
時にワインの流通は難しい問題を抱えていることを思い知らされることが有ります。
余りに有名になってしまった時、正規代理店が変更になった時、そのワインが異常に高くなってしまった時など・・ですね。
それらに加え、グラヴネールさんの場合は、
「以前の造りとガラッと変えてしまった!」
と言う、凄い経緯を持っていますから・・。
noisy の場合は、どちらかと言うとビオのグラヴネールさんになる前のファンでしたので・・
「え?・・」
と言う感じだったんですね。
イタリア以外ではあまり評価されていなかったにせよ、彼の白ワインは本当に凄かったです。バリックをバシバシ使って、PKさんには「マコンの方がマシ」などとこき下ろされていた頃の彼です。
その後はモロビオでSo2も使わない、出来る限り葡萄由来以外の、例えば「容器」にさえこだわって、余分な化粧をしない自然なワインを造ることに傾倒したんですね。でも、それが成功したのかどうか・・時折飲んで試していましたが、ビオ以前を超えられているのかは微妙だったと思っています。
ですがこの2009年ものの「リボッラ」・・・良かったです!・・凄く良かった。
「なるほど~・・ここに来たかったのか・・」
と感じましたよ。
色落ちはしていますが、いや~・。・・見事に輝いていますよね?・・美しいです。
時にモロビオの生産者の白ワインは、
「確かに余分なものは無いと感じさせるが、フレーヴァーも無くなっている・・もしくは かすかに・・なってしまっている」
と感じられることが多いんですね。
この2009年のリボッラは、ドライフルーツや蜜、紅茶、ハーブ、スパイスなどがしっかりミネラリティに支えられ、しかも、「フレッシュなフルーツの存在」さえも、濃密なアロマの中に探し出すことが出来ます。
飲み口も良いですね・・。下手をすると、
「渋過ぎる」
味わいのビオ系白ワインも有りますが、その渋みは他の五味とバランスされ、まるで赤ワイン同様の飲みごたえも在りつつ、さらっと飲める感覚も有るんですね。
今までで最高の出来・・そうじゃないとしても、少なくとも、外向的で社交的には最高です。ポテンシャルも高いと思いますよ。
海外のメディアの評価も調べてみました・・意外や意外、結構高い評価が上がってましたよ。
96 Points Tom Cannavan
95 Points Wine Spectator
18/20 2018~2025 Vinum Wine Magazine
93 Points CellarTracker
因みに、酷いレヴューでヨスコを苦しめたはずの大元、アドヴォケイトは、まだ到着していない2011年ものリボッラに97ポイントも・・(^^;;
やってしまったこともやらなかったことも、結局は自分にそのまま還って来るんでしょう。是非飲んでみて下さい。ご興味のある方へ!
以下は以前のレヴューです。
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【オータ社長さん曰く、2008年はアルコール分の出た良いヴィンテージだと言うことです!】 すみません・・こちらも入荷数限定でして、まだ飲めていません。どうやらオータさんのところにはまだ有るようなので、相当良いらしい2008年もいずれ飲ませていただく予定でいます。やっぱり腰を据えて正面から当たりたい造り手さんですので・・。ただこのまま放っておくと年が明けそうなので、一旦ご紹介だけさせていただきます。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。このワインのものではありません。
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【真に偉大なるグラヴネール(グラヴナー)の、心血を受け成長するリボッラ・ジャッラです】 実は幾つかの彼のワインをこの所数回に分けて飲んだのですが..。
99年産の白は、グラヴネールとすれば少し弱いでしょうか..。リボッラを飲んだ限りですがすでに美味しく飲めてしまいました。エレガントに仕上がり、食事とのマリアージュも良く、心配と裏腹でとても変な感じでした。
一方98年のブレッグは..。本当に素晴らしい!将来は間違いなくモンラッシェクラス!マンモス・ミネラル&フレーヴァー!感激!でした。(もっともあと10年はかかるでしょうが..)
まあ、ここで言いたいのはヴィンテージの出来栄えですね。色々と書物を調べてみたり、飲んだりしましたが、98年のこの地域はかなり良いですね。99年は少し落ちるかもしれません。と言う訳で..簡単ですが、お奨めとさせていただきます。買えるときに買って置いてください。この所随分と出していますが、今後はどうなるか判りません。
(上記は10年以上前の文章です。ご了承ください。)

素晴らしい95年以前のグラヴネールのエチケット(グラヴナー)