え~・・どうしましょ。少し前にコンディションの悪い2001年ものを3千円で販売したような気が・・しています。
あ、それはフィネスさん輸入のものではありませんので悪しからず・・。
で、この2001年ものは、ドメーヌでリコンディション(おそらくリコルクも)され、美しいフォルムで届いています。もし3千円で入手された方がいらしたら、
「コンディションの良いリコンディションものと比較」
と言う楽しみも有るかと・・。ご検討いただけましたら幸いです。2本だけです。
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【海外メディアは下げていますが、noisy 的には、最もエレガントで非常に優れたヴィンテージだと感じます!・・素晴らしいです!】
徐々に世界中の人々の味覚が日本人化しているように感じる今日この頃です。2005年頃は、大陸の某超大国の方々が日本にいらしては、ロマネ=コンティに氷を入れて飲んでいる等と散々に言われていた訳です。
世の中が「五味」で通っているところへ、日本人的な「出汁文化」が生んだに違いない「六味」として「旨味」を加え、今では多くの海外の方々がそれを認知しているとも感じます。
日本の桜の季節はさらに美しく、日本文化もとても気に入っている様子で、
「なんて美しい国なんでしょう!」
と、亡くなられた元首相さんが聞いたら喜ばれるんじゃないか・・などとも思ったりします。
寿司、和牛、ラーメンにとどまらず、蕎麦、うどん、トンカツ、カレーと・・インバウンドは大流行りで、感想を尋ねてみると、
「ベリー・グッド!」
と・・
「オーマイガッシュ!」
しか返って来ませんし、日本食系だけにとどまらず、パンやパスタ、外国料理を食べられては、
「自分の国より美味しい・・しかも安過ぎる」
と驚かれています。
もはや、日本人的感性、感覚は、世界共通になりつつあるのかな?・・などと思っている今日この頃です。

ですが、ワインの世界はようやっとその入口にたどり着いただけのようです。
2021年のこのドメーヌものの「エルミタージュ」は、
「確かに2020年ものの力強さや2019年ものの濃い目のバランスの素晴らしさは・・無い」
のですが、
「・・エレガントで素晴らしいバランスを見せる!」
んですね。
なので、noisy 的には・・
「シャーヴのエルミタージュ2021は今までで一番、好きなヴィンテージ!」
です。エライ・・美しいです!
ですが・・海外メディアは上値で96ポイントと・・ずいぶん下げましたね・・。
「甘くて強いエルミタージュには高い点、付けるんだ・・」
としか・・思えませんでした。
いや・・甘みがあれば、それは絶対に消えないので・・熟しても残糖感は残る・・んですね。それで100点と言うのは・・どうなんだろうと思ってしまいます。むしろ2021年ものの方が、
「絶対バランス」
に優れていますから、熟しても素晴らしいと思うんですけどね。
因みに、96ポイントのデカンターの評価に、面白いことが書いてあったので、部分的にちょっと訳してみます。
「リューディ別でブレンド前のテイスティング。
ペレアは滑らかでシルキーで、赤い果実と良い酸味がある。
ボームは例年よりもやや肉厚で凝縮感がやや劣るがタンニンが良好。
レルミットはシリアス、ドライでミネラルがたっぷり。
ベサードはとても厳格でタイトで硬いタンニン。
最終的なブレンドはエルミタージュの寛大なスタイルではなく、
構造的なスタイルを生み出す可能性が高く、
タンニンが落ち着くまでに瓶で長い時間を必要とする。
若い頃は禁欲的だが熟すと複雑になり質感が増す。」
・・あれ?・・判ってるんじゃん?・・で、なんでドリンキング・ウィンドウが2023年からなの? (^^;;
言ってみれば、余分な甘みとアルコール分を除いた、「すっぴん美人」のエルミタージュがこの2021年ものなんですね。
なので、100点と言うのはその余分な甘みと高い分のアルコール分に、
「4点」
プラスしているだけなんじゃないかと・・(^^
まぁ・・そんなことを言ってしまいますと藪蛇になりますので、止めておきますが、
