
ラヤスの新ヴィンテージ(とバックヴィンテージも)です。非常に希少性の高い・・レアなワインです。まぁ・・価格もそれなりにしますが、熟した時の凄さを知っている者にとっては、決して高くは無い買い物じゃないかと思います。
やはり、何が有っても決してブレない・・変えないのが基本かな・・と思います。あれほどまでに「新樽使用」の波が押し寄せ、しかも、濃厚でド太い、やや甘みさえ残した豪奢なケーキのようなシャトーヌッフが巷に溢れて、世を席巻したとしても、
「・・新樽・・使うか・・?」
とさえも考えないのでしょう。勿論、試していると思いますよ。でも、
「やっぱり関係ねぇ!」
みたいな判断なのでしょう。
シャトーヌッフは沢山の種類の葡萄を混醸可能ですが、石を取り除いた砂の痩せた土壌に合うグルナッシュのみでラヤスのシャトーヌッフは造られます。有る意味、粘土土壌のピノ・ノワール以上に、砂地で昼夜間の温度変化の大きいグルナッシュが繊細さと官能さを持つことを知り抜いていたからこそ、それに賭けた葡萄造り、ワイン造りをしたのでしょう。
因みに左上の写真はフォンサレット・シラーが入っている古樽です。100年近く使用しているものを使っているそうです。この辺りもワインの仕上がりに大きく影響してくるんですが・・その辺は結構、他のページでも書いてますんで・・。
まぁ・・もし飲めるようでしたら、この凄い官能的な香りにまず圧倒されるでしょう。そして複雑精緻な味わいにも感動されるでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
フィネスさんがくれると言うので・・素直に貰っておきました・・(^^;; 有難いことです。それでもついこの間まで1986年のラヤスを1本だけ隠し持っていたのをお客さんに見つけられてしまって・・まぁ、価格的には今回の2006年ものより少し高いくらいでしたので、どうしようかと・・一瞬悩みましたが、飲んでもらってこそワインだしな・・と思いつつ、お渡ししたように思います。
ラヤスのヌッフは、やはり超エレガントで、熟すと得も言われぬ官能さが出てきて、色合いも実にセクシー・・・。この艶かしさに比するものは、やはりヴォーヌ=ロマネの超一流どころしかないだろうと・・思います。
基本的にはやはりある程度寝かせて飲むべきワインでして、一般的なヌッフのように、濃度で飲ませるようなタイプでは無いんですね。濃度と言ったらやはりシャトー・ド・ボーカステルでしょうかね。全く違うワインかと思うと思います。似ているとするならば、やはりヌッフのトップの一人、アンリ・ボノーかもしれませんが、ボノーの方が妖艶さで上を行き、繊細さで勝る・・かもしれません。
砂地のグルナッシュがこれほどまでに・・と思われるかと思います。
フォンサレット・コート・デュ・ローヌも素晴らしいワインです。単なるコート・デュ・ローヌとは・・思わないでください。まぁ・・価格が価格なので、気を付けざるを得ないとは思いますが、やはり官能的な状態に仕上がってから飲みたいワインです。今時でこんなヴィンテージのワインがリリースされ出てくるくらいですから・・・・どういう造り手か、お判りになるかと思います。
ピアラードは、上の2つで使用されなかったキュヴェで仕上げたワインです。ベースのキュヴェだから早く飲めるかな?・・とは思わない方が良いと思います。もっとも、硬いワインを時間を掛けて質を確かめつつ飲むので有れば良いですが、そうでなければ、じっくりと置いてください。
コート=ロティもそうですし、実はシャトーヌッフもそうなんですが、非常にエレガントで繊細、そして官能的なワインが少ないですが存在します。そして高価では有りますが、ワインの世界を教えてくれる素晴らしい先生でも有ります。是非一度、そんな世界を覗いてみて欲しいと思います。ご検討ください。