
ルー・デュモンでジブリとコラボのワインがリリースされる・・と言うので、まぁ・・さしたるジブリファンでは無いものの、一応ほとんどの作品を見ているし、火垂るの墓・・だったかな?・・あの、
「♪♪み~んな悩んでお~きくなったぁ~!♪♪」
の野坂昭如氏の名作をアニメ化されて・・涙でぐずぐずながらに観させていただきましたし・・
なので、まぁ・・ジブリ絡みなら売れるだろう・・なんて言うような意地汚さも手伝って、さっそく仕入れてしまいました。
飛びついて仕入れたのは良いものの、気付いてみれば・・
「・・そうだ・・うちのお客さんたちは中身重視だからなぁ・・」
と、店頭売りがほとんど利かない僻地に店が有ることを忘れてたんですね~・・。何だかな~・・です。
まぁ、それでも何とか無くなるだろうと言うことで、そのまま出そうかとも思ったんですが、そこはやっぱりね・・ちゃんとテイスティングさせていただきました。
とても綺麗に仕上がっている南仏のピノ・ノワールでした。良い感じですよ・・。ただし、
「決してブルゴーニュのピノ・ノワールとは比べないでください。」
と言うことですね。
タンニンもそれなりに有るまろやかでややファットな、でもそこそこに冷涼感も漂う、暑苦しさの無いピノ・ノワールでした。ピノ・ノワールと言うよりは、ピノのメルロのあいの子みたいなニュアンスですが、抜栓直後は若いためかややハードに感じるものの、5~10分でタンニンが膨らみ始め、石灰系のミネラリティの下支えに乗っかったふっくらとした紫の果実の群生が心地良いです。
しかもピュア&ナチュラルですし、飲み口もスムーズ・・いや、凄いポテンシャルなどは無いですが、そこんじょそこらのデイリーワインとは同格以上の質感でした。

こちらはシャルドネですね。コート・ド・ボーヌの偉大なシャルドネたちとは・・
「決して比べないでください・・」
ん、そりゃ・・無理です。ど~やっても比べ物にはなりませんよ。でも、非常にリーズナブルですし、南仏の白ワインに有りがちな「鈍重さ」や「ダルさ」は無く、そこそこに「切れの良さ」「フレッシュさ」の有るややライトなテイストのシャルドネでした。
さすがに「レモン」とまでは行きませんが「夏みかん」位の酸の切れが有ります。滑らかさは「ほんのり」有り、フレッシュさとのバランスも良いです。黄色い柑橘果実・果実が主体で蒸し暑さの無いのが良いですね。クイクイっと飲んで、さらりとした旨みの還りにピュアなアロマが乗っかっています。普通に美味しく飲める白ワインです。
こんなリーズナブルなワインでは有りますが、送料込みで東京なら・・¥1980x2=¥4277(税込)ですから、クール指定しても5千円ほどですね。2本入れの化粧箱に入れても5500円ほどですから、ちょっとしたギフトにはお手頃なんじゃないかと思います。どちらか1本なら3200円位ですね。
そしてこの「ジブリ」の落款がまた・・お洒落ですし、筆で書かれたような「Pinot Noir」「Chardonnay」の文字に「天地人」。オレンジのキャプスュルも目に鮮やかです。是非ご検討くださいませ!