【リリースから10年を経て、美味しく飲める段階に来ているピノ・ノワールはいかがでしょうか。】
2006年サヴィニー=・レ=ボーヌ赤と2007年ヴォルネイ(もちろん赤)です。残念ながら両方合わせても1ケースちょっとしか買えませんでしたので、テイスティングせずにご案内します。
サヴィニー=・レ=ボーヌと言うと、どうも皆さんのイメージが良く湧かないようで、簡単にスルーされてしまうかもしれません。
でも、ここは1級畑の集う「ボーヌ村」の北に接する畑で、やや硬めで薄目に仕上がることの多いお隣のショレ=レ=ボーヌとは異なり、ボーヌのワインを少しタイトにしたような味わいになることが多いです。
何せ、あの「コルトンの丘」のお向かいさんですから・・そう思って飲むとイメージが沸きやすいと思います。
ヴォルネイはもう・・皆さんご存じかと思います。これはイメージも湧きやすいですよね。南隣のムルソー村はシャルドネが多いですが、ムルソーの北側の畑で有ってピノ・ノワールならば「ヴォルネイ」、シャルドネなら「ムルソー」の呼称になります。ムルソーが大理石的ミネラリティが多く感じられるのに対し、ヴォルネイは軽やかな粘土、畑によっては複雑高尚なミネラリティにより、物凄いパフォーマンスを見せます。ダンジェルヴィーユのクロ・デ・デュックも、戦前のものはかのD.R.C.のワインよりも評価されていたようです。
今回は勿論、ブローカー仕入れです。さすがに10年以上経過していますので、
「滅茶苦茶綺麗なエチケット!」
とは行きませんが、汚れてグズグズにもなってはいません。色合いも健全です。サヴィニーもしっかりした色合いですよ。これで、
「10年以内に飲め!」
等と言ってるメディアは信じるには足りないと思います。ましてや造りはニコラ・ポテルですから・・軽妙かつ艶やかに仕上げてくれていると思います。
出荷時の再度の検品でコンディションの良いものから先出しして行くようになると思いますので、一度「ご注文OK」になってもお渡しできない場合も稀に有ります。その際はご容赦くださいね。