シャトー・ラヤス エマニュエル・レイノー
シャトー・ラヤス エマニュエル・レイノー
フランス Chateau Rayas Emmanuel Reynaud ローヌ
● 非常に希少なワインが入ってきました。シャトー・ラヤス・・・・・ラヤとかレイヤ、ライヤと、様々に読まれる
Chateau Rayas では有りますが、エレガンスの極みとも思えるような素晴らしい繊細な味わいが、熟成とともに官能さを増してゆく、唯一無比のシャトーヌッフ・デュ・パプを世に出しています。
極上のブルゴーニュワインがラヤスに似ているのか、ラヤスがそれに似ているのかは、飲まれる方の経験や感情によるのでしょうが、一般的なシャトーヌッフの濃厚なイメージからはかけ離れているかと思います。
しかし、濃厚では無いが濃密では有ります。それは濃いというのとは全く異なる世界であり、やはり大半がそうなるブルゴーニュワインと似ている・・と言ってしまいたくなります。
そしてひとたび良い状態のラヤスを口にできればきっと、
「もしかしたらブルゴーニュワインがラヤスに似ているのか?」
と、悩みを深めるのかもしれません。
極上のワインこそ、そこにしか存在しない世界があるものです。フィネスさんの輸入です。

現当主であるエマニュエル レイノ氏は現在3つのシャトーを運営しています。1880年にエマニュエル氏の曾祖父が葡萄栽培を始めたところからスタートしたこのシャトーは、1920年には瓶詰を始めてシャトーのワインとして売り出すようになりました。その後、レイノ家はシャトー デ トゥール、シャトー ド フォンサレットを購入してワイン造りの幅を広げ、現在では合計約60haの葡萄畑を所有しています。シャトー デ トゥールはエマニュエル氏の父から、シャトー ライヤとシャトー ド フォンサレットは叔父のジャック レイノ氏から引き継いで運営しています。
シャトー ライヤはシャトーヌフ デュ パプの町から車で10分ほどの所にあり、農道を奥深くまで進んだ所に醸造所が建てられています。醸造所内は薄暗く、2階への木製の階段は崩れかけており、何十年も使い続けている樽が並んでいます。約10haの葡萄畑は人里離れた森の中に位置し、御当地名物の大きな円礫が見当たらない痩せた砂地で育つ葡萄からはとても繊細な味わいのワインが出来上がります。白葡萄はグルナッシュ
ブラン種とカリニャン種、黒葡萄はグルナッシュ種が植えられています。
シャトー ド フォンサレットはオランジュの町の北のラグランド パレオル村にあり、約10haの畑に植えられている葡萄品種は白はグルナッシュ
ブラン種、クレーレット種、マルサンヌ種、赤はグルナッシュ種、サンソー種、シラー種で、ワイン造りはシャトー
ライヤの醸造所で行われます。

砂地の柔らかな畑!
● 2020 Cotes-du-Rhone Rouge Reserve Set Chateau des Tour
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・レゼルヴ・セット シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)
【デ・トゥールの定番、コート・デュ・ローヌ・ルージュ!・・これで充分?・・】

官能感漂うグラマラスなコート・デュ・ローヌ・ルージュです。安易に言ってしまえば、
「ちょっと熟したブルゴーニュワインのボディがパンパンに膨れて官能感が凄い奴!」
みたいな感じでしょうか・・(^^;;
やはりラヤスとは言わずとも、デ・トゥールの赤が食卓に有ると雰囲気が変わります。
もしラヤスのシャトーヌッフがコルクを抜いて有ったとしたら、そこはやはりジビエとかをちょっとおめかしした料理でいただきたい・・そう思うはずです。
もしこのデ・トゥールのコート・デュ・ローヌ赤が抜かれていたら・・シャトーヌッフの完全なる代役にはならないとしても、ちょっと酔っ払い始めたらもう・・
「美味いなぁ・・これ・・」
と、もはや大正解だったと思ってしまうに違い在りません。
できることなら、さっさと開けてしまわずに、タイミングを計って飲んでみていただきたいなぁと思います。2~3年の瓶熟から育ったこのコート・デュ・ローヌ・ルージュは、例え酔っ払っていなくとも・・
「美味いなぁ・・これ・・」
と思わせてくれるはずですし、酔っ払ってしまったら・・
「しまった!・・ラヤスのヌッフ、開けちゃったか?」
などと勘違いしてしまうに違い無いでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ラヤスのワインのテイスティングは実に・・楽しい!・・言ってしまえば、エマニュエル・ルジェはブルゴーニュ版ラヤス!】

あ~あ・・言っちゃった・・。そういうことをためらわずに書いてしまうから嫌がられるんでしょうね。まぁ、そんな性分ですから・・諦めてください。
でもホント、この何とも・・滅茶苦茶官能的な香りとしか言えないような、素晴らしい芳香を一嗅ぎしてしまうと、もう・・クラクラしてしまって、惚れ惚れとしてしまいますよ。
細かなことを言えば、ナトリウムっぽい豊かな・・僅かに白く濁ったようなミネラリティが多めで、それが何となく液体の粘性に出ているようなニュアンスで・・もっと言ってしまえば、僅かにトロミが出る程度に水溶き片栗粉を加えて熱を適度に入れたようなテクスチュアから、香ばしさや果実感がノーズに抜けて行く訳ですから、惚れてしまう訳ですね。ここだけの話し、上海風五目焼きそば・・餡掛けバージョンなどは大好物では有りますが、そこには官能感は無いですよね。
ここにきて、このワインも価格上昇率がアップして来ています。以前は相当・・安かったですしね。でも何だろう・・それは仕方が無い・・と言うか、そうなって当たり前だとも感じています。
この存在感は相当なものです。受ける満足感も非常に大きい。そうであるなら、より栽培に力を注ぎ、完成度を高めたコート=デュ=ローヌと言うA.O.C.では有っても、そのポテンシャルに対しての価格で有るなら、まだまだその余裕はたっぷり感じられると思います。
色からも、そのポテンシャルは漂って見えているように思います。ただものでは無いぞ!・・この延長上に、確実に存在するのがラヤスのシャトーヌッフ=デュ=パプだと感じさせてくれます。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【官能的エキスの塊です!素晴らしい!】
いや~・・美味しいですね~・・官能的ですね~・・もう、これで充分っちゃ充分!満足させられてしまいます。
強く無いんですよね・・ローヌ的な、ちょっと直情的な一方通行の味わいじゃ無いんですよね・・。ちゃんと押しつつも時折引いて・・そしてまた怪しく押し寄せてくる感情・・情熱・・愛・・と言ったような、言葉では説明し辛い複雑な表情を、いとも簡単な様に現してくれます。しかも全く重く無いんですね。エキスは超濃いし凝縮していますが、ボーカステルのような果実味で塗りつぶすような濃度とは性質が違うんですね・・。
そりゃ、フルーツだ、スパイスだ、ミネラリティだなどとは言いたくなりますが、そんな細かなことはどうでも宜し!・・ただこの時間を漂っていたいと、怠惰な自分を見つけてしまいます。素晴らしいですね。
勿論ですが、ラヤスのシャトーヌッフも素晴らしいですよ。でも、これで充分なんじゃないかと思ってしまう自分もいます。これは必買です!是非お早めにどうぞ!お一人様1本限定です。
以下は以前のレヴューです。
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【ラヤスの官能的なアロマが全開です!】
いや~・・素晴らしいです。こちらの赤の方は現在でもめちゃ美味しく飲めます。写真からも官能的なアロマが匂って来そうでしょう?・・クラクラ来るような、少しエロティックなアロマが全開です!
このアロマだけを嗅いで、
「はい、コート・デュ・ローヌです!」
と言える人はおそらくいらっしゃらないでしょう。でも、
「・・・ラヤス?」
と思えたなら可能性は有るでしょうか。
気品が備わりつつもエロティックでエレガントで、中域も可憐さを保ちつつ適度な拡がりを見せつつ、最後の最後で、
「・・どう?」
と迫られるような・・(^^;;
こんな表情は、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも似たニュアンスです。熟したガメも時折見せます。もっとも最後に、「・・どう?」とは言わないかと・・思いますけど!
こちらは2012年なんですが、白はまだ強さを見せるのに対し、赤はほぼ仕上がっている・・と見て良いでしょう。ラヤスのシャトーヌッフは高価ですし数も無いですから、入手には困難を伴います。しかし、シャトー・デ・トゥールでしたらその辺りはだいぶ改善されるでしょう。
ラヤスが「ローヌ随一」と何故言われるのかが確実に見える1本です。美味しいです!お早めにご検討くださいませ。
なお、ヴァケラスは数が無いので飲めていませんが、コート・デュ・ローヌがこんなに良いんだったら・・と期待させてくれます。こちらも是非ご検討ください。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2013 Chateauneuf-du-Pape Reserve Rouge Chateau Rayas Set
シャトーヌッフ=デュ=パプ・レゼルヴ・ルージュ シャトー・ラヤス・セット
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2018 Vin de Pay de Vaucluse Blanc Domaine des Tour(Rayas)
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・ブラン ドメーヌ・デ・トゥール(ラヤス)
【官能系柔らかテクスチュアの見事な完成度・・(でしょう!)】
超美味しいローヌのブランです。ラヤス系のワインが持つ妖艶で柔らかな味わいはここにもしっかり生きています(・・飲めていないので今回は確かめられませんでしたが・・)。
まぁ、少なくとも2018年とか2019年と言うような若くフレッシュなワインでは無いので、その表現に間違いは無いでしょう。
因みに2014年のヴォークリューズ赤はいかがだったでしょう?・・素晴らしかったでしょう?・・そうなんですよ・・。クラクラ来ちゃいますよね。
ある種のビオ系ワインが持つ純粋に身体に染み入ってくるニュアンスは、ラヤス系のワインに共通しています。そして今回は2016年の白ですから、普通のワイン・・ブルゴーニュなら2019年ものが入って来ていますから、3年も長く熟成しています。ご検討くださいませ。
以下は以前のコート=デュ=ローヌ・ブランのレヴューです。
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【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】
さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全に
● 2018 Vin de Pay de Vaucluse Rouge Chateau des Tour
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・ルージュ ドメーヌ・デ・トゥール(ラヤス)
【ヴァン・ド・ペイでさえこれほどに素晴らしい球体!エキスからにじみ出るラヤスの世界観!べらぼうに旨いです!ぜひご堪能ください!】--一昨年のフィネスさんものの同名ワインのレヴューです。

いや~・・やっぱりラヤスですね~。ヴォークリューズでさえ、しっかりラヤスしちゃってます。これ、数日前に抜栓しておいて飲ませたら、
「・・え~っ?・・ラヤスじゃない?・・シャトーヌッフ、開けちゃったの?」
みたいなシュチュエーションになっちゃいますよ。
現実、グラスの写真は抜栓から数日経ったものですが、熟したラヤスのヌッフのエロティシズムのオーラみたいなものが滲み出ちゃってますよね・・。
まぁ、細かなことを言ってしまえば、ラヤスのヌッフにしちゃ粘土のニュアンスが強いとか、拡がり方が違うとか、色々と違いも徐々に判って来てしまいますが、それでも、
「ん~・・この深みと優しさはラヤス!」
と言うことだけは間違い無いと感じられるでしょう。
ラヤスは、シャトーヌッフのシャトー・ラヤス、コート・デュ・ローヌのシャトー・デ・トゥール、シャトー・ド・フォンサレット、ヴォークリューズのドメーヌ・デ・トゥールと、複数の名前を産地で使い分けていますが、仕上がるワインはしっかり同じ方向を向いています。
あとはいつ飲むか?・・だけですね。
このヴォークリューズは、開けるタイミングに寄っては締まっていることも有るかもしれません。開けてしまって・・
「・・あれ?・・ちょっと硬いかな?」
と思われましたら、コルクを逆刺しして適当な温度で数日後に再度挑戦しましょう。そんなことでヘタってダレてしまうようなエキスじゃありません。むしろその方がソフトに、より官能的な姿を見せてくれるかと思います。
ヴォークリューズと言う地域名(県名)のワインでここまで出来るのか・・と、きっと感じていただけると思います・・いや、高名なアペラシオンでないからこそできることが有る・・と考えるのが正しいのかもしれません。勿論、ブルゴーニュ・ファンにも素直に受け入れられる深い味わいが有ります。お勧めです!
● 2009 Chateauneuf du Pape Blanc Reserve Chateau Rayas Set
シャトーヌッフ・デュ・パプ・ブラン・レゼルヴ・セット
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

セットのワインは左の写真のニュイ=サン=ジョルジュ1級レ・ヴォークランになります。どうぞよろしくお願いいたします。

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
■ N.V. Huile d'Olive Extra Vierge
ユイール・ドリーヴ・エクストラ・ヴィエルジュ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)
【ラヤス(シャトー・デ・トゥール)の素晴らしくも希少なエクストラ・ヴァージンです!ヴァレンティーニとは全く違うタイプながら、こちらも滅茶美味しいです!】--以前のレヴューを掲載しています。

え~・・左の写真を撮ってから気付いたんですが・・
「・・サラダ・・これじゃ意味無いんじゃない・・」
まぁ、ボトルで色が判りますから・・ご容赦ください。日本初登場のラヤスのエクストラ・ヴァージンです。・・いや、ラヤスの・・と言ってしまうと語弊が生じるかもしれません。正確には、
「シャトー・ラヤスとシャトー・デ・トゥール他を所有・経営するレイノー家がシャトー・デ・トゥールで造るエクストラ・ヴァージンが日本で初めて正規輸入されました!」
と言うことになります。
フィネスさんに入った数量も僅かと言うことで、まず入手困難なことは間違いありませんので、後で買おう・・などとスルーしてしまうと泣くことになりますのでご注意を・・。
noisy も、
「ラヤスのオリーブ・オイル?・・いるいる!・・頂戴!」
と、ノリノリで仕入れさせていただきました。
そりゃぁ・・興味深々ですよ。あれだけの凄いワインを造る方々が、普段どんな食事をされていらっしゃるのか・・とか、ラヤスが造るんだったらどんな風に仕上がってるのか?・・などなど。
それに、フランスの南部のオリーブオイルですから・・ね。プロヴァンスも近い・・と言うか、このシャトー・デ・トゥールはヴォークリューズ県ですから、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏に属してまして・・いや、その中じゃ北では有るんですが、地中海までは近いですし、実はプロヴァンスも南ローヌもほとんど同じかお隣の地域のことを言ってる・・なんてことも有ります。コトー・デクサン=プロヴァンスのロゼは、実はこのヴォークリューズの南に接する地域です。
なので、地中海の太陽の光を浴びて、たわわに実ったオリーブの実を秋~冬に収穫して、優しく丁寧に絞ったはずのオリーブオイルなんですね。
優しく丁寧に・・と言うのは中々に難しいんですよ。サクッとやってしまうと熱が生まれちゃいますから、新鮮なフルーツ感が無くなっちゃうんですね・・ヴァレンティーニを「我が家のオリーブオイル」にされていらっしゃる方はもうご存じでしょう。熱や空気はオリーブオイルを駄目にしちゃいますからね。
で、さっそく食させていただきました。旨いですね~・・。ある意味、ヴァレンティーニとは全然違います。
実に繊細です。まぁ、それには「緯度」も関係していると思いますし、勿論気候も有るでしょう。比較するととても「冷涼」です。そして、「フルーツ感」はヴァレンティーニ以上です!
ナスの漬物に掛けると、ナスがデザートになっちゃいました・・。ほんとです。いや、このところは漬物にオリーブオイルを掛けるクセが付いてしまいまして・・これをするとワインが実にうまいんですよ。
特にアロマ、ファーストノーズもそうですが、余韻から立ち上がってくるリアルなフルーツ感覚・・これが素晴らしいんですね。
ヴァレンティーニはもっと太いです。包み込んでくれる安心感や包容力が凄いんですね。ラヤスは絡められるような感じでして、これがまた実に細やかな表情で素晴らしいんです。
しかし、そういう性格ですから、「どんなものにも対応できるか?」と言う対応力ではヴァレンティーニに劣ります。
あとは、どっちが好きか?・・と言うだけでしょう。それほどまでに素晴らしいオリーブ・オイルだと言うことです。
非常にレアなオリーブオイルです。好評なら毎年入れてくれるかもしれませんが、まぁ、余り期待しない方が良いかもしれません。ご検討くださいませ。
● 2020 Indication Geograghique Protegee Vaucluse Grenache Blanc Chateau des Tour
I.G.P.ヴォークリューズ・グルナッシュ・ブラン ドメーヌ・デ・トゥール(ラヤス)【ラヤス系はどれか1本】
【今回の入荷は「グルナッシュ・ブラン」!・・ボディの太さ、オイリーさと官能感に熟した果実のゆったりさとフラワリーさが加わり、大物感が凄いです。】-----以前のレヴューを掲載しています。

