
赤い色合いが特徴のレッド・エール、アイリッシュ・タイプです。
アメリカンなレッド・エールやアンバー・エールに比べるとホップの清涼感や苦みを利かさないタイプですね。ホップ系のアロマは少ないですが、しっとりしたピュアなスパイシー感はしっかり伝わって来ます。
泡立ちを比べていただくと良く判るかな?・・ポーターと比べると一目瞭然、この滑らかで分厚い泡が赤色・銅色をした液体の上に厚く乗っかっています。非常にクリーミーです。
日本のビールに比べれば、味わい深さは段違い・・です。重厚・・とまでは言えるかどうか判りません・・例えばベルギービールのような酵母のニュアンスは無いに等しいです。そんな意味では「ベルギービールほどの野性味・複雑味は無い」ですが、非常にクリーンで、深み、旨みと共にワイルドさも感じられます。
まぁ、ベルギービールは結構・・特殊でして、日本のお役所感覚ですと、
「ベルギービールは日本の税法上のビールには当たらない」
と言うような解釈が有るようです。
これは、余り衛生的とは言えないような醸造所で、「蔵付き酵母」を使って醸造、しかも色んな「雑菌も働いている」ので「リキュール扱い」にすべき・・と言うような論理です。現実には「リキュール」で輸入されているベルギービールもあるようです。(詳細は未確認です)
そのような、雑味を生み出す雑菌類のニュアンスは全く無い、非常にピュアな味わいが特徴ですね。色合いの赤味も食欲増進に一役買いそうですね。
とても美味しいレッドエールでした。ポーターや他のエールもそうですが、ゴールデン・エールの50ケース(1200本)を除き、20ケース(480本)のみの輸入ですから、この夏、このレッドエールにありつけるのは・・一人1本として480人だけ・・(^^;; そんな高いもん、いらんわ~・・と言われてしまいそうですが、
「キンキンに冷やさずに料理と共に美味しく味わうエール」
を、この夏、ぜひお試しください。お勧めします!