【どうやらガエターノ爺のこの畑をジャン・マルコが入手したらしいんですが、この秀逸さはそれも理由?・・濃密ですがスルっと入って飲み心地バッチリな、過去一番の出来を思わせます!】

濃密です!・・ドライです・・甘く無い・・でも酸バランスで旨味はしっかりあるので非常に飲みやすく、暑苦しく無いんですね。しっとりとしていて冷ややかさが有り、しなやかで・・とても高質!と感じていただけるでしょう。
この下の以前のレヴューの写真はN.V.2018年ですが、
「濃密さは倍ほど!?」
と思えるような充実さを感じさせます。
エージェントさんに聞いてみますと、このロッソ・ディ・ガエターノはガエターノさんから畑を借りて造っていたようですが、結局、ジャン・マルコが購入したようです。
以前のヴィンテージに感じられたような、ちょっとした遠慮?・・配慮?・・みたいなものが無く、
「ド直球のナチュールなロッソ」
を仕上げていると感じます。
それは・・もちろん、2022年という良いヴィンテージの背景も有ると思いますが、揮発酸の生成はほぼ無く、結果美しい黒葡萄の表情をそのままに生んでいます。

まぁ・・借りている畑ですと、何かとね・・遠慮も出て来てしまいますから・・だって、生産量だけ考えても、多い方がお渡しできる賃借代、もしくは現物の量も増える訳ですし、自前の畑なら様々なトライはしやすいでしょうが、借りた畑ですとね・・そう、住むところが賃貸か自宅か・・とほぼ同じでしょう。
非常にドライでチェリーの濃密でドライな果実にしっとり穏やかなスパイス、中域は厚くふっくら、酸のレベルは低く無いと言う・・ちょっと余り無いタイプです。暖かく濃密な果実味で酸は弱め・・と言うのは結構に有りますが、
「冷涼で伸びやか、酸はちゃんとしっかり」
有るので、非常にバランスが良いんですね。
アルコール分も13.5%と理想的な仕上がりで、勿論、揮発酸のニュアンスは感じられず、結果、欠損は無い訳です。
厚い果皮のジュースを感じつつ、時間での変化を感じつつ・・この暑い夏でもまったくダルさを感じさせない飲み口で、しかも、
「So2 の存在すらもほぼ感じない」
と言う酔い心地をお楽しみいただけます。
おそらく「過去一」です。最高の仕上がりになった、リーズナブルなレ・コステのロッソ・ディ・ガエターノ!・・飲んでみてください。素晴らしい出来です!
以下は以前のレヴューです。
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【以前のガエターノ(ラシーヌさん扱い)とは相当に異なってます。どこまでも自由に、気軽に「飲み心地」を追求した赤です!】
もしかしたら結構、まともに見えるかもしれませんね。でもnoisy の目には「揮発酸」が見えます。まぁ・・エッジの辺りですね。多くは有りませんが、やはり・・
「ピュアなブルゴーニュ・ルージュが基本の方」
には、思いっきり向きませんので決してチョイスしないでくださいね。やはりビオワインファンの方々や、新しい世界を開拓したい方向けです。どうぞよろしくお願いいたします。
隣人のガエターノさんの葡萄で仕込んだ、「飲み心地最優先」のほんのり軽めの赤です。もしかしたら「濃く見える」かもしれませんが味わいはひどく濃くは無く、むしろ軽快です。
ピュアと言うのは憚られますが、とてもナチュラルでしなやかです。揮発酸はある程度あるものの、余韻の最後までサワーな味わいでかき消してしまうようでは有りませんで、むしろ途中で気にならなくなっていると思います。
言ってみれば、酸はちゃんと有りますので「単に軽いだけ」でも有りません。構成的には、結果的にちゃんとなっている感じに取れます。
こちらも「ピッズィカンテ・ビアンコ」に通じるような「飲みやすさ」や「飲み心地の良い」飲み口で、適度な中域の膨らみと、黒い果皮の厚み由来の果皮味を味わえるロッソですね。果実感も普通に有り、ドライですがジューシーだとも思います。
不思議ですよね・・あ、このロッソには余り「豆」は感じないと思います。気楽に開けて楽しむ・・でも翌々感じてみると結構に美味しいことに気付く・・そんな感じかと思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【正にナチュラルな醸造!ナチュラルな味わい!このコラムのアイテムはブルゴーニュファンにもお奨めです!!】
レ・コステのワインは実はとても幅広く、様々な面を持つ複雑な構成なので、ちゃんとご紹介しないと勘違いされるかな~と思ってます。
で、レ・コステが造るロッソに限っては、
「マンモス・ピュア」で、味筋はブルゴーニュワインの延長上にあると言って良いと思います。是非ともブルゴーニュワインファンの方は、この3アイテムから、ものの見事に美しい、ナチュラル&ピュアなレ・コステを飲んでみて下さい。
「ロッソ・ディ・ガエターノ」はサンジョヴェーゼ、グレゲット、モンテプルチアーノ、メルロ、カベルネと言う複数品種をセパージュした、こちらも純粋無垢路線一直線です。
普通のロッソはグレゲットですが、こちらはブレンドで、価格も実にリーズナブル!赤い果実が実にピュアです。
レ・コステの赤の上級、下級の別は、葡萄の出来で決まると言っても過言ではないと思います。出来が良いと凝縮していて健康だから、
「So2を少なく出来る」
訳ですね。
ロッソ・ガエターノは下から2番目ですから、そう言う意味では、そこまでSo2は少なくは無い・・しかし、元々ナチュラル&ピュアなレ・コステ赤ですから、1クラス上の「ロッソ」との違いは・・
「僅かな凝縮感の違い、滑らかさ・・So2の量」
と言えるかもしれません。これも一推し!是非ご検討下さい!