流石ですね~・・やはりデ・トゥール、大物感が半端無いです。舌に纏わる感覚はほぼほぼエルミタージュ・ブラン級・・です。
ボディの厚み・・凄いですね~。ブルゴーニュ・ブランの繊細さを積み重ねたような美味しさとは、また別の感覚です。ゆったりとしていて悠然・・偉大な自然そのものを感じさせてくれるかのようでも有ります。
この色合い!・・凄いでしょう?・・深いゴールドです。グラが有り、ねっとりとしています。アルコール分もそれなりに出ています。
また今回は「グルナッシュ・ブラン」オンリーのようですので、以前ご紹介させていただいたブレンドものとは異なります。前回の2016年ものが「グルナッシュ・ブラン」のクレジットが入っていました・・が、色がまた・・違うんですよね・・(2016年ものの写真全体が比較するとやや赤く仕上がっているとは言え・・)。
今飲んでも行けますが、2~3年置くとまた大きく変化して行くでしょう。大方のローヌの白ワインは、酸の弱さから短期熟成型ですが、こちらは「強くはない」ものの、豊かな酸バランスをしていますので、そこそこに長く置けると思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【柔らかくも酸を失わない、コアのしっかりした見事なローヌの白!】
まるでローヌの白ワインのお手本のような出来です。
南仏の葡萄は気候的に温暖で葡萄が良く熟すので、
酸度-->低くなる
糖度-->高くなる
のが普通です。
そうしますと、糖度が上がった分だけ甘くなりますから、完全発酵を目指すとアルコール分の豊かなボリューミーな味わいになります。
しかしそうなってしまいますと、ワインとしては長く持つには違いないにせよ、エレガンスの表現は難しくなります。
また、豊かな糖度を得る代わりに失った酸は元に戻せませんから、複雑な味わいを得るにはミネラリティの豊かさに頼ることになります。
そんな、「あっちを立てればこっちが引っ込む」的、
「どうすりゃいいのよ?」
を、何とかしたのがエマニュエル・レイノーなんですね。
彼もジャックから引き継いだ後には、白だけではなく、赤ワインも、結構に皮肉られたものです。
「偉大な生産者の跡継ぎは大変だ」
と。
しかし数年で偉大なシャトー・ラヤスに戻した彼は、さらに進化を続けていることが判ります。ワインが物凄くナチュラルなんですね。
ナチュラルなのにアヴァンギャルドでは無い・・滅茶官能的なのに危険な側面を持たない・・それがラヤスなのでしょう。
I.G.P.クラスの白ワインでは有りますが、上級クラスに引けを取らない豊かさと複雑性、そしてローヌならではのエレガンスを表現出来ていると思います。
間違って開けたかも・・などと思ってしまうような「大きさ」も兼ね備えていますから・・
「・・あれ・・?エルミタージュ?」
みたいな、巨大な構造も見せてくれます。
勿論、開けたては白い花の可憐な感じから始まり、それが蕾を持ち、やがて果実に育って行く時系列そのものさえ、このワインを向き合っていると感じさせてくれるんですね。
「もはやワインのクラスは関係ない」
と思っていただいて良いと思います。
醸造だけではなく、栽培も・・細に入り、こだわっているからこそ、この素晴らしい白ワインが生まれます。
素晴らしい・・ローヌらしい・・自然派らしい・・大きい構造を持っていそうな「色」をしているのが判ると思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
【官能系柔らかテクスチュアの見事な完成度・・(でしょう!)】 超美味しいローヌのブランです。ラヤス系のワインが持つ妖艶で柔らかな味わいはここにもしっかり生きています(・・飲めていないので今回は確かめられませんでしたが・・)。
まぁ、少なくとも2017年とか2018年と言うような若くフレッシュなワインでは無いので、その表現に間違いは無いでしょう。
因みに2014年のヴォークリューズ赤はいかがだったでしょう?・・素晴らしかったでしょう?・・そうなんですよ・・。クラクラ来ちゃいますよね。
ある種のビオ系ワインが持つ純粋に身体に染み入ってくるニュアンスは、ラヤス系のワインに共通しています。そして今回は2015年の白ですから、普通のワイン・・ブルゴーニュなら2018年ものが入って来ていますから、3年も長く熟成しています。
また今回は希少な「N.V.ロゼ・パリジ」も有ります。ご検討くださいませ。
以下は以前のコート=デュ=ローヌ・ブランのレヴューです。
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【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】

さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
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2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴァケラス」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。
● 2014 Cotes-du-Rhone Blanc Grande Reserve Chateau des Tours
コート=デュ=ローヌ・ブラン・グランド・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)【ラヤス系はどれか1本】
【なんとNoisy wine 初入荷!?・・の非常に希少なコート=デュ=ローヌ白の・・グランド・レゼルヴです!】
グランド・レゼルヴの赤はヴァケラスの認証が取れなかった時の格落ちコート=デュ=ローヌですが、グランド・レゼルヴの白って何だ?・・初めて見たぞ・・と言うことで調べてみましたが、良く判りませんでした。
ただ、品種的には「グルナッシュ・ブラン」「マルサネ」「ルーサンヌ」「ヴィオニエ」の混醸らしいですが正確にはどうも・・。
何せシャトー・デ・トゥールのワインのラインナップは非常に判り辛いし、ホームページを見ても「シャトー・デ・トゥール」「ドメーヌ・デ・トゥール」「パリジ」の3ラインを記載しているのみです。
因みに noisy 的には、「シャトー・デ・トゥール」はA.O.C.的に上位のライン、「ドメーヌ・デ・トゥール」はその下、「パリジ」はさらにその下・・と理解しています。
そしてシャトー・デ・トゥールのコート=デュ=ローヌは2種類あり、「グランド・レゼルヴ」「レゼルヴ」です。グランド・レゼルヴの赤はヴァケラスの格下げですが、白の方は・・良く判らないんですね。
まぁ・・ヴァケラスの白・・と言う可能性も無きにしもあらずでは有ります。
また、ヴァケラスはA.O.C.としましては1990年頃に認定されていまして遅いんですが、その時にサンソーの質が良く無いのでダメだとINAOに言われていたらしく、古木のサンソーも引き抜いてグルナッシュなどを植えたそうで・・それが裏目に出たのでしょうか、ヴァケラスのアペラシオンが人気になったことは無いのが残念では有ります。
もしこのグランド・レゼルヴがヴァケラス産だとしますと、おそらくヴァケラス産出は1パーセントにも満たないでしょうから・・非常に希少です・・と言いますか、そもそもラヤスが醸すシャトー・デ・トゥールですから・・希少なのは間違い無いです。ご検討くださいませ。
以下はグランド・レゼルヴでは無い「レゼルヴ」のコート=デュ=ローヌ・ブランの以前のレヴューです。
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【精緻さ漲るコート=デュ=ローヌ・ブラン!】
さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
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2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴァケラス」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2013 Cotes-du-Rhone Blanc Reserve Chateau de Fonsalette(Chateau Rayas)
コート=デュ=ローヌ・ブラン・レゼルヴ・シャトー・ド・フォンサレット(シャトー・ラヤス)【ラヤス系はどれか1本】
● 2009 Chateauneuf du Pape Blanc Reserve Chateau Rayas
シャトーヌッフ・デュ・パプ・ブラン・レゼルヴ シャトー・ラヤス【ラヤス系はどれか1本】
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2020 Cotes-du-Rhone Rouge Reserve Chateau des Tour
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス) 【ラヤス系はどれか1本】
【デ・トゥールの定番、コート・デュ・ローヌ・ルージュ!・・これで充分?・・】

官能感漂うグラマラスなコート・デュ・ローヌ・ルージュです。安易に言ってしまえば、
「ちょっと熟したブルゴーニュワインのボディがパンパンに膨れて官能感が凄い奴!」
みたいな感じでしょうか・・(^^;;
やはりラヤスとは言わずとも、デ・トゥールの赤が食卓に有ると雰囲気が変わります。
もしラヤスのシャトーヌッフがコルクを抜いて有ったとしたら、そこはやはりジビエとかをちょっとおめかしした料理でいただきたい・・そう思うはずです。
もしこのデ・トゥールのコート・デュ・ローヌ赤が抜かれていたら・・シャトーヌッフの完全なる代役にはならないとしても、ちょっと酔っ払い始めたらもう・・
「美味いなぁ・・これ・・」
と、もはや大正解だったと思ってしまうに違い在りません。
できることなら、さっさと開けてしまわずに、タイミングを計って飲んでみていただきたいなぁと思います。2~3年の瓶熟から育ったこのコート・デュ・ローヌ・ルージュは、例え酔っ払っていなくとも・・
「美味いなぁ・・これ・・」
と思わせてくれるはずですし、酔っ払ってしまったら・・
「しまった!・・ラヤスのヌッフ、開けちゃったか?」
などと勘違いしてしまうに違い無いでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ラヤスのワインのテイスティングは実に・・楽しい!・・言ってしまえば、エマニュエル・ルジェはブルゴーニュ版ラヤス!】

あ~あ・・言っちゃった・・。そういうことをためらわずに書いてしまうから嫌がられるんでしょうね。まぁ、そんな性分ですから・・諦めてください。
でもホント、この何とも・・滅茶苦茶官能的な香りとしか言えないような、素晴らしい芳香を一嗅ぎしてしまうと、もう・・クラクラしてしまって、惚れ惚れとしてしまいますよ。
細かなことを言えば、ナトリウムっぽい豊かな・・僅かに白く濁ったようなミネラリティが多めで、それが何となく液体の粘性に出ているようなニュアンスで・・もっと言ってしまえば、僅かにトロミが出る程度に水溶き片栗粉を加えて熱を適度に入れたようなテクスチュアから、香ばしさや果実感がノーズに抜けて行く訳ですから、惚れてしまう訳ですね。ここだけの話し、上海風五目焼きそば・・餡掛けバージョンなどは大好物では有りますが、そこには官能感は無いですよね。
ここにきて、このワインも価格上昇率がアップして来ています。以前は相当・・安かったですしね。でも何だろう・・それは仕方が無い・・と言うか、そうなって当たり前だとも感じています。
この存在感は相当なものです。受ける満足感も非常に大きい。そうであるなら、より栽培に力を注ぎ、完成度を高めたコート=デュ=ローヌと言うA.O.C.では有っても、そのポテンシャルに対しての価格で有るなら、まだまだその余裕はたっぷり感じられると思います。
色からも、そのポテンシャルは漂って見えているように思います。ただものでは無いぞ!・・この延長上に、確実に存在するのがラヤスのシャトーヌッフ=デュ=パプだと感じさせてくれます。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【官能的エキスの塊です!素晴らしい!】
いや~・・美味しいですね~・・官能的ですね~・・もう、これで充分っちゃ充分!満足させられてしまいます。
強く無いんですよね・・ローヌ的な、ちょっと直情的な一方通行の味わいじゃ無いんですよね・・。ちゃんと押しつつも時折引いて・・そしてまた怪しく押し寄せてくる感情・・情熱・・愛・・と言ったような、言葉では説明し辛い複雑な表情を、いとも簡単な様に現してくれます。しかも全く重く無いんですね。エキスは超濃いし凝縮していますが、ボーカステルのような果実味で塗りつぶすような濃度とは性質が違うんですね・・。
そりゃ、フルーツだ、スパイスだ、ミネラリティだなどとは言いたくなりますが、そんな細かなことはどうでも宜し!・・ただこの時間を漂っていたいと、怠惰な自分を見つけてしまいます。素晴らしいですね。
勿論ですが、ラヤスのシャトーヌッフも素晴らしいですよ。でも、これで充分なんじゃないかと思ってしまう自分もいます。これは必買です!是非お早めにどうぞ!お一人様1本限定です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ラヤスの官能的なアロマが全開です!】
いや~・・素晴らしいです。こちらの赤の方は現在でもめちゃ美味しく飲めます。写真からも官能的なアロマが匂って来そうでしょう?・・クラクラ来るような、少しエロティックなアロマが全開です!
このアロマだけを嗅いで、
「はい、コート・デュ・ローヌです!」
と言える人はおそらくいらっしゃらないでしょう。でも、
「・・・ラヤス?」
と思えたなら可能性は有るでしょうか。
気品が備わりつつもエロティックでエレガントで、中域も可憐さを保ちつつ適度な拡がりを見せつつ、最後の最後で、
「・・どう?」
と迫られるような・・(^^;;
こんな表情は、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも似たニュアンスです。熟したガメも時折見せます。もっとも最後に、「・・どう?」とは言わないかと・・思いますけど!
こちらは2012年なんですが、白はまだ強さを見せるのに対し、赤はほぼ仕上がっている・・と見て良いでしょう。ラヤスのシャトーヌッフは高価ですし数も無いですから、入手には困難を伴います。しかし、シャトー・デ・トゥールでしたらその辺りはだいぶ改善されるでしょう。
ラヤスが「ローヌ随一」と何故言われるのかが確実に見える1本です。美味しいです!お早めにご検討くださいませ。
なお、ヴァケラスは数が無いので飲めていませんが、コート・デュ・ローヌがこんなに良いんだったら・・と期待させてくれます。こちらも是非ご検討ください。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2019 Cotes-du-Rhone Rouge la Pialade
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・ラ・ピアラード(シャトー・ラヤス)【ラヤス系はどれか1本】
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2015 Cotes-du-Rhone Rouge Grande Reserve Chateau des Tours
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・グランド・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)【ラヤス系はどれか1本】
【激レア!中身はヴァケラスです!「色が薄過ぎる」としてヴァケラスとして認められなかったとのこと・・。いつの時代も・・そんなことは有りますよね。でもそれこそが正真正銘ラヤスのワインだと言う証拠のひとつです!】
何とINAOにA.O.C.ヴァケラスを拒否された・・激レアなコート=デュ=ローヌ・グランド・レゼルヴ・ルージュです。
「・・すまんね・・色がこれじゃぁ・・申請を通す訳にゃいかないよ・・」
なんてINAOの申請担当官?・・管理官?・・検査官の方に言われたのでしょうか。
まぁ・・そんなことはいつの時代もおそらくある訳です。永遠に無くならないんじゃないかと・・。
ただし、日本の時代劇のような、
「お代官様・・おねげえでございますだ・・」
みたいなことではおそらく無く、申請の許可についてはしっかりマニュアル化されていて、そこに当てはまらないと「誰かが判断」しなければいけないから、その誰かが、
「色が薄過ぎる・・マニュアルにはxxxxxと書いてあるから通せない」
と言うことなのでしょう。
実際には飲めませんのでどれほど淡いのかは判りませんが、きっと・・結構に薄いはず・・。
でもラヤスの赤ワインは淡いですからね~・・ブルゴーニュなら昔のデュジャックかな・・。ジャック・セイスもまた、
「色がダメだから・・」
と言われてテーブルワインでリリースしたことも有ったように記憶しています(記憶違いで無ければ・・)。
この「Grande Reserve」と斜めに入れられた赤い文字と、この「販売価格」こそが、ラヤスと言いますか、レイノーさんのヴァケラスであることの証明です。収穫から9年経って届いた激レア品です。お早めにご検討くださいませ。
以下は2012年のシャトー・デ・トゥールのヴァケラスのご紹介時のレヴューです。
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ねっとりとしたテクスチュア、熟した果実、ドライフルーツ、スパイス、柔らかさのあるフィルム状のミネラリティ・・そして枯れ葉、腐葉土・・と思っていたらフレッシュなフルーツが時間で飛び出してきたりする、マジカルで多彩な表情のローヌ南部のヴァケラスです。
本拠のシャトーヌッフはさらに南に向かった少し離れた地域ですが、すぐ北東の隣には、皆さんも良くご存じの「ジゴンダス」が有ります。
一般的にはふくよかなジゴンダス、やや筋肉質なヴァケラス・・みたいなイメージかと思いますが、デ・トゥールによるともう・・その辺は当てはまらなくなります。
実に充実していて、2012年と言うヴィンテージも相まって、やや枯れたニュアンスさえ漂わせる・・
「豊かさに加え熟成したワインの美味しさ」
を感じさせてくれます。
色合いもまた・・結構に「レンガ」なイメージですよね?・・この姿からドライフルーツやフレッシュに近いフルーツが時間差で感じられます。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ラヤスの官能的なアロマが全開です!】
いや~・・素晴らしいです。こちらの赤の方は現在でもめちゃ美味しく飲めます。写真からも官能的なアロマが匂って来そうでしょう?・・クラクラ来るような、少しエロティックなアロマが全開です!
このアロマだけを嗅いで、
「はい、コート・デュ・ローヌです!」
と言える人はおそらくいらっしゃらないでしょう。でも、
「・・・ラヤス?」
と思えたなら可能性は有るでしょうか。
気品が備わりつつもエロティックでエレガントで、中域も可憐さを保ちつつ適度な拡がりを見せつつ、最後の最後で、
「・・どう?」
と迫られるような・・(^^;;
こんな表情は、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも似たニュアンスです。熟したガメも時折見せます。もっとも最後に、「・・どう?」とは言わないかと・・思いますけど!
こちらは2012年なんですが、白はまだ強さを見せるのに対し、赤はほぼ仕上がっている・・と見て良いでしょう。ラヤスのシャトーヌッフは高価ですし数も無いですから、入手には困難を伴います。しかし、シャトー・デ・トゥールでしたらその辺りはだいぶ改善されるでしょう。
ラヤスが「ローヌ随一」と何故言われるのかが確実に見える1本です。美味しいです!お早めにご検討くださいませ。
なお、ヴァケラスは数が無いので飲めていませんが、コート・デュ・ローヌがこんなに良いんだったら・・と期待させてくれます。こちらも是非ご検討ください。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2013 Cotes-du-Rhone Rouge Chateau de Fonsalette(Chateau Rayas)
コート=デュ=ローヌ・ルージュ シャトー・ド・フォンサレット(シャトー・ラヤス)【ラヤス系はどれか1本】
● 2011 Cotes-du-Rhone Rouge Chateau de Fonsalette(Chateau Rayas)
コート=デュ=ローヌ・ルージュ シャトー・ド・フォンサレット(シャトー・ラヤス)【ラヤス系はどれか1本】
【前々回に続きますが本当に久しぶりの入荷です!】
フィネスさんがくれるとおっしゃるので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで、先代ジャックが造った1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には前々回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。ここに来て2006年の出荷ですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2013 Chateauneuf du Pape Pignan Rouge Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・ピニャン シャトー・ラヤス【ラヤス系はどれか1本】
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】-----以前のレヴューを使用しています。

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2011 Chateauneuf-du-Pape Reserve Rouge Chateau Rayas Special Set
シャトーヌッフ=デュ=パプ・レゼルヴ・ルージュ シャトー・ラヤス・特別セット
【ラヤスのシャトーヌッフ赤2011年と、トラペの最新2021年シャペル=シャンベルランの超重量セットです。1セットのみ。】
フィネスさんのご協力をいただきまして、スペシャル重量級のセットを久々に組ませていただきました。
ご存じのとおり、ラヤスはいつもエチケットに難を抱えていますので、ほんの僅かでは有りますが・・「シワ」が出ていると思います。またクール便でお送りする際、
「温度を室内でゆっくりなじませる」
ことをしないと、余計にエチケットにシワが撚ります。ご注意くださいませ。
なお、発送には数日いただく場合がございますのでご了承くださいませ。
以下は2011年シャトーヌッフ・デュ・パプRSの以前のレヴューです。
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【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】
ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2013 Chateauneuf-du-Pape Reserve Rouge Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・レゼルヴ・ルージュ シャトー・ラヤス【ラヤス系はどれか1本】
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2017 Vin de Pay de Vaucluse Blanc Domaine des Tour(Rayas)
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・ブラン ドメーヌ・デ・トゥール(ラヤス)
【官能系柔らかテクスチュアの見事な完成度・・(でしょう!)】
超美味しいローヌのブランです。ラヤス系のワインが持つ妖艶で柔らかな味わいはここにもしっかり生きています(・・飲めていないので今回は確かめられませんでしたが・・)。
まぁ、少なくとも2018年とか2019年と言うような若くフレッシュなワインでは無いので、その表現に間違いは無いでしょう。
因みに2014年のヴォークリューズ赤はいかがだったでしょう?・・素晴らしかったでしょう?・・そうなんですよ・・。クラクラ来ちゃいますよね。
ある種のビオ系ワインが持つ純粋に身体に染み入ってくるニュアンスは、ラヤス系のワインに共通しています。そして今回は2016年の白ですから、普通のワイン・・ブルゴーニュなら2019年ものが入って来ていますから、3年も長く熟成しています。ご検討くださいませ。
以下は以前のコート=デュ=ローヌ・ブランのレヴューです。
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【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】
さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
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align="left"> 2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴァケラス」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2010 Chateauneuf-du-Pape Reserve Rouge Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・ルージュ シャトー・ラヤス【ラヤス系はどれか1本】
【正規輸入のバックヴィンテージです!官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2017 Vin de Pay de Vaucluse Rouge Chateau des Tour
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・ルージュ ドメーヌ・デ・トゥール(ラヤス)
【ヴァン・ド・ペイでさえこれほどに素晴らしい球体!エキスからにじみ出るラヤスの世界観!べらぼうに旨いです!ぜひご堪能ください!】--一昨年のフィネスさんものの同名ワインのレヴューです。

