● 大変にお待たせしました!2013年のフィリップ・パカレの赤をご紹介します。この10年ほどに渡って、パカレのアイテムを全てテイスティングしてきました。2012年もパカレの白に関しましては、11アイテム中7アイテムと数は減りましたがテイスティングさせていただき、2012年のパカレが素晴らしいヴィンテージで有ることを確認しました。
しかしながら、極端な収量減による入荷数減、大幅な価格上昇、また、2度に分かれた入荷により、昨年赤に続きテイスティングを断念しました。申し訳無い気持ちですが、何ともなりませんでした。
テイスティング原資に見合う仕入れが出来ないのと、テイスティングをすると人気アイテムの販売用の在庫が無くなってしまう・・ものですので、ご理解いただきたいと思っています。
今月の15日、なんと記念の50号発刊になりますリアルワインガイドには、おそらくですが2013年フィリップ・パカレの全貌が明らかになるかと思いますので、是非そちらをご参考にしていただきたいと思います。
価格的には最終的に条件をいただけましたので、そこそこに抑えられたと思います。しかし上代設定が、ルショット=シャンベルタン¥47.000-、シャルム=シャンベルタン¥44.000- ですので・・。極端に入荷量が少ないヴォーヌ=ロマネ系は値引率が低いですが、それ以外は上代の約2/3になっています。
■フィリップ・パカレによる作柄情報
2013年は冬から初夏にかけては日照量が少なく、多雨低温の日が続いた。6月中旬以降は全体的に天候が持ち直したが安定はせず、局地的には激しい雹に見舞われた。しかし葡萄の出来を決めたのは9月の非常に恵まれた天候。この好天で果皮や種のタンニンが十分に熟し、良質の酒石酸を残す事が出来た。葡萄の衛生状態は極めて良好で選果の必要が無い程の区画もあったが、8月までの天候不順が収穫量に影響し、例年より赤は25%、白は30%も減少した。
『タンニンの熟度は完璧。質の高い酸と天然酵母のみの発酵による最適なアルコールを得る事が出来た。引き締まった味わいと繊細さを持ち、各テロワールの個性に富んだワインに仕上がった』 |