【ドメーヌもののサン=ジョセフの2020年が非常に高いので、この・・実は100%ドメーヌ所有のセレクスィヨン2022年もかなり高評価が期待できます。めっちゃ良い香り!】

ドメーヌものでもリリースのあるサン=ジョセフですが、例えばドメーヌものの海外メディアの評価は・・こんな具合です。
2022年サン=ジョセフ ドメーヌ
◇2021年もの
93 Points Decanter
90~92 Points Jeb Dunnuck
◇2020年もの
96~97 Points Vinous
94~96 Points 2023~2035 The Wine Advocate
94 Points Decanter
93+ 2022~2037 Jeb Dunnuck
◇2019年もの
93~95 Points Vinous
94 Points Decanter
94 Points Jeb Dunnuck
94 Points Robert Parker's Wine Advocate
やはりエレガントに仕上がった2021年ものは海外メディアには酷評気味で、濃密な2020年ものが非常に高く、濃い目でバランスの良い2019年ものがそれに続く感じです。
2022年ものは濃密に仕上がっていますから・・ドメーヌものも、そしてこのセレクションのサン=ジョセフ・オフェリュも2022年ものは、そのうち高い評価が付くことになるでしょう。
何せ・・めっちゃ香ります!・・そしてその香りが何ともエレガンスを含んだもので、フラワリーな香水のようでも有り、官能的で妖艶さも含んでいるんですね。
テクスチュアの伸びも滑らかで良いです。クローズ=エルミタージュのような「流れるような中域」みたいな感覚では無く、より「抑揚・起伏」が有ってダイナミックでも有ります。酸の美味しさ故でしょう。

この辺りはかなり好みになるかと思いますので、クローズ=エルミタージュの流れるような味わい・・比較するならサン=ジョセフの方が抑揚が有り情熱的です。
まぁ・・どうでしょうか、noisy 的には結構高い評点を付けると思いますよ。・・今は言わないでおきますが、きっと高い評価が出ると期待していますので、もし出なかったら・・来年書きます。
因みに Noisy wine としますとこのオフェリュは2001年から扱っていまして・・いや、フィネスさんものでは無いんですけどね・・良く知っている訳です。その頃からすでにとても美味しかったですが、まだ買い葡萄だったはずです。今は100%ドメーヌ所有です。
そして価格ですが・・お客様は・・高くなったなぁ・・と思っていらっしゃるかもしれませんが、
「2001年ものは約3500円で販売させていただいていた」
んですね。
この2022年もの・・21年も経過していますが、新着価格で4780円予定ですから、
「ほぼ20年で25~30%ほどしか上がっていない」
んですね。
ぜひこの精緻でドライ、良く香り妖艶さもある2022年サン=ジョセフ・オフュリュ、飲んでみていただきたいと思います。お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【複雑性、ミネラリティの伸びやかさ、適度なボディの膨らみと美しい余韻・・素晴らしいです!】
上値で97ポイントまで付いているドメーヌものの2020年サン=ジョセフも・・リーズナブルながら残っているので、サン=ジョセフって・・まだ余り周知されていないのかな・・と感じている今日この頃です。そもそもローヌ自体が知られていないのかも・・などとも・・。
例えば北ローヌ(ローヌは大きく分けて北と南に分かれます)の場合、地図上のローヌ河の左側が右岸、右側が左岸です。これは上流から下流・河口を見て右、左と言いますが、ボルドーも勿論同様ですから・・判りやすい・・いや、逆転する感じですから勘違いしやすいかもしれません。
ローヌ川上流の右岸にローヌの至宝、コート=ロティ、その下流(南)の白の至宝コンドリュー(シャトー・グリエを含む)、その下流がサン=ジョセフ、コルナス、サン=ペレイと続きます。もう・・もの凄いアペラシオンが連なっているんですが・・きっと思い当たるでしょう。
左岸の方は右岸のサン=ジョセフの対岸(少し南東)にエルミタージュが、その周りにクローズ=エルミタージュが存在します。有名なアペラシオンはそれだけ・・(小さいのは有りますが・・)左岸は少ないんですね。エルミタージュだけ・・と思っていても通常は問題無いかもしれません。
で、このサン=ジョセフですが、上流にコンドリュー、下流にコルナスと言うロケーションですし、対岸がエルミタージュと言う訳でして・・悪い訳が無いだろう?・・的なものが有りますが、