いや~・・やっぱりラヤスですね~。ヴォークリューズでさえ、しっかりラヤスしちゃってます。これ、数日前に抜栓しておいて飲ませたら、
「・・え~っ?・・ラヤスじゃない?・・シャトーヌッフ、開けちゃったの?」
みたいなシュチュエーションになっちゃいますよ。
現実、グラスの写真は抜栓から数日経ったものですが、熟したラヤスのヌッフのエロティシズムのオーラみたいなものが滲み出ちゃってますよね・・。
まぁ、細かなことを言ってしまえば、ラヤスのヌッフにしちゃ粘土のニュアンスが強いとか、拡がり方が違うとか、色々と違いも徐々に判って来てしまいますが、それでも、
「ん~・・この深みと優しさはラヤス!」
と言うことだけは間違い無いと感じられるでしょう。
ラヤスは、シャトーヌッフのシャトー・ラヤス、コート・デュ・ローヌのシャトー・デ・トゥール、シャトー・ド・フォンサレット、ヴォークリューズのドメーヌ・デ・トゥールと、複数の名前を産地で使い分けていますが、仕上がるワインはしっかり同じ方向を向いています。
あとはいつ飲むか?・・だけですね。
このヴォークリューズは、開けるタイミングに寄っては締まっていることも有るかもしれません。開けてしまって・・
「・・あれ?・・ちょっと硬いかな?」
と思われましたら、コルクを逆刺しして適当な温度で数日後に再度挑戦しましょう。そんなことでヘタってダレてしまうようなエキスじゃありません。むしろその方がソフトに、より官能的な姿を見せてくれるかと思います。
ヴォークリューズと言う地域名(県名)のワインでここまで出来るのか・・と、きっと感じていただけると思います・・いや、高名なアペラシオンでないからこそできることが有る・・と考えるのが正しいのかもしれません。勿論、ブルゴーニュ・ファンにも素直に受け入れられる深い味わいが有ります。お勧めです!
● 2007 Chateauneuf du Pape Blanc【Finesse】Special Set Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・ブラン【フィネス】スペシャルセット シャトー・ラヤス
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!希少なシャトーヌッフの白!】----- 赤 750ML 1本 白 750ML 1本の計2本セットです。
■ 【フィネス】スペシャル・セット
フィネスさんにご協力いただき、ドメーヌ・シュヴィニー=ルソーの良さを是非とも知っていただこうと企画したセットです。 セットのワインの詳細は以下をご覧ください。
●2012 エシェゾー・グラン・クリュ シュヴィニー=ルソー 750ML
ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2009 Chateauneuf-du-Pape Reserve Rouge Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・レゼルヴ・ルージュ シャトー・ラヤス【ラヤス系はどれか1本】
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2015 Vin de Pay de Vaucluse Grenache Blanc Chateau des Tour
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・グルナッシュ・ブラン ドメーヌ・デ・トゥール(ラヤス)
【今回の入荷は「グルナッシュ・ブラン」!・・ボディの太さ、オイリーさと官能感に熟した果実のゆったりさとフラワリーさが加わり、大物感が凄いです。】

流石ですね~・・やはりデ・トゥール、大物感が半端無いです。舌に纏わる感覚はほぼほぼエルミタージュ・ブラン級・・です。
ボディの厚み・・凄いですね~。ブルゴーニュ・ブランの繊細さを積み重ねたような美味しさとは、また別の感覚です。ゆったりとしていて悠然・・偉大な自然そのものを感じさせてくれるかのようでも有ります。
この色合い!・・凄いでしょう?・・深いゴールドです。グラが有り、ねっとりとしています。アルコール分もそれなりに出ています。
また今回は「グルナッシュ・ブラン」オンリーのようですので、以前ご紹介させていただいたブレンドものとは異なります。前回の2016年ものが「グルナッシュ・ブラン」のクレジットが入っていました・・が、色がまた・・違うんですよね・・(2016年ものの写真全体が比較するとやや赤く仕上がっているとは言え・・)。
今飲んでも行けますが、2~3年置くとまた大きく変化して行くでしょう。大方のローヌの白ワインは、酸の弱さから短期熟成型ですが、こちらは「強くはない」ものの、豊かな酸バランスをしていますので、そこそこに長く置けると思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【柔らかくも酸を失わない、コアのしっかりした見事なローヌの白!】
まるでローヌの白ワインのお手本のような出来です。
南仏の葡萄は気候的に温暖で葡萄が良く熟すので、
酸度-->低くなる
糖度-->高くなる
のが普通です。
そうしますと、糖度が上がった分だけ甘くなりますから、完全発酵を目指すとアルコール分の豊かなボリューミーな味わいになります。
しかしそうなってしまいますと、ワインとしては長く持つには違いないにせよ、エレガンスの表現は難しくなります。
また、豊かな糖度を得る代わりに失った酸は元に戻せませんから、複雑な味わいを得るにはミネラリティの豊かさに頼ることになります。
そんな、「あっちを立てればこっちが引っ込む」的、
「どうすりゃいいのよ?」
を、何とかしたのがエマニュエル・レイノーなんですね。
彼もジャックから引き継いだ後には、白だけではなく、赤ワインも、結構に皮肉られたものです。
「偉大な生産者の跡継ぎは大変だ」
と。
しかし数年で偉大なシャトー・ラヤスに戻した彼は、さらに進化を続けていることが判ります。ワインが物凄くナチュラルなんですね。
ナチュラルなのにアヴァンギャルドでは無い・・滅茶官能的なのに危険な側面を持たない・・それがラヤスなのでしょう。
I.G.P.クラスの白ワインでは有りますが、上級クラスに引けを取らない豊かさと複雑性、そしてローヌならではのエレガンスを表現出来ていると思います。
間違って開けたかも・・などと思ってしまうような「大きさ」も兼ね備えていますから・・
「・・あれ・・?エルミタージュ?」
みたいな、巨大な構造も見せてくれます。
勿論、開けたては白い花の可憐な感じから始まり、それが蕾を持ち、やがて果実に育って行く時系列そのものさえ、このワインを向き合っていると感じさせてくれるんですね。
「もはやワインのクラスは関係ない」
と思っていただいて良いと思います。
醸造だけではなく、栽培も・・細に入り、こだわっているからこそ、この素晴らしい白ワインが生まれます。
素晴らしい・・ローヌらしい・・自然派らしい・・大きい構造を持っていそうな「色」をしているのが判ると思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
【官能系柔らかテクスチュアの見事な完成度・・(でしょう!)】 超美味しいローヌのブランです。ラヤス系のワインが持つ妖艶で柔らかな味わいはここにもしっかり生きています(・・飲めていないので今回は確かめられませんでしたが・・)。
まぁ、少なくとも2017年とか2018年と言うような若くフレッシュなワインでは無いので、その表現に間違いは無いでしょう。
因みに2014年のヴォークリューズ赤はいかがだったでしょう?・・素晴らしかったでしょう?・・そうなんですよ・・。クラクラ来ちゃいますよね。
ある種のビオ系ワインが持つ純粋に身体に染み入ってくるニュアンスは、ラヤス系のワインに共通しています。そして今回は2015年の白ですから、普通のワイン・・ブルゴーニュなら2018年ものが入って来ていますから、3年も長く熟成しています。
また今回は希少な「N.V.ロゼ・パリジ」も有ります。ご検討くださいませ。
以下は以前のコート=デュ=ローヌ・ブランのレヴューです。
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【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】

さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
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2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴァケラス」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。
■ N.V. Huile d'Olive Extra Vierge
ユイール・ドリーヴ・エクストラ・ヴィエルジュ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)
【ラヤス(シャトー・デ・トゥール)の素晴らしくも希少なエクストラ・ヴァージンです!ヴァレンティーニとは全く違うタイプながら、こちらも滅茶美味しいです!】--以前のレヴューを掲載しています。

え~・・左の写真を撮ってから気付いたんですが・・
「・・サラダ・・これじゃ意味無いんじゃない・・」
まぁ、ボトルで色が判りますから・・ご容赦ください。日本初登場のラヤスのエクストラ・ヴァージンです。・・いや、ラヤスの・・と言ってしまうと語弊が生じるかもしれません。正確には、
「シャトー・ラヤスとシャトー・デ・トゥール他を所有・経営するレイノー家がシャトー・デ・トゥールで造るエクストラ・ヴァージンが日本で初めて正規輸入されました!」
と言うことになります。
フィネスさんに入った数量も僅かと言うことで、まず入手困難なことは間違いありませんので、後で買おう・・などとスルーしてしまうと泣くことになりますのでご注意を・・。
noisy も、
「ラヤスのオリーブ・オイル?・・いるいる!・・頂戴!」
と、ノリノリで仕入れさせていただきました。
そりゃぁ・・興味深々ですよ。あれだけの凄いワインを造る方々が、普段どんな食事をされていらっしゃるのか・・とか、ラヤスが造るんだったらどんな風に仕上がってるのか?・・などなど。
それに、フランスの南部のオリーブオイルですから・・ね。プロヴァンスも近い・・と言うか、このシャトー・デ・トゥールはヴォークリューズ県ですから、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏に属してまして・・いや、その中じゃ北では有るんですが、地中海までは近いですし、実はプロヴァンスも南ローヌもほとんど同じかお隣の地域のことを言ってる・・なんてことも有ります。コトー・デクサン=プロヴァンスのロゼは、実はこのヴォークリューズの南に接する地域です。
なので、地中海の太陽の光を浴びて、たわわに実ったオリーブの実を秋~冬に収穫して、優しく丁寧に絞ったはずのオリーブオイルなんですね。
優しく丁寧に・・と言うのは中々に難しいんですよ。サクッとやってしまうと熱が生まれちゃいますから、新鮮なフルーツ感が無くなっちゃうんですね・・ヴァレンティーニを「我が家のオリーブオイル」にされていらっしゃる方はもうご存じでしょう。熱や空気はオリーブオイルを駄目にしちゃいますからね。
で、さっそく食させていただきました。旨いですね~・・。ある意味、ヴァレンティーニとは全然違います。
実に繊細です。まぁ、それには「緯度」も関係していると思いますし、勿論気候も有るでしょう。比較するととても「冷涼」です。そして、「フルーツ感」はヴァレンティーニ以上です!
ナスの漬物に掛けると、ナスがデザートになっちゃいました・・。ほんとです。いや、このところは漬物にオリーブオイルを掛けるクセが付いてしまいまして・・これをするとワインが実にうまいんですよ。
特にアロマ、ファーストノーズもそうですが、余韻から立ち上がってくるリアルなフルーツ感覚・・これが素晴らしいんですね。
ヴァレンティーニはもっと太いです。包み込んでくれる安心感や包容力が凄いんですね。ラヤスは絡められるような感じでして、これがまた実に細やかな表情で素晴らしいんです。
しかし、そういう性格ですから、「どんなものにも対応できるか?」と言う対応力ではヴァレンティーニに劣ります。
あとは、どっちが好きか?・・と言うだけでしょう。それほどまでに素晴らしいオリーブ・オイルだと言うことです。
非常にレアなオリーブオイルです。好評なら毎年入れてくれるかもしれませんが、まぁ、余り期待しない方が良いかもしれません。ご検討くださいませ。
● 2019 Vin de Pay de Vaucluse Grenache Blanc Chateau des Tour
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・グルナッシュ・ブラン ドメーヌ・デ・トゥール(ラヤス)
【今回の入荷は「グルナッシュ・ブラン」!・・ボディの太さ、オイリーさと官能感に熟した果実のゆったりさとフラワリーさが加わり、大物感が凄いです。】

流石ですね~・・やはりデ・トゥール、大物感が半端無いです。舌に纏わる感覚はほぼほぼエルミタージュ・ブラン級・・です。
ボディの厚み・・凄いですね~。ブルゴーニュ・ブランの繊細さを積み重ねたような美味しさとは、また別の感覚です。ゆったりとしていて悠然・・偉大な自然そのものを感じさせてくれるかのようでも有ります。
この色合い!・・凄いでしょう?・・深いゴールドです。グラが有り、ねっとりとしています。アルコール分もそれなりに出ています。
また今回は「グルナッシュ・ブラン」オンリーのようですので、以前ご紹介させていただいたブレンドものとは異なります。前回の2016年ものが「グルナッシュ・ブラン」のクレジットが入っていました・・が、色がまた・・違うんですよね・・(2016年ものの写真全体が比較するとやや赤く仕上がっているとは言え・・)。
今飲んでも行けますが、2~3年置くとまた大きく変化して行くでしょう。大方のローヌの白ワインは、酸の弱さから短期熟成型ですが、こちらは「強くはない」ものの、豊かな酸バランスをしていますので、そこそこに長く置けると思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【柔らかくも酸を失わない、コアのしっかりした見事なローヌの白!】
まるでローヌの白ワインのお手本のような出来です。
南仏の葡萄は気候的に温暖で葡萄が良く熟すので、
酸度-->低くなる
糖度-->高くなる
のが普通です。
そうしますと、糖度が上がった分だけ甘くなりますから、完全発酵を目指すとアルコール分の豊かなボリューミーな味わいになります。
しかしそうなってしまいますと、ワインとしては長く持つには違いないにせよ、エレガンスの表現は難しくなります。
また、豊かな糖度を得る代わりに失った酸は元に戻せませんから、複雑な味わいを得るにはミネラリティの豊かさに頼ることになります。
そんな、「あっちを立てればこっちが引っ込む」的、
「どうすりゃいいのよ?」
を、何とかしたのがエマニュエル・レイノーなんですね。
彼もジャックから引き継いだ後には、白だけではなく、赤ワインも、結構に皮肉られたものです。
「偉大な生産者の跡継ぎは大変だ」
と。
しかし数年で偉大なシャトー・ラヤスに戻した彼は、さらに進化を続けていることが判ります。ワインが物凄くナチュラルなんですね。
ナチュラルなのにアヴァンギャルドでは無い・・滅茶官能的なのに危険な側面を持たない・・それがラヤスなのでしょう。
I.G.P.クラスの白ワインでは有りますが、上級クラスに引けを取らない豊かさと複雑性、そしてローヌならではのエレガンスを表現出来ていると思います。
間違って開けたかも・・などと思ってしまうような「大きさ」も兼ね備えていますから・・
「・・あれ・・?エルミタージュ?」
みたいな、巨大な構造も見せてくれます。
勿論、開けたては白い花の可憐な感じから始まり、それが蕾を持ち、やがて果実に育って行く時系列そのものさえ、このワインを向き合っていると感じさせてくれるんですね。
「もはやワインのクラスは関係ない」
と思っていただいて良いと思います。
醸造だけではなく、栽培も・・細に入り、こだわっているからこそ、この素晴らしい白ワインが生まれます。
素晴らしい・・ローヌらしい・・自然派らしい・・大きい構造を持っていそうな「色」をしているのが判ると思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
【官能系柔らかテクスチュアの見事な完成度・・(でしょう!)】 超美味しいローヌのブランです。ラヤス系のワインが持つ妖艶で柔らかな味わいはここにもしっかり生きています(・・飲めていないので今回は確かめられませんでしたが・・)。
まぁ、少なくとも2017年とか2018年と言うような若くフレッシュなワインでは無いので、その表現に間違いは無いでしょう。
因みに2014年のヴォークリューズ赤はいかがだったでしょう?・・素晴らしかったでしょう?・・そうなんですよ・・。クラクラ来ちゃいますよね。
ある種のビオ系ワインが持つ純粋に身体に染み入ってくるニュアンスは、ラヤス系のワインに共通しています。そして今回は2015年の白ですから、普通のワイン・・ブルゴーニュなら2018年ものが入って来ていますから、3年も長く熟成しています。
また今回は希少な「N.V.ロゼ・パリジ」も有ります。ご検討くださいませ。
以下は以前のコート=デュ=ローヌ・ブランのレヴューです。
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【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】

さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
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2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴァケラス」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。
● 2019 Cotes-du-Rhone Rouge Reserve Chateau des Tour
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)
【デ・トゥールの定番、コート・デュ・ローヌ・ルージュ!・・これで充分?・・】

官能感漂うグラマラスなコート・デュ・ローヌ・ルージュです。安易に言ってしまえば、
「ちょっと熟したブルゴーニュワインのボディがパンパンに膨れて官能感が凄い奴!」
みたいな感じでしょうか・・(^^;;
やはりラヤスとは言わずとも、デ・トゥールの赤が食卓に有ると雰囲気が変わります。
もしラヤスのシャトーヌッフがコルクを抜いて有ったとしたら、そこはやはりジビエとかをちょっとおめかしした料理でいただきたい・・そう思うはずです。
もしこのデ・トゥールのコート・デュ・ローヌ赤が抜かれていたら・・シャトーヌッフの完全なる代役にはならないとしても、ちょっと酔っ払い始めたらもう・・
「美味いなぁ・・これ・・」
と、もはや大正解だったと思ってしまうに違い在りません。
できることなら、さっさと開けてしまわずに、タイミングを計って飲んでみていただきたいなぁと思います。2~3年の瓶熟から育ったこのコート・デュ・ローヌ・ルージュは、例え酔っ払っていなくとも・・
「美味いなぁ・・これ・・」
と思わせてくれるはずですし、酔っ払ってしまったら・・
「しまった!・・ラヤスのヌッフ、開けちゃったか?」
などと勘違いしてしまうに違い無いでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ラヤスのワインのテイスティングは実に・・楽しい!・・言ってしまえば、エマニュエル・ルジェはブルゴーニュ版ラヤス!】

