【希少なシュレールさんのピノです!】

シュレールさんのピノの味わいは、トップ・キュヴェのシャン・デ・ゾワゾーを除けば、毎年、かなりの違いが有りますので、飲んで見ないと判らないんですよね・・。
しかしながら、飲めるほどは分けて貰えないので、結局そのままオファーするしかない状況なんです。そして、しばらくしてからどこかで飲むと・・
「xx年ものはかなりの出来・・。xx年は少し弱いかな・・・、でもxx年は美しさが際立ってる。xx年は暑かったのがそのまま出てるね・・」
と言えるんですが、ピノだけは他の品種と違って後からは出てこないんですよね。なので、飲んでも余り役には立たないんです。困ったものなんですが・・Oisyの勉強のためも有り、ゼロドゥーズ2013年を開けてみました。
いや~・・旨いですね・・。バランス的にも素晴らしいです。
そして、アルザスのむさ苦しいような暑さを感じさせるニュアンスは無く、とても冷ややかでチェリッシュ、中域から余韻に掛けては、ほぼブルゴーニュ・ピノ・ノワールそのもの・・・しかも村名と同格もしくはそれ以上の複雑性とフィネスを持っているように思われました。
さらには・・・
「(・・・あら・・シャン・デ・ゾワゾーの香水のような香りがする!)」
まぁ、おそらくですが、格落ちさせたシャン・デ・ゾワゾーも入っていると思いますよ。Oisyも飲んでいますので、その辺りのことを尋ねてみましたが、
「淡い香水、シャンボールのような・・」
とは還ってきましたが、彼の口からシャン・デ・ゾワゾーと言う単語は出てきませんでした。Oisyのテイスティングコメントを探したんですが・・・見当たりませんでしたので掲載出来ませんが・・・
あ、忘れてましたが、3月31日を持って任期満了につき、Oisy は別の仕事を探すことになりました。今年になったらフランスに行くと公言していたんですが、どうやら行ったとしても自身で大したことが出来ないと・・思ったようで、国内で研鑽するつもりのようです。どこかで見かけましたら可愛がってあげてください。
そんな訳で、非常に旨い・・・ゼロ・ドゥーズです。お奨めします!なお、シンプルなピノ・ノワールはまだ飲めていません。また、マグナムはヴィンテージ違いです。そしてようやく2度目か3度目の入荷になったピノ・ノワール・ビルシュトゥックレは「シャン・デ・ゾワゾー」に次ぐキュヴェかと思います。前回は確か・・・ブルゴーニュ瓶でした!貴重なキュヴェです。
以下は以前のコメントです。
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【希少なシュレールさんのピノです!】 まあ、皆さんはどうしてもシャン・デ・ゾワゾーが欲しい・・と思われていらっしゃると思いますが、シュレールさんのピノ・ノワール自体、さほど多くなく、上級キュヴェに至ってはすずめの涙ほどしか有りません。
通常の2008ピノ・ノワールは、黒果実が表に出やすく、赤系が奥に回った、一般的なアルザスのピノ的イメージです。バランス良く、とても美味しく仕上がるのが常です。
ピノ・ノワールLNO.12 の2008年は、なんとシャン・デ・ゾワゾーをブレンドしたらしい・・・です!量的に、質的に単独で製品にするのをためらわれたのでしょうか。それにしても、これは興味のそそられるアイテムでしょう。価格も通常のLN0.12よりは上昇していますが、白葡萄ならグラン・クリュと言える畑のピノをブレンドしていますので、そこは仕方が無いかと・・思います。