
余りに素晴らしい・・是非とも飲んで欲しい2008年のサピエンスを思えば、
「この先の道のりはまだ長いぞ・・」
と感じてしまう方もおられるかもしれませんが、もし「2008年サピエンス」を飲んでしまっていたとしても、
「・・お!・・あのサピエンスに通じる見事なフィネスが有る!」
と言うディテールに気付くからこそ、シャンパーニュへの理解も深まり、より毎日が楽しくなるに違いない・・そう感じています。
それだけにnoisyにとっても「サピエンス2008年」の存在は非常に大きく、しかも、海に飛び込む位の覚悟でリーズナブルにご紹介させていただいた割には、何とか1csちょっと販売するのが関の山・・と言う状況は、非常に残念でなりません。
確かにサピエンス2008年への対価は非常に厳しいものでは有りますが、10万円を大きくオーバーするようなグラン・メゾンのシャンパーニュに全くもって引けを取らず、むしろ凌駕してしまう存在で有ることに気付けば、決して無駄にはならないと感じていただけることでしょう。
ある意味、あのサピエンスをリーズナブルに、やや小柄に、やや若く、ほんのり粗くした感じ・・(^^;; のアイ・グラン・クリュ・ブリュット・ナチュールでは有りますが、もしサピエンス2008年を飲んでいないのなら、
「トップ・レベルのグラン・クリュのシャンパーニュ!」
と言うようなご紹介の仕方になっていることでしょう。
どちらかと言うと今までのマルゲのシャンパーニュの中では、ややエキセントリックに表現してくれるタイプです。樽発酵ですんで、ボランジェとか・・に幾分寄ったスタイルで、濃厚な味わいと練れた旨味が感じられます。
サピエンス譲りの肌理の細やかな泡質・・と言ってしまうとオーバーでは有りますが、やはりそこにはサピエンスに通じる「質の良さ」が有ります。写真は、持ち帰ってすぐに抜栓せざるを得なかったので、やや大粒な泡が混じってはいます。でも結構綺麗でしょう?・・いや、サピエンスの写真と比べないでくださいね・・。
グラン・クリュ100%ですんで、香りにも気品、そして味わいにもキッチリその良さが出ています。出来ることなら移動後はすぐには開けないように・・充分休めて静かに抜栓してお楽しみください。62%のピノの旨味とコク、23%シャルドネ由来の気品・・きっと楽しませてくれることでしょう。記載は有りませんが他品種も使用しているのか、ど真ん中にコアのような芯を感じます。勿論、
「ドザージュ・ゼロ!」
の自然な超辛口・・からの微細な表情も素晴らしいです。お勧めします!