あ~あ・・言っちゃった・・。そういうことをためらわずに書いてしまうから嫌がられるんでしょうね。まぁ、そんな性分ですから・・諦めてください。
でもホント、この何とも・・滅茶苦茶官能的な香りとしか言えないような、素晴らしい芳香を一嗅ぎしてしまうと、もう・・クラクラしてしまって、惚れ惚れとしてしまいますよ。
細かなことを言えば、ナトリウムっぽい豊かな・・僅かに白く濁ったようなミネラリティが多めで、それが何となく液体の粘性に出ているようなニュアンスで・・もっと言ってしまえば、僅かにトロミが出る程度に水溶き片栗粉を加えて熱を適度に入れたようなテクスチュアから、香ばしさや果実感がノーズに抜けて行く訳ですから、惚れてしまう訳ですね。ここだけの話し、上海風五目焼きそば・・餡掛けバージョンなどは大好物では有りますが、そこには官能感は無いですよね。
ここにきて、このワインも価格上昇率がアップして来ています。以前は相当・・安かったですしね。でも何だろう・・それは仕方が無い・・と言うか、そうなって当たり前だとも感じています。
この存在感は相当なものです。受ける満足感も非常に大きい。そうであるなら、より栽培に力を注ぎ、完成度を高めたコート=デュ=ローヌと言うA.O.C.では有っても、そのポテンシャルに対しての価格で有るなら、まだまだその余裕はたっぷり感じられると思います。
色からも、そのポテンシャルは漂って見えているように思います。ただものでは無いぞ!・・この延長上に、確実に存在するのがラヤスのシャトーヌッフ=デュ=パプだと感じさせてくれます。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【官能的エキスの塊です!素晴らしい!】
いや~・・美味しいですね~・・官能的ですね~・・もう、これで充分っちゃ充分!満足させられてしまいます。
強く無いんですよね・・ローヌ的な、ちょっと直情的な一方通行の味わいじゃ無いんですよね・・。ちゃんと押しつつも時折引いて・・そしてまた怪しく押し寄せてくる感情・・情熱・・愛・・と言ったような、言葉では説明し辛い複雑な表情を、いとも簡単な様に現してくれます。しかも全く重く無いんですね。エキスは超濃いし凝縮していますが、ボーカステルのような果実味で塗りつぶすような濃度とは性質が違うんですね・・。
そりゃ、フルーツだ、スパイスだ、ミネラリティだなどとは言いたくなりますが、そんな細かなことはどうでも宜し!・・ただこの時間を漂っていたいと、怠惰な自分を見つけてしまいます。素晴らしいですね。
勿論ですが、ラヤスのシャトーヌッフも素晴らしいですよ。でも、これで充分なんじゃないかと思ってしまう自分もいます。これは必買です!是非お早めにどうぞ!お一人様1本限定です。
以下は以前のレヴューです。
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【ラヤスの官能的なアロマが全開です!】
いや~・・素晴らしいです。こちらの赤の方は現在でもめちゃ美味しく飲めます。写真からも官能的なアロマが匂って来そうでしょう?・・クラクラ来るような、少しエロティックなアロマが全開です!
このアロマだけを嗅いで、
「はい、コート・デュ・ローヌです!」
と言える人はおそらくいらっしゃらないでしょう。でも、
「・・・ラヤス?」
と思えたなら可能性は有るでしょうか。
気品が備わりつつもエロティックでエレガントで、中域も可憐さを保ちつつ適度な拡がりを見せつつ、最後の最後で、
「・・どう?」
と迫られるような・・(^^;;
こんな表情は、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも似たニュアンスです。熟したガメも時折見せます。もっとも最後に、「・・どう?」とは言わないかと・・思いますけど!
こちらは2012年なんですが、白はまだ強さを見せるのに対し、赤はほぼ仕上がっている・・と見て良いでしょう。ラヤスのシャトーヌッフは高価ですし数も無いですから、入手には困難を伴います。しかし、シャトー・デ・トゥールでしたらその辺りはだいぶ改善されるでしょう。
ラヤスが「ローヌ随一」と何故言われるのかが確実に見える1本です。美味しいです!お早めにご検討くださいませ。
なお、ヴァケラスは数が無いので飲めていませんが、コート・デュ・ローヌがこんなに良いんだったら・・と期待させてくれます。こちらも是非ご検討ください。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2014 Cotes-du-Rhone Rouge Grande Reserve Chateau des Tours
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・グランド・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)
【激レア!中身はヴァケラスです!「色が薄過ぎる」としてヴァケラスとして認められなかったとのこと・・。いつの時代も・・そんなことは有りますよね。でもそれこそが正真正銘ラヤスのワインだと言う証拠のひとつです!】
何とINAOにA.O.C.ヴァケラスを拒否された・・激レアなコート=デュ=ローヌ・グランド・レゼルヴ・ルージュです。
「・・すまんね・・色がこれじゃぁ・・申請を通す訳にゃいかないよ・・」
なんてINAOの申請担当官?・・管理官?・・検査官の方に言われたのでしょうか。
まぁ・・そんなことはいつの時代もおそらくある訳です。永遠に無くならないんじゃないかと・・。
ただし、日本の時代劇のような、
「お代官様・・おねげえでございますだ・・」
みたいなことではおそらく無く、申請の許可についてはしっかりマニュアル化されていて、そこに当てはまらないと「誰かが判断」しなければいけないから、その誰かが、
「色が薄過ぎる・・マニュアルにはxxxxxと書いてあるから通せない」
と言うことなのでしょう。
実際には飲めませんのでどれほど淡いのかは判りませんが、きっと・・結構に薄いはず・・。
でもラヤスの赤ワインは淡いですからね~・・ブルゴーニュなら昔のデュジャックかな・・。ジャック・セイスもまた、
「色がダメだから・・」
と言われてテーブルワインでリリースしたことも有ったように記憶しています(記憶違いで無ければ・・)。
この「Grande Reserve」と斜めに入れられた赤い文字と、この「販売価格」こそが、ラヤスと言いますか、レイノーさんのヴァケラスであることの証明です。収穫から9年経って届いた激レア品です。お早めにご検討くださいませ。
以下は2012年のシャトー・デ・トゥールのヴァケラスのご紹介時のレヴューです。
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ねっとりとしたテクスチュア、熟した果実、ドライフルーツ、スパイス、柔らかさのあるフィルム状のミネラリティ・・そして枯れ葉、腐葉土・・と思っていたらフレッシュなフルーツが時間で飛び出してきたりする、マジカルで多彩な表情のローヌ南部のヴァケラスです。
本拠のシャトーヌッフはさらに南に向かった少し離れた地域ですが、すぐ北東の隣には、皆さんも良くご存じの「ジゴンダス」が有ります。
一般的にはふくよかなジゴンダス、やや筋肉質なヴァケラス・・みたいなイメージかと思いますが、デ・トゥールによるともう・・その辺は当てはまらなくなります。
実に充実していて、2012年と言うヴィンテージも相まって、やや枯れたニュアンスさえ漂わせる・・
「豊かさに加え熟成したワインの美味しさ」
を感じさせてくれます。
色合いもまた・・結構に「レンガ」なイメージですよね?・・この姿からドライフルーツやフレッシュに近いフルーツが時間差で感じられます。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ラヤスの官能的なアロマが全開です!】
いや~・・素晴らしいです。こちらの赤の方は現在でもめちゃ美味しく飲めます。写真からも官能的なアロマが匂って来そうでしょう?・・クラクラ来るような、少しエロティックなアロマが全開です!
このアロマだけを嗅いで、
「はい、コート・デュ・ローヌです!」
と言える人はおそらくいらっしゃらないでしょう。でも、
「・・・ラヤス?」
と思えたなら可能性は有るでしょうか。
気品が備わりつつもエロティックでエレガントで、中域も可憐さを保ちつつ適度な拡がりを見せつつ、最後の最後で、
「・・どう?」
と迫られるような・・(^^;;
こんな表情は、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも似たニュアンスです。熟したガメも時折見せます。もっとも最後に、「・・どう?」とは言わないかと・・思いますけど!
こちらは2012年なんですが、白はまだ強さを見せるのに対し、赤はほぼ仕上がっている・・と見て良いでしょう。ラヤスのシャトーヌッフは高価ですし数も無いですから、入手には困難を伴います。しかし、シャトー・デ・トゥールでしたらその辺りはだいぶ改善されるでしょう。
ラヤスが「ローヌ随一」と何故言われるのかが確実に見える1本です。美味しいです!お早めにご検討くださいませ。
なお、ヴァケラスは数が無いので飲めていませんが、コート・デュ・ローヌがこんなに良いんだったら・・と期待させてくれます。こちらも是非ご検討ください。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2012 Cotes-du-Rhone Blanc Reserve Chateau de Fonsalette(Chateau Rayas)
コート=デュ=ローヌ・ブラン・レゼルヴ・シャトー・ド・フォンサレット(シャトー・ラヤス)
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2012 Cotes-du-Rhone Rouge Chateau de Fonsalette(Chateau Rayas)
コート=デュ=ローヌ・ルージュ シャトー・ド・フォンサレット(シャトー・ラヤス)
【前々回に続きますが本当に久しぶりの入荷です!】
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで、先代ジャックが造った1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には前々回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。ここに来て2006年の出荷ですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2012 Chateauneuf du Pape Pignan Rouge Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・ピニャン シャトー・ラヤス
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】-----以前のレヴューを使用しています。

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2012 Chateauneuf-du-Pape Reserve Rouge Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・レゼルヴ・ルージュ シャトー・ラヤス
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2003 Vin de Pay de Vaucluse Reserve Grenache Blanc Chateau des Tour
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・レゼルヴ・グルナッシュ・ブラン ドメーヌ・デ・トゥール(ラヤス)
【今回の入荷は「グルナッシュ・ブラン」!・・ボディの太さ、オイリーさと官能感に熟した果実のゆったりさとフラワリーさが加わり、大物感が凄いです。】--以前のレヴューを掲載しています。

流石ですね~・・やはりデ・トゥール、大物感が半端無いです。舌に纏わる感覚はほぼほぼエルミタージュ・ブラン級・・です。
ボディの厚み・・凄いですね~。ブルゴーニュ・ブランの繊細さを積み重ねたような美味しさとは、また別の感覚です。ゆったりとしていて悠然・・偉大な自然そのものを感じさせてくれるかのようでも有ります。
この色合い!・・凄いでしょう?・・深いゴールドです。グラが有り、ねっとりとしています。アルコール分もそれなりに出ています。
また今回は「グルナッシュ・ブラン」オンリーのようですので、以前ご紹介させていただいたブレンドものとは異なります。前回の2016年ものが「グルナッシュ・ブラン」のクレジットが入っていました・・が、色がまた・・違うんですよね・・(2016年ものの写真全体が比較するとやや赤く仕上がっているとは言え・・)。
今飲んでも行けますが、2~3年置くとまた大きく変化して行くでしょう。大方のローヌの白ワインは、酸の弱さから短期熟成型ですが、こちらは「強くはない」ものの、豊かな酸バランスをしていますので、そこそこに長く置けると思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【柔らかくも酸を失わない、コアのしっかりした見事なローヌの白!】
まるでローヌの白ワインのお手本のような出来です。
南仏の葡萄は気候的に温暖で葡萄が良く熟すので、
酸度-->低くなる
糖度-->高くなる
のが普通です。
そうしますと、糖度が上がった分だけ甘くなりますから、完全発酵を目指すとアルコール分の豊かなボリューミーな味わいになります。
しかしそうなってしまいますと、ワインとしては長く持つには違いないにせよ、エレガンスの表現は難しくなります。
また、豊かな糖度を得る代わりに失った酸は元に戻せませんから、複雑な味わいを得るにはミネラリティの豊かさに頼ることになります。
そんな、「あっちを立てればこっちが引っ込む」的、
「どうすりゃいいのよ?」
を、何とかしたのがエマニュエル・レイノーなんですね。
彼もジャックから引き継いだ後には、白だけではなく、赤ワインも、結構に皮肉られたものです。
「偉大な生産者の跡継ぎは大変だ」
と。
しかし数年で偉大なシャトー・ラヤスに戻した彼は、さらに進化を続けていることが判ります。ワインが物凄くナチュラルなんですね。
ナチュラルなのにアヴァンギャルドでは無い・・滅茶官能的なのに危険な側面を持たない・・それがラヤスなのでしょう。
I.G.P.クラスの白ワインでは有りますが、上級クラスに引けを取らない豊かさと複雑性、そしてローヌならではのエレガンスを表現出来ていると思います。
間違って開けたかも・・などと思ってしまうような「大きさ」も兼ね備えていますから・・
「・・あれ・・?エルミタージュ?」
みたいな、巨大な構造も見せてくれます。
勿論、開けたては白い花の可憐な感じから始まり、それが蕾を持ち、やがて果実に育って行く時系列そのものさえ、このワインを向き合っていると感じさせてくれるんですね。
「もはやワインのクラスは関係ない」
と思っていただいて良いと思います。
醸造だけではなく、栽培も・・細に入り、こだわっているからこそ、この素晴らしい白ワインが生まれます。
素晴らしい・・ローヌらしい・・自然派らしい・・大きい構造を持っていそうな「色」をしているのが判ると思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
【官能系柔らかテクスチュアの見事な完成度・・(でしょう!)】 超美味しいローヌのブランです。ラヤス系のワインが持つ妖艶で柔らかな味わいはここにもしっかり生きています(・・飲めていないので今回は確かめられませんでしたが・・)。
まぁ、少なくとも2017年とか2018年と言うような若くフレッシュなワインでは無いので、その表現に間違いは無いでしょう。
因みに2014年のヴォークリューズ赤はいかがだったでしょう?・・素晴らしかったでしょう?・・そうなんですよ・・。クラクラ来ちゃいますよね。
ある種のビオ系ワインが持つ純粋に身体に染み入ってくるニュアンスは、ラヤス系のワインに共通しています。そして今回は2015年の白ですから、普通のワイン・・ブルゴーニュなら2018年ものが入って来ていますから、3年も長く熟成しています。
また今回は希少な「N.V.ロゼ・パリジ」も有ります。ご検討くださいませ。
以下は以前のコート=デュ=ローヌ・ブランのレヴューです。
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【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】

さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
━━━━━

2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴァケラス」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。
■ N.V. huile d'Olive Extra Vierge
ユイール・ドリーヴ・エクストラ・ヴィエルジュ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)
【ラヤス(シャトー・デ・トゥール)の素晴らしくも希少なエクストラ・ヴァージンです!ヴァレンティーニとは全く違うタイプながら、こちらも滅茶美味しいです!】--以前のレヴューを掲載しています。

え~・・左の写真を撮ってから気付いたんですが・・
「・・サラダ・・これじゃ意味無いんじゃない・・」
まぁ、ボトルで色が判りますから・・ご容赦ください。日本初登場のラヤスのエクストラ・ヴァージンです。・・いや、ラヤスの・・と言ってしまうと語弊が生じるかもしれません。正確には、
「シャトー・ラヤスとシャトー・デ・トゥール他を所有・経営するレイノー家がシャトー・デ・トゥールで造るエクストラ・ヴァージンが日本で初めて正規輸入されました!」
と言うことになります。
フィネスさんに入った数量も僅かと言うことで、まず入手困難なことは間違いありませんので、後で買おう・・などとスルーしてしまうと泣くことになりますのでご注意を・・。
noisy も、
「ラヤスのオリーブ・オイル?・・いるいる!・・頂戴!」
と、ノリノリで仕入れさせていただきました。
そりゃぁ・・興味深々ですよ。あれだけの凄いワインを造る方々が、普段どんな食事をされていらっしゃるのか・・とか、ラヤスが造るんだったらどんな風に仕上がってるのか?・・などなど。
それに、フランスの南部のオリーブオイルですから・・ね。プロヴァンスも近い・・と言うか、このシャトー・デ・トゥールはヴォークリューズ県ですから、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏に属してまして・・いや、その中じゃ北では有るんですが、地中海までは近いですし、実はプロヴァンスも南ローヌもほとんど同じかお隣の地域のことを言ってる・・なんてことも有ります。コトー・デクサン=プロヴァンスのロゼは、実はこのヴォークリューズの南に接する地域です。
なので、地中海の太陽の光を浴びて、たわわに実ったオリーブの実を秋~冬に収穫して、優しく丁寧に絞ったはずのオリーブオイルなんですね。
優しく丁寧に・・と言うのは中々に難しいんですよ。サクッとやってしまうと熱が生まれちゃいますから、新鮮なフルーツ感が無くなっちゃうんですね・・ヴァレンティーニを「我が家のオリーブオイル」にされていらっしゃる方はもうご存じでしょう。熱や空気はオリーブオイルを駄目にしちゃいますからね。
で、さっそく食させていただきました。旨いですね~・・。ある意味、ヴァレンティーニとは全然違います。
実に繊細です。まぁ、それには「緯度」も関係していると思いますし、勿論気候も有るでしょう。比較するととても「冷涼」です。そして、「フルーツ感」はヴァレンティーニ以上です!
ナスの漬物に掛けると、ナスがデザートになっちゃいました・・。ほんとです。いや、このところは漬物にオリーブオイルを掛けるクセが付いてしまいまして・・これをするとワインが実にうまいんですよ。
特にアロマ、ファーストノーズもそうですが、余韻から立ち上がってくるリアルなフルーツ感覚・・これが素晴らしいんですね。
ヴァレンティーニはもっと太いです。包み込んでくれる安心感や包容力が凄いんですね。ラヤスは絡められるような感じでして、これがまた実に細やかな表情で素晴らしいんです。
しかし、そういう性格ですから、「どんなものにも対応できるか?」と言う対応力ではヴァレンティーニに劣ります。
あとは、どっちが好きか?・・と言うだけでしょう。それほどまでに素晴らしいオリーブ・オイルだと言うことです。
非常にレアなオリーブオイルです。好評なら毎年入れてくれるかもしれませんが、まぁ、余り期待しない方が良いかもしれません。ご検討くださいませ。
● 2015 Cotes-du-Rhone Rouge la Pialade
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・ラ・ピアラード(シャトー・ラヤス)
● 2011 Cotes-du-Rhone Blanc Reserve Chateau de Fonsalette(Chateau Rayas)
コート=デュ=ローヌ・ブラン・レゼルヴ・シャトー・ド・フォンサレット(シャトー・ラヤス)
● 2011 Chateauneuf du Pape Pignan Rouge Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・ピニャン シャトー・ラヤス
● 2011 Chateauneuf-du-Pape Blanc Reserve Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・ブラン・レゼルヴ シャトー・ラヤス
● 2011 Chateauneuf-du-Pape Reserve Rouge Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・レゼルヴ・ルージュ シャトー・ラヤス
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2016 Vin de Pay de Vaucluse Blanc Clairette Domaine des Tour
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・ブラン・クレレット ドメーヌ・デ・トゥール (ラヤス)
【官能系柔らかテクスチュアの見事な完成度・・(でしょう!)】
超美味しいローヌのブランです。ラヤス系のワインが持つ妖艶で柔らかな味わいはここにもしっかり生きています(・・飲めていないので今回は確かめられませんでしたが・・)。
まぁ、少なくとも2018年とか2019年と言うような若くフレッシュなワインでは無いので、その表現に間違いは無いでしょう。
因みに2014年のヴォークリューズ赤はいかがだったでしょう?・・素晴らしかったでしょう?・・そうなんですよ・・。クラクラ来ちゃいますよね。
ある種のビオ系ワインが持つ純粋に身体に染み入ってくるニュアンスは、ラヤス系のワインに共通しています。そして今回は2016年の白ですから、普通のワイン・・ブルゴーニュなら2019年ものが入って来ていますから、3年も長く熟成しています。ご検討くださいませ。
以下は以前のコート=デュ=ローヌ・ブランのレヴューです。
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【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】
さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
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align="left"> 2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴァケラス」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2016 Vin de Pay de Vaucluse Chateau des Tour
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ ドメーヌ・デ・トゥール(ラヤス)
【ヴァン・ド・ペイでさえこれほどに素晴らしい球体!エキスからにじみ出るラヤスの世界観!べらぼうに旨いです!ぜひご堪能ください!】--一昨年のフィネスさんものの同名ワインのレヴューです。

