【素晴らしいコンディション!若くて美しい!エレガントさの奥にジュヴレの野生が見えます!手頃な価格も嬉しい!】---2015年当時のレヴューです。

どうですか~?・・この淡いながらも、注がれたワインがまるで意識を持っているかのような、微妙微細なグラデュエーション・・。
縁だけが褐色掛かっているのでは無く、またデジタリックには決して成らず、アナログ的な連続性をスムーズに中心が核を形成しているような・・・
まぁ、写真が下手なので影で黒くなってしまって良く判らないかもしれません。
「グッと来る」
官能的な色合いをしています。
まだまだ若くてピチピチです!27歳です・・・oisyよりちょっと年上ですがピチピチです。でも時間に磨かれ、滑らかに、官能的になってきています。
コンディションが良いですね・・・非常にピュアです。クラシックな造りなのでしょうが、この半世紀以上の年月が硬かったであろうワインを滑らかにしてくれています。
フルボトル換算でも8千円以下ですから・・・(^^;; 実にリーズナブルですよ。こんなワインが食卓にあったら最高ですよね。
別に気取って洋風じゃなくてもね。焼き鳥でも良いし、煮込みでも良いです。
noisy は煮込みには最後に豆腐を入れる派なんですが、そこに七味かな・・・これはバッチリだと思いますよ。
それに、意外かもしれませんが、
「古酒古酒してない!」
んですよ。
紹興酒みたいな香りは皆無!・・・まぁ、noisyの日頃の行いが良い性かもしれません・・・個体差はかならず有りますからね。でもその個体差もワインの楽しみの一部なんですよね。
「あれ・・・?・・こっちよりそっちの方が旨い・・気がするぞ・・?」
「そう?。私はそっちの方が好きだけどな・・」
などと、今まで気付かなかった相方の意外な感受性に気付いてしまったり・・ね。
ですので、出来ればフルボトル分、つまり2本購入されると良いでしょう。コンディションの悪そうなものは弾いてお渡しする予定です。楽しい食卓を囲んでください!お奨めします!まだまだピッチピチです!でもしなやかで滑らか!ブルゴーニュの醍醐味です!
■■oisyテイスティングコメント
1988 Gevrey-Chambertin Vieilles Vignes P.T. Maison Roche de Bellene CollectionBellenum ハーフの熟成したワインは750mlのボトルよりも熟成が早い、という事は頭の中に入ってはいるのですが、いかんせん経験が足りないのでほぼ未知の領域のテイスティングでした。
去年、ありがたい事に、キレイに熟成して生きた67年のルモワスネのジュヴレ村名のハーフをご相伴に与れる機会に恵まれたことがありまして、その時はブルゴーニュの長熟さに驚かさせていただきました。
しかし、ボトル差もありますし60年代ヴィンテージという事もあり、今回のテイスティングはまた別物だな、という気持で臨みました。
で、率直にどうだったかと言いますと、ブルゴーニュの長熟性に、再び驚かされる結果になりました。(幾度となく驚かされてはいますが。。。苦笑)
依然として輝きとツヤのある液体。
単純に熟成しただけではない、ポテンシャルと中域の定まった味わいからは若さも感じられるほど。
加えてジュヴレらしい鉄分や血等の男らしいニュアンスも存分に感じさせてもらい、たっぷりと堪能させていただきました。
非常に丁寧に、管理が行き届いた熟成を経てきた事が感じられます。
コルクは新しく液面も高いのでリコルク物だと推測できますが、そのコルクが同時にテイスティングしたルイ・ラトゥールのムルソー・グット・ドールよりも長い!!(ハーフなのに。。。)
リコルクしたのはニコラ・ポテルなのだとは思いますが、このようなところからも生産者がこのワインはまだまだ熟成するという判断をしたことが汲み取れます。
しかもなんて手頃な値段で蔵出ししてくれるのでしょうか。
まさに庶民の味方、ニコラ・ポテルです。
なかなか熟成ブルゴーニュがハーフで手に入る機会はないので、玄人ワインラヴァーから、熟成ワインの醍醐味がいまいちわからない、または体験したことの無い方まで幅広く楽しんでいただきたいワインでございます!!
なおハーフですので750mlのボトルよりも荒れやすいのでしっかりと休ませて、ゆっくりとグラスを横に傾けてなるべく上澄みをすくうように注ぐ事も大切です。
超おススメの掘り出し物、ぜひ味わってみてください!!