【プルミエ・クリュのヴリニーに弟が出来たと思ったら・・兄貴が出来たんですね。まさにエグリ=ウーリエの遺伝子をそのまんまに感じる、エグリ初のシャルドネ主体・・素晴らしい味わいでした!・・Noisy wine 初登場です!】

2017年ものがベースでファーストヴィンテージでしたが、Noisy wine には初登場の1級ビスイユです。2019年ものがベースのこのキュヴェは3年目と言うことになります。
2018年ものまでは2g/Lほどのドザージュでしたし、ピノ・ムニエを15%、ピノ・ノワールを15%と言うセパージュのようですが、2019年ものは、
「シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%」
と言う、より判り易い味わいで・・
「シャルドネの味わいを主体にした、エグリ=ウーリエ初のキュヴェ!」
と言うことになります。
マルヌ川近くの1級格ビスイユからの葡萄とのことで、何よりも・・エグリ=ウーリエのシャルドネ、しかもリーズナブルな1級・・とのことで、
「これは何としても飲むべきだろう・・」
と言うことで・・テイスティングさせていただきました。そもそも・・シャルドネの割合がトップと言うキュヴェは、エグリ=ウーリエのラインナップには無かったんですね・・。やはりアンボネですから・・ピノ・ノワールに拘りが有ったのでしょう。
グラスに注ぎますと、非常に目の細やかな泡が湧きたつように、旺盛に盛り上がって来ます。その状態はある程度長いですが、その後の泡の上がりは「フツフツ」と言った感じでやや弱まりますので、立てたまま2~3年保存できれば、最高の状態になるかと思います。

ピノ・ノワール主体のキュヴェに比較しますと、やや黒味はシャルドネで薄まっているように感じますが、シャルドネの溌剌としたアロマにピノのコクが混じった香りに・・物凄く誘われる感じです。
数年前までのエグリのシャンパーニュしかご存じ無いとしますと、この味わいは・・ちょっとショックかもしれません。
若いうちのややハードにせめぎ合うかのようなニュアンスは優しくなり、やや平板だったボディはふんわり感を持ち、ふっくらと膨らんでいます。そして面白いのは、幾分スピードを持って喉へと向かう液体と、舌や口蓋に残って優しく刺激する液体に分かれるようなニュアンスがあり、それを優しくふっくらとy包んでいるかのよう・・なんですね。
もちろん、余韻はまさにエグリ=ウーリエのピノ・ノワールの・・エレガントに口内やノーズに響き渡るような大きさの有るものです。深さと複雑さが交差しつつも、今まで以上に・・
「・・こんなに飲みやすいの?」
と思われるんじゃないでしょうか。
エグリのシャンパーニュは世界中で引っ張りだこでしょうから、価格も毎年上がっていますが、このビスイユはまだまだリーズナブルだと感じさせるポテンシャルがあると感じました。
そしてやはり、
「飲み時を気にせずに開けられるだけの包容力がある、シャルドネ主体が嬉しいビスイユ!」
と言うことになろうかと思います。ぜひ飲んでみてください。価格も頑張りました!超お薦めです!
P.S.メディア評価ですが、ベースのヴィンテージが書かれいたり無かったりで、掲載するのが難しいですが、ほぼほぼ92~94ポイントほどでまとまっているようです。