「至宝コート=ロティと偉大なエルミタージュ」
の存在が、むしろサン=ジョセフの周知に難を与えているのかもしれません。
ですが、エルミタージュほど豪放磊落では無く、クローズ=エルミタージュほど硬く無く、コート=ロティほど冷たく無く・・
「実は・・良いとこ取りなんじゃないの?」
と思ってはいるんですね。

こちらは2020年ものですが、上記のようにドメーヌものが上値97ポイントと言う凄い評価を得ている訳ですから、悪い訳も無いんですね。それに、
「セレクスィヨンではあるものの、実は100%ドメーヌもの!」
です。
加えて・・サン=ジョセフで最高の葡萄が出来ると言われる「トゥルノン」..ここは急傾斜の崖が有って・・そこが良いと言われていますが、このセレクスィヨンはそこの葡萄も使用しています。
滑らかさを見せるツヤツヤな石灰がテクスチュアを高めています。果実感も適度に有り熟度は高く、でもドライで甘く無く、複雑性は見えるような感覚、そこに僅かにワイルドな獣のようなニュアンスがスパイス的に絡み、やがてやや官能さを見せるに違いない・・と思えるようなカプセルを抱えているように感じます。
まぁ・・ドメーヌものは97ポイントですから、このセカンドワイン的存在のオフェリュスが悪い訳も無いんですね。今飲んでもそれなりにこなしてくれる包容力も有ります。飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【基本、ネゴスのサン=ジョセフがこんなに出来が良くて・・どうするの?・・と思ったら何と自家畑になっていました!】
年々ドメーヌもの葡萄の比率を高めているジャン=ルイ・シャーヴ・セレクスィヨンです。このサン=ジョセフ・オフェリュスは、以前の情報だと60%が自家所有の畑産とのことでしたが、
「現在は100%自家所有畑!」
と言うことなんですね~・・。あっと言う間に畑を入手されたんですね・・。まぁ、これだけでもビックリなんですが、
「ドメーヌもののサン=ジョセフとちょっとスタイルが異なる」
んですが、
「・・ハッキリ言って・・言うほど差が無い・・と言いたくなるほど美味しい!」
です!ホント、困っちゃいますよね。
ドメーヌもののサン=ジョセフは、どちらかと言うと「エキス系」で、綺麗に出たエキスがエレガントなアロマを放出する感じです。
で、ドメーヌもののサン=ジョセフ・クロ・フロランタンはむしろ「果実味たっぷり系」なんですが、そのたっぷりな果実味が見事に上品なんですね。

このネゴスの方はですね・・そのクロ・フロランタンタイプでして、果実の風味がバッチリ載った、濃密な味わいなんですね。そこにちょっとサン=ジョセフらしい野性味とスパイス、フラワリーなアロマが感じられる・・そんなイメージです。
しかも・・
「今飲んでも最高に美味しい!」
のは、ジャン=ルイ・シャーヴのコート=デュ=ローヌ・モン・クールと同様でして、
「今飲んで良し、10年寝かせて良し」
と判断しました。
高いレベルで仕上がった素晴らしいサン=ジョセフでした。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ドメーヌもののサン=ジョセフに肉薄!・・と思わせるほどの出来です!・・美しい!美味しさ・ポテンシャルと価格が比例してない極致のひとつです。】

やはりこのサン=ジョセフ・オフェリュス・ルージュの写真もどこか「白飛び」気味の写真になっちゃってます。おそらく・・いや、違うかな・・
「被写体(ワイン)の反射が結構ある」
じゃないかと思うんですよね・・。確かに寄った写真は難しいんですけど、それにしても他の写真じゃ、このようにはならない・・撮る時には結構、そうならないように気を付けているんですが、そうなっちゃう時が有ります。
色合いは濃密で輝いています。濃密では有りますが、濃くて辛くはならない・・むしろ、瑞々しさを感じます。シラー種は、時にスパイシー過ぎて細身に感じられたり、暴れているように思われる時が有りますが、全くそんな素振りは見せません。
クリスタル的なミネラリティが、この果実の濃密さをコーティングしているかのようです。この気は3年ほど前から有ったように思いますが、年々その美しさ、果実を保護しているような感じが増して来ています。それが最高潮に達したのが2019年?・・ではないかと思っています。
なので、非常に滑らかな舌触りから、高質なシラーの厚みの有るニュアンスが零れて来ます。おそらくポテンシャルの10%以下しか表情に出ていないのでしょうが、それを想像させないほど完成されたバランスでした。
ちょっとこれじゃ・・安過ぎないか?・・と言う懸念は有ります。まぁ、ラヤスの、デ・トゥールのワインも、少し前まではそう思っていました。
