
(上の写真は2006年ものです。)
シャルドネ、ピノ・グリージョ、ソーヴィニヨンをブレンドしたアスラヴィエです。今回は500MLを2ヴィンテージ、ご紹介します。2003年と2006年です。ヴィンテージの背景も違いますが2003年の色合いが実にエグイですね・・。非常に暑かった2003年ですので、葡萄も完熟し、アルコール分もかなり出たんじゃないでしょうか。ヴィナイオータさん的なコメントでは、
「2003年、滅茶苦茶旨いですよ~!」
とのことで、期待して飲んでみました。
「お~・・なるほど~・・」
やや涼しげな仕上がりの2006年に対し、2003年はグラも有り、ほんのりと粘りさえ感じられるほど・・です。
もっとも3年間の差が有りますから、2003年はほぼ完全に仕上がった感じ、2006年はもう少し時間を掛けると2003年の方向に寄って行くだろうが、少し涼やかなイメージ・・と言うことでしょうか。
ビオっぽいニュアンスは、香りが基本的に酸化していますので、その部分が結構な感じで取られると思います。しかし味わいはとてもピュアで、香りのナチュラルさから想像するようなものでは有りません。酢酸値も少し在るんですが、決してワインを台無しにするようなものでは無く、表情の一端として感じられるのみ、これからこの数値が増して行くようなことはワインの内部が原因としては全く有りません。
非常にドライなんですが、2003年は熟成により、何となくの甘みを感じます。2006年はそこまでは行っておらず、ドライなイメージです。
また・・澱の部分が結構良い感じに美味しいです。完全に底の最後まで入れてしまうと、個体によっては厳しいかもしれませんので、その辺りは良くご覧になり、澱を沈めつつ飲む・・上澄みを飲むなど、工夫してみてください。
ん?・・澱だけ・・飲みたい?・・ビオファンの方は結構その傾向が強いようですね~。

で、こちらが2003年のオスラヴィエです。色合いの違いは写真だと微妙・・に見えるかもしれませんが、実際の印象は結構違います。赤っぽく照りの有る部分の官能感がより強く、全体的により赤いです。アルコホリックに感じるようなことも無く、ナチュラルで滑らかな液体です。素人のカミサン的には、2003年の方が美味しい・・と言ってました。
今回はこの2アイテムを比較する感じのテイスティングになりましたが、結構・・面白かったですよ。
でもやはり、ビオが苦手な方にはお勧めしません。どうしても・・とおっしゃるなら、まずラディコンの赤からお試しいただくと良いかな・・と思います。もっとも赤の方は価格も良いですが・・。
と言うことで、とてもリーズナブルな本格的ビオディナミコの白、オルラヴィエです。是非ご検討くださいませ。
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以下は以前のページのコピーです。
ロゼでは有りませんよ・・白ワインです・・(^^;; かといって、現状、抜栓直後は酸化している、もしくは酸化香がプンプン状態ではありません。非常にソフトで美味しい・・しかも写真のようにお刺身と合わせても美味しく飲めちゃう懐の深ささえあります。
しかし、So2も入っておりませんので・・色合いはどんどん茶掛かって来ますし、酸化香も出てきます。そこが苦手でビオが嫌いな方には、ちょっとどうかな?と思います。BR>
さすがにnoisyのところにはそんなクレームは有りませんが、
「ワインが傷んでいて、とても飲めたものじゃありません。来客に出して恥ずかしかった。」
みたいなことをおっしゃる方もいらっしゃるようです。
むしろ、その方が理解不足を公言しているようですし、全くの責任転嫁で恥ずかしいんじゃないかと思ってしまいますが・・。
もちろんですが、痛んでいないと決め付ける訳にも行きませんよ。ワインとはそういうものですから。
それに個人の嗜好品ですから、自分の好みでものを言っても構いません。自分が楽しむために購入されたんですから・・・。
でも、美味しく感じないから責任を取れとか、コンディションが悪いかどうかの判断が出来ないのに悪くなっていると決め付けるのも問題です。そんな場合は、
「これこれ、こう言う感じに受け取れたのですが、これはどのように判断すれば良いのでしょうか?」と、尋ねるべきだと思います。
ピノ・グリージョ40%、シャルドネ30%、ソーヴィニヨン30% 当然ながら勘違いもあるでしょうし、コンディションを悪くしたのは自分である場合もある訳ですから。冷蔵庫に1ケ月も入れておき、もしくは、居間に長いこと出しっぱなしでクレームを言われる方も多いようですしね。
左の写真のように、抜栓直後はとても綺麗な赤っぽい色合いをしています。だんだん茶色に向かって行き、フルーツの香りからやや酸化の香りが強くなり、色合いは悪くなりますがフルーツの香りがまた出てきます。参考にされてください。

リボッラ(ジャッラ)はこの地独特の品種です。非常に味わい深い品種で、少しタイトな印象、とてもドライながら適度な膨らみと、旨みを感じさせながらの長い余韻が有ります。
日本酒で言えば「味吟醸タイプ」でしょうか。酸の美味しさが感じられます。
中華料理にはバッチリです。
オスラヴィエはピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニヨンのブレンドです。ピノ・グリ的な果皮の色合いが出ていると思います。
ほんのりとスパイシーで、ドライな味わいの中に包み込まれるような膨らみと味わいが有ります。お刺身と合わせましたが、魚の生臭みを助長させるような香りは全く無く、むしろ、それを消し去る方向に持ってゆく・・言わばデオドラントな・・(^^;;
感じを受けました。お寿司などにも良いかもしれません。味わいはピュアですが、徐々に酸化して行きます・・・が、500MLなので、2人だと結構早めに無くなってしまうんですね~。一人だとちょうど良いかもしれません。
酔い覚めは非常に良く、深酒した感じは全く有りません。身体に浸透してゆく美しいワインです。リーズナブルですし、是非飲んでみて欲しいと思います!お勧めします!・・・でも一応ビオワインに理解のある方限定です。