「美味しく飲むには、デカンター誌が言う2023年からでは無く、早くとも2025年から、出来るなら2027年からがベスト」
とお忘れなきよう・・素晴らしいエルミタージュに出会うためにどうぞよろしくお願いいたします。個人的には最高の出来だと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【2019年ものに上値100ポイントを献上したアドヴォケイトのみ、2020年ものを下げたようです。他のメディアは2019年ものより上質と判断、ジェブ・ダナックさんは上値100ポイント!・・その理由は??】
noisy 的には・・いつも書かせていただいているように、
「99ポイントと100ポイントの差・・は、まず無い」
と思っています。もっと言ってしまえば、98ポイントでも同様・・です。この辺りになって来ますと、
「完全だ!」
と思えた場合に満点を付けると言う作業をする・・例え幾分の不安が有ったとしても・・それがテイスターの気持ちだと思うんですね。
まぁ・・自身の嗜好を明け透けに晒しながら、それを何とも思わないテイスターの方もおられますが、noisy 的には・・自身はどこかに置き去りにしつつ、俯瞰したところからの目線で評価が出来る方の方を素晴らしいテイスターだと認識しているようです。
2019年もののシャーヴのエルミタージュ・ルージュに暫定・上値100ポイントを献上したアドヴォケイトは、2020年ものには、
「93~98ポイント」
と・・通常では余り無いケースの評価をしていました。しかも、
「アドヴォケイトだけ2019年ものよりも下げている」
んですね。
ローヌ大好きなジェブ・ダナックさんは2019年ものよりも上げて上値99ポイントとしていますし、デカンターも1ポイント上げで98ポイントと・・下げたアドヴォケイトの梯子を外す形になっています。
なのでちょっと調べてみますと・・まずは、アドヴォケイトは2022年の1月のテイスティングですが、他のメディアは揃いも揃って2021年の12月のテイスティングでした。
因みにこのテイスティングは「Tasted in components」、つまりブレンド前の・・区画別、もしくはキュヴェ別、樽別にそれぞれ行われた訳です。
で、アドヴォケイトは面白いことを書いていました。こんな感じです。
「多くの樽サンプルに対する私の評価にかなりばらつきがあり、あるロットのスコアが (91 ~ 93) と低く、他のロットはほぼ完璧 (98 ~ 100) であった」
つまり製品をテイスティングしていないので、低い評価のサンプルが使用される前提での・・評価ポイントと言うことになりますから、93~98ポイントと言う評点になった・・としているんですね。
また、テイスティングの日付がアドヴォケイトだけ遅い・・のも、このようになった結果なのかもしれません。テイスティングした日によっては・・ワインの味わいは相当に異なるのは良くあることです。まぁ・・プロですから・・その辺はすべて織り込み済のはずなんですけどね。
以前、リアルワインガイドの自然派ワイン主体のテイスティングで、こんなことが有りました。それに・・似たようなことは何度も経験しています。
テイスティングが始まって1時間ほど・・誰ともなく・・
「・・ん~・・何か、今日は全般的に低調・・と言うか、香りが上がって来ないよね~・・」
等と言う話しになり、皆・・同意していた訳です。
「・・品温は間違い無いし・・あ、もしかしたら・・根の日かぁ?」
等と誰かが言うと、
「・・じゃ、調べてみようか?」
と。
そして調べてみると・・
「・・あ、正に根の日だ!」
「・・なるほど・・道理で香らない訳・・か・・」
「・・でも・・ちょっと待って?・・あ、根の日の時間帯があと30分ほどで終るぞ!?」
「(一同・・)・・えっ?」
でですね・・30~40分経過したら何と!・・それまで押し黙っていて、平板で、何とも味気ないテイスティングだったものが、凄く香り出したんですね・・。
