロッパには全く無い・・と言う状況だそうで、勿論のこと並行ものなど一切見当たらない・・と言うような状況の様です。
でも、「ちょっと異変」はその話しでは無く、Noisy wine のエグリ=ウーリエの売れ行きの変化なんですね。
毎年、年一回、ほとんどの場合12月に入って来ます。下位グレードはすぐ無くなってしまうので、少し多めには仕入れるんですが、それ以外は完売したら追加注文・・と言うスタイルを取っていました。
昨年から今年前半に掛けても、例えばエグリのV.P.エクストラ・ブリュットがいつもより早く完売したので追加しようとオーダーを出したところ、
「・・すみません・・もう無いんです・・」
とのことで、全く寝耳に水でした。
10年位前までは、V.P.はV.P.として、デゴルジュマンの時期だけを一緒にご案内していたものを、「毎年のように沢山余るので」管理できなくなってきまして、それで「ヴィンテージ」をどこかに入れるようにしたんですね。今回のV.P.は2013年が主体なので・・
「Based 2013」
と言う訳ですが、山ほど有った頃は、単純にベースとなったヴィンテージを入れていました。
その山ほど有ったV.P.が気付くといつの間にか完売していまして、昨年度の「Based 2012」も早々に完売・・で、調査してみますと、海外の・・特にヨーロッパ以外のエグリ=ウーリエのシャンパーニュの価格が・・
「異常に高い!」
ことに気付いたんですね。フランスのお隣、ドイツやイギリスでは12000円位、イタリア辺りで13000円、アメリカで15000~17000円、そしてオーストラリアは20000円以上・・です。
なので、noisy のところはアメリカとほぼ同様でしょうか・・
これには新型コロナウイルスも関係しているようで、船の運賃が相当値上がりしていることが有るようです。ドメーヌ出しの価格だけじゃないんですね・・そこに「為替」も入って来ますから、国力が落ちているとみなされると通貨の価値が下がりますから、先ほどの価格差にも出てくるのかと・・。某新興超大国と南半球の女王を君主に戴く国は今や犬猿の仲のようですし・・。
話しが全くワインになってませんですみません。とにかく、最近はエグリ=ウーリエのシャンパーニュの動きが早い・・と言うことで、このエクストラ・ブリュットも早々に無くなるんじゃないかと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【長期熟成をした2011年と2012年もののブレンドです!・・これだけは値上げをせず、何とか堪えていますので、是非今の内に!】
すでにエグリ・ウーリエは海外の評価・人気も非常に高く、出せば売れてしまう・・そんな状況だそうです。また、日本でも並行輸入の「玉」がほぼ無く、稀に入ってくると一瞬で完売してしまうとか、業者から
「エグリ・ウーリエを探してくれ」
とブローカーにバンバン電話が入って来るそうです。
ん~・・そうなのかなぁ・・Noisy wine は決してそこまでは行かないけどなぁ・・などと思っていますよ。それに毎年の値上げが厳しくて、価格の調整が非常に難しいんですね。
なので、前回位からは判りやすいように、デゴルジュ表記を加えたりして、それによって価格を分けられるようにしました。
「・・だって・・1年経つと前回仕入れ分の販売価格と、今回の仕入れ価格の差が微妙過ぎる」
ことになってしまっているから・・です。
なので、このV.P.は前回販売分とほぼ変わらないように調整しました・・と言うことは、このV.P.は実は相当にお買い得なプライスと言うことになります。
V.P.は元々長期保存のレゼルヴを混ぜたものですので、他のキュヴェに比べますと早飲みも可能です。でも、2~3年から5年ほど寝かせますとあら不思議・・めっちゃ美味しいんですね~。シャンパーニュの酸のなせる業なんですが、丸くなり、練れて旨味やコクを多く含んだ味わいに変化します。品質に比べかなりリーズナブルだと思いますよ。是非ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今回のエグリ・ウーリエは到着直後でテイスティングは間に合っていません。申し訳ありません。】
何とか年末年始に間に合ったエグリ・ウーリエです。ここ数年は海外の人気が爆発し価格高騰も有って、スムーズなご案内が出来なかったエグリ・ウーリエですが、Noisy wine は値上げもしなかったので、超リーズナブルな価格になっていたのが幸い?したのでしょう。本当に何もなくなってしまいました。
ところが・・ですね・・2008年もののミレジメに、アドヴォケイトが100点付けちゃったんですね。シャンパーニュの100点満点は・・少ないですよ。それにモンターニュ・ド・ランスはピノの支配率が高いですから、中々に高評価は出辛い感じも有ります。
最も、長い貯蔵を簡単に出来る超大手は別ですよ。レコルタン・マニピュランではそんなマネはできません。ですが、エグリ・ウーリエと言えば、ワイナート誌第21号のシャンパーニュ特集で、N.V.部門のトップを、N.V.1998年で、あのジャック・セロスと共に分け合ったことが思い出されます。
1級のヴィーニュ・ド・ブリニーはピノ・ムニエ100%、2015年を50% 2014年を30% 2013年を20%セパージュし、ドザージュ2g/Lで仕上げた、ピュアで非常にドライな味筋です。高名なRMとしては非常にリーズナブルな値付けでして、エージェントさんはこれだけを買われる方が多く、割り当てをするのに苦労していると・・言っておられます・・(^^;
ブリュット・グラン・クリュは、トラディションからの名称変更です。ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%のセパージュ、2014年が50%、2013年が20%、2012年が20%、2011年が10%、ドザージュは3g/Lで非常ドライです。とてもバランスが良く、早くから美味しいです。エグリ・ウーリエからコメントが有り、
「This 2014 base brut is truly delicious.The best quality ever on this cuvee.」
稚拙ですが訳させていただくと、
「2014年ベースのこのシャンパーニュは本当に美味しい!今までで最高のクオリティに仕上げることが出来た!」
とおっしゃってます。・・狙い目ですかね。noisy 的には飲み頃を問わないで済むこの旧トラディションが好みでした。(熟したV.P.は格別ですが)
V.P.は長期熟成されたキュヴェで、勿論グラン・クリュのみです。今回は2009年、2010年、2011年の葡萄を仲良く1/3ずつ使用しています。配合はピノ・ノワール70%、シャルドネ30%です。バレル・ファルメンテドだと思いますがその後はタンクに移され、7年間、澱と共に熟成させてその後澱引きをして、ほんの僅かのリキュールを加えます。非常に高質なシャンパーニュです。もう飲めるとは思いますが、3年~5年寝かせますと・・素晴らしいです。・・あ、シャンパーニュは出来る限り「立ててセラーに」入れる工夫をしてくださいね。
G.C.レ・クレイエール・ブラン・ド・ノワールはご存じ、エグリ・ウーリエの看板とも言えるキュヴェです。非常な古木(73年?)由来のアンボネイのピノ・ノワールです。2012年が60%、2011年が40%で、72カ月澱と熟成され、ドザージュ3g/Lとかなりのエクストラ・ブリュット系です。アドヴォケイトはどうやら97ポイントと言う評価のようです。充分以上に高評価では有りますが、ミレジメ2008年の100点満点は・・余りに凄いですよね。ですが、常に高評価を得ているのはこのレ・クレイエールですよ。
一応、書いておきましょうか・・。2008年のミレジメは「アドヴォケイト100点」と言う化け物です。シャンパーニュの100点満点評価を探してみてください・・これが如何に凄いことなのか、良く判ると思います。テイスターとしましても100点を付けるのには恐怖は存在します。noisy的にこのところの満点シャンパーニュは、やはり2008年サピエンスです・・が、コンディションの良く無いアイテムも有るようで・・
「全然よく無かった・・」
とおっしゃった方に出会ったのにはビックリしました。でも、よほどコンディションが悪かったのかな?・・と理解するようにしています。
と言う訳で、久しぶりに仕入れが叶ったエグリ・ウーリエです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【3アイテム!飲んでみてください!正規物です。】
強い個性を発揮するアンボネイのピノ・ノワールを手懐けるには、もう少しの時間が必要なのかもしれませんが、グラン・クリュならではの気品と完成度の高さが、飲む人の心を掴んでしまうでしょう。
一応、全てのエグリ・ウーリエのアイテムをテイスティングしましたが、プルミエ・クリュとグラン・クリュの差はかなりありました。GCトラディスシヨンとの上代の差は¥1000しかありませんので、noisy的にはトラディスィヨンを選んでいます。
トータル的な評価を言いますと、やはりこのエグリの良さは主体であるピノ・ノワールのエレガンスとその個性にあります。酸はかなりしっかりあり、果皮接触により抽出されたブラン・ド・ノワールならではの多彩なニュアンスが散りばめられています。
シャンパーニュ・ブリュット・プルミエ・クリュ・レ・ヴィーニュ・ド・ヴリニー
これはこなれています。・・・というより、今とっても美味しいです!泡の滑らかさ、細やかさは元より、ピノ・ノワールの旨味、気品を素直に感じられる状態です。でも・・・数が無い!
シャンパーニュ・ブリュット・トラディスィヨン・グラン・クリュ
グラン・クリュでベースとなるべきアイテム。これで充分に旨い。重さの無い濃厚さとエレガントがガス。かなりドライで酸の強さを感じるが、これはしっかりしたシャンパーニュにとても必要な事項であり、果実感と旨みを生む。透明感のあるベリーと赤や白い花、ボディは分厚いが鈍重さは見当たらない。そしてとてもエレガントに長い。ピノ・ノワール75%、シャルドネ25%というセパージュ。
シャンパーニュ・エクストラ・ブリュット・ヴィエイエッスマン・プロロンジュ・グラン・クリュ
合田康子さん一押しのVP。V.P.とは長期熟成の意味。淡いラズベリーのニュアンスと木の実、バター。複雑性はトラディスィヨンよりも確実に上で、また確実に旨みがある。酸味がとてもしっかりしているため、トラディスィヨンよりも旨み、膨らみがあるV.P.をより美味しく感じてしまう。どちらを選ぶかは、お財布と相談。ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%。
やっぱり世間を賑わすだけのことはありますね。しかしながら、少し若いのかな?というのが正直な印象です。出来るだけセラーで休ませることと、移動直後は我慢すること・・・それが、この素晴らしいピノ・ノワール主体のシャンパーニュ・グラン・クリュを美味しく飲む秘訣でしょう。飲んでみてください。お薦めします!
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