
クロ・ダンボネイと言えば、あのクリュグがリリースした、とても珍しいシングル・セパージュの超高級シャンパーニュですが、「クロ」は付かないもののアンボネイ・グラン・クリュで有ることは間違い無し、価格はおそらく40分の1以下、これで味わい・パフォーマンスが素晴らしければ、40本分ですから同じ金額を支払うなら1カ月以上も毎日、このシャンパーニュを味わっても良い・・と言うことになりましょうか。
まぁ、シャンパーニュを主に楽しみ、詳しいお方なら思ってしまうに違いないと思うんですが、
「グラン・クリュのシャンパーニュには、他のクリュでは感じない、ある種独特のアロマを感じる」
と思うんですね。
人に寄り、それをどう表現するのかは違うと思いますが、やはり格下のシャンパーニュと大きく違うのはアロマだと思います。勿論ですが、味わいの方も当然ながら異なりますが、
「気品・フィネス」
が違うんですね。
この2010年ミレジメのアンボネイは、そんなアロマをしっかり感じることが出来ます。シャンパーニュに重きを置いていない方でも、季節的にはシャンパーニュを飲む機会が増え、そんな時に・・
「出会ってしまった・・」
とおっしゃるシャンパーニュファンの方も多いのではないでしょうか。
色合いもしっかり、ピノ・ノワール主体の美しい、淡い赤が入ったものです。非常にドライながらも柔らかいテクスチュアは、マルゲならではのもので、ナチュラルながらもピュア感がしっかり、ビオの風味などは感じさせないものの、ナチュラルさが生かされています。
ガス圧は今風の決して強くならないもので、強めの酸をノーズに飛び込ませて、むせるようなことは無いでしょう。
舌の上に乗った液体からは非常に目の細かな(テクスチュアも良いんですが、)粒子が放出する複雑で気品ある表情が、また素晴らしいです。
「泡は細かいのに味わいが雑・・」
などと思えるようになってたら、もう一端のシャンパーニュファンですね・・。でも、このアンボネイ・エクストラ・ブリュットはアロマも品格高いですし、味わいも素晴らしいです。
こちらも到着間もなく飲んでいますので、泡の粒が揃ってないこと、バレバレの写真ですが、お客様は noisy のような雑な飲み方はせず、しっかり休めて優しく抜栓、クリーミーな泡に仕上げてくださいね。
素晴らしいアンボネイ・グラン・クリュでした。お勧めします!非常に美味しいです!