
黄色いですね~!・・黄色がしっかりしてます!・・以前、一度か二度だけ飲んだことの有る、あの滅茶高い、もう少し南の産地のルーサンヌ100%の凄く高いワイン・・・(^^;; も、色の濃さは凄かったです。でも酸は弱めだったかな・・(^^;; とても美味しかったですけどね。
そしてジャン=ルイ・シャーヴのドメーヌものの白・・も何度も飲ませていただいてますが、やはり「豪放」「豪奢」と言った表現がふさわしい非常に大柄なワインです。果実の「熟」に重きを置いた感じがします。
ですが・・2017年もののブランシュには驚かされました。ハッキリ言って・・
「ドメーヌもののエルミタージュ・ブランには・・似てない!」
です。・・いや、そう感じたんですね。
むしろ2019年もののサン=ジョセフやクローズ=エルミタージュの「冷ややかで美しいエキス」に共通して感じるものと一緒で、ただエルミタージュの豪放さなどの特徴はしっかりある感じなんですね。
分析的に言えば、冷涼な酸がしっかりたっぷりある2017年のブランシュ・・そこから言えば、今まで飲んできたドメーヌもののエルミタージュ・ブランは「熟れている」故に酸は弱い・・そんなイメージです。それがこの白のブランシュにも、また赤のファルコネにも同様に言えると感じました。
その上で、今まで以上にミネラリティが高いので、これ・・美味しく無い訳が無いじゃないですか。果実表現はより冷ややかになりながらも「豪奢」な果実です。むしろブルゴーニュ・シャルドネに近い熱バランスですね。だからより「近くにいる感じがする」んです。
ドメーヌもののエルミタージュの存在が、このワインの海外メディアの評価が見当たらない原因になっていますが、セラー・トラッカーで93ポイントというのが見当たりました。まぁ・・noisy的にはもっと付けますが、評価者も少ないですし仕方が無いかな?・・それよりも日本のワインファンの方にもっと知って欲しい・・素晴らしい白ワインだと思います。是非ご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【ドメーヌもののエルミタージュ・ブランより冷ややかで繊細!・・これはこれで非常に素晴らしいです!】
こちらはサン=ジョセフ・ブランとは1年、遅れて到着していますので、2014年ものと2015年ものの対比になります。2015年ものと2016年もののサン=ジョセフ・ブランほどは変わりません・・。
オイリーで熟した果実のたっぷりある味わいです。透明感のあるミネラリティが豊富に感じられ、ローヌバランスとまでは緩く無い酸とともに下支えしています。この酸のお陰で、このたっぷりとある粘性、果実感が生きる訳ですね。
ほんのり白胡椒などのスパイスが生き生きと香り、中域からは2014年ものは少し練れた感じに、2015年ものは若々しく果実のアロマが伸びて来ます。余韻は粘性を感じさせつつ、グラマラスなボディを再帰させつつの長いもので、非常に心地良いです。

まぁ、ドメーヌもののエルミタージュ・ブランは、たまげる位に大きい構造と物凄い表情を見せつけますので、さすがに追いつきはしないものの、
「普段飲むにはこの位が適当」
だし、
「余り飲み時を意識せずとも、ワイン側が対応してくれる」
部分が大きいので、むしろセレクスィヨンの方が扱い易いと言えるかもしれません。
ドメーヌものは、もうそのボトルだけで完結出来てしまいます。セレクスィヨンものもその傾向は有る・・と踏むものの、実際に食事と一緒に飲んでいると、その対応力の素晴らしさに感動してしまいます。
だって・・エルミタージュ・ブランシュを飲みながら「焼き魚(ホッケ)」とか・・平気なんですよ・・。まぁ、時にヴァレンティーニのエクストラ・ヴァージンの出番が有るにせよ、
「普通の神経なら、饒舌なエルミタージュ・ブランがそんなに対応力が有るとは思わない!」
ですよね。
noisy とて、好き好んで、わざわざそのようにしている訳では無く、たまたま、そうなってしまった状況に対応していると、いろんなことも判ってしまった・・と言うことなんですね。
何とか普段、飲める価格帯だと思います。2014年の方が練れてます。2015年ものは若々しく、スパイス感も有りますが・・美味しく飲めちゃいます。どっちがお勧めと言うことも無いですが、是非、北ローヌを代表する素晴らしい白ワイン、飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【スッピンのエルミタージュ!2011年のフルーツバスケットの巨大さとも違い、甘く無く冷ややかでしなやかな、少しブルゴーニュチックな仕上がりです!美味しい!】
暑い年の、少しバターっぽく、蜜っぽく、柔らかな酸にほんのわずかな甘味を持つエルミタージュこそ、もしかしたら真のエルミタージュなのかもしれません。
でも2013年はそうは仕上がらなかった・・のが幸いして、非常に「好みに近い」ような味わいになっています。
確かにゴージャスさは2011年のブランシュには適わないかと思うんですが、この「涼やかな繊細さ」は、2011年ものは見当たりません。
むしろ、贅肉を排し、筋肉のみになったスレンダーなボディだからこそ、仄かに香るフラワリーなアロマに混じり合うスパイシーさが非常に心地良く、引き締まったボディと、そこからの還り香が心地良いです。この還り香の部分は、いつもだとボリューム感が満ちていますが、むしろ柑橘系果実の余韻のような・・ニュアンスで、ブルゴーニュのシャルドネに少し近く、2005年のパカレの「アンディジェーヌ」に似ているような気もします。
決して弱く無く、芯のしっかりしたブランシュでした。お勧めします!とても良い出来、スッピンのエルミタージュをご堪能くださいませ。