【天才マルク・アンジェリの後世に残すべき見事なシュナン・ブランです!】---以前のレヴユーを掲載しています・・飲みましたがすみません・・書く時間が取れませんでした。希少なバックヴィンテージです。

ビオディナミでSo2もまともに使わない生産者の中でも、マルク・アンジェリのように美しいワインを造れる方はほとんどいらっしゃらないでしょう。
何よりもテクスチュアが滑らかで、ふんわりと柔らかなタッチ、本当に自然に「スッ」と立ち昇る見事なアロマさえもふっくらとして柔らかく、優しくノーズに飛び込んで来ます。
1990年から造っているそうですが、そろそろ30年ですよね・・。循環型の農業の一環としてのワイン造りですから、20歳から始めてももう50歳・・30歳から始めていれば60歳・・科学者上がりだったと聞いていたと思いますので、それなりのお歳になられたかもしれません。
結構に前になりますが、粗びきの小麦粉とか、ジュースとか・・・、循環型の農業の産物の自然な味わいに触れ、その深い味わい、本物が持つ香りに感銘を受けました。美味かったですね~。
それよりも以前・・扱いがまだラシーヌさんになる前だったか、なった後だか忘れましたが、このリュンヌも、ブランドリーももっとミネラリティが前面に出た、滑らかなものの、ややカッチリと硬質な味わいだった・・と記憶しています。それが、
「ここまでテクスチュアもソフトに、ふんわりとした味わいに変化、アンフォラによるベクトル変換も素晴らしい!」
と感じています。
まぁ、そろそろ引退・・などと言うような噂も聞きます。「死ぬまで、一農民として・・」などと思われているのかな?・・と考えていましたので、そんな噂を聞くと寂しくなりますね。非常に深い・・心に沁みるアロマ、味わいです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は2015年もののレヴューを掲載しています。
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【素晴らしいです!有りがちなアンフォラ熟成による過度な温度感や酸化香はまるで無し!ただ膨大なエネルギーのベクトルが外に向かっています!】

余りに美味しい2013年のレ・フシャルドが全く動かないのが不思議でなりませんが、マルク・アンジェリのナチュラルで美しい白をもう、お忘れになっちゃったのかな?・・と残念に思っています。
確かにル・プティ・ルージュの2014年には、若干の揮発酸が感じられますが、レ・フシャルドは全く無し・・ナチュラルながらもピュアで非常に素晴らしいと思っています。ル・プティ・ルージュも揮発酸は程度の問題で表情の一つですから、これも悪く無いんですけどね。
今回はマルク・アンジェリご自慢のシュナン・ブランを、アンフォラで仕上げたラ・リュンヌです。
一般的に言いますと、アンフォラで仕上げたワインは、独特のニュアンスが感じられると思います。何となくの酸化のニュアンス、香りと言ったものや、どこか少し不自然な「積算温度」です。何となく温かい感じ・・と言えば判り易いかもしれません。
でも、このラ・リュンヌ・アンフォールを飲んで・・
「あ、これ・・アンフォラでしょう?」
と言える人がいらっしゃるかどうか!・・少なくとも noisy には難しい・・です。よっぽど慎重に、しかも、「これ、何か特別な事をしてるよ!・・などのヒントをいただかない限り、見破るのは至難の業でしょう。だって・・
「物凄くピュア!」
なんですよ。余分な積算温度など皆無です。酸化臭?・・全く感じません。思いっ切りピュアで、ナチュラルで、身体に優しく馴染む、光線のようなテクスチュアなんです。
どこがアンフォラか?・・と言うなら、それは要素のベクトルの向きです。リリースしたてのキュヴェは、ほとんどが内向きか、良くて90度横を向いています。アンフォラを使用するとそのベクトルの向きが外向きになり、とても開放的になるんですね。
ミネラリティもそうです。単に多いだけだと硬くなってしまいますが、アンフォラを使用することによっての多孔性と言うか、液体に馴染むと言うか、要素を放出しやすくする方へ動いていると思います。
ですんで、果実感もモロにリアルです。甘く無く、エキスの旨みでいっぱいです。非常に旨い!・・是非飲んで欲しいと思います。実はこれ・・レアものでも有ります。ご検討くださいませ!一推しです!