世界で最も高価なテーブルワインになってしまったカーセ・バッセです。ご存知の通りブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(・リゼルヴァ)ですが、元従業員に樽のコックを捻られ、ほとんどを流されてしまったと言う因縁のワインです。
また下記の文章でお判りのように、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの協会から脱退してしまいましたので、将来的にもブルネッロを名乗ることが無いとも思われます。
元々ジャン・フランコ・ソルデーラは循環型の農業によるワイン造りをしており、また非常にコストを掛けたワインでも有り、加えてすでに高い評価を受けていることも、協会脱退に繋がったと思います。
循環型の農業・・と言えば聞こえは良いですが、これは非常に大変なことです。森を創り、水を引き、草原を創り、昆虫や獣が自然に育つ環境の中で農作物を得ることです。勿論、わざわざ最初から創り出すだけでは無く、既存の環境の手直しをすることになります。
ヴェロネッリ・エディトーレのソルデーラの本を見ると、彼が創り出した環境の写真が沢山掲載されています。もう規模が凄くて、おそらく皆さんの想像の域を超えていると思います。
ソルデーラは畑仕事・ワイン造りの指揮をし、奥さんは花園の管理をしているそうです。近くには池か沼か判りませんが、蓮のような植生が見られ、子供たちが遊んでいます。そんな中での自然派的アプローチで造られた、もの凄いワインと言うことなんですね。
今回は2011年、2012年と言うことで、非常に数の無いワインです。評価はまだ全く見当たりませんが、今までの様に樽に残っていたわずかなワインだけでも高評価と言うのは、やはり本物・・と言うことなんでしょう。
noisy はまだ飲めてはいませんが、いずれ・・飲みたいと思っています。世界最高水準のワインです。ご検討くださいませ。

右奥がブドウ園

収穫中

ブドウ園近くの池
Veronelli Editore 「BETWIXT NATURE AND PASSION」 Montalcino and Gianfranco Soldera's Brunello より

ある意味、レベルを同じくする超高級ワインの中で、最もレア度が高く、価格はもっともリーズナブルなワイン・・それがこのジャン・フランコのロッソ2007年、2008年でしょう。ましてやマグナムなどは・・ね・・(ただし、1本しか在りませんし、エチケッタは刷れ気味の部分も有ります。ご了承願います。)
飲めないから書き辛いのは山々ですが、それでもアントニオ・ガローニさんが評価をしてくれていたので非常に助かりました。本来ならリアルワインガイドでやってくれると良いんですけどね~・・・。世紀の逸品、それも超レアなアイテムなんですから、目を付けてくれても・・などと思っちゃいます。
今回はご案内だけになってしまいましたが、それでも出来たということに意味が有るかと思います。持っていたら「家宝」でしょう。気になる方・・ご検討くださいませ。