まぁ、リアルのテイスティングは、お題目が香りやすい「自然派ワイン」だったとしても、グラスは・・楽しむには最悪のテイスティンググラスですから・・皆さんが普段利用されている大きめのグラスとは、振る舞いが相当異なるでしょう。いわゆるテイスティンググラスは悪い部分を助長し、良い部分をカットする・・?・・(^^;; 感じがします・・いや、個人的な感覚の話しです。
ですので、2019年ものも2020年ものも、若干タイプは異なるにせよ、100ポイントクラスの出来であることは間違い無いでしょう。2019年ものはファットでゴージャス、2020年ものは2019年ものに比較して幾分エレガントで瑞々しい感じ・・だと思われます。
「偉大なエルミタージュである!」
と多くの海外メディアは言っています。ご検討くださいませ。2020年もののテイスティングは今のところ出来ていませんが、機会が有ったら行いたいと思っています。飲めなかったと書いていても、後で飲めるパターンも結構ありますので、それを期待しています。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【まるでとても優しく美しい・・化け物!ただただこの上質さにずっと振れていたいと思わせます!】
その昔はPK100点..はそんなに無かったですし、有ってもボルドーが基本・・そこにローヌがポチポチっと・・と言うような状況でした。
なので「PK100点」は物凄い勲章だったんですが昨今はどうでしょうかね。このジャン=ルイ・シャーヴの銘品「エルミタージュ・ルージュ」も、
「100点取って当たり前」
みたいな状況ですから、99点止まりとかだと・・ワイン屋さんのため息が聞こえて来そうな感じにも思えて来ます。実際、97点とか・・99点とか、100点とか・・飲んでみてもそんなに変わる感じはしないですが・・。
ですがこの2019年もの・・圧巻でした。劇的に優しいんですよ。つやつやっとして、まるっと、するんと・・入って来ます。そして滅茶上質なアロマと、膨らみ方と、余韻の長さ・・その質感ったら・・。
基本的にブルゴーニュ人な noisy でさえ、グッと引き寄せられてしまう魅力に満ち溢れています。
細かいことを言うなら、最高の葡萄を最後まで・・まるで圧を掛けずに仕上げた上質さ・・でしょうか。職人が長い時間を掛けて磨き出した硬木のみごとな木目・・とも言うべきテクスチュアでしょうか・・。

海外メディアのレヴューを読んでみると、
「グレートな2003年の再来云々・・」
のような書き方をしているのを散見します。2003年ものもPK100点ですし、滅茶暑い年で・・フランスでは随分と亡くなった方が出たヴィンテージでした。
表情の出方がエレガントでありつつ、しかも複雑性が多分にあるのに・・安易にはそんな側面を見せて来ないので、この2019年ものもまた長い寿命を持っていると思われます。
今飲んで良し・・20年後も問題無いグレートワインでしょう!・・しかもまだこんな価格ですからね。いずれ手の出ない価格まで上昇してしまうとは思いますが、
「もっともリーズナブルな100点ワイン!」
であることも持続中・・もしご興味がございましたら是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・2018年ものはアドヴォケイトで上値100ポイント!・・流石です!・・またアドヴォケイトによる各畑別の評価も面白い!】
海外メディア評価が100点じゃないと余り販売が思わしくない・・なんて、そんな造り手はジャン=ルイ・シャーヴ以外に他には存在しないでしょう。でも2018年ものはちゃんと上値で100ポイント、それもローヌ、ボルドーでは指標とされるアドヴォケイトがその評価者です。
加えてジェブ・ダナックさんも上値100ポイントですから、これはもう・・
「文句のつけようが無いパーフェクト評価!」
と言って良いかと思います。
なのでnoisy も、このところは「定点観測アイテム」になっている至高のエルミタージュ2018を飲ませていただきました・・。非常においしゅうございました・・。今飲んでも飲めてしまうんですよ。
