
凄いですね~・・このグラスの写真はまぁまぁ・・慣れて来た性でしょうか、それなりに上手く撮れたかな・・と思います。
赤のエルミタージュ同様・・色合いは実にしっかりしています。黄色が強いですかね・・ですが、酸もそれなりにちゃんと有るんですね。暑い年だったようで、アルコール分もキッチリ出ていますが、それだけが目立つ感じではなく、ゴージャス感、リッチさを演出しながらも、長い熟成を可能にした出来だと思います。
強烈に純粋で、内向きなベクトルを持っているにも関わらず、漏れてくる要素で充分に満足させられてしまうほどマンモスなポテンシャルを持っています。
98+点と評価されたジェブ・ダナックさんのコメントを読んでみると・・あら、海外メディアの方とは珍しく意見が一致してしまいまして、ちょっと驚きました。内容の仔細は省きますが・・こんなことを言っていらっしゃいました。
「今後3~5年はいつでも飲めるが、それ以降は2031年以降からが良い」
だそうです。

これはちょっと面白い・・と言うか、的を得たように思います。今から3~5年間は漏れてくる要素だけで美味しく飲めてしまうがそれ以降は、
「一旦閉じたようになる。」
と言うことなんですね。
で、10年ほど瓶熟させると本性を発揮するだろう・・と予想していらっしゃると思いますが・・その辺りは全く同感です。
「この3年ほどでさっさと飲むか、その後は3年ほど締まってしまうのでそれが過ぎてから・・」
と言うことだと思います。(2020~2021年辺りでのテイスティングだと思われますので時間差が有ります。)
いずれにしましても、
「(神経質なタイプの白では無い)ゴージャス感たっぷりなドライ白ワインの最高峰」
です。
おそらくライバルは極甘口の「イケム」とかでしょう。ご興味がございましたら是非トライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【海外メディアは97~98ポイントが上値!・・This is a legendary Chave Hermitage のジェブさんの言葉が胸に響きます・・】 凄いですね~・・2017年ものはパワフルで、長寿さもアピールしていましたが・・すみません、今のところは飲めていませんが、ちょっとアテが有るので、もしかしたら後で飲めるかもしれません。
まぁ、ブルゴーニュのシャルドネとは全く異なる味わいバランスですから、noisy のお客様に多いシャルドネ・ファンの方々にはどうかとも思いますが、
「やっぱり美味しいものは誰が飲んでも美味しい・・(はず)」
ですよね。
因みに海外メディアの方々は、やはりエルミタージュ・ルージュ同様に、ドメーヌでの樽別テイスティングだったようです。ヴィノスが事細かに各畑を評価していました(畑毎の評点は出てませんでした)。
ジェブ・ダナックさんは、
「これは彼の作品の中で伝説となる逸品」
としています。
なので・・開けたいところでは有りますが、今のところはじっと我慢・・noisy自身は少ないチャンスに掛けたいと思います。「たった3本だけ」の入荷です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【偉大なるエルミタージュ・ブラン!この先20年はへっちゃらです。ドライでクリーミー・・悩殺される要素の大部分はまだ蕾ですが、あのF.パカレの「アンディジェーヌ」を彷彿させるバランスです!】
こんなに何も表情にしていない若いワインなのに・・今でも滅茶美味しいです。グラマラスなのに清楚、スレンダー・・なんですね・・自分でもよく意味が判りませんが。
J.ダナックさんは2015、2016年と続けて100ポイントを付けていました。2017年ものは98ポイントと、少し削ったようです。noisy も2016年ものも飲んでいますが、noisy的には、
「・・2016年よりも高質だと感じた」
のは事実です。
ローヌの偉大なエルミタージュの白は、土地柄から一般的には豊満なスタイルになります。この2017年ものも同様です。
しかしながら、多くのローヌの白ワインがそうで有るように、「酸」が量もバランス的にも少ないのが一般的です。
この2017年のジャン=ルイ・シャーヴのエルミタージュ・ブランは、酸もパレットを大きく描いてくれるほどにきっちりと存在しています。その上で豊かなアルコール分が、同じく偉大なブルゴーニュ・シャルドネとはまた異なるバランスで、超高質な白ワインを成立させているんですね。
まぁ、通常だと「熟れた果実」だけが目を引くニュアンスになりがちです。もしくは「南のフルーツ・バスケット」みたいな表現でしょう。
しかしながら、こちらはあたかも冷蔵したかのような冷ややかな温感と、南と限定出来ない広域の果実や柑橘、熟れすぎていない締まった果実を品良く、美しく感じさせてくれます。
そして、
「これは長く置いても凄いだろうなぁ・・」
と思わせるような超熟さも感じられます。
noisy のお客様に判りやすいように言葉を選ぶとしたら・・この2017年エルミタージュ・ブランは、
「2005年のフィリップ・パカレ、コルトン=シャルルマーニュを名乗れなかったアンディジェーヌを5~6年、寝かしてから抜栓したような感じ」
・・と言うのが近いと思います。
