● マッサ・ヴェッキアはニコライーニ夫妻2人だけで営まれるマレンマのワイナリーです。昨今はど~も、
「マッサ・ヴェッキアはやらないんですか?」
と聞かれることが多くなり・・どうしようかと悩んでいたものでした。
だってね~・・昔は全然売れず、そうリアルワインガイドのイタリアのコーナーでご紹介させていただいても全く売れず・・棚の隅でゴロンとしていたんですね。まぁ・・価格は中々良かったもので、ビオ系のお好きな方々が喰いつくには高かったんでしょう。
ところが昨今は大人気・・・らしく、発注しても
「これは1本、これが2本、これで3本・・」
みたいな感じのご返答で・・
「・・・準備体操か!」
とツッコミたくなるような酷い数字なもんで、
「・・そんなに少ないんじゃぁ・・飲めないんで、他の人に分けて・・」
と断ってたんですね。その流れで通常扱いにはなってなかったんですね。自分で仕掛けた時は売れず、知らぬ間に人気になっている・・なんて。
夫婦のみで少量生産、頑張ってるワイン造りですから、それなりの価格のワインになってしまうんですが、その辺もちゃんと評価されるようになったと言えますかね・・それは嬉しいことなんですが・・何だかな~。まぁ、少ない本数でもいただけただけで・・と言うことなのでしょうね。
Massa Vecchia
マッサ ヴェッキア
マレンマ地方のマッサ・マリッティマにワイナリーはある。1986年に2.1ヘクタールの畑から始め現在5ヘクタール、年生産12000本。1993年から一切化学肥料を使わない有機農法へと転換。ワイン造りの上でも野生酵母のみを使用、木製の開放醗酵槽でのマセレーション、ボトリングの際の2酸化硫黄添加もごく少量に抑えるなど、その醸造哲学はヴェネトのラ・ビアンカーラやフリウリのラ・カステッラーダと同じくする。

アレアティコ用の陰干しに使う棚

サンジョヴェーゼの樹。畑の様子が良く判りますね。