何とも・・まるで極上のメルロのようでも有り、果汁を含まない果皮のエキスをいただいているようでもあり・・あ、でも上質でお高いメルロのような黒っぽい果実と言うよりは、もっと紫や赤の果実寄りですけどね。これがもう・・熟して来れば上質な官能感を得て、さらに大いなる感動をいただけるだけ・・と言う事ですね。今も充分以上に美味しいです。
で、ちょっと面白かったのは、海外メディアも・・noisy のように製品をテイスティングしている訳では無いんですね。最終的なバッティング(ブレンド)前の樽からの樽別テイスティングに呼ばれた時にテイスティングし、評価したのが判ります。
アドヴォケイトやヴィノスなどは、畑毎に評価・評論をしていますが、アドヴォケイトはさらに、
「畑毎に評点まで出している!」
のが判ります。
ペレア Peleat(92-94)、 レ・ボーム Les Beaumes(95-97)、ル・メアル Le Meal(94-96)、 レルミテ L'Ermite(98-100)、レ・ベサール Les Bessards(98-100)と言う訳ですよ。
ル・メアルやレルミテは他の生産者も単独で詰めていますので良くご存じのはず・・。noisy的にちょっと面白いのはレルミテ、レ・ベサールが98~100と言う評点であって、それ以外が少し下の評点になっている・・しかしながら総合評価が 97~100 Points であると言うことです。
やはり如何に著名テイスターで有っても、ドメーヌの親分の目の前で自分でブレンドする訳には行かないですからね・・(^^;;
「それぞれの質感、味わいを覚えていて、自分の経験に当てはめつつ、ドメーヌがどのようにバッティングするかを想像しつつ、自身の頭の中で完成させて評点を付ける!」
訳ですね~・・。
これ、もし初心者だったら、結構にプレッシャーのはずですよ・・。どんなに著名なテイスターでも、例えMWの資格を得ていたとしても、
「最初は誰もが初体験がある初心者」
なんですから・・。

2枚目の写真は相当に寄って撮ったものです。余り上手く撮れませんですみません・・でも雰囲気は判るかな?・・と思うんですね。
超上質な質感が目に飛び込んでくると思うんです。分析すれば・・極上のタンニンが有ってエキスが物凄くて総体としても超美しいのは間違い在りません。しかし、そんなことがどうでも良いとまず思わされてしまう・・余韻も非常に静かに長く品の良さがたなびく・・それでいて、まるで何事も無かったかのような静かな空間を創り出す・・そんなニュアンスなんですね。
今飲んでも美味しく飲めます。数か月で完全に落ち着くでしょう。5年経ったら滅茶美味しく、15~20年もの間はピーク近辺を彷徨うでしょう。
まぁ、エルミタージュ・ブラン2018も凄い評価をされていますが、サン=ジョセフも凄い評価で・・しかし、リーズナブルな上に数が無いので、
「noisy のテイスティングはある程度数の入荷が見込めるトップ・キュヴェのエルミタージュになってしまう」
のが、noisy のいつもぺったんこの財布に優しく無いのが残念では有ります。
世界一リーズナブルな100点ワイン、いかがでしょうか。是非ともご検討いただきたい逸品でした。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【集中しつつ肉厚・・ながらも実にしっとりとした超高質なカシスやカカオ・・。清楚と妖艶の相反するキャラクターで悩殺されます!】
昨年の2016年に続き2017年もテイスティングさせていただきました。
非常に濃密なんですがエレガンスもしっかり有ります。タンニンの質が物凄く上質、そして酸のレベルもきちんと有り、それでいて「エッジ」が見つけられないほど滑らかなんですね・・。
まぁ、敢えて言えば2016年ものとの差がさほど見当たらない・・(^^;; 位ですね。
造り手紹介欄でも書きましたが、「キュヴェ・カトラン」と言うスペシャル・キュヴェが存在しますが、これはもう滅茶苦茶レアでして、今までには1度しか販売したことが有りませんが、