いや~・・やっぱりラヤスですね~。ヴォークリューズでさえ、しっかりラヤスしちゃってます。これ、数日前に抜栓しておいて飲ませたら、
「・・え~っ?・・ラヤスじゃない?・・シャトーヌッフ、開けちゃったの?」
みたいなシュチュエーションになっちゃいますよ。
現実、グラスの写真は抜栓から数日経ったものですが、熟したラヤスのヌッフのエロティシズムのオーラみたいなものが滲み出ちゃってますよね・・。
まぁ、細かなことを言ってしまえば、ラヤスのヌッフにしちゃ粘土のニュアンスが強いとか、拡がり方が違うとか、色々と違いも徐々に判って来てしまいますが、それでも、
「ん~・・この深みと優しさはラヤス!」
と言うことだけは間違い無いと感じられるでしょう。
ラヤスは、シャトーヌッフのシャトー・ラヤス、コート・デュ・ローヌのシャトー・デ・トゥール、シャトー・ド・フォンサレット、ヴォークリューズのドメーヌ・デ・トゥールと、複数の名前を産地で使い分けていますが、仕上がるワインはしっかり同じ方向を向いています。
あとはいつ飲むか?・・だけですね。
このヴォークリューズは、開けるタイミングに寄っては締まっていることも有るかもしれません。開けてしまって・・
「・・あれ?・・ちょっと硬いかな?」
と思われましたら、コルクを逆刺しして適当な温度で数日後に再度挑戦しましょう。そんなことでヘタってダレてしまうようなエキスじゃありません。むしろその方がソフトに、より官能的な姿を見せてくれるかと思います。
ヴォークリューズと言う地域名(県名)のワインでここまで出来るのか・・と、きっと感じていただけると思います・・いや、高名なアペラシオンでないからこそできることが有る・・と考えるのが正しいのかもしれません。勿論、ブルゴーニュ・ファンにも素直に受け入れられる深い味わいが有ります。お勧めです!
● 2010 Cotes-du-Rhone Blanc Reserve Chateau de Fonsalette(Chateau Rayas)
コート=デュ=ローヌ・ブラン・レゼルヴ・シャトー・ド・フォンサレット(シャトー・ラヤス)
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2010 Cotes-du-Rhone Rouge Chateau de Fonsalette(Chateau Rayas)
コート=デュ=ローヌ・ルージュ シャトー・ド・フォンサレット(シャトー・ラヤス)
【前々回に続きますが本当に久しぶりの入荷です!】
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで、先代ジャックが造った1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には前々回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。ここに来て2006年の出荷ですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2010 Chateauneuf-du-Pape Blanc Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・ブラン シャトー・ラヤス
● 2010 Chateauneuf du Pape Pignan Rouge Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・ピニャン シャトー・ラヤス
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2017 Vin de Pay de Vaucluse Grenache Blanc Chateau des Tour
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・グルナッシュ・ブラン ドメーヌ・デ・トゥール(ラヤス)
【今回の入荷は「グルナッシュ・ブラン」!・・ボディの太さ、オイリーさと官能感に熟した果実のゆったりさとフラワリーさが加わり、大物感が凄いです。】

流石ですね~・・やはりデ・トゥール、大物感が半端無いです。舌に纏わる感覚はほぼほぼエルミタージュ・ブラン級・・です。
ボディの厚み・・凄いですね~。ブルゴーニュ・ブランの繊細さを積み重ねたような美味しさとは、また別の感覚です。ゆったりとしていて悠然・・偉大な自然そのものを感じさせてくれるかのようでも有ります。
この色合い!・・凄いでしょう?・・深いゴールドです。グラが有り、ねっとりとしています。アルコール分もそれなりに出ています。
また今回は「グルナッシュ・ブラン」オンリーのようですので、以前ご紹介させていただいたブレンドものとは異なります。前回の2016年ものが「グルナッシュ・ブラン」のクレジットが入っていました・・が、色がまた・・違うんですよね・・(2016年ものの写真全体が比較するとやや赤く仕上がっているとは言え・・)。
今飲んでも行けますが、2~3年置くとまた大きく変化して行くでしょう。大方のローヌの白ワインは、酸の弱さから短期熟成型ですが、こちらは「強くはない」ものの、豊かな酸バランスをしていますので、そこそこに長く置けると思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【柔らかくも酸を失わない、コアのしっかりした見事なローヌの白!】
まるでローヌの白ワインのお手本のような出来です。
南仏の葡萄は気候的に温暖で葡萄が良く熟すので、
酸度-->低くなる
糖度-->高くなる
のが普通です。
そうしますと、糖度が上がった分だけ甘くなりますから、完全発酵を目指すとアルコール分の豊かなボリューミーな味わいになります。
しかしそうなってしまいますと、ワインとしては長く持つには違いないにせよ、エレガンスの表現は難しくなります。
また、豊かな糖度を得る代わりに失った酸は元に戻せませんから、複雑な味わいを得るにはミネラリティの豊かさに頼ることになります。
そんな、「あっちを立てればこっちが引っ込む」的、
「どうすりゃいいのよ?」
を、何とかしたのがエマニュエル・レイノーなんですね。
彼もジャックから引き継いだ後には、白だけではなく、赤ワインも、結構に皮肉られたものです。
「偉大な生産者の跡継ぎは大変だ」
と。
しかし数年で偉大なシャトー・ラヤスに戻した彼は、さらに進化を続けていることが判ります。ワインが物凄くナチュラルなんですね。
ナチュラルなのにアヴァンギャルドでは無い・・滅茶官能的なのに危険な側面を持たない・・それがラヤスなのでしょう。
I.G.P.クラスの白ワインでは有りますが、上級クラスに引けを取らない豊かさと複雑性、そしてローヌならではのエレガンスを表現出来ていると思います。
間違って開けたかも・・などと思ってしまうような「大きさ」も兼ね備えていますから・・
「・・あれ・・?エルミタージュ?」
みたいな、巨大な構造も見せてくれます。
勿論、開けたては白い花の可憐な感じから始まり、それが蕾を持ち、やがて果実に育って行く時系列そのものさえ、このワインを向き合っていると感じさせてくれるんですね。
「もはやワインのクラスは関係ない」
と思っていただいて良いと思います。
醸造だけではなく、栽培も・・細に入り、こだわっているからこそ、この素晴らしい白ワインが生まれます。
素晴らしい・・ローヌらしい・・自然派らしい・・大きい構造を持っていそうな「色」をしているのが判ると思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
【官能系柔らかテクスチュアの見事な完成度・・(でしょう!)】 超美味しいローヌのブランです。ラヤス系のワインが持つ妖艶で柔らかな味わいはここにもしっかり生きています(・・飲めていないので今回は確かめられませんでしたが・・)。
まぁ、少なくとも2017年とか2018年と言うような若くフレッシュなワインでは無いので、その表現に間違いは無いでしょう。
因みに2014年のヴォークリューズ赤はいかがだったでしょう?・・素晴らしかったでしょう?・・そうなんですよ・・。クラクラ来ちゃいますよね。
ある種のビオ系ワインが持つ純粋に身体に染み入ってくるニュアンスは、ラヤス系のワインに共通しています。そして今回は2015年の白ですから、普通のワイン・・ブルゴーニュなら2018年ものが入って来ていますから、3年も長く熟成しています。
また今回は希少な「N.V.ロゼ・パリジ」も有ります。ご検討くださいませ。
以下は以前のコート=デュ=ローヌ・ブランのレヴューです。
━━━━━
【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】

さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
━━━━━

2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴァケラス」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。
● 2017 Cotes-du-Rhone Rouge Reserve Chateau des Tour
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)
【デ・トゥールの定番、コート・デュ・ローヌ・ルージュ!・・これで充分?・・】

官能感漂うグラマラスなコート・デュ・ローヌ・ルージュです。安易に言ってしまえば、
「ちょっと熟したブルゴーニュワインのボディがパンパンに膨れて官能感が凄い奴!」
みたいな感じでしょうか・・(^^;;
やはりラヤスとは言わずとも、デ・トゥールの赤が食卓に有ると雰囲気が変わります。
もしラヤスのシャトーヌッフがコルクを抜いて有ったとしたら、そこはやはりジビエとかをちょっとおめかしした料理でいただきたい・・そう思うはずです。
もしこのデ・トゥールのコート・デュ・ローヌ赤が抜かれていたら・・シャトーヌッフの完全なる代役にはならないとしても、ちょっと酔っ払い始めたらもう・・
「美味いなぁ・・これ・・」
と、もはや大正解だったと思ってしまうに違い在りません。
できることなら、さっさと開けてしまわずに、タイミングを計って飲んでみていただきたいなぁと思います。2~3年の瓶熟から育ったこのコート・デュ・ローヌ・ルージュは、例え酔っ払っていなくとも・・
「美味いなぁ・・これ・・」
と思わせてくれるはずですし、酔っ払ってしまったら・・
「しまった!・・ラヤスのヌッフ、開けちゃったか?」
などと勘違いしてしまうに違い無いでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ラヤスのワインのテイスティングは実に・・楽しい!・・言ってしまえば、エマニュエル・ルジェはブルゴーニュ版ラヤス!】

あ~あ・・言っちゃった・・。そういうことをためらわずに書いてしまうから嫌がられるんでしょうね。まぁ、そんな性分ですから・・諦めてください。
でもホント、この何とも・・滅茶苦茶官能的な香りとしか言えないような、素晴らしい芳香を一嗅ぎしてしまうと、もう・・クラクラしてしまって、惚れ惚れとしてしまいますよ。
細かなことを言えば、ナトリウムっぽい豊かな・・僅かに白く濁ったようなミネラリティが多めで、それが何となく液体の粘性に出ているようなニュアンスで・・もっと言ってしまえば、僅かにトロミが出る程度に水溶き片栗粉を加えて熱を適度に入れたようなテクスチュアから、香ばしさや果実感がノーズに抜けて行く訳ですから、惚れてしまう訳ですね。ここだけの話し、上海風五目焼きそば・・餡掛けバージョンなどは大好物では有りますが、そこには官能感は無いですよね。
ここにきて、このワインも価格上昇率がアップして来ています。以前は相当・・安かったですしね。でも何だろう・・それは仕方が無い・・と言うか、そうなって当たり前だとも感じています。
この存在感は相当なものです。受ける満足感も非常に大きい。そうであるなら、より栽培に力を注ぎ、完成度を高めたコート=デュ=ローヌと言うA.O.C.では有っても、そのポテンシャルに対しての価格で有るなら、まだまだその余裕はたっぷり感じられると思います。
色からも、そのポテンシャルは漂って見えているように思います。ただものでは無いぞ!・・この延長上に、確実に存在するのがラヤスのシャトーヌッフ=デュ=パプだと感じさせてくれます。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【官能的エキスの塊です!素晴らしい!】
いや~・・美味しいですね~・・官能的ですね~・・もう、これで充分っちゃ充分!満足させられてしまいます。
強く無いんですよね・・ローヌ的な、ちょっと直情的な一方通行の味わいじゃ無いんですよね・・。ちゃんと押しつつも時折引いて・・そしてまた怪しく押し寄せてくる感情・・情熱・・愛・・と言ったような、言葉では説明し辛い複雑な表情を、いとも簡単な様に現してくれます。しかも全く重く無いんですね。エキスは超濃いし凝縮していますが、ボーカステルのような果実味で塗りつぶすような濃度とは性質が違うんですね・・。
そりゃ、フルーツだ、スパイスだ、ミネラリティだなどとは言いたくなりますが、そんな細かなことはどうでも宜し!・・ただこの時間を漂っていたいと、怠惰な自分を見つけてしまいます。素晴らしいですね。
勿論ですが、ラヤスのシャトーヌッフも素晴らしいですよ。でも、これで充分なんじゃないかと思ってしまう自分もいます。これは必買です!是非お早めにどうぞ!お一人様1本限定です。
以下は以前のレヴューです。
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【ラヤスの官能的なアロマが全開です!】
いや~・・素晴らしいです。こちらの赤の方は現在でもめちゃ美味しく飲めます。写真からも官能的なアロマが匂って来そうでしょう?・・クラクラ来るような、少しエロティックなアロマが全開です!
このアロマだけを嗅いで、
「はい、コート・デュ・ローヌです!」
と言える人はおそらくいらっしゃらないでしょう。でも、
「・・・ラヤス?」
と思えたなら可能性は有るでしょうか。
気品が備わりつつもエロティックでエレガントで、中域も可憐さを保ちつつ適度な拡がりを見せつつ、最後の最後で、
「・・どう?」
と迫られるような・・(^^;;
こんな表情は、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも似たニュアンスです。熟したガメも時折見せます。もっとも最後に、「・・どう?」とは言わないかと・・思いますけど!
こちらは2012年なんですが、白はまだ強さを見せるのに対し、赤はほぼ仕上がっている・・と見て良いでしょう。ラヤスのシャトーヌッフは高価ですし数も無いですから、入手には困難を伴います。しかし、シャトー・デ・トゥールでしたらその辺りはだいぶ改善されるでしょう。
ラヤスが「ローヌ随一」と何故言われるのかが確実に見える1本です。美味しいです!お早めにご検討くださいませ。
なお、ヴァケラスは数が無いので飲めていませんが、コート・デュ・ローヌがこんなに良いんだったら・・と期待させてくれます。こちらも是非ご検討ください。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2015 Vin de Pay de Vaucluse Grenache Blanc Chateau des Tour Special Set
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・グルナッシュ・ブラン・特別セット ドメーヌ・デ・トゥール(ラヤス)
【スペシャルセットです。】
フィネスさんのご協力をいただきまして、スペシャルセットなるものをつくってみました。ご興味がございましたらご検討くださいませ。希少なデ・トゥールのヴォークリューズ・グルナッシュ・ブランとシャサーニュ・ルージュ1級赤/ ドラグランジュの計2本セットです。
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【今回の入荷は「グルナッシュ・ブラン」!・・ボディの太さ、オイリーさと官能感に熟した果実のゆったりさとフラワリーさが加わり、大物感が凄いです。】

流石ですね~・・やはりデ・トゥール、大物感が半端無いです。舌に纏わる感覚はほぼほぼエルミタージュ・ブラン級・・です。
ボディの厚み・・凄いですね~。ブルゴーニュ・ブランの繊細さを積み重ねたような美味しさとは、また別の感覚です。ゆったりとしていて悠然・・偉大な自然そのものを感じさせてくれるかのようでも有ります。
この色合い!・・凄いでしょう?・・深いゴールドです。グラが有り、ねっとりとしています。アルコール分もそれなりに出ています。
また今回は「グルナッシュ・ブラン」オンリーのようですので、以前ご紹介させていただいたブレンドものとは異なります。前回の2016年ものが「グルナッシュ・ブラン」のクレジットが入っていました・・が、色がまた・・違うんですよね・・(2016年ものの写真全体が比較するとやや赤く仕上がっているとは言え・・)。
今飲んでも行けますが、2~3年置くとまた大きく変化して行くでしょう。大方のローヌの白ワインは、酸の弱さから短期熟成型ですが、こちらは「強くはない」ものの、豊かな酸バランスをしていますので、そこそこに長く置けると思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【柔らかくも酸を失わない、コアのしっかりした見事なローヌの白!】
まるでローヌの白ワインのお手本のような出来です。
南仏の葡萄は気候的に温暖で葡萄が良く熟すので、
酸度-->低くなる
糖度-->高くなる
のが普通です。
そうしますと、糖度が上がった分だけ甘くなりますから、完全発酵を目指すとアルコール分の豊かなボリューミーな味わいになります。
しかしそうなってしまいますと、ワインとしては長く持つには違いないにせよ、エレガンスの表現は難しくなります。
また、豊かな糖度を得る代わりに失った酸は元に戻せませんから、複雑な味わいを得るにはミネラリティの豊かさに頼ることになります。
そんな、「あっちを立てればこっちが引っ込む」的、
「どうすりゃいいのよ?」
を、何とかしたのがエマニュエル・レイノーなんですね。
彼もジャックから引き継いだ後には、白だけではなく、赤ワインも、結構に皮肉られたものです。
「偉大な生産者の跡継ぎは大変だ」
と。
しかし数年で偉大なシャトー・ラヤスに戻した彼は、さらに進化を続けていることが判ります。ワインが物凄くナチュラルなんですね。
ナチュラルなのにアヴァンギャルドでは無い・・滅茶官能的なのに危険な側面を持たない・・それがラヤスなのでしょう。
I.G.P.クラスの白ワインでは有りますが、上級クラスに引けを取らない豊かさと複雑性、そしてローヌならではのエレガンスを表現出来ていると思います。
間違って開けたかも・・などと思ってしまうような「大きさ」も兼ね備えていますから・・
「・・あれ・・?エルミタージュ?」
みたいな、巨大な構造も見せてくれます。
勿論、開けたては白い花の可憐な感じから始まり、それが蕾を持ち、やがて果実に育って行く時系列そのものさえ、このワインを向き合っていると感じさせてくれるんですね。
「もはやワインのクラスは関係ない」
と思っていただいて良いと思います。
醸造だけではなく、栽培も・・細に入り、こだわっているからこそ、この素晴らしい白ワインが生まれます。
素晴らしい・・ローヌらしい・・自然派らしい・・大きい構造を持っていそうな「色」をしているのが判ると思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
【官能系柔らかテクスチュアの見事な完成度・・(でしょう!)】 超美味しいローヌのブランです。ラヤス系のワインが持つ妖艶で柔らかな味わいはここにもしっかり生きています(・・飲めていないので今回は確かめられませんでしたが・・)。
まぁ、少なくとも2017年とか2018年と言うような若くフレッシュなワインでは無いので、その表現に間違いは無いでしょう。
因みに2014年のヴォークリューズ赤はいかがだったでしょう?・・素晴らしかったでしょう?・・そうなんですよ・・。クラクラ来ちゃいますよね。
ある種のビオ系ワインが持つ純粋に身体に染み入ってくるニュアンスは、ラヤス系のワインに共通しています。そして今回は2015年の白ですから、普通のワイン・・ブルゴーニュなら2018年ものが入って来ていますから、3年も長く熟成しています。
また今回は希少な「N.V.ロゼ・パリジ」も有ります。ご検討くださいませ。
以下は以前のコート=デュ=ローヌ・ブランのレヴューです。
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【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】

さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
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2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴァケラス」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。
■ N.V. huile d'Olive Extra Vierge
ユイール・ドリーヴ・エクストラ・ヴィエルジュ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)
【ラヤス(シャトー・デ・トゥール)の素晴らしくも希少なエクストラ・ヴァージンです!ヴァレンティーニとは全く違うタイプながら、こちらも滅茶美味しいです!】--以前のレヴューを掲載しています。

え~・・左の写真を撮ってから気付いたんですが・・
「・・サラダ・・これじゃ意味無いんじゃない・・」
まぁ、ボトルで色が判りますから・・ご容赦ください。日本初登場のラヤスのエクストラ・ヴァージンです。・・いや、ラヤスの・・と言ってしまうと語弊が生じるかもしれません。正確には、
「シャトー・ラヤスとシャトー・デ・トゥール他を所有・経営するレイノー家がシャトー・デ・トゥールで造るエクストラ・ヴァージンが日本で初めて正規輸入されました!」
と言うことになります。
フィネスさんに入った数量も僅かと言うことで、まず入手困難なことは間違いありませんので、後で買おう・・などとスルーしてしまうと泣くことになりますのでご注意を・・。
noisy も、
「ラヤスのオリーブ・オイル?・・いるいる!・・頂戴!」
と、ノリノリで仕入れさせていただきました。
そりゃぁ・・興味深々ですよ。あれだけの凄いワインを造る方々が、普段どんな食事をされていらっしゃるのか・・とか、ラヤスが造るんだったらどんな風に仕上がってるのか?・・などなど。
それに、フランスの南部のオリーブオイルですから・・ね。プロヴァンスも近い・・と言うか、このシャトー・デ・トゥールはヴォークリューズ県ですから、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏に属してまして・・いや、その中じゃ北では有るんですが、地中海までは近いですし、実はプロヴァンスも南ローヌもほとんど同じかお隣の地域のことを言ってる・・なんてことも有ります。コトー・デクサン=プロヴァンスのロゼは、実はこのヴォークリューズの南に接する地域です。
なので、地中海の太陽の光を浴びて、たわわに実ったオリーブの実を秋~冬に収穫して、優しく丁寧に絞ったはずのオリーブオイルなんですね。
優しく丁寧に・・と言うのは中々に難しいんですよ。サクッとやってしまうと熱が生まれちゃいますから、新鮮なフルーツ感が無くなっちゃうんですね・・ヴァレンティーニを「我が家のオリーブオイル」にされていらっしゃる方はもうご存じでしょう。熱や空気はオリーブオイルを駄目にしちゃいますからね。
で、さっそく食させていただきました。旨いですね~・・。ある意味、ヴァレンティーニとは全然違います。
実に繊細です。まぁ、それには「緯度」も関係していると思いますし、勿論気候も有るでしょう。比較するととても「冷涼」です。そして、「フルーツ感」はヴァレンティーニ以上です!
ナスの漬物に掛けると、ナスがデザートになっちゃいました・・。ほんとです。いや、このところは漬物にオリーブオイルを掛けるクセが付いてしまいまして・・これをするとワインが実にうまいんですよ。
特にアロマ、ファーストノーズもそうですが、余韻から立ち上がってくるリアルなフルーツ感覚・・これが素晴らしいんですね。
ヴァレンティーニはもっと太いです。包み込んでくれる安心感や包容力が凄いんですね。ラヤスは絡められるような感じでして、これがまた実に細やかな表情で素晴らしいんです。
しかし、そういう性格ですから、「どんなものにも対応できるか?」と言う対応力ではヴァレンティーニに劣ります。
あとは、どっちが好きか?・・と言うだけでしょう。それほどまでに素晴らしいオリーブ・オイルだと言うことです。
非常にレアなオリーブオイルです。好評なら毎年入れてくれるかもしれませんが、まぁ、余り期待しない方が良いかもしれません。ご検討くださいませ。
● 2015 Vin de Pay de Vaucluse Blanc Domaine des Tour
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・ブラン ドメーヌ・デ・トゥール
● N.V.(2016) Parisy Rose Vin de Table Chateau des Tour
パリジ・ロゼ V.d.T. シャトー・デ・トゥール エマニュエル・レイノー
【官能系柔らかテクスチュアの見事な完成度・・(でしょう!)】
超美味しいローヌのブランです。ラヤス系のワインが持つ妖艶で柔らかな味わいはここにもしっかり生きています(・・飲めていないので今回は確かめられませんでしたが・・)。
まぁ、少なくとも2017年とか2018年と言うような若くフレッシュなワインでは無いので、その表現に間違いは無いでしょう。
因みに2014年のヴォークリューズ赤はいかがだったでしょう?・・素晴らしかったでしょう?・・そうなんですよ・・。クラクラ来ちゃいますよね。
ある種のビオ系ワインが持つ純粋に身体に染み入ってくるニュアンスは、ラヤス系のワインに共通しています。そして今回は2015年の白ですから、普通のワイン・・ブルゴーニュなら2018年ものが入って来ていますから、3年も長く熟成しています。
また今回は希少な「N.V.ロゼ・パリジ」も有ります。ご検討くださいませ。
以下は以前のコート=デュ=ローヌ・ブランのレヴューです。
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【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】
さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
━━━━━

align="left"> 2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴァケラス」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2015 Vin de Pay de Vaucluse Rouge Chateau des Tour
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・ルージュ ドメーヌ・デ・トゥール(ラヤス)
【ヴァン・ド・ペイでさえこれほどに素晴らしい球体!エキスからにじみ出るラヤスの世界観!べらぼうに旨いです!ぜひご堪能ください!】--昨年のフィネスさんものの同名ワインのレヴューです。

いや~・・やっぱりラヤスですね~。ヴォークリューズでさえ、しっかりラヤスしちゃってます。これ、数日前に抜栓しておいて飲ませたら、
「・・え~っ?・・ラヤスじゃない?・・シャトーヌッフ、開けちゃったの?」
みたいなシュチュエーションになっちゃいますよ。
現実、グラスの写真は抜栓から数日経ったものですが、熟したラヤスのヌッフのエロティシズムのオーラみたいなものが滲み出ちゃってますよね・・。
まぁ、細かなことを言ってしまえば、ラヤスのヌッフにしちゃ粘土のニュアンスが強いとか、拡がり方が違うとか、色々と違いも徐々に判って来てしまいますが、それでも、
「ん~・・この深みと優しさはラヤス!」
と言うことだけは間違い無いと感じられるでしょう。
ラヤスは、シャトーヌッフのシャトー・ラヤス、コート・デュ・ローヌのシャトー・デ・トゥール、シャトー・ド・フォンサレット、ヴォークリューズのドメーヌ・デ・トゥールと、複数の名前を産地で使い分けていますが、仕上がるワインはしっかり同じ方向を向いています。
あとはいつ飲むか?・・だけですね。
このヴォークリューズは、開けるタイミングに寄っては締まっていることも有るかもしれません。開けてしまって・・
「・・あれ?・・ちょっと硬いかな?」
と思われましたら、コルクを逆刺しして適当な温度で数日後に再度挑戦しましょう。そんなことでヘタってダレてしまうようなエキスじゃありません。むしろその方がソフトに、より官能的な姿を見せてくれるかと思います。
ヴォークリューズと言う地域名(県名)のワインでここまで出来るのか・・と、きっと感じていただけると思います・・いや、高名なアペラシオンでないからこそできることが有る・・と考えるのが正しいのかもしれません。勿論、ブルゴーニュ・ファンにも素直に受け入れられる深い味わいが有ります。お勧めです!
● 2016 Cotes-du-Rhone Rouge Reserve Chateau des Tour
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)
【ラヤスのワインのテイスティングは実に・・楽しい!・・言ってしまえば、エマニュエル・ルジェはブルゴーニュ版ラヤス!】

あ~あ・・言っちゃった・・。そういうことをためらわずに書いてしまうから嫌がられるんでしょうね。まぁ、そんな性分ですから・・諦めてください。
でもホント、この何とも・・滅茶苦茶官能的な香りとしか言えないような、素晴らしい芳香を一嗅ぎしてしまうと、もう・・クラクラしてしまって、惚れ惚れとしてしまいますよ。
細かなことを言えば、ナトリウムっぽい豊かな・・僅かに白く濁ったようなミネラリティが多めで、それが何となく液体の粘性に出ているようなニュアンスで・・もっと言ってしまえば、僅かにトロミが出る程度に水溶き片栗粉を加えて熱を適度に入れたようなテクスチュアから、香ばしさや果実感がノーズに抜けて行く訳ですから、惚れてしまう訳ですね。ここだけの話し、上海風五目焼きそば・・餡掛けバージョンなどは大好物では有りますが、そこには官能感は無いですよね。
ここにきて、このワインも価格上昇率がアップして来ています。以前は相当・・安かったですしね。でも何だろう・・それは仕方が無い・・と言うか、そうなって当たり前だとも感じています。
この存在感は相当なものです。受ける満足感も非常に大きい。そうであるなら、より栽培に力を注ぎ、完成度を高めたコート=デュ=ローヌと言うA.O.C.では有っても、そのポテンシャルに対しての価格で有るなら、まだまだその余裕はたっぷり感じられると思います。
色からも、そのポテンシャルは漂って見えているように思います。ただものでは無いぞ!・・この延長上に、確実に存在するのがラヤスのシャトーヌッフ=デュ=パプだと感じさせてくれます。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【官能的エキスの塊です!素晴らしい!】
いや~・・美味しいですね~・・官能的ですね~・・もう、これで充分っちゃ充分!満足させられてしまいます。
強く無いんですよね・・ローヌ的な、ちょっと直情的な一方通行の味わいじゃ無いんですよね・・。ちゃんと押しつつも時折引いて・・そしてまた怪しく押し寄せてくる感情・・情熱・・愛・・と言ったような、言葉では説明し辛い複雑な表情を、いとも簡単な様に現してくれます。しかも全く重く無いんですね。エキスは超濃いし凝縮していますが、ボーカステルのような果実味で塗りつぶすような濃度とは性質が違うんですね・・。
そりゃ、フルーツだ、スパイスだ、ミネラリティだなどとは言いたくなりますが、そんな細かなことはどうでも宜し!・・ただこの時間を漂っていたいと、怠惰な自分を見つけてしまいます。素晴らしいですね。
勿論ですが、ラヤスのシャトーヌッフも素晴らしいですよ。でも、これで充分なんじゃないかと思ってしまう自分もいます。これは必買です!是非お早めにどうぞ!お一人様1本限定です。
以下は以前のレヴューです。
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【ラヤスの官能的なアロマが全開です!】
いや~・・素晴らしいです。こちらの赤の方は現在でもめちゃ美味しく飲めます。写真からも官能的なアロマが匂って来そうでしょう?・・クラクラ来るような、少しエロティックなアロマが全開です!
このアロマだけを嗅いで、
「はい、コート・デュ・ローヌです!」
と言える人はおそらくいらっしゃらないでしょう。でも、
「・・・ラヤス?」
と思えたなら可能性は有るでしょうか。
気品が備わりつつもエロティックでエレガントで、中域も可憐さを保ちつつ適度な拡がりを見せつつ、最後の最後で、
「・・どう?」
と迫られるような・・(^^;;
こんな表情は、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも似たニュアンスです。熟したガメも時折見せます。もっとも最後に、「・・どう?」とは言わないかと・・思いますけど!
こちらは2012年なんですが、白はまだ強さを見せるのに対し、赤はほぼ仕上がっている・・と見て良いでしょう。ラヤスのシャトーヌッフは高価ですし数も無いですから、入手には困難を伴います。しかし、シャトー・デ・トゥールでしたらその辺りはだいぶ改善されるでしょう。
ラヤスが「ローヌ随一」と何故言われるのかが確実に見える1本です。美味しいです!お早めにご検討くださいませ。
なお、ヴァケラスは数が無いので飲めていませんが、コート・デュ・ローヌがこんなに良いんだったら・・と期待させてくれます。こちらも是非ご検討ください。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2016 les Tours I.G.P.Vaucluse Grenache Blanc Domaine des Tour
レ・トゥール・I.G.P.ヴォークリューズ・グルナッシュ・ブラン ドメーヌ・デ・トゥール(ラヤス)
【柔らかくも酸を失わない、コアのしっかりした見事なローヌの白!】

まるでローヌの白ワインのお手本のような出来です。
南仏の葡萄は気候的に温暖で葡萄が良く熟すので、
酸度-->低くなる
糖度-->高くなる
のが普通です。
そうしますと、糖度が上がった分だけ甘くなりますから、完全発酵を目指すとアルコール分の豊かなボリューミーな味わいになります。
しかしそうなってしまいますと、ワインとしては長く持つには違いないにせよ、エレガンスの表現は難しくなります。
また、豊かな糖度を得る代わりに失った酸は元に戻せませんから、複雑な味わいを得るにはミネラリティの豊かさに頼ることになります。
そんな、「あっちを立てればこっちが引っ込む」的、
「どうすりゃいいのよ?」
を、何とかしたのがエマニュエル・レイノーなんですね。
彼もジャックから引き継いだ後には、白だけではなく、赤ワインも、結構に皮肉られたものです。
「偉大な生産者の跡継ぎは大変だ」
と。
しかし数年で偉大なシャトー・ラヤスに戻した彼は、さらに進化を続けていることが判ります。ワインが物凄くナチュラルなんですね。
ナチュラルなのにアヴァンギャルドでは無い・・滅茶官能的なのに危険な側面を持たない・・それがラヤスなのでしょう。
I.G.P.クラスの白ワインでは有りますが、上級クラスに引けを取らない豊かさと複雑性、そしてローヌならではのエレガンスを表現出来ていると思います。
間違って開けたかも・・などと思ってしまうような「大きさ」も兼ね備えていますから・・
「・・あれ・・?エルミタージュ?」
みたいな、巨大な構造も見せてくれます。
勿論、開けたては白い花の可憐な感じから始まり、それが蕾を持ち、やがて果実に育って行く時系列そのものさえ、このワインを向き合っていると感じさせてくれるんですね。
「もはやワインのクラスは関係ない」
と思っていただいて良いと思います。
醸造だけではなく、栽培も・・細に入り、こだわっているからこそ、この素晴らしい白ワインが生まれます。
素晴らしい・・ローヌらしい・・自然派らしい・・大きい構造を持っていそうな「色」をしているのが判ると思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【官能系柔らかテクスチュアの見事な完成度・・(でしょう!)】 超美味しいローヌのブランです。ラヤス系のワインが持つ妖艶で柔らかな味わいはここにもしっかり生きています(・・飲めていないので今回は確かめられませんでしたが・・)。
まぁ、少なくとも2017年とか2018年と言うような若くフレッシュなワインでは無いので、その表現に間違いは無いでしょう。
因みに2014年のヴォークリューズ赤はいかがだったでしょう?・・素晴らしかったでしょう?・・そうなんですよ・・。クラクラ来ちゃいますよね。
ある種のビオ系ワインが持つ純粋に身体に染み入ってくるニュアンスは、ラヤス系のワインに共通しています。そして2014年ですから、普通のワイン・・ブルゴーニュなら2017年ものが入って来ていますから、3年も長く熟成しています。
今回は希少な「N.V.ロゼ」も有ります。ご検討くださいませ。
以下はコート=デュ=ローヌ・ブランのレヴューです。
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【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】
さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
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2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴァケラス」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2008 Chateauneuf du Pape Blanc Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・ブラン シャトー・ラヤス
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2014 Vin de Pay de Vaucluse Blanc Domaine des Tour
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・ブラン ドメーヌ・デ・トゥール
● N.V.(2015) Parisy Rose Vin de Table Chateau des Tour
パリジ・ロゼ V.d.F. シャトー・デ・トゥール エマニュエル・レイノー
【官能系柔らかテクスチュアの見事な完成度・・(でしょう!)】
超美味しいローヌのブランです。ラヤス系のワインが持つ妖艶で柔らかな味わいはここにもしっかり生きています(・・飲めていないので今回は確かめられませんでしたが・・)。
まぁ、少なくとも2017年とか2018年と言うような若くフレッシュなワインでは無いので、その表現に間違いは無いでしょう。
因みに2014年のヴォークリューズ赤はいかがだったでしょう?・・素晴らしかったでしょう?・・そうなんですよ・・。クラクラ来ちゃいますよね。
ある種のビオ系ワインが持つ純粋に身体に染み入ってくるニュアンスは、ラヤス系のワインに共通しています。そして2014年ですから、普通のワイン・・ブルゴーニュなら2017年ものが入って来ていますから、3年も長く熟成しています。
今回は希少な「N.V.ロゼ」も有ります。ご検討くださいませ。
以下はコート=デュ=ローヌ・ブランのレヴューです。
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【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】
さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
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2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴァケラス」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2012 Vacqueyras Rouge Chateau des Tours
ヴァケラス・ルージュ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)
【熟度の高い見事なシャトーヌッフ!・・と言いたい位のヴァケラスです!】

