
非常に美味しかった2016年のクラ・ルージュです。エージェントさんが出し渋ったのが判る気がします・・最初は12本しか予定されなかったので、
「1本飲んだら・・もううちの利益は無いでしょ?」
と、ちょっとだけ脅しました・・。そしたら24本にしてくれましたので1本テイスティングできました・・。小学生か・・。
下級クラスのワインは、どうしてもヴィンテージの出来不出来の影響を受けやすいんですね。今一つの出来だと、どうしても下級の葡萄を使わざるを得ないんです。
でも良い年ならどうでしょうか?・・そう、良い年だと下級クラスのワインは・・余り造らないんですよ。
ただし、ボノームではこの「蔵」は上級クラスでは無い・・と言うだけで、決して下級では無いので、それなりには出来たはずなんですね。
ガメを主体にカベルネ・フランを3割ほど加えていますが、この位のバランスのセパージュは実に良いです。ガメの瑞々しさに加えてカベルネ・フランの複雑性が入って来ます。良いミネラリティが接着材のような感じになって一体感も有ります。しかもこの2016年ものは、エレガンスもたっぷり感じられるんですね。とても素晴らしい出来映えだと感じました。
noisy のように、自分でテイスティングしてから仕入れる量を決めたいスタイルだと、中々難しいんですよね。もう少し仕入れたかったワインです。現在の在庫で終わりですので、お早めにお手当ください。お勧めします!
以下は以前のもののコラムより転載しています。
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【旧ピュズラ(ボノーム)のネゴス!素晴らしく自由なワインです!!】

こちらは白の蔵と違って、かなりピュアな味わいに仕上がっている赤です。
「ナチュラルな味わい」
と言うのは、勿論ですがその言葉通り、自然な味わいと言う意味が本来のものですが、そこには必ず造り手の「ヴァン・ナチュールへの思い」が入り込みますし、また、
「ナチュラルな醸造」
と言う意味も含まれます。
すると、もし酸化防止剤をどうしても使いたくない人と、使用すべきシュチュエーションでは使うべきと考える人では、当然結果が違ってきます。
また、どうしてもSo2を抑えた醸造過程と取るために、揮発酸の生成を押さえ込めないことにも繋がります。
ですので、先の
「ナチュラルな味わい」
には、
「ナチュラルな醸造」
が入り込み、揮発酸との対峙を感じさせるものになる訳です。
蔵の白は、揮発酸の出た上級キュヴェを、出ていない何種類かのキュヴェでバランスさせた、ある種、造り手のワインです。
蔵の赤は、比較的そのような側面は薄く、ピュアな果実と果実酸を美しく表現出来ていると思います。チェリー、ベリーが香り、ナチュラルでピュアです。中々のものかと思います。ご検討くださいませ。
以下は2014年もののコメントです。
■■oisyテイスティングコメント
2014 Kura V.d.T.F.Rouge Pierre-Olivier Bonhomme ストレートなピュアな葡萄の果実が楽しめるワインです。
複雑性やポテンシャルなどは並みレベルですが、しっとりとした葡萄の旨みとピュア感をダイレクトに表現してくる所にピュズラの系統が伺えます。
余程恵まれた造り手でなければ、低アペラシオンのワインは生産しなければなりません。
しかしそこにこそ、そのドメーヌの目指している姿や方向性が見え隠れするものです。
このワインはそうゆう意味ではピエール=オリヴィエ・ボノームの方向性が良く表れていると思います。
往年のピュズラファンもボノームに受け継がれた後のワイン達がどのような方向性でいくのか、クオリティを保っているのかは気になると思いますが、クラを飲む限りでは、正統派ピュア&ナチュラル路線で安心して買えるように思います。
飲み方としては、ある程度低めの温度をキープした方がピュア感が活きると思います。
爽やか系のワインですが、ジューシーでバランスの取り方が秀逸なのでがっつり飲めます!
ナチュラルワインファンの方は是非!