[ oisy wrote ] 下のキュヴェから順にテイスティングをしていくと、ホーハーラインで
「格が変わった」
と感じることができます。
だいぶミネラル感が強くなり、果実とミネラルの割合が1:1くらいまで上がってきたような印象です。
そしてそのミネラルも「ツヤ」と「厚み」が出てきています。
凝縮感も高まってきますね~!若干オイリーさがある液体、そして果実のエキスの表情がとても豊かです。やはりビオロジックによる畑の豊かさは味わいに直結しているのだなと感じます。
膨らみがある、と表現したらいいのでしょうか。冷ややかな酸を持っていながら、果実のふくよかさがあり、グッと膨らみがあるような表情をしています。
通常この味スジの、この価格帯のワインだと、酸はあるものの液体の膨らみが無く、余韻の収束が早いんですが、ホーハーラインをはじめ、ガイヤーホフのワインは伸びやかなんですよね。素晴らしいです。
ベルグフリートが野菜の前菜、ストックヴェルクが魚の前菜だとしたら、ホーハーラインは肉の前菜までカバーできると思います。
そして非常にクリーンで、安定しています。危うげなニュアンスは一切ありません。とても健康的で引き締まったワインです。
やはりこの価格帯でご案内できることが信じられない・・・素晴らしい出来です!ぜひご検討ください。
[ noisy wrote ] 以下は以前のレヴューです。
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【ご存じ「ホーハー・ライン」!・・すっごい旨いです!・・蜜っぽく粘性のある高質グリューナー!・・でも・・あれ?以前よりも安いんじゃ?】。 いや~・・ホーハー・ライン、美味いですね~・・惚れちゃいます。肉厚なボディに蜜のトッピング!・・粘りと膨らみ・・素晴らしいです!
で、ホーハーライン2021の仕入れ価格を見ていて・・ふと思ったんですが・・
「あれ?・・安くないかい?」
と調べてみましたら、2009年もののホーハーラインと仕入れ価格は一緒でした・・。有難いですね~・・
まぁ、ホーハーラインの下にローゼンシュタイクと言うキュヴェが有り、それで充分に美味しかったので、Noisy wine ではそちらが主力だったんですが、
「この時代、この価格でこのポテンシャルならウケ無いはずがない!」
と思いますよ。質感も高いし・・飲みやすいし。それにローゼンシュタイクは今回、入っておらず、その代わりと言ってはなんですが、「ベルクフリート」がギリ千円台でご案内出来ています。

色彩も濃い目ですよね。ステンレスタンクでクリーンに、酸化を抑えつつ醸造、エルヴァージュしたのでしょう。
エージェントさんの資料には、
「ややガスが・・」
と記載されていましたが、noisy がテイスティングした段階では、ガスはほぼ感じませんでした。非常に滑らかで奥深い、質感の高い出来でした。
ホーハーラインは、ガイヤーホフでは中級クラスと思われますが、それでこの出来はちょっと・・有り得ません。また、余り海外メディアにも評点は付けられていませんが、2018年のホーハーラインにワイン・アンスージャストは90ポイント付けていましたので、彼らも注目していない訳では無いのでしょう。
密度の高い、クリーンで優しい、滅茶伸びて行くホーハーライン2021です、是非飲んでみて下さい。お勧めします!
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以下は以前のレヴューです。
【世界に通用する味わい!オーストリアの自然派ガイヤーホフのグリューナー・ヴェルトリーナー!】
オーストリアの在来種で有り、しかもほぼ1/3の作付面積を持つ種、それがグリューナー・ヴェルトリーナーです。ガイヤーホフのグリューナー・ヴェルトリーナーは、造り方、葡萄の出来、畑の違いから、これほどまでに違う表情を高い完成度で見せてくれる、素晴らしい白だと言えます。その完成度は、コート・ド・ボーヌの高級シャルドネに匹敵するほどだと思います。
このホーハーラインは、ガイヤーホフのラインナップでは中間クラス・・でしょうか。リーズナブルなローゼンシュタイクの上のキュヴェです。
何せ2017年のワインですから・・ね。収穫してから1年も経ってないでしょう?・・それでここまで仕上がるんですから・・ビックリしてしまいます。
上級キュヴェのシュタインライトンと言うキュヴェが有るんですが、こちらはもう・・完全に高級ワイン路線で、上記のようにコート・ド・ボーヌのシャルドネに匹敵するようなタイプ、味わいです。ホーハーラインはシュタインライトンには届かないんですが、良い造り手のACブルクラスかと思っていただいて良いと思います。
同じ2017年のローゼンシュタイクよりも色合いも濃い目、一回り大きく、濃密な仕上がりです。少し若いですから、今のうちに飲まれるなら、この非常に厳しい暑さの
「殺人的暑さ」
を回避、思わぬ汗で失ったミネラル分を美味しく補給し、身体に蓄積した熱を外に出すお役目はピッタリでしょう。
秋口に成ればさらに味わいも乗り、美味しくなった魚介類とマリアージュもピッタリです。余計な化粧の無いピュアな味わいがそれを実現させてくれるんですね。
今年の夏は確かに暑い・・暑過ぎます。でも室内は涼しい性でしょうか・・さほどワインの消費の落ち込みは感じないんですね。超高級ワインと言うか、超高額ワインの足はやや鈍い感じなんですが、
「デイリーワインはいつも通りか、それ以上の動き」
をしてくれているのが・・ワイン屋的には非常に有りがたいです。
毎年夏には言っていることなんですが、身体を冷やし水分を外に出してしまうビール類は控えめ・・味わって飲めるようなタイプのビールをのんびりと少しだけいただき、その後はやはりワインに切り替えると、夏バテしないで済みますよ。
ただし、ワイン飲酒後の「歯磨き」は忘れないようにしてくださいね。ワインほど「酸」のしっかりアルカリ飲料は存在しませんので・・、歯磨きをしっかりすることで、色素沈着も防げますし、歯茎や歯への影響を押さえることが出来ます。
・・・飛んだところに話が言ってしまいましたが、滅茶美味しい「ホーハーライン」です。ローゼンシュタイクは大人気ですぐ無くなっちゃいますし、シュタインライトンは美味いけれど少し時間が掛かる・・そんな時にはこの「ホーハーライン」、お試しくださいませ。お勧めします!