「美味しさと価格が比例しないワイン・・」
そんなジャンルに入ったかのような、素晴らしいサン=ジョセフです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【超本格派!素晴らしい質と出来です!】
すみません・・どこを探しても2015年ものの写真が見当たらないんですが、飲んでいますんで・・はい。2016年ものの写真だけで我慢してください。因みに、2016年ものの下に在る写真は2014年ものです。
比較にならない位に、色合いの質が違っています。まぁ、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールですと2014年ものの色合いが美しく見えてしまいますが、こと、ローヌになってきますと異なりますよね。
透明感の強い色合いは、やはり葡萄が水分と一緒に吸い上げたミネラリティの質を現しているはずです。透明感がしっかりしていると、それは一般にはクリスタルっぽいものが多い・・です。複雑性に富んだミネラリティで有れば、鉄分などは赤色に出てしまいますが、複雑で有ればあるほど、単純な色合いにはならないでしょう。
ドライで濃密であり、深い構造を埋め尽くせるだけの充分な要素を育んでいる深い味わいとアロマが放たれます。
2015年ものはだいぶ練れて来ています。2014年ものの美しいエキスは称賛にあたいしますが、2015年ものの深さ、複雑性にはかなわないかもしれません。
2016年ものは・・そこに素晴らしくピュアさが増えています。これは2016年もののジャン=ルイ・シャーヴにすべて共通しています。2015年ものにも同様に有りますが、2016年ものがさらにピュアであることは間違いありません。この若々しさが嫌味にならないほどに要素が充実しており、バランスしているんですね・・。この価格で・・ビックリです!
しかし、どちらが良いか・・は好みかな?・・と思います。幾分2016年ものは安くなったので・・お買い得かと思います。是非飲んでみてください。超お勧めします!今飲んでも充分に美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【こちらも素晴らしい!飲み頃を迎えた(はず)の2012年と、迎えつつある2014年!是非飲んでみてください!】
こちらも2年前位に飲んだ2012年ものの写真が有ったはずなんですが・・見当たらず、どうしちゃったのか・・すみません。2014年ものは今年の7月入荷です。
余りにドメーヌもののサン=ジョセフが素晴らしいもので、大きな期待を持ってセレクスィヨンのサン=ジョセフ・オフェリュスをテイスティングしました。
シャーヴさんはエルミタージュも美味しいんですが、このサン=ジョセフも抜群ですね。しかも価格が非常にリーズナブルです。
そして、さすがにドメーヌものの質感の高さ、仕上がり度には及ばないかなぁ・・と思うんですが、自分のどこかに・・
「・・こっちも結構、負けてないんじゃないか?」
とも・・。
まぁ、同時に開けて飲めば、ドメーヌものの素晴らしさに及ばないのは一目瞭然なのでしょうが、そうしない限りは判らないかもしれません。
おそらく皆さんが想像されるよりも大柄で、とてもまとまっています。2014年もの・・と言うのがタイミング的に良いのかもしれませんが、ドメーヌものの妖艶さを少し抑え気味にし、むしろ紫の色合いをより濃く持ち、カシス的な果実を加えた感じで落ち着きの有る味わいです。より、しっとり感が高い・・と言うべきでしょうか。
2012年ものは入ってから随分と経過していまして、このタイミングですと、かなり合っているかもしれませんし、2011年ものもとても美味しかったですので、皆さんもその素晴らしさを覚えていらっしゃるかもしれませんね。是非ご検討くださいませ。
以下はサン=ジョセフ・オフェリュス2011年のコメントです。
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【素晴らしかった2010年を超えた!】
2010年のオフルがとても美味しかったので、再度注文しようとすると・・・、
「すみません・・・終わっちゃいました・・」
とフィネスさんのK君。
ありゃりゃ・・と思っていたところ、
「・・2011年なら有るんですけど・・。出来がとても良いですよ」
とおっしゃるもんで、
「じゃぁ2011年でも良いか・・」
と注文しちゃいました。
で、早速テイスティングしてみると・・・いや、凄く良い。スバ抜けた旨さ!エキスが集中しているのに、パワハラなところは全く無く、まさにフィネスたっぷりに旨いんです!
