【凝縮感のあるピュアなジュースから、ナチュラルさを感じさせつつも精緻な姿からの美味しさを感じさせてくれる、「これ以上何を望む?」感バリバリの旨い白です!】

元々から非常にリーズナブルながら、高いレベルでの美味しさを見せてくれていたカミッロ・ドナーティ、エミーリャ・ロマーニャの弱発泡性ワインです。コルク栓では無く「王冠」です。
この色!・・素晴らしいですね。写真は何とか開けた「マルヴァジーア」です。高貴種では無いマルヴァジーアですが、この姿にはオーラのようなものを感じてしまいます。
適度に焼いたリンゴとか、洋梨っぽいニュアンスのただようアロマが弱い発泡に載せられて気持ちよく感じられます。中域が余り無い場合が多いと思うんですが、この・・少なくともマルヴァジーアはしっかり有ります。膨らみと押しが有ります。
気持ちの良い膨らみの有る余韻にもほんのりとガスが弾ける感が有り、そこからのポテンシャルの見せつけも押しつけがましく無く、とても自然に感じられます。と言うか、今までのカミッロ・ドナーティの白にそれを感じたことが無かったんですね。もっと「サラリ」と消えて行った訳です。でも今回のマルヴァジーアはしっかりと押してくれる・・そこからポテンシャルをさらに感じさせてくれるので、「美味しい!」となるんですね。
ナチュラル感も有りながら、揮発酸は全く有りません。So2もとても少ないんじゃないかと感じます。昔のカミッロに比べると随分変わったなと・・もちろん、良い方向へですよ・・
と思って、ネットを散策していると・・なんだ・・自分のサイトの昔のページに出くわしてしまいました。それを転載しますね。何と2004年のマルヴァジーアのレヴューです。12年前に書いたものです。
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【これも旨い!第四弾で追加の白のビオディナミ発泡酒!ゴクゴクやって ちょうだい!】

やや乳酸系、ヨーグルトっぽいアロマが混ざったビオのフリッザンテ(発泡酒)です。泡も結構旺盛で、そうだなぁ..ベルギービールのホワイトビールってご存知でしょうか?あれの泡をもっとクリーミーに、表情を豊かにしたような感じですね。
味わいはとてもドライで甘みはあまり有りませんので、ビール感覚でもOK!これでクリスピーなピザと合わせたら旨いでしょうね~!
話は脱線しますが、厚いパンタイプのピザより、生地が薄くてややクリスピーに仕上がったピザが個人的には好みです。でも、熱々のトマトが口内の粘膜を火傷させてしまうのがちょっとね..でもそんな時、このマルヴァジーア・セッコの消火器・絆創膏が、実に活躍してくれること請け合いです。
最も、とても優れたシャンパーニュなどと比べること自体が無意味です。陽気なイタリアンよろしく、仲間や家族とリストランテや自宅パーティでわいわい遣るのに最高のアイテムです。しかもビオですからとってもナチュラル!僅かにビオっぽさを検出できますが、noisy のお客様なら全く気にもならないでしょう。
ドライでソフト、滑らかな泡とホワイトビールっぽいニュアンス、太くは無いにせよ充分な厚みを持ったボディの旨いフリッザンテ。これからの季節にピッタリですし、連休中の友人との昼食にはぴったりでしょう。お奨めです!
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どうです?・・もっと田舎っぽい感じの仕上がりでした。でもエチケッタはむしろ風情を感じます。発酵由来のアロマが結構に香り、洗練されてはいないがワイン本来の美味しさが魅力・・と言うことでしょうかね。
とすると、もうだいぶ違います。洗練さもそう、むしろピュア感はかなり増しています。酸の具合も強過ぎず、ヘタること無くキッチリ存在しています。ミネラル感も増して感じられると思います。
他の2アイテム、ソーヴィニヨンとトレッビアーノは今回飲まずにご紹介します。数が無いんですよ・・。この手の白は有る時が「買い」です。是非飲んでみてください。お勧めです!