「キュヴェ・カトランって・・一体、どんな風になっちゃってるんだろう?」
と思わざるを得ないような、ある種のパーフェクトさを感じさせてくれる2017年エルミタージュ・ルージュでした。
そもそもそんな「完全さ」を感じる高レベルなワインはほとんどの場合、「相反するもの」を持ち合わせているような気がします。
それは、強烈<-->エレガンスであったり、エレガンス<-->妖艶 でも有ったりします。ブルゴーニュ・ピノ・ノワールが持つネガティヴさ、飲み頃とかに対する気難しさだけが欠如しているので、どうやっても「肯定感」しか受け取れないんですね。
「・・いやいや・・そんなこと言ったって、強過ぎるでしょう?」
と思われるかもしれません。
しかしながら、これを飲んでもそうは感じ無いんじゃないかと思いますよ。余りに上質で優しく滑らかです。良い印象がいつまでも長く持続しますから・・そんなことを感じる暇がない性かもしれません。
2016年ものとの差がほぼ判らない・・と書きましたが、2017年ものはとても「おしとやか」なのは間違いありません。それでもこれだけのパフォーマンスを見せてくれる訳ですから、
「・・飲み頃を見てみたい!」
と言うような欲にも駆られてしまいます。
上記にも書きましたが、1978年の、おそらく飲み頃のエルミタージュ・ルージュは1本47万円で落札されていますから、それだけの価値が有る・・いや、むしろ現在の状況を「プレミア」や「何らかのプラスアルファ」をほぼ無しに評価されてのことかとも感じます。
流石にこのワインを40年も寝かせてから飲むことは非常に困難かと思いますが、
「いつ開けても、いつ飲んでも、おそらくいつも滅茶美味しいはず!」
なのは間違い無いでしょう。素晴らしい経験でした。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【無敵のワイン!・・すべてを包み込んでしまう包容力と全方へ向いた表情のベクトルが圧巻です!マンモス・ピュア・クラス・エルミタージュ!】

2014年、2015年ものに続き、何とか100点には成らなかった・・と言うしかない、物凄い評価の2016年ものを飲ませていただきました!・・(^^
このクラスになってしまうと、あ~だこ~だと言うのが野暮!・・と言うレベルになってしまうんですが、仮に2014年も2015年も2016年も同じポイント評価だったとしても、
「ジャン=ルイ・シャーヴは少しも留まらず進化している!」
と言いたいと思います。特にこの2016年ものを飲んでそのように感じていますし、2017年もののコート=デュ=ローヌ・モン・クール(セレクスィヨンもの)も全く同様です。
「ピュアさと官能さが精緻さにてんこ盛りされた!」
と言わざるを得ません。
ピュアさはグラムノン並み、官能さはラヤス並み・・です。精緻さは元々ジャン=ルイ・シャーヴに完璧に備わっていました。そして果実の充実度はもう・・半端無いですから、
「ドメーヌ・ジャン=ルイ・シャーヴのエルミタージュは無敵!」
と言いたくなってしまうんですね。
そして先だって、1978年のエルミタージュを販売させていただきましたが、言ってしまえばもう40年以上も前の収穫ですが、色合いからはまだまだ元気で、熟成から官能感も出てきているのであろう・・見事にエロティックな色合いが有りました。へっちゃらで半世紀以上、持ってしまうワインなんですね~・・。
因みに上値で99ポイント付けたジェブ・ダナックさんはこのように言っています。
「私は瓶詰め前に混合されている別々の3つのタンクから2016エルミタージュを味わうことができました。3つのサンプルすべてが、素晴らしい純度の果実、全身、前方の、継ぎ目のない、上品な食感、および古典的な構造のミネラルを示しました。これは最高級のオートクチュールであり、他のどこからも得られないだろう純粋なクラスです。」
まぁ、noisy は「ピュアさ」と書いていますが、ダナックさんは pure class =純粋な階級? と書かれており、言いたいことは同じだと思います。このマンモスなピュアさまでは、2013年以前のエルミタージュに備わっていなかったし、それ以降でも2016年ものがトップクラスのピュア・クラスだと感じます。