「良かったぁ・・2011年にして~・・」
と思っていたところに、お客様から
「2010年オフルが完売のようだけどまだ有りますか?」
とお問い合わせが入ったので、2011年なら入荷してますと書こうかと・・伝票を見たところ・・
「・・ぎえ~!」
どう頑張ってみても15%は値上げしないとならない仕入れ価格になってました・・(T.T
まぁ、ワインのポテンシャルから言えば、味わいは異なるにしてもコート=ロティ並のものが有りますんで、それでもかなりのお買い得なんですが、元々2010年の販売価格がね・・・かなり安いですから、お客様もご納得いかないとね~。
2010年と2011年のこのオフルですが、色合いを是非比べてみてください!・・ほとんど同じ場所、おなじ露出で撮れていると思われますが、2011年ものはより赤い!・・そしてクリアな色合いです。酸の美しさが際立っています!
年々自社畑を増やしており、このセレクスィヨンの方もドメーヌと言っても変わらないほど、ほとんどが自社畑だそうで、その影響がヴィンテージ以上に出ているのかもしれませんね。素晴らしいシラーです!品の有るシラーを飲まれたことが無いとするなら、おそらくぶっ飛ぶと思います。飲んでみてください!旨いです!
以下は2010年もののレヴューです。
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【これは旨い!!そして本当にローヌ?と思わせるほど冷ややかでピュアなエキス系の味わいです!超お奨め!】
サン=ジョセフの赤です・・と言うことは「シラー」ですね。位置的にはエルミタージュ、クローズ=エルミタージュの対岸西側に存在するアペラシオンです。
おそらくですが、非常に大柄でマッチョなワインを想像されるかもしれません・・・
が、それは間違いです。しっかりとしたエキスが出ていて、濃さそうに見えるかもしれませんが、写真のように少し透けて見えるような赤黒の色合いで、多くのエルミタージュがマッチョ&パワフルであるのとは全く正反対です。
そして、時折感じるローヌワインの雑さとか、香りの違和感などは全く有りません。非常にしなやかで、まるでピノ・ノワールのようなエレガントさ、酸のレベル、ミネラリティの風味を感じさせてくれます。
スパイシーさも有るんですが、ブラインドで出したらきっと
「・・・これってピノ・ノワール?・・バランス良いね~!」
とおっしゃる方が何人もいらっしゃると思いますよ。
それほど酸の美しさ、伸びやかさが有ります。そして、決してジャミーじゃないんですよ・・。あくまで冷ややかです。
そして、トッピングのように存在する・・この気品あるスパイスこそ、優れたコート=ロティーに通じるような、まだ成長途中の要素なんですね。
このバランスで非常に旨いんですが、5年ほど寝かすと・・・だいぶ官能さも出てくると思います。ピュアでしなやかでエキス系で酸美しい・・でもこれはローヌワインなんですね~!・・一推しなんですけどね~・・売れるかな?・・判らないな~!でも是非飲んでみてください!非常に旨いです!