● ラディコンです。お初のワインも結構入って来ました。アイテムは非常に多いんですが、それぞれ2本~6本ほどしか在りません。各々1ケース以上で発注していますが、それでもこんな数です。
なので今回は数量も少なく、毎回全部開けてますと倒産しちゃいますんで、前回のコメントを中心にお届けいたします。

Radikon
ラディコン
オスラーヴィアで戦後間もなく、現オーナーであるスタニスラオ・ラディコンの祖父によって始められたワイナリー。1980年からスタニスラオにワイナリーは委譲され、それまで桶売りしていたワインを自らボトリングを始める。シャルドネやソーヴィニョンなど国際的なブドウの導入、畑をヘクタールあたり9500-10000本を高密植にし、過熟気味のブドウを圧縮空気式の柔らかな圧搾にかけ、バリック内での醗酵・熟成という最上の白ワインを造る上で世界中で採用されている手法をとってきた。しかし1995年からは、ピノグリージョ以外の白ブドウに70年代までは一般的に行われていた約2週間のマセレーションと大樽での熟成を採用し、畑でも除草剤や化学肥料などの使用をやめる。
太田社長より
注文していたラベルがなかなか納品されないなぁなどと思っていたら、印刷所が製造さえしていなかったことが判明、そのせいで引き取りが大幅に遅れていたラディコンからワインがようやく届きました!!日本だけ現行ヴィンテージが大きくずれ込んでいるという問題(それで悪いことがあるわけではない…どころかワインにとっては非常に良い事だったりするのですが…)を解消すべく、2006年ヴィンテージの白が瞬殺した勢いに乗じ07、08とジャンジャン買って、世界に追い付こうと画策していたのですが、なんともうすでに現地では2010年が売り切れてしまったそう…。08はもともとの生産量が少なく、09からはスラトニック&ピノグリージョを生産し始めたためにオスラーヴィエの生産本数が減ったことなどに加え、スラトニック&ピノグリージョがイントロ的役割を果たすことで故スタンコが確立したリボッラ、オスラーヴィエ、ヤーコットの販売も順調になってきているようです。日本でだけでなく世界でも愛飲されるようになったのだとしたら、本当に嬉しい限りです。あ、ちゃんと日本への分はどんな生産本数の少ないヴィンテージであれ必ず一定量は取って置いてくれるはずなので、ご心配なく!
で、今回入ってきたワインですが、
〇スラトニック&ピノグリージョ2014:天候的に非常に厳しい年だったこともあり、例年の4割程度の本数しか届いていません…。味わいは…ザクザクです!
〇リボッラ&オスラーヴィエ&ヤーコット2007:2006ヴィンテージはいまだにやんちゃな印象(完全な大人になるにはあと1-2年くらいかかるでしょうか…)がありますが、2007年は目立った反抗期もなく素直に成長したヴィンテージで、天真爛漫という言葉がぴったりかと。まさに“すぐ美味しい、凄く美味しい”ってやつです。
〇リボッラ2003:ノーマル リボッラの2003としては、今回入荷分で最後となります。あれっ、ノーマル リボッラ??という事は…お楽しみに!!
〇オスラーヴィエ2002:リリース当時、2003と共にオータをウルトラ疑心暗鬼にさせたラディコンの2002の白…雨がちな年だったので非常に線の細いワインでして、スタンコにも
「これって早々にボトリングしたほうがいいんじゃない?」
と何度も言ったのですが、
「いやいや、まだタンニンが落ち着いてない(硬い)からダメだ。」
とスタンコ…。リリースされたワインを飲んでは心の中で、
「お歳の割には老けすぎてない?」
と思っていたのですが、忘れたころ(4―5年後くらい?)に開けたら果実味全開で何のストレスもかからない恐ろしくスムーズな飲み心地のワインに…つまりある種の還元状態だったんです…。2002と2003が美しく変貌する姿を見てからというもの、一度信じた造り手のことを疑うのはやめようとオータは心に固く誓ったのでした…。前回入荷の各種バックヴィンテージワインよりも更にセラー奥にあったこのワイン、とりあえず半量を持ってきました。是非ともビックリしちゃってください。
〇オスラーヴィエFDT(フオーリ ダル テンポ)2001:“時間軸を超えた”という名を持つオスラーヴィエのリゼルヴァ的ワイン。今回入荷分で2001は最後になります。2000年に続き、2001もほとんどが日本に来たことに…。
〇オスラーヴィエ1998:前回入荷はリゼルヴァでしたが、今回はノーマルの98が!色はいかついですが、開いてきた時の香りと味わいは至ってキュート。
●モードリ2004:ラディコンがスロヴェニア側に所有する区画に植わるピノネーロで造るワイン。最終在庫をかっさらってきました!
●メルロー2005:春先から断続的