ねっとりとしたテクスチュア、熟した果実、ドライフルーツ、スパイス、柔らかさのあるフィルム状のミネラリティ・・そして枯れ葉、腐葉土・・と思っていたらフレッシュなフルーツが時間で飛び出してきたりする、マジカルで多彩な表情のローヌ南部のヴァケラスです。
本拠のシャトーヌッフはさらに南に向かった少し離れた地域ですが、すぐ北東の隣には、皆さんも良くご存じの「ジゴンダス」が有ります。
一般的にはふくよかなジゴンダス、やや筋肉質なヴァケラス・・みたいなイメージかと思いますが、デ・トゥールによるともう・・その辺は当てはまらなくなります。
実に充実していて、2012年と言うヴィンテージも相まって、やや枯れたニュアンスさえ漂わせる・・
「豊かさに加え熟成したワインの美味しさ」
を感じさせてくれます。
色合いもまた・・結構に「レンガ」なイメージですよね?・・この姿からドライフルーツやフレッシュに近いフルーツが時間差で感じられます。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ラヤスの官能的なアロマが全開です!】
いや~・・素晴らしいです。こちらの赤の方は現在でもめちゃ美味しく飲めます。写真からも官能的なアロマが匂って来そうでしょう?・・クラクラ来るような、少しエロティックなアロマが全開です!
このアロマだけを嗅いで、
「はい、コート・デュ・ローヌです!」
と言える人はおそらくいらっしゃらないでしょう。でも、
「・・・ラヤス?」
と思えたなら可能性は有るでしょうか。
気品が備わりつつもエロティックでエレガントで、中域も可憐さを保ちつつ適度な拡がりを見せつつ、最後の最後で、
「・・どう?」
と迫られるような・・(^^;;
こんな表情は、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも似たニュアンスです。熟したガメも時折見せます。もっとも最後に、「・・どう?」とは言わないかと・・思いますけど!
こちらは2012年なんですが、白はまだ強さを見せるのに対し、赤はほぼ仕上がっている・・と見て良いでしょう。ラヤスのシャトーヌッフは高価ですし数も無いですから、入手には困難を伴います。しかし、シャトー・デ・トゥールでしたらその辺りはだいぶ改善されるでしょう。
ラヤスが「ローヌ随一」と何故言われるのかが確実に見える1本です。美味しいです!お早めにご検討くださいませ。
なお、ヴァケラスは数が無いので飲めていませんが、コート・デュ・ローヌがこんなに良いんだったら・・と期待させてくれます。こちらも是非ご検討ください。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
■ N.V. huile d'Olive Extra Vierge
ユイール・ドリーヴ・エクストラ・ヴィエルジュ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)
【日本初上陸!ラヤス(シャトー・デ・トゥール)の素晴らしいエクストラ・ヴァージンです!ヴァレンティーニとは全く違うタイプながら、こちらも滅茶美味しいです!】

え~・・左の写真を撮ってから気付いたんですが・・
「・・サラダ・・これじゃ意味無いんじゃない・・」
まぁ、ボトルで色が判りますから・・ご容赦ください。日本初登場のラヤスのエクストラ・ヴァージンです。・・いや、ラヤスの・・と言ってしまうと語弊が生じるかもしれません。正確には、
「シャトー・ラヤスとシャトー・デ・トゥール他を所有・経営するレイノー家がシャトー・デ・トゥールで造るエクストラ・ヴァージンが日本で初めて正規輸入されました!」
と言うことになります。
フィネスさんに入った数量も僅かと言うことで、まず入手困難なことは間違いありませんので、後で買おう・・などとスルーしてしまうと泣くことになりますのでご注意を・・。
noisy も、
「ラヤスのオリーブ・オイル?・・いるいる!・・頂戴!」
と、ノリノリで仕入れさせていただきました。
そりゃぁ・・興味深々ですよ。あれだけの凄いワインを造る方々が、普段どんな食事をされていらっしゃるのか・・とか、ラヤスが造るんだったらどんな風に仕上がってるのか?・・などなど。
それに、フランスの南部のオリーブオイルですから・・ね。プロヴァンスも近い・・と言うか、このシャトー・デ・トゥールはヴォークリューズ県ですから、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏に属してまして・・いや、その中じゃ北では有るんですが、地中海までは近いですし、実はプロヴァンスも南ローヌもほとんど同じかお隣の地域のことを言ってる・・なんてことも有ります。コトー・デクサン=プロヴァンスのロゼは、実はこのヴォークリューズの南に接する地域です。
なので、地中海の太陽の光を浴びて、たわわに実ったオリーブの実を秋~冬に収穫して、優しく丁寧に絞ったはずのオリーブオイルなんですね。
優しく丁寧に・・と言うのは中々に難しいんですよ。サクッとやってしまうと熱が生まれちゃいますから、新鮮なフルーツ感が無くなっちゃうんですね・・ヴァレンティーニを「我が家のオリーブオイル」にされていらっしゃる方はもうご存じでしょう。熱や空気はオリーブオイルを駄目にしちゃいますからね。
で、さっそく食させていただきました。旨いですね~・・。ある意味、ヴァレンティーニとは全然違います。
実に繊細です。まぁ、それには「緯度」も関係していると思いますし、勿論気候も有るでしょう。比較するととても「冷涼」です。そして、「フルーツ感」はヴァレンティーニ以上です!
ナスの漬物に掛けると、ナスがデザートになっちゃいました・・。ほんとです。いや、このところは漬物にオリーブオイルを掛けるクセが付いてしまいまして・・これをするとワインが実にうまいんですよ。
特にアロマ、ファーストノーズもそうですが、余韻から立ち上がってくるリアルなフルーツ感覚・・これが素晴らしいんですね。
ヴァレンティーニはもっと太いです。包み込んでくれる安心感や包容力が凄いんですね。ラヤスは絡められるような感じでして、これがまた実に細やかな表情で素晴らしいんです。
しかし、そういう性格ですから、「どんなものにも対応できるか?」と言う対応力ではヴァレンティーニに劣ります。
あとは、どっちが好きか?・・と言うだけでしょう。それほどまでに素晴らしいオリーブ・オイルだと言うことです。
非常にレアなオリーブオイルです。好評なら毎年入れてくれるかもしれませんが、まぁ、余り期待しない方が良いかもしれません。ご検討くださいませ。
● 2015 Vin de Pay de Vaucluse Chateau des Tour
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ ドメーヌ・デ・トゥール(ラヤス)
【ヴァン・ド・ペイでさえこれほどに素晴らしい球体!エキスからにじみ出るラヤスの世界観!べらぼうに旨いです!ぜひご堪能ください!】

いや~・・やっぱりラヤスですね~。ヴォークリューズでさえ、しっかりラヤスしちゃってます。これ、数日前に抜栓しておいて飲ませたら、
「・・え~っ?・・ラヤスじゃない?・・シャトーヌッフ、開けちゃったの?」
みたいなシュチュエーションになっちゃいますよ。
現実、グラスの写真は抜栓から数日経ったものですが、熟したラヤスのヌッフのエロティシズムのオーラみたいなものが滲み出ちゃってますよね・・。
まぁ、細かなことを言ってしまえば、ラヤスのヌッフにしちゃ粘土のニュアンスが強いとか、拡がり方が違うとか、色々と違いも徐々に判って来てしまいますが、それでも、
「ん~・・この深みと優しさはラヤス!」
と言うことだけは間違い無いと感じられるでしょう。
ラヤスは、シャトーヌッフのシャトー・ラヤス、コート・デュ・ローヌのシャトー・デ・トゥール、シャトー・ド・フォンサレット、ヴォークリューズのドメーヌ・デ・トゥールと、複数の名前を産地で使い分けていますが、仕上がるワインはしっかり同じ方向を向いています。
あとはいつ飲むか?・・だけですね。
このヴォークリューズは、開けるタイミングに寄っては締まっていることも有るかもしれません。開けてしまって・・
「・・あれ?・・ちょっと硬いかな?」
と思われましたら、コルクを逆刺しして適当な温度で数日後に再度挑戦しましょう。そんなことでヘタってダレてしまうようなエキスじゃありません。むしろその方がソフトに、より官能的な姿を見せてくれるかと思います。
ヴォークリューズと言う地域名(県名)のワインでここまで出来るのか・・と、きっと感じていただけると思います・・いや、高名なアペラシオンでないからこそできることが有る・・と考えるのが正しいのかもしれません。勿論、ブルゴーニュ・ファンにも素直に受け入れられる深い味わいが有ります。お勧めです!
● 2015 Cotes-du-Rhone Rouge Reserve Chateau des Tour
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)
【官能的エキスの塊です!素晴らしい!】

いや~・・美味しいですね~・・官能的ですね~・・もう、これで充分っちゃ充分!満足させられてしまいます。
強く無いんですよね・・ローヌ的な、ちょっと直情的な一方通行の味わいじゃ無いんですよね・・。ちゃんと押しつつも時折引いて・・そしてまた怪しく押し寄せてくる感情・・情熱・・愛・・と言ったような、言葉では説明し辛い複雑な表情を、いとも簡単な様に現してくれます。しかも全く重く無いんですね。エキスは超濃いし凝縮していますが、ボーカステルのような果実味で塗りつぶすような濃度とは性質が違うんですね・・。
そりゃ、フルーツだ、スパイスだ、ミネラリティだなどとは言いたくなりますが、そんな細かなことはどうでも宜し!・・ただこの時間を漂っていたいと、怠惰な自分を見つけてしまいます。素晴らしいですね。
勿論ですが、ラヤスのシャトーヌッフも素晴らしいですよ。でも、これで充分なんじゃないかと思ってしまう自分もいます。これは必買です!是非お早めにどうぞ!お一人様1本限定です。
以下は以前のレヴューです。
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【ラヤスの官能的なアロマが全開です!】
いや~・・素晴らしいです。こちらの赤の方は現在でもめちゃ美味しく飲めます。写真からも官能的なアロマが匂って来そうでしょう?・・クラクラ来るような、少しエロティックなアロマが全開です!
このアロマだけを嗅いで、
「はい、コート・デュ・ローヌです!」
と言える人はおそらくいらっしゃらないでしょう。でも、
「・・・ラヤス?」
と思えたなら可能性は有るでしょうか。
気品が備わりつつもエロティックでエレガントで、中域も可憐さを保ちつつ適度な拡がりを見せつつ、最後の最後で、
「・・どう?」
と迫られるような・・(^^;;
こんな表情は、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも似たニュアンスです。熟したガメも時折見せます。もっとも最後に、「・・どう?」とは言わないかと・・思いますけど!
こちらは2012年なんですが、白はまだ強さを見せるのに対し、赤はほぼ仕上がっている・・と見て良いでしょう。ラヤスのシャトーヌッフは高価ですし数も無いですから、入手には困難を伴います。しかし、シャトー・デ・トゥールでしたらその辺りはだいぶ改善されるでしょう。
ラヤスが「ローヌ随一」と何故言われるのかが確実に見える1本です。美味しいです!お早めにご検討くださいませ。
なお、ヴァケラスは数が無いので飲めていませんが、コート・デュ・ローヌがこんなに良いんだったら・・と期待させてくれます。こちらも是非ご検討ください。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2014 Cotes-du-Rhone Rouge la Pialade
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・ラ・ピアラード(シャトー・ラヤス)
● 2007 Chateauneuf du Pape Blanc Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・ブラン シャトー・ラヤス
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2014 Cotes-du-Rhone Rouge Reserve Chateau des Tour
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)
【官能的エキスの塊です!素晴らしい!】

いや~・・美味しいですね~・・官能的ですね~・・もう、これで充分っちゃ充分!満足させられてしまいます。
強く無いんですよね・・ローヌ的な、ちょっと直情的な一方通行の味わいじゃ無いんですよね・・。ちゃんと押しつつも時折引いて・・そしてまた怪しく押し寄せてくる感情・・情熱・・愛・・と言ったような、言葉では説明し辛い複雑な表情を、いとも簡単な様に現してくれます。しかも全く重く無いんですね。エキスは超濃いし凝縮していますが、ボーカステルのような果実味で塗りつぶすような濃度とは性質が違うんですね・・。
そりゃ、フルーツだ、スパイスだ、ミネラリティだなどとは言いたくなりますが、そんな細かなことはどうでも宜し!・・ただこの時間を漂っていたいと、怠惰な自分を見つけてしまいます。素晴らしいですね。
勿論ですが、ラヤスのシャトーヌッフも素晴らしいですよ。でも、これで充分なんじゃないかと思ってしまう自分もいます。これは必買です!是非お早めにどうぞ!お一人様1本限定です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ラヤスの官能的なアロマが全開です!】
いや~・・素晴らしいです。こちらの赤の方は現在でもめちゃ美味しく飲めます。写真からも官能的なアロマが匂って来そうでしょう?・・クラクラ来るような、少しエロティックなアロマが全開です!
このアロマだけを嗅いで、
「はい、コート・デュ・ローヌです!」
と言える人はおそらくいらっしゃらないでしょう。でも、
「・・・ラヤス?」
と思えたなら可能性は有るでしょうか。
気品が備わりつつもエロティックでエレガントで、中域も可憐さを保ちつつ適度な拡がりを見せつつ、最後の最後で、
「・・どう?」
と迫られるような・・(^^;;
こんな表情は、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも似たニュアンスです。熟したガメも時折見せます。もっとも最後に、「・・どう?」とは言わないかと・・思いますけど!
こちらは2012年なんですが、白はまだ強さを見せるのに対し、赤はほぼ仕上がっている・・と見て良いでしょう。ラヤスのシャトーヌッフは高価ですし数も無いですから、入手には困難を伴います。しかし、シャトー・デ・トゥールでしたらその辺りはだいぶ改善されるでしょう。
ラヤスが「ローヌ随一」と何故言われるのかが確実に見える1本です。美味しいです!お早めにご検討くださいませ。
なお、ヴァケラスは数が無いので飲めていませんが、コート・デュ・ローヌがこんなに良いんだったら・・と期待させてくれます。こちらも是非ご検討ください。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2014 Cotes-du-Rhone Blanc Reserve Chateau des Tour
コート=デュ=ローヌ・ブラン・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)
【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】

さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
━━━━━

2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴァケラス」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2011 Vacqueyras Rouge Chateau des Tours
ヴァケラス・ルージュ シャトー・デ・トゥール(シャトー・ラヤス)
【ラヤスの官能的なアロマが全開です!】

いや~・・素晴らしいです。こちらの赤の方は現在でもめちゃ美味しく飲めます。写真からも官能的なアロマが匂って来そうでしょう?・・クラクラ来るような、少しエロティックなアロマが全開です!
このアロマだけを嗅いで、
「はい、コート・デュ・ローヌです!」
と言える人はおそらくいらっしゃらないでしょう。でも、
「・・・ラヤス?」
と思えたなら可能性は有るでしょうか。
気品が備わりつつもエロティックでエレガントで、中域も可憐さを保ちつつ適度な拡がりを見せつつ、最後の最後で、
「・・どう?」
と迫られるような・・(^^;;
こんな表情は、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも似たニュアンスです。熟したガメも時折見せます。もっとも最後に、「・・どう?」とは言わないかと・・思いますけど!
こちらは2012年なんですが、白はまだ強さを見せるのに対し、赤はほぼ仕上がっている・・と見て良いでしょう。ラヤスのシャトーヌッフは高価ですし数も無いですから、入手には困難を伴います。しかし、シャトー・デ・トゥールでしたらその辺りはだいぶ改善されるでしょう。
ラヤスが「ローヌ随一」と何故言われるのかが確実に見える1本です。美味しいです!お早めにご検討くださいませ。
なお、ヴァケラスは数が無いので飲めていませんが、コート・デュ・ローヌがこんなに良いんだったら・・と期待させてくれます。こちらも是非ご検討ください。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2013 Cotes-du-Rhone Rouge la Pialade
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・ラ・ピアラード(シャトー・ラヤス)
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2014 Vin de Pay de Vaucluse Domaine des Tour(Rayas)
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ ドメーヌ・デ・トゥール(ラヤス)
【やっぱりラヤスの味わいは普遍です!呆れるほどに旨いです!是非この官能的世界に浸ってください。】