素晴らしいエルミタージュでした。金字塔と言って良いと思います。是非飲んでほしい・・お財布が許せば!・・いや、カミさんか?・・ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2015年ものエルミタージュは偉大なヴィンテージ!!・・まっこと素晴らしいです!】

美味しいですね~!・・これは参ってしまいます。極上のメルロ的な超滑らかな舌触り・・そこから超ド級の厚みと、何とも言えぬ細やかな表情が漏れて来ます。
2014年ものも非常に美味しかったですが、何だろう・・・緻密さとフィネスにおいてでしょうか。100点付けたくなるのも理解出来ます。
まぁ、このような評論家の方々は、著名なワインはリリース前に飲んで評価し発表するパターンが多いので、ある程度幅を持たせた評価になる訳でして、リアルワインガイド的な「今飲んで98」「ポテンシャル100」と言うのとは、ほとんどの場合において異なります。「98~100」と言うのは、98点か99点か100点のどれか・・と言うことですね。
非常に美味しくて・・スイスイ入り無くなりますが、いつまでも存在しているかのような感じなんですね。普通のローヌワインですと、
「果実がどうの、スパイスがどうの、パレットがどうの・・」
と言いたくなるんですが、もう、全て埋め尽くされてますから・・しかもそれがフィネスたっぷりなんですよ。最高級の甘く無いチョコレートを下の上で融かしている感じが感覚的に近いかもしれません。果実的な訴えも膨大にあるんですが、そのひとつひとつは極上ながら表情のほんの一部分に過ぎません!
ジャン=ルイ・シャーヴにはキュヴェ・カトランと言う幻のエルミタージュが有るんですが、noisy もお目にかかったことは無く、勿論飲んだことは無いんですが、こっちの方向性を持っているのかなぁ・・と暗愚な想像をしてしまいました。
素晴らしい出来でした!評価の良いヴィンテージは足が速いです。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【偉大なエルミタージュ!!2014年白はティム・アトキン氏96Points、アドヴォケイト95Points!2014年赤もティム・アトキン氏96Pointsです!】
ジャン=ルイ・シャーヴさんちのエルミタージュ(最近は L' が付いてるのでレルミタージュですが・・)は、アドヴォケイトでもパーフェクトを何度か獲得していますんで、発表されると市場から姿を消す・・市場価格もさらに高くなると言う、生き物のようなプライスで目立ってしまうワインです。
しかしその本質は、果実感と複雑性がたっぷりで、エレガンスが有って、美しいパレットを描き、余韻も非常に長い・・・しかし、非常に濃厚かと言えばそこまでは無く、決して持っている要素全てを一気に感じさせるような、エゴイスティックなワインでも無い・・・しかし、ラヤスほどの繊細さ・淡さで勝負しているものでは有り得無いので有って、言ってみれば・・
「中庸を磨きに磨いてのトップワイン」
ということなのかもしれない・・などと思っています。
中庸と言う言葉自体は余り良くない言葉なのかもしれませんが、シャトーヌッフ・デュ・パプに例えてみると、
「官能に振れたアンリ・ボノー、繊細さのラヤス、濃厚且つ精密なボーカステル」
というような印象からは、
「その、どのベクトルにも触れるべき触手を持った、イソギンチャクのようなエルミタージュ!」
と言えるかもしれません。
この、「果皮 プラス 果皮の周りの肉 対 果汁 のバランス」が、他のワインと圧倒的に異なるニュアンスは、限りなく「果皮 プラス 果皮の周りの肉」が多いことによって生み出されていることに気付かれるでしょう。そして複雑精緻なニュアンス、完全無欠の孤高さに大きな魅力を見ると思います。
今回は同じように高評価のブランも入っていますので、是非ご検討いただければと思います。