
美味しいです!・・ラヤスのヌッフの超官能的な、精神に訴え掛けてくるような味わいとは、やはり隔絶された世界です。
滅茶苦茶精緻で整然としていてピュアです。そこにナチュラル感がほんのりと漂います。決して濃度で勝負していないのは、noisy的には結構意外でして、もっと「樽」が利いていて濃いんじゃないかと想像していましたが・・全然!・・濃度勝負では無い部分はラヤスやアンリ・ボノーと相通じていますが・・。
しかしこのクワルツ、水晶と言う名のヌッフなんですが、もう名前が味わいまで表しています。
「もしかして、砂主体の畑で、その砂の正体は水晶の粒か?」
と思ってしまいたくなるほど・・つやつやしていて、滑らかで、冷たくて、光を得ては輝いています。
果実も若々しく、しかし青くなく、酸の美しい美味しさがそれを支えています。
「何が不足だと言うのだろう?・・」
などとも思ってしまいますよ。
ラヤスとの大きな違いの一つである「官能感」「熟成感」については、
「それは時こそが養うもの」
と言うような感覚なのでしょう。素晴らしいヌッフでした。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下はシャトーヌッフ・デュ・パプ・レゼルヴ2005年のレヴューです。
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【久しぶりのル・クロ・デュ・カイユのトップ・キュヴェです!】 覚えておいででしょうか・・・。アドヴォケイトで2001年ものが満点を叩き出した、凄いシャトーヌッフです。ル・テロワールさんが存在した頃、リーズナブルなプライスながらも、品の有るパワフルな味わいで圧倒されたワインです。このところはどうなんでしょうか、日本に正規が有るのか無いのか・・・良く判りませんで、この数年間は、全く見る事も無かったアイテムです。たまにブローカーのリストに掲載されても、とんでも無く高価で・・(3万以上!?)手が出ませんでしたが、今回は正規品では無く、ブローキングでは有りますが、考えられないほど安く、しかもコンディションもとても良さそうです。
ル・クロ・デ・カイユのシャトーヌッフの畑は、ラヤスの北東に位置し、まさにシャトーヌッフのテロワールそのもの・・と言えますが、隣のシャトーヌッフを名乗れる畑はAOCの申請をしていなかったため、コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュで出荷されていました。
2001年のレゼルヴは、ジャン=ドニが亡くなった時に皮肉にもアドヴォケイトで100点・・・でした。この2005年、とても良いヴィンテージでしたがアドヴォケイトでは95点・・・です。
まあ、noisy的には95点以上は、何点付いても同じかな・・・と言う感覚ですね。満点では無かった・・というだけが、意味の有ることなのでしょう。精緻な味わいが期待できるグレートイヤー・・2005年だと思います。