2015年ものをご案内してからの・・2014年もののご案内・・と言う、通常とはちょっと違った流れでご案内させていただいてます。
何せ前回の2015年ものはフィネスさんの輸入、今回の遅れての2014年ものは野村ユニソンさんの輸入です。
まぁ、このような「古めかしいブログ風」のご紹介コラムですと、以前の写真が貼れますんで・・こういうのは良いですよね・・2015年もののご案内からさして時間も経ってませんしね。
で、じゃぁ・・まず2015年ものと2014年もののグラス写真の色合いを比較してみましょう・・
「・・全然違うじゃん・・」
そう思われるでしょう?
色合いの濃さは2015年ものが「濃い」と言ってしまうほどのレベルで有り、2014年ものは「淡い」と思えるかと思うんですね。
だから、おそらく「味わいは全然異なるかも・・」と思われるでしょう?
でも・・
「印象はほとんど一緒・・と言うか、1年古い分、エロティックなアロマが増している!」
と言う感じなんですね。
エレガントで妖艶でふくよかで柔らかく、ふんわりと包み込まれるようなエキスの味わいが見事に「ラヤス」を感じさせてくれます。
これって・・実は上級キュヴェでも同じなんですよ。誰もが欲しがるシャトーヌッフも・・同じなんですよ。ちゃんと「ラヤス」を感じさせてくれるんです。
しかもこの「ラヤス感」って、似たもののを含めるとしても、まず出会えないんですよね。稀に超古いブルゴーニュを飲んだ時に似たようなエロティックなニュアンスを感じることは有りますが、やはりラヤスはラヤス。ドメーヌ・デ・トゥールもシャトー・デ・トゥールもシャトー・ド・フォンサレットも「ラヤス」をしっかり感じさせてくれ、そしてその味わいが見事に共通しているんです。
なので、このヴォークリューズ、ラヤスが造る下級ランクのワインでは有るんですが、誰もが欲しがるワインでも有ります。
一度「ラヤスの世界」を覗いてしまえば、誰もがまたその世界観に浸りたくなってしまうんです。もう・・海外が煩い!・・・だからもう完売してるので無いんです・・と言ってるんですが、日本語が読めない方々が日本にいらしてサイトを見て電話をいただけるのは嬉しいんですが、
「販売開始 即 完売!」
がラヤスですので・・是非、この淡い色合いからの官能的ラヤスの世界をお楽しみください。
以下は2015年のヴォークリューズのレヴューです!
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【ヴァン・ド・ペイでさえこれほどに素晴らしい球体!エキスからにじみ出るラヤスの世界観!べらぼうに旨いです!ぜひご堪能ください!】
いや~・・やっぱりラヤスですね~。ヴォークリューズでさえ、しっかりラヤスしちゃってます。これ、数日前に抜栓しておいて飲ませたら、
「・・え~っ?・・ラヤスじゃない?・・シャトーヌッフ、開けちゃったの?」
みたいなシュチュエーションになっちゃいますよ。
現実、グラスの写真は抜栓から数日経ったものですが、熟したラヤスのヌッフのエロティシズムのオーラみたいなものが滲み出ちゃってますよね・・。
まぁ、細かなことを言ってしまえば、ラヤスのヌッフにしちゃ粘土のニュアンスが強いとか、拡がり方が違うとか、色々と違いも徐々に判って来てしまいますが、それでも、
「ん~・・この深みと優しさはラヤス!」
と言うことだけは間違い無いと感じられるでしょう。
ラヤスは、シャトーヌッフのシャトー・ラヤス、コート・デュ・ローヌのシャトー・デ・トゥール、シャトー・ド・フォンサレット、ヴォークリューズのドメーヌ・デ・トゥールと、複数の名前を産地で使い分けていますが、仕上がるワインはしっかり同じ方向を向いています。
あとはいつ飲むか?・・だけですね。
このヴォークリューズは、開けるタイミングに寄っては締まっていることも有るかもしれません。開けてしまって・・
「・・あれ?・・ちょっと硬いかな?」
と思われましたら、コルクを逆刺しして適当な温度で数日後に再度挑戦しましょう。そんなことでヘタってダレてしまうようなエキスじゃありません。むしろその方がソフトに、より官能的な姿を見せてくれるかと思います。
ヴォークリューズと言う地域名(県名)のワインでここまで出来るのか・・と、きっと感じていただけると思います・・いや、高名なアペラシオンでないからこそできることが有る・・と考えるのが正しいのかもしれません。勿論、ブルゴーニュ・ファンにも素直に受け入れられる深い味わいが有ります。お勧めです!
● 2005 Cotes-du-Rhone Rouge Chateau de Fonsalette(Chateau Rayas)
コート=デュ=ローヌ・ルージュ シャトー・ド・フォンサレット(シャトー・ラヤス)
【前々回に続きますが本当に久しぶりの入荷です!】
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで、先代ジャックが造った1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には前々回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。ここに来て2006年の出荷ですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2008 Chateauneuf du Pape Pignan Rouge Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・ピニャン シャトー・ラヤス
● 2008 Chateauneuf du Pape Reserve Rouge Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・レゼルヴ・ルージュ シャトー・ラヤス
● 2005 Chateauneuf-du-Pape Reserve Rouge Chateau Rayas
シャトーヌッフ=デュ=パプ・レゼルヴ・ルージュ シャトー・ラヤス
● 2005 Chateauneuf-du-Pape Blanc Chateau Rayas
シャトーヌッフ・デュ・パプ・レゼルヴ・ブラン シャトー・ラヤス
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2013 Cotes-du-Rhone Blanc Reserve Chateau des Tour
コート=デュ=ローヌ・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール
【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】

さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
━━━━━

2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴァケラス」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2013 Cotes-du-Rhone Rouge Reserve Chateau des Tour
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール
● 2000 Vin de Pay de Vaucluse Reserve Merlot et Syrah Chateau des Tour
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・レゼルヴ・メルロ・エ・シラー シャトー・デ・トゥール
● 1999 Vin de Pay de Vaucluse Merlot Chateau des Tour
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・メルロ シャトー・デ・トゥール
【ラヤスの官能的なアロマが全開です!】

いや~・・素晴らしいです。こちらの赤の方は現在でもめちゃ美味しく飲めます。写真からも官能的なアロマが匂って来そうでしょう?・・クラクラ来るような、少しエロティックなアロマが全開です!
このアロマだけを嗅いで、
「はい、コート・デュ・ローヌです!」
と言える人はおそらくいらっしゃらないでしょう。でも、
「・・・ラヤス?」
と思えたなら可能性は有るでしょうか。
気品が備わりつつもエロティックでエレガントで、中域も可憐さを保ちつつ適度な拡がりを見せつつ、最後の最後で、
「・・どう?」
と迫られるような・・(^^;;
こんな表情は、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも似たニュアンスです。熟したガメも時折見せます。もっとも最後に、「・・どう?」とは言わないかと・・思いますけど!
こちらは2012年なんですが、白はまだ強さを見せるのに対し、赤はほぼ仕上がっている・・と見て良いでしょう。ラヤスのシャトーヌッフは高価ですし数も無いですから、入手には困難を伴います。しかし、シャトー・デ・トゥールでしたらその辺りはだいぶ改善されるでしょう。
ラヤスが「ローヌ随一」と何故言われるのかが確実に見える1本です。美味しいです!お早めにご検討くださいませ。
なお、ヴァケラスは数が無いので飲めていませんが、コート・デュ・ローヌがこんなに良いんだったら・・と期待させてくれます。こちらも是非ご検討ください。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2000 Vin de Pay de Vaucluse Blanc Reserve Chateau des Tour
ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・ブラン・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール
【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】

さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
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2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴォークリューズ」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2000 Cotes-du-Rhone Rouge Reserve / Chateau des Tour
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール
【ラヤスの官能的なアロマが全開です!】

いや~・・素晴らしいです。こちらの赤の方は現在でもめちゃ美味しく飲めます。写真からも官能的なアロマが匂って来そうでしょう?・・クラクラ来るような、少しエロティックなアロマが全開です!
このアロマだけを嗅いで、
「はい、コート・デュ・ローヌです!」
と言える人はおそらくいらっしゃらないでしょう。でも、
「・・・ラヤス?」
と思えたなら可能性は有るでしょうか。
気品が備わりつつもエロティックでエレガントで、中域も可憐さを保ちつつ適度な拡がりを見せつつ、最後の最後で、
「・・どう?」
と迫られるような・・(^^;;
こんな表情は、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも似たニュアンスです。熟したガメも時折見せます。もっとも最後に、「・・どう?」とは言わないかと・・思いますけど!
こちらは2012年なんですが、白はまだ強さを見せるのに対し、赤はほぼ仕上がっている・・と見て良いでしょう。ラヤスのシャトーヌッフは高価ですし数も無いですから、入手には困難を伴います。しかし、シャトー・デ・トゥールでしたらその辺りはだいぶ改善されるでしょう。
ラヤスが「ローヌ随一」と何故言われるのかが確実に見える1本です。美味しいです!お早めにご検討くださいませ。
なお、ヴァケラスは数が無いので飲めていませんが、コート・デュ・ローヌがこんなに良いんだったら・・と期待させてくれます。こちらも是非ご検討ください。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2000 Cotes-du-Rhone Blanc Reserve / Chateau des Tour
コート=デュ=ローヌ・ブラン・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール
【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】

さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
━━━━━

2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴァケラス」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2012 Cotes-du-Rhone Rouge la Pialade
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・ラ・ピアラード(シャトー・ラヤス)
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2012 Cotes-du-Rhone Blanc / Chateau des Tour
コート=デュ=ローヌ・ブラン シャトー・デ・トゥール
【精緻さ漲るコート・デュ・ローヌ!】

さすがにシャトーヌッフのラヤスと一緒とは行きませんが、やはりコート・デュ・ローヌではトップクラスのシャトー・デ・トゥールです。ですが2011年の良い感じに熟していたこのワインとも、また少し違う、本質に近いものを見せてくれた2012年でした。
比較的エレガントな仕上がりの2011年に対し、その資質はほとんど同じと言えますが、何より、よりグラマラスなヴィンテージになったと言えるブランです。
非常に濃度の高いエキス感に加え、アルコール分由来の豊満さが感じられます。まだ完全には仕上がっていないようで、抜栓直後から20分ほどは、やや強さを感じると思います。
しかしながら圧巻はそこからで、そのアルコール分由来の強さの中に、エルミタージュ・ブラン級の表現が詰まっていたんですね。
普通は、そのアルコール分由来の領域には、さしたる要素も感じない・・むしろ、「ノペー」っとした空虚な空間を感じるんです。ところがものの20分もするとその領域の中に、また細やかな世界が拡がってきます。
思うに、まだ完全には仕上がっていないことにより、アルコール分の中に細やかで多様なミネラリティが溶け込んでいて別世界を造っている・・ような感じなんです。それに気付けば、
「・・お~・・」
と・・、ラヤス系のワインの凄みにも似た感覚を得られることでしょう。まぁ、言っちゃえば仕上がってないだけなんでしょうが、20分ほどですんで・・この夏、そして秋に向かって、どんどん上昇して行くに違いありません。素晴らしいコート・デュ・ローヌです。ご検討くださいませ。
以下は2011年のこのワインのレヴューです。
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2年ほど前には下級クラスの「ヴァン・ド・ペイ・ヴァケラス」の赤白ご案内させていただき、大変好評をいただきました。今回はフィネスさん輸入のA.O.C.コート・デュ・ローヌをご案内させていただきます。
何分にも数量は無いので、取り敢えず余り飲めない白を飲んでみました。コート・デュ・ローヌとするならば、仲々に高額では有ります。
グルナッシュ・ブラン種からなるこのワイン、色合いをご覧頂きますとお判りかと思いますが、ネットリとした、ややゴールドな色合いから、プティ・エルミタージュ的なニュアンスが見て取れるかもしれません。
蜜っぽさを湛えたドライで粘性の有る大柄なワインです。開けたてはやや白く若い花、蕾のような、もしくは北部イタリアの白にみられるような、マンモスな量の石灰系ミネラリティを持ったシルヴァーナ系のアロマに蜜を加えたような、ややエキセントリックなアロマです。
しかし、ものの5分もするとまとまりが出てきて、一体となった要素をエレガントに表現してきます。クセの無いシャルドネに慣れた方には、一瞬、
「?」
と思われるかもしれませんが、やや落ち着いてない状況からの要素の暴露なのかと思います。
しかしむしろそんな表情が楽しく、内面がどうなっているのかを知ることができます。まとまってしまってからはむしろその辺は判り辛いですから。
酸の姿は冷涼でいて酸っぱくは無い、非常にベストなものと思えます。フカフカな畑が連想出来る柔らかな中域・中盤と、そこから高域に美しく伸びてゆくアロマ、これから複雑化して行きそうな要素の塊が存在しています。余韻もとても美しく、ややマッタリとしつつ、長く響きます。
何しろ甘く無いので、エキスが綺麗に出ていることに基盤が有ります。素晴らしいワインでした。
一方のコート・デュ・ローヌ赤は今のところは飲めていないのですが、1本は確保していますので、そのうちに行けるかなと・・思っています。あのレイノーさんちの赤ですから・・・最近飲んでないので、シャトーヌッフやフォンサレットは本数的に飲むのが厳しいにしても、コート・デュ・ローヌ/シャトー・デ・トゥール位は飲みたいなと・・。こちらも熟成させても素晴らしいと思いますよ。グラムノン的な、直情的な美しさを出すものでは無いと思いますが、それでもやはり少しそんな雰囲気も持ちつつ、よりドライに、より官能的になっているんじゃないかと思います。
数量が少ないので是非ともこの機会にご検討くださいませ。もしかしたらシャトー・デ・トゥール/コート・デュ・ローヌだけは追加可能かもしれません。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2012 Cotes-du-Rhone Rouge / Chateau des Tour
コート=デュ=ローヌ・ルージュ シャトー・デ・トゥール
● 2010 Vacqueyras Rouge Reserve Chateau des Tours
ヴァケラス・ルージュ・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール
● 2000 Vacqueyras Rouge Reserve Chateau des Tours
ヴァケラス・ルージュ・レゼルヴ シャトー・デ・トゥール
【ラヤスの官能的なアロマが全開です!】

こちらは2012年ですが、いや~・・素晴らしいです。こちらの赤の方は現在でもめちゃ美味しく飲めます。写真からも官能的なアロマが匂って来そうでしょう?・・クラクラ来るような、少しエロティックなアロマが全開です!
このアロマだけを嗅いで、
「はい、コート・デュ・ローヌです!」
と言える人はおそらくいらっしゃらないでしょう。でも、
「・・・ラヤス?」
と思えたなら可能性は有るでしょうか。
気品が備わりつつもエロティックでエレガントで、中域も可憐さを保ちつつ適度な拡がりを見せつつ、最後の最後で、
「・・どう?」
と迫られるような・・(^^;;
こんな表情は、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも似たニュアンスです。熟したガメも時折見せます。もっとも最後に、「・・どう?」とは言わないかと・・思いますけど!
こちらは2012年なんですが、白はまだ強さを見せるのに対し、赤はほぼ仕上がっている・・と見て良いでしょう。ラヤスのシャトーヌッフは高価ですし数も無いですから、入手には困難を伴います。しかし、シャトー・デ・トゥールでしたらその辺りはだいぶ改善されるでしょう。
ラヤスが「ローヌ随一」と何故言われるのかが確実に見える1本です。美味しいです!お早めにご検討くださいませ。
なお、ヴァケラスは数が無いので飲めていませんが、コート・デュ・ローヌがこんなに良いんだったら・・と期待させてくれます。こちらも是非ご検討ください。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2009 Vacqueyras Rouge Chateau des Tours
ヴァケラス・ルージュ シャトー・デ・トゥール
【飲めておりませんので・・すみません。】
以前の、もしくは他のキュヴェのレヴューを掲載しています。
【ラヤスの官能的なアロマが全開です!】

いや~・・素晴らしいです。こちらの赤の方は現在でもめちゃ美味しく飲めます。写真からも官能的なアロマが匂って来そうでしょう?・・クラクラ来るような、少しエロティックなアロマが全開です!
このアロマだけを嗅いで、
「はい、コート・デュ・ローヌです!」
と言える人はおそらくいらっしゃらないでしょう。でも、
「・・・ラヤス?」
と思えたなら可能性は有るでしょうか。
気品が備わりつつもエロティックでエレガントで、中域も可憐さを保ちつつ適度な拡がりを見せつつ、最後の最後で、
「・・どう?」
と迫られるような・・(^^;;
こんな表情は、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも似たニュアンスです。熟したガメも時折見せます。もっとも最後に、「・・どう?」とは言わないかと・・思いますけど!
こちらは2012年なんですが、白はまだ強さを見せるのに対し、赤はほぼ仕上がっている・・と見て良いでしょう。ラヤスのシャトーヌッフは高価ですし数も無いですから、入手には困難を伴います。しかし、シャトー・デ・トゥールでしたらその辺りはだいぶ改善されるでしょう。
ラヤスが「ローヌ随一」と何故言われるのかが確実に見える1本です。美味しいです!お早めにご検討くださいませ。
なお、ヴァケラスは数が無いので飲めていませんが、コート・デュ・ローヌがこんなに良いんだったら・・と期待させてくれます。こちらも是非ご検討ください。




白いですね~・・青いですね・・砂っぽいのかな~・・
● 2009 Cotes-du-Rhone Rouge Reserve Chateau de Fonsalette(Chateau Rayas)
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・レゼルヴ・シャトー・ド・フォンサレット(シャトー・ラヤス)
● 2009 Cotes-du-Rhone Blanc Reserve Chateau de Fonsalette(Chateau Rayas)
コート=デュ=ローヌ・ブラン・レゼルヴ・シャトー・ド・フォンサレット(シャトー・ラヤス)
● 2009 Chateauneuf du Pape Rouge Reserve Pignan Chateau Rayas
シャトーヌッフ・デュ・パプ・ルージュ・レゼルヴ・ピニャン シャトー・ラヤス
● 2009 Chateauneuf du Pape Reserve Rouge Chateau Rayas
シャトーヌッフ・デュ・パプ・レゼルヴ・ルージュ シャトー・ラヤス
● 2007 Cotes-du-Rhone Blanc Chateau de Fonsalette(Chateau Rayas)
コート=デュ=ローヌ・ブラン シャトー・ド・フォンサレット(シャトー・ラヤス)
● 2011 Cotes-du-Rhone Rouge la Pialade
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・ラ・ピアラード(シャトー・ラヤス)
● 2004 Cotes-du-Rhone Rouge Reserve Chateau de Fonsalette(Chateau Rayas)
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・レゼルヴ・シャトー・ド・フォンサレット(シャトー・ラヤス)
● 2007 Cotes-du-Rhone Chateau de Fonsalette(Chateau Rayas)
コート=デュ=ローヌ・ルージュ シャトー・ド・フォンサレット(シャトー・ラヤス)
● 2004 Cotes-du-Rhone Rouge Syrah Chateau de Fonsalette(Chateau Rayas)
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・シラー シャトー・ド・フォンサレット(シャトー・ラヤス)
● 2007 Chateauneuf du Pape Reserve Rouge Chateau Rayas (Set)
シャトーヌッフ・デュ・パプ・ルージュ シャトー・ラヤス・セット
● 2007 Chateauneuf du Pape Pignan Rouge Chateau Rayas
シャトーヌッフ・デュ・パプ・ピニャン・ルージュ シャトー・ラヤス
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2006 Chateauneuf du Pape Reserve Rouge / Chateau Rayas
シャトーヌッフ・デュ・パプ・レゼルヴ・ルージュ / シャトー・ラヤス
【前々回に続きますが本当に久しぶりの入荷です!】
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで、先代ジャックが造った1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には前々回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。ここに来て2006年の出荷ですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
● 2004 Chateauneuf du Pape Reserve Rouge Chateau Rayas
シャトーヌッフ・デュ・パプ・レゼルヴ・ルージュ シャトー・ラヤス
【官能的で孤高のローヌワインと言えばこの人!シャトー・ラヤスです!】

ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。
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