【ガイヤーホフのリースリングは、やっぱりガイヤーホフらしい優しさ!滑らかで尖ったところのないエレガンスさ・・エキスが滅茶充実していて旨いです!】

オーストリアの白ワインは・・と言いますか、赤も造っていますよ・・ツヴァイゲルトとか、非常に良くなって来ています・・が、ガイヤーホフでは白ワイン。その中でもやはり品種はグリューナーが一番多く、次いでリースリングと言うことになります。
オーストラリアはドイツと国境を接していますが、ドイツの南に有りますから緯度的にも言って、
「ドイツのリースリングのような冷たさと硬さが無い」
のが・・良くも、悪くも感じられます。
時にオーストリアのリースリングは、「緩さ」「暖かさ」ととらえられるかもしれませんし、「豊満」「優しさ」とも受け取れますが、ガイヤーホフのワインに限っては、
「あくまでもポジティブに受け取られる」
と感じます。
なので、より豊満で優しい・・訳です。でも決して「行き過ぎない」ですから、暑苦しいなんてことは全く無いんですね。
どこか涼やかなんだけれど、ドイツよりも暖かで、アルザスあたりよりも線は細めで涼やか、結果としてエレガントさを感じるようなイメージです。

まぁ・・繊細な質なんですね。
この「シュプリンゼンベルグ」(シュプリンツェンベルグ?)と言う畑を探してみたんですが、良く判りませんでした。ドイツ系の名付けですと、シュプリンゼと言う町の畑・・みたいな意味で付けられてたりしますが、ドイツ国境、ザルツブルグの北にシュプリンゼんベルぐと言う町が有ります。
ですが・・クレムスタール地方と言うことでまるで方角が違って、ドイツ側(西)ではなく、スロバキア(東)側です。
そもそも・・ヴァイングート・ガイヤーホフは、オーストリアのガイヤーホフと言う町には無いですしね。ドナウ川にほど近いヴァイングートからすぐの「クレムス」の近くの畑だと思います。ここですとドナウ川の北側ですので、東南や南に開けた土地です。
ですので、やはりドイツよりも厳しく無く、しかし繊細で若干暖かめの味わいなのかと思います。
それでも緊張感が有り、張り詰めた感じに繊細な糸のようなイメージです。中域は適度に膨らんで余韻もややマッタリとしつつ少し粘りながら果実感を再度還流してくれます。
今でも美味しいですが、もう少し休ませても良いでしょう・・でもこの価格ですから、さっさと飲んで、若い美味しさを楽しむべきでしょうか。良く出来ています。是非飲んでみてください。お勧めします!