
随分と前に入荷していたんですが、何かと忙しくて・・すみません、随分と涼しくなってしまいました。ギイ・ブルトンの「モルゴン・ヴィエイユ・ヴィーニュ2018」です。
モルゴンは今やクリュ・ボージョレのトップと言っても過言では無いと思います。比較対象に良く選ばれるのは「ムーラン・ナヴァン」ですよね。
このクリュ・ボージョレの地域は、かのマルセル・ラピエールが頑張っていましたから、ビオの普及とともに、志を持った若者たちが集まったんですね。
それにボージョレ・ヌーヴォーを販売する地域ですから、
「早く飲んでも美味しいと思ってもらえる」
ような造りを知っている・・と言うか、まぁ、マセラシオン・カルボニックと言う醸造方法が有り、その延長上で活き活きとした軽やかさと自然味に満ちたワインを造っている・・方が結構いらっしゃる地域です。
勿論ですがマルセル・ラピエールらジャン・フィワイヤールはピカイチですし、フィリップ・パカレもまたラピエール一家の一人です。
そしてこのギイ・ブルトンもまた素晴らしいモルゴンを造っています。上級キュヴェも滅茶美味しいんですが・・流石にちょっと高価では有ります。
この2018年のモルゴンV.V.は、ギイ・ブルトンの手腕とヴィンテージの良さも相まって、非常に優れた仕上がりになっています。赤果実が適度に群生していて、高域まで素直に伸びて行くピュアでナチュラルなアロマが心地良いです。少しだけ黒っぽいスパイシーなアロマが混ざり、それがまた白っぽく柔らかなミネラリティとマッチ、複雑な味わいを構成しています。
ボディはフカフカ・・柔らかで、ふんわりとジャムっぽさを感じさせつつの終盤~余韻が非常に心地良いです。
今飲んでも美味しいですが、クリュ・ボージョレでも平気で30年・・熟成すると思います・・やってみたいですがnoisy にはちょっと無理かな・・。
脱線しますが、ボージョレ・ヌーヴォーのキャンペーンの景品で、熟成ヌーボーをプレゼントしたりしていますが、それを飲まれたお客様が時折メッセージをくれまして、
「ヌーヴォーが熟成してこんなに美味しくなるとは・・」
とか、
「リリース時に飲みましたが、こんなに・・・になるんですね・・」
など、結構反響が有ります。
それに、ボージョレやクリュ・ボージョレの古酒が見つかると、頑張って仕入れるようにしていましたが、30年もののボージョレも・・例えネゴスもののフィルターをビジバシ掛けたものでも、ガメが熟した官能的な美味しさを感じさせてくれます。
こちらはまだ新しいワインですが、熟した姿を想像しながら飲んでみて下さい。そしていつか美味しく熟したガメに出会ったら、今の記憶が蘇るかもしれません。ご検討くださいませ。