● 2019年のドメーヌもの、2018~2020年の・・一応ネゴスもののジャン=ルイ・シャーヴをご紹介させていただきます。
どうやらもの凄いヴィンテージになったようで、海外メディアは最高と散々に持ち上げた2003年の再来・・のような言い方をしているようです。
アドヴォケイトは2003年のジャン=ルイ・シャーヴ・エルミタージュに100点満点を付けていますが、2019年ものもバレル・サンプルの段階で97~100点と、2003年と同様・・まぁ2018年ものとも同様に、100点満点と言うことになります。エルミタージュ・ブランも・・満点は付きませんでしたが最高98点まで付いています。
noisy も多くのキュヴェを飲ませていただきました。レベルが非常に高いところでの評価になりますので、どうしても下のキュヴェのネガティヴさを拾ってお話しすることになってしまうのが申し訳ないほど、例えば2020年のモン・クールでさえ・・滅茶美味しいんですね。
まぁ、ドメーヌものの赤白エルミタージュと、サン=ジョセフのクロ・フロランタンとサン=ジョセフの出来、完成度、質感が「圧巻レベル」なので、
「決してそこと比較しない!」
ことを前提にレヴューを書かせていただきました。
2019年もののドメーヌものはどれを飲んでも納得いただける・・長い熟成にも耐え、物凄い質感を感じていただけると思います。
2018年ものの一応ネゴスのエルミタージュ赤白は、ようやく他者のエルミタージュのトップ・クラスと比較可能な感じでして、もしドメーヌものが無ければもっと高い評価が付けられるんじゃないかと思えるほどの出来栄えでした。2018年もののドメーヌものも赤は上値100点でしたが、それを彷彿させる素晴らしい味わいです。
2020年ものの一応ネゴスものですが、これもまた・・素晴らしいです!こんな価格で飲めることに幸福感を感じられる、完成度の高い味わいでした。モン・クールで充分旨いので・・是非飲んでみて下さい。
また、全体を通してですが、最近はどんどんナチュラル感が増しているように思います。以前はもっと「カッチリ」していたんですが、何せ「しなやか」でふんわり感が出て来ていますから、ナチュラルな造りへ移行しているのは間違いないようです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
■ドメーヌによる2019年ヴィンテージの開設
エルミタージュの2019年は1月から3月までとても温暖で日照時間が長かった。春は雨が多く畑仕事が忙しかったが、6月には熱波が襲来し暑く乾燥した。7月初めに雹混じりの嵐に見舞われたが大きな被害が出ることはなかった。嵐の後は再び熱波が襲来して暑くなり、8月には適度に雨も降ってくれたので葡萄は水不足に悩ませられることなく、どんどん成熟していった。収穫は例年より少し早めの9月11日から始め、乾燥の影響で粒が小さく果皮は部厚く果梗まで熟した素晴らし葡萄が収穫できたが、その分収穫量は多くない。白はとてもリッチだがロクールとぺレアの古木のニュアンスが強く出ていてフレッシュで素晴らしいバランスがある。赤は極めてパワフルで深みがありタニックではあるが、柔らかく絹のように滑らかで長熟できるヴィンテージになっている。
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2018年のジャン=ルイ・シャーヴをご紹介いたします。2017年も素晴らしかったですが、2018年ものは海外メディア評価はさらに上を行っており、
「もう・・これ以上の評価は付けられない・・どこかの日本のメディアのように ↑ を付けるしかない!」
と言うような状況です。
それはトップ・キュヴェのエルミタージュ・ルージュだけに留まらず、エルミタージュ・ブランも100点じゃないだけ・・みたいな評価ですし、サン=ジョセフに至っては、ブルゴーニュに当てはめるとグラン・クリュ並みの評価になっちゃってます。ブレンドのサン=ジョセフ2018が95点、独立したクロ・フロランタンは96点です。
noisy も入荷数の見込めるエルミタージュ・ルージュを(自費で・・しつこい・・)飲ませていただきましたが、いやはや・・こんなエレガンスを海外メディアも理解できる下地を持っていることを再確認したような感じです。「確かに2017年より上」です。・・どこが違うか・・・?・・誤解を恐れずに・・ざっくり言ってしまえば、
「2017年ものはパワフルさを想像させるが、2018年ものは上質さだけが残る」
そんなニュアンスでした。・・まぁ、ざっくり・・ですので勘違い無きようお願いいたします。
そんな訳で、片っ端から栓を抜く訳には行かない数の少ない2018年ものです。お早めにご検討くださいませ。
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ローヌの偉大な生産者、ジャン=ルイ・シャーヴの2017年のドメーヌ・ラインが到着です。いや~・・凄いです。全房の雄、グラムノン的ピュアさと、どこかラヤスを感じさせる官能感をも得た素晴らしい味わいです。圧巻と言って良いです・・何てったって、ドメーヌもののエルミタージュ赤白も飲んじゃいましたから・・。
「まるっとお見通しだい!」
と言いたいと思ってます。素晴らしい出来でした!
因みに昨年末の香港のオークションでは、
1923 エルミタージュ・ブラン ブティーユ 1本 約133万円
1952 エルミタージュ・ブラン ブティーユ 1本 約112万円
1945 エルミタージュ・ルージュ ブティーユ 1本 約265万円
1978 エルミタージュ・ルージュ ブティーユ 6本 約280万円
1978 エルミタージュ・ルージュ マグナム 1本 約180万円
1991 エルミタージュ・ルージュ ブティーユ 6本 約225万円
2010 エルミタージュ キュヴェ カトラン ブティーユ 1本 約93万円
2010 エルミタージュ キュヴェ カトラン マグナム 1本 約200万円
2003 エルミタージュ キュヴェ カトラン 6L 1本 約490万円
1998 エルミタージュ キュヴェ カトラン 3L 1本 約315万円
2000 エルミタージュ キュヴェ カトラン 3L 1本 約265万円
1990 エルミタージュ キュヴェ カトラン ブティーユ 3本 約450万円
1991 エルミタージュ キュヴェ カトラン ブティーユ 3本 約385万円
で落札されたと言うニュースが流れていました。
でも3年ほど前には、Noisy wine でも 1978年のエルミタージュ・ルージュを7万円ほどで販売させていただきましたが、6本で280万円って、1本だと47万円・・何となく泣きたくなってきました・・。
■ドメーヌ情報
2017年は2016年よりも天気は良かったが、5~10月まで雨がほとんど降らずに暑く乾燥した影響で2016年ほどではないが収穫量は少ない。スパイシーかつチャーミングで近年の中では飲みやすい仕上がり2018年も乾燥したが夏に雨がしっかり降ったおかげで葡萄は良く熟した。収穫量もそこそこでまだ若いがオイリーでエネルギッシュな味わいになっている。

1481年に立ち上げられ、6世紀にわたってエルミタージュのワインを造り続けているこのドメ ーヌはモーヴの町に居を構えています。16代目現当主であるジャン ルイ シャヴ氏は温厚で真面目な性格で、畑での仕事を第一に考えています。所々に設置してある電灯の下に行かないとテイスティングコメントも書けないほどの漆黒と静寂に包まれた地下蔵から屈指のワインが生まれます。
エルミタージュに使われる葡萄の畑は合計28haで赤白共にいくつかの区画に分かれています。それぞれ土壌に違いがあり、ワインに与える要素も様々なので別々に醸造されます。畑はローヌ特有の急勾配な斜面にあり、様々な土壌の畑にマルサンヌ種、ルーサンヌ種、シラー種、グルナッシュ種が植えられています。収穫する時期は周辺の生産者と比べて遅く、葡萄が充分に熟すまで待ち、収量もかなり抑えて凝縮した葡萄のみ収穫します。
白は8割は樽で残りはステンレスタ ンク、赤は樽のみで醸造され、18~24ヵ月間熟成されます。エルミタージュに使われる葡萄の畑は赤白共にいくつかの区画に分かれています。それぞれ土壌に違いがあり、ワインに与える要素も様々なので別々に醸造されます。畑はローヌ特有の急勾配な斜面にあり、様々な土壌の畑にマルサンヌ種、ルーサンヌ種、シラー種、グルナッシュ種が植えられています。収穫する時期は周辺の生産者と比べて遅く、葡萄が充分に熟すまでじっくり待ち、収量もかなり抑えて凝縮した葡萄のみ収穫します。白は8割は樽で残りはステンレスタンク、赤は樽のみで醸造され、18~24か月間熟成されます。
「エルミタージュはアサンブラージュのワインである」
というジャン ルイ氏の信念に基づき、区画ごとに醸造されたワインは試飲が繰り返し行われ、最後に神業の如きアサンブラージュによって仕上げられます。J.L. CHAVE SELECTION
ジャン ルイ シャヴ氏の「ドメ ーヌでは偉大なワインを、ネゴシアンではおいしいワインを」という想いに基づきながら、ドメ ーヌワインと同じように造られています。葡萄を買ったり、ドメ ーヌで使わなかったワインを使ったりと、テロワールを活かしながらもリーズナブルで飲みやすいワインを目指しています。