非常にクリーミーですが、アンディジェーヌもまた、その質感の高いクリーミーさが感じられました。僅かにボリューム感はアンディジェーヌよりも高いかな・・と思います。・・まぁ、勘違いされないように書いておきたいと思いますが、ほぼ同じだと言っている訳では有りません。想像しやすい対象を持ち出しての説明だと思ってくださいね。
そもそも・・この2017年もののグラスの写真をご覧になられたら・・
「これは・・ダルそうなワインだね」
とはどなたもおっしゃらないはずです。冷ややかな柑橘さえ感じさせるような、そそられる色合いですよね。
素晴らしい味わいでした。いつ飲んでも良いと思います。そしてマリアージュは実に幅広いので、何でも合わせてみても良いかとさえ思います。是非ともご検討ください。
以下は以前のレヴューです。
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【ジェブ・ダナックさんは二年続けて100点満点評価!】
ジェブ・ダナックさんは二年続けて満点と評価、ヴィノスは1ポイントかさ上げ、アドヴォケイトも上値を1ポイント(95-97から)上げています。
ま~・・呆気にとられるようなゴージャスな味わいです。圧巻です。つぼみ、花、果実、ジャム、リキュールなど、まさに果実の変幻自在な表現を短い時間の中で感じさせてくれます。
ローヌの白ワインバランスでは有るんですが、酸がちゃんとあるんですよね・・。相当素晴らしいとされるローヌの白ワインでも、ここまでキッチリとした酸を内包しているワインは非常に少ないと言えます。ミネラリティの総量と、酸の総量がキッチリ有ってこそ、このゴージャスな味わいが生きる訳です。そうじゃなきゃ・・こんな表現は出来ません。ジェブ・ダナックさんが100点付ける気持ちも判ります。
ローヌの白・・・と言うことですと、メディア評価的には、ローヌ南部のシャトー・ド・ボーカステルのルーサンヌV.V.にしてやられていた感が有りましたが、ローヌ北部もジャン=ルイ・シャーヴが席巻し始めたような感じでしょうか。まともな状態のシャトー・グリエを飲めていないので正確なところは判りませんが、こんなにゴージャスで酸のしっかりした・・しかしちゃんとエルミタージュを感じさせてくれる味わいに出会ってしまうと、
「ここが最高!」
だと言わなくてはならないかもしれません。
ちょっと暗めな写真になってしまって申し訳ありません。是非ご検討くださいませ!
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【2015年ものエルミタージュ・ブランの出来は壮大になったようです!】 毎年開けて楽しみたいゴージャスなワインでは有りますが、そんなことをしているといつの間にか自分の足をかじっていることに成りかねませんので、躊躇する心を養うようにしています。
昨年アドヴォケイトを卒業し独立したジュブ・ダナックさんは、この2015年エルミタージュ・ブランに100点満点を付けています。この方はカリフォルニア、南フランスなどをアドヴォケイトで担当していた専門家ですが、おそらく滅茶ゴージャスな仕上がりになったんじゃないかと想像しています。アドヴォケイトでも・・いや、この十年ほどはまともに読んでいませんが、97点が最高だったんじゃないかと・・違ってたらすみません。
となると、今まででも最高の仕上がりになったのかもしれませんね。是非・・飲んでお確かめください。少量です。
以下は以前のレヴューです。
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【偉大なエルミタージュ!!2014年白はティム・アトキン氏96Points、アドヴォケイト95Points!2014年赤もティム・アトキン氏96Pointsです!】
ジャン=ルイ・シャーヴさんちのエルミタージュ(最近は L' が付いてるのでレルミタージュですが・・)は、アドヴォケイトでもパーフェクトを何度か獲得していますんで、発表されると市場から姿を消す・・市場価格もさらに高くなると言う、生き物のようなプライスで目立ってしまうワインです。
しかしその本質は、果実感と複雑性がたっぷりで、エレガンスが有って、美しいパレットを描き、余韻も非常に長い・・・しかし、非常に濃厚かと言えばそこまでは無く、決して持っている要素全てを一気に感じさせるような、エゴイスティックなワインでも無い・・・しかし、ラヤスほどの繊細さ・淡さで勝負しているものでは有り得無いので有って、言ってみれば・・
「中庸を磨きに磨いてのトップワイン」
ということなのかもしれない・・などと思っています。
中庸と言う言葉自体は余り良くない言葉なのかもしれませんが、シャトーヌッフ・デュ・パプに例えてみると、
「官能に振れたアンリ・ボノー、繊細さのラヤス、濃厚且つ精密なボーカステル」
というような印象からは、
「その、どのベクトルにも触れるべき触手を持った、イソギンチャクのようなエルミタージュ!」
と言えるかもしれません。
この、「果皮 プラス 果皮の周りの肉 対 果汁 のバランス」が、他のワインと圧倒的に異なるニュアンスは、限りなく「果皮 プラス 果皮の周りの肉」が多いことによって生み出されていることに気付かれるでしょう。そして複雑精緻なニュアンス、完全無欠の孤高さに大きな魅力を見ると思います。
今回は同じように高評価のブランも入っていますので、是非ご検討いただければと思います。