
熟したら血っぽいニュアンスが飛び出して来そうな感じのするクローズ=エルミタージュでした。ブラインド・テイスティングですと、クローズ=エルミタージュ・・・とは中々に言い辛いかもしれない位、高質さと硬質さが入り乱れて感じられました。
2016年ものはもっと・・ケーキ的な味わいだったんですが、2017年ものは全くのドライで硬質なミネラリティがバッチリ載っています。
なので、今はやや線が細めではあるんですが、先々の伸びしろが凄いことになっている感じです。今すぐ飲むならサン=ジョセフ・オフェリュスの方が判りやすいし旨いです。
でも、「ポテンシャルを取って、それを美味しいと思える方」には、このクローズ=エルミタージュはバッチリですよ。noisy 的にはエルミタージュ的と言うよりは、コート=ロティ的、コルナス的に仕上がっていると思います。
ま~・・毎年、結構に違いますね・・。しかも近年、ジャン=ルイ・シャーヴはピュアさが物凄く増してきていますんで、さらなる高みへ行くと感じています。是非トライしてみてください!お勧めです!
以下は2016年もののレヴューです。
━━━━━
【まさに「とろけるようなショコラ的シラー!」です。エルミタージュの名を冠しても恥ずかしくない凄い仕上がりです!】

いや~・・これも超絶に旨いです!・・クローズ=エルミタージュとは名ばかりで、
「エルミタージュのお膝元にすら辿り着かないワイン」
と言うのが定番でした。
まぁ・・価格も違いますからね。皆それで納得していた訳です。
しかし!
この「2016年のシレーヌ」は違いました。いや~・・素晴らしいです。何てったって、
「まったく甘く無い!」
のが素晴らしいですし、
「酸の構成が素晴らしい!」
と言えます。
ローヌらしいふくよかでまろやかな酸の構成を失わずに、さらにそれを増大しています。その結果として、
「・・あれ?・・エルミタージュ、開けちゃったか?」
とエチケットをマジマジと見つめる羽目になっちゃったんですね。
味わい、フレーヴァーは超高質の「ショコラ」です。「チョコレート」とは言いたくないなぁ・・これは「ショコラ」でしょう。上質のカカオを熟練の職人が丁寧に仕上げた、そのテクスチュアをも再現しているかのように思います。
そして、その奥には色の濃い果実がてんこ盛りです。滅茶高質なラズベリー!・・でも大抵の場合、そんな状況ですと、「下品」に感じてしまうんですよね。
暑苦しいとか、甘いとか、苦いとか、濃すぎるとか、スパイス臭いとか・・何でもネガティヴな言葉を連ねたくなってしまう訳ですが、すべてが高級なニュアンスに包まれているので、
「うわ~・・これ、旨い!」
となってしまうのは当然なのかもしれません。
noisy も、この暑い最中にこのワインのテイスティングをしています。しかし、
「まったく問題ない・・所か、もっと飲みたい・・!」
と・・思ってしまいました。
しかもこのプライスでしょう?・・有り得ないですよ。
ジャン=ルイ・シャーヴ・セレクション、確実に新たなレベルに到達したと確信しました。飲んで、是非ビックリしてください。旨いです!・・ブルゴーニュ好きの noisy が言うんだから・・間違いないと思ってください・・(^^ 超お勧めします!お早めにどうぞ!