
2014年、2015年ものに続き、何とか100点には成らなかった・・と言うしかない、物凄い評価の2016年ものを飲ませていただきました!・・(^^
このクラスになってしまうと、あ~だこ~だと言うのが野暮!・・と言うレベルになってしまうんですが、仮に2014年も2015年も2016年も同じポイント評価だったとしても、
「ジャン=ルイ・シャーヴは少しも留まらず進化している!」
と言いたいと思います。特にこの2016年ものを飲んでそのように感じていますし、2017年もののコート=デュ=ローヌ・モン・クール(セレクスィヨンもの)も全く同様です。
「ピュアさと官能さが精緻さにてんこ盛りされた!」
と言わざるを得ません。
ピュアさはグラムノン並み、官能さはラヤス並み・・です。精緻さは元々ジャン=ルイ・シャーヴに完璧に備わっていました。そして果実の充実度はもう・・半端無いですから、
「ドメーヌ・ジャン=ルイ・シャーヴのエルミタージュは無敵!」
と言いたくなってしまうんですね。
そして先だって、1978年のエルミタージュを販売させていただきましたが、言ってしまえばもう40年以上も前の収穫ですが、色合いからはまだまだ元気で、熟成から官能感も出てきているのであろう・・見事にエロティックな色合いが有りました。へっちゃらで半世紀以上、持ってしまうワインなんですね~・・。
因みに上値で99ポイント付けたジェブ・ダナックさんはこのように言っています。
「私は瓶詰め前に混合されている別々の3つのタンクから2016エルミタージュを味わうことができました。3つのサンプルすべてが、素晴らしい純度の果実、全身、前方の、継ぎ目のない、上品な食感、および古典的な構造のミネラルを示しました。これは最高級のオートクチュールであり、他のどこからも得られないだろう純粋なクラスです。」
まぁ、noisy は「ピュアさ」と書いていますが、ダナックさんは pure class =純粋な階級? と書かれており、言いたいことは同じだと思います。このマンモスなピュアさまでは、2013年以前のエルミタージュに備わっていなかったし、それ以降でも2016年ものがトップクラスのピュア・クラスだと感じます。
素晴らしいエルミタージュでした。金字塔と言って良いと思います。是非飲んでほしい・・お財布が許せば!・・いや、カミさんか?・・ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【2015年ものエルミタージュは偉大なヴィンテージ!!・・まっこと素晴らしいです!】

美味しいですね~!・・これは参ってしまいます。極上のメルロ的な超滑らかな舌触り・・そこから超ド級の厚みと、何とも言えぬ細やかな表情が漏れて来ます。
2014年ものも非常に美味しかったですが、何だろう・・・緻密さとフィネスにおいてでしょうか。100点付けたくなるのも理解出来ます。
まぁ、このような評論家の方々は、著名なワインはリリース前に飲んで評価し発表するパターンが多いので、ある程度幅を持たせた評価になる訳でして、リアルワインガイド的な「今飲んで98」「ポテンシャル100」と言うのとは、ほとんどの場合において異なります。「98~100」と言うのは、98点か99点か100点のどれか・・と言うことですね。
非常に美味しくて・・スイスイ入り無くなりますが、いつまでも存在しているかのような感じなんですね。普通のローヌワインですと、
「果実がどうの、スパイスがどうの、パレットがどうの・・」
と言いたくなるんですが、もう、全て埋め尽くされてますから・・しかもそれがフィネスたっぷりなんですよ。最高級の甘く無いチョコレートを下の上で融かしている感じが感覚的に近いかもしれません。果実的な訴えも膨大にあるんですが、そのひとつひとつは極上ながら表情のほんの一部分に過ぎません!
ジャン=ルイ・シャーヴにはキュヴェ・カトランと言う幻のエルミタージュが有るんですが、noisy もお目にかかったことは無く、勿論飲んだことは無いんですが、こっちの方向性を持っているのかなぁ・・と暗愚な想像をしてしまいました。
素晴らしい出来でした!評価の良いヴィンテージは足が速いです。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【偉大なエルミタージュ!!2014年白はティム・アトキン氏96Points、アドヴォケイト95Points!2014年赤もティム・アトキン氏96Pointsです!】
ジャン=ルイ・シャーヴさんちのエルミタージュ(最近は L' が付いてるのでレルミタージュですが・・)は、アドヴォケイトでもパーフェクトを何度か獲得していますんで、発表されると市場から姿を消す・・市場価格もさらに高くなると言う、生き物のようなプライスで目立ってしまうワインです。
しかしその本質は、果実感と複雑性がたっぷりで、エレガンスが有って、美しいパレットを描き、余韻も非常に長い・・・しかし、非常に濃厚かと言えばそこまでは無く、決して持っている要素全てを一気に感じさせるような、エゴイスティックなワインでも無い・・・しかし、ラヤスほどの繊細さ・淡さで勝負しているものでは有り得無いので有って、言ってみれば・・
「中庸を磨きに磨いてのトップワイン」
ということなのかもしれない・・などと思っています。
中庸と言う言葉自体は余り良くない言葉なのかもしれませんが、シャトーヌッフ・デュ・パプに例えてみると、
「官能に振れたアンリ・ボノー、繊細さのラヤス、濃厚且つ精密なボーカステル」
というような印象からは、
「その、どのベクトルにも触れるべき触手を持った、イソギンチャクのようなエルミタージュ!」
と言えるかもしれません。
この、「果皮 プラス 果皮の周りの肉 対 果汁 のバランス」が、他のワインと圧倒的に異なるニュアンスは、限りなく「果皮 プラス 果皮の周りの肉」が多いことによって生み出されていることに気付かれるでしょう。そして複雑精緻なニュアンス、完全無欠の孤高さに大きな魅力を見ると思います。
今回は同じように高評価のブランも入っていますので、是非ご検討いただければと思います。