このところはこの手はオリヴィエ=ボノームが手掛けていたのですが、ちょっと風向きが変わって来たのでしょうか。
まぁ・・四半世紀も過ぎますと、若者もそれなりな歳になりますから・・ティエリーのお兄さんは引退され、そろそろティエリーも・・と言うことは、年齢がほぼ一緒の noisy も引退圧力が・・(^^;;
たしかに21世紀になった辺りから日本に入って来た自然派ワインのトップを切ったのがピュズラでしたので、noisy も・・あの時の情景をまだしっかり覚えています。ティエリーが漢字の入れ墨をした時は・・
「(・・やっちまったなぁ・・)」
と思ったものですが、その頃はまだ余り無かったにせよ、最近は珍しくも無い状況ですからね。
自然派ワインも同様、珍しくも無いですが、やはり基本は「ここ」なんじゃないかと思います。
ずいぶんと「シンプル」に感じられる外観ですが、造り手がオリヴィエ=ボノームとは異なってもいつものヌーヴォーに近い味わいでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【絶賛のピエール=オリヴィエ・ボノーム、ロワール・ヴァン・ヌーボーの赤です!!】 ガメイ種によるヴァン・ヌーボーです。ヌーボーとは言っても、ロワールの自然派ワインの立役者、ティエリー・ピュズラさんの場合は、まあいつもと同じように仕込んで、早めに飲めるように仕上げるんだと思います。毎年、かなり充実した味わいに仕上げてきますので、いつも安心しています。
( 2003年のヌーボーで初めて扱わせていただいたんですが、その時の事は下記に記載していますのでご覧ください。)
ティエリーの醸造の技が光るヴァン・ヌーボーですが、2017年は
「ロワール&ボージョレのブレンド!」
と言う、掟破り、型破りのヌーボーでした。今年は何とか間に合いそう?・・以下のような案内が届いています。
ティエリー・ピュズラは、世界中の大都会で、相変わらずヴァン・ナチュールのファンを魅了し続けています。現在なおティエリーは、各国からワインを輸入しながら、精力的にヴァン・ナチュールの輪をフランスに広げています。去年は、収穫量が少なかったので、ボジョレーのガメも購入していましたが、今年は、すべてのブドウが自分の地域のブドウで、賄えそうです。
2018年は年が良いのでしょう。ただし、フランス北部にある・・ボルドーよりもさらに北ですから、
「収穫時期の遅いロワールは、ヌーボーに仕上げるには天候に恵まれないと厳しい!」
んですね。なので、ちゃんと出来た年は良い年・・とも言えます。でも数は無いのでお早めにGETしてくださいね。お勧めします!

2003年にヌーヴォーの解禁日をすぎてから、突然ほんのわずかばかりご紹介いたしましたのが、このクロ・デュ・テュエ=ブッフのヴァン・ヌーヴォー。ピュズラ兄弟のワインは、いずれも美しい酸と品種の個性がきわだち、上品でありながら気どりがなく、親しみやすい味わいです。天候に恵まれない年には、ヴァン・ナチュールは不安定になりがちですが、毎年のように高いレベルでワインを仕上げるピュズラ兄弟の腕の冴えにいつも驚かされます。
なんともいえずチャーミングで、奥行き、高いバランス、ピュアで心地よい味わい、うっとりとするようなヌーヴォーです。ラベルは、画家であるピュズラ夫人がロワール川をイメージしながら仕上げた、素敵な作品です。
彼らのフランスにおける得意先は、レストランもワインバーもワインショップも、皆友達づきあいの間柄です。もともと友人とお祭り騒ぎをするために少量つくってきたワインですから、わくわくするような楽しさが伝わってきます。
今年のロワールは、暖冬が続き、春、夏が早く始まり、6月になって急に気温が下がり、長雨が続いています。ベト病のため、あまりいい作柄ではなさそうですが、悪い年にも、きちっとレベルの高いワインを届けてくれますから、今年も、お気に入りの一本になること、まちがいありません。ご期待ください。
生産者説明:
ピュズラ家は15世紀からモンティに続く家で、ジャン=マリーとティエリーのピュズラ兄弟がワインを造る。彼らは、個性が明確にあらわれるワインを造るには、風土の特徴を大切にしなければならないと考えている。栽培は昔からの伝統的な方法で、有機農法で栽培、収量は大変低く、補糖をせず、酵母を加えずに発酵はゆっくり時間をかけておこなわれる。
エキスがしっかりしているため、比較的低価格でありながら熟成とともに現れる新しい味わいの世界があり、いつも驚かされます。自然派の造り手たちが集まって催される、パリやアンジェの「サロン」(試飲会)で、ピュズラ兄弟のスタンドはいつも、多くの熱心なファンであふれ、パリのすぐれたビストロやワインショップでも大人気の造り手です。一人でも多くの熱狂的なファンが、日本でも増えてほしいと心から願っています。