● 非常に希少なワインが入ってきました。シャトー・ラヤス・・・・・ラヤとかレイヤ、ライヤと、様々に読まれる
Chateau Rayas では有りますが、エレガンスの極みとも思えるような素晴らしい繊細な味わいが、熟成とともに官能さを増してゆく、唯一無比のシャトーヌッフ・デュ・パプを世に出しています。
極上のブルゴーニュワインがラヤスに似ているのか、ラヤスがそれに似ているのかは、飲まれる方の経験や感情によるのでしょうが、一般的なシャトーヌッフの濃厚なイメージからはかけ離れているかと思います。
しかし、濃厚では無いが濃密では有ります。それは濃いというのとは全く異なる世界であり、やはり大半がそうなるブルゴーニュワインと似ている・・と言ってしまいたくなります。
そしてひとたび良い状態のラヤスを口にできればきっと、
「もしかしたらブルゴーニュワインがラヤスに似ているのか?」
と、悩みを深めるのかもしれません。
極上のワインこそ、そこにしか存在しない世界があるものです。フィネスさんの輸入です。

現当主であるエマニュエル レイノ氏は現在3つのシャトーを運営しています。1880年にエマニュエル氏の曾祖父が葡萄栽培を始めたところからスタートしたこのシャトーは、1920年には瓶詰を始めてシャトーのワインとして売り出すようになりました。その後、レイノ家はシャトー デ トゥール、シャトー ド フォンサレットを購入してワイン造りの幅を広げ、現在では合計約60haの葡萄畑を所有しています。シャトー デ トゥールはエマニュエル氏の父から、シャトー ライヤとシャトー ド フォンサレットは叔父のジャック レイノ氏から引き継いで運営しています。
シャトー ライヤはシャトーヌフ デュ パプの町から車で10分ほどの所にあり、農道を奥深くまで進んだ所に醸造所が建てられています。醸造所内は薄暗く、2階への木製の階段は崩れかけており、何十年も使い続けている樽が並んでいます。約10haの葡萄畑は人里離れた森の中に位置し、御当地名物の大きな円礫が見当たらない痩せた砂地で育つ葡萄からはとても繊細な味わいのワインが出来上がります。白葡萄はグルナッシュ
ブラン種とカリニャン種、黒葡萄はグルナッシュ種が植えられています。
シャトー ド フォンサレットはオランジュの町の北のラグランド パレオル村にあり、約10haの畑に植えられている葡萄品種は白はグルナッシュ
ブラン種、クレーレット種、マルサンヌ種、赤はグルナッシュ種、サンソー種、シラー種で、ワイン造りはシャトー
ライヤの醸造所で行われます。

砂地の柔らかな畑!