98+ ポイントと、色んな意味でかなり微妙な評点ですね。noisy 的には、98+ も99 も、99+も100も・・区別する意味はほとんどない・・でもどこかに何かが有るとするなら、
「100点を付けられない何かがある凄いワイン!」
と、
「100点を付けるしかない完璧なワイン!」
の二つで有って、そこには個人の感覚や好みを完全にフラットにすることができないと感じている人間であるなら、
「98点以上は全部100点!」
と言う理解で良いんじゃないかと思います。
それに、「100点を付ける」ことに、何の影響も受けない、誰からのサポートも、誰からの何の賂も無いと証明できないのであれば尚更だと・・感じてしまいます。・・まぁ・・そんなことを言ってしまうと100点法の意味や、ポイント付けの意義が無くなってしまうかもしれませんが、テイスターとしての立場から言わせていただくことが出来るとするなら、
「100点以外の高得点のワインは100点を付けられない何かがある凄いワインだと自分が判断したワインである。」
以外には何もないでしょう。
こちらはエグリのシャンパーニュの中では、ある意味・・特異とも言える、ノン・マロラクティック(乳酸発酵無し)のピュアなシャンパーニュです。そしてやはりエグリを強烈に主張する「ピノ・ノワール」を多くセパージュしています。世界中のワインファンが認める「ピノ・ノワール」を8年間、澱とともに熟成させています。
アドヴォケイトはこう言っています。
「2012年ものは、2008年ものと同様に忍耐が必要だ。熟成が進むにつれ3桁のスコア(つまり100点)に近付いて行っても私は全く驚かない。」
まぁ・・つまり 「98 + 」の 「 + 」 は、「98 ~ 100」とするか、「98~99+」とするか、「98~99」とするべきだったか?・・どうでも良いことですみませんが、そんな感じなのでしょう。ご検討くださいませ。
以下は2008年もの、アドヴォケイト100ポイント時のレヴューです。
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【・・・やっちゃいました・・アドヴォケイト100点満点のシャンパーニュです!・・やはり世紀のヴィンテージ、2008年です!】 まぁ・・noisy はシャンパーニュも大好きですから・・2008年もののシャンパーニュを飲むたびに思うのは、
「・・残念ながら・・他のヴィンテージとは異なる・・と言わざるを得ない・・」
と言うことです。だって・・
「(めっちゃ美味しいんだもん・・)」
と、素人みたいなことを書いてしまいますが、実際、本当に凄いワインに出会ってしまうと、一瞬、固まっちゃいますよね。そして、その素晴らしい表情を噛みしめ、感じるために黙りこくってしまう・・そんなものでしょう・・・?
あのサピエンスもそうです・・2008年ものは2006年、2007年には無かった「完璧さ」を持ったシャンパーニュでした。また、1998年ものシャンパーニュにもそれに近いものを感じましたが、それでもどうだろ?・・2008年ものはそれを凌ぐような感触が有ります。

こちらのエグリのミッレズィンメは、モンターニュ・ド・ランスのブジーとヴェルズネイ産ですから、例えばクリュッグのあの「クロ・ダンボネイ」が比較になるでしょうか?・・何よりエグリ・ウーリエの本拠がアンボネイですから・・ね。
それに、クロ・ダンボネイは・・一体幾らするのか・・ちょっとワインの価格としては理解しがたいものになってしまっていますが、それでもアドヴォケイトで最も評価の高かったヴィンテージが2002年で99ポイントだったはずです。最も2008年ものはまだリリースされていないようですから、満点を取る可能性も有ります。しかしそうなってしまいますと、50万とかのプライスが、一体どうなってしまうのか・・等と言う、ちょっと一人のワインファンとしての興味はどこかに行ってしまって、ただの野次馬根性丸出しの非関係者みたいになってしまいそうではあります。
と言う訳で、確かに高価なのかもしれませんが、
「これは・・買っておきましょう!」
と言いたいですね。
ある意味、もう、近年で最高と思われた孤高のシャンパーニュ、2008年のサピエンスよりも安い訳ですから・・。noisy も必ず1本は取っておきたいと考えては・・います。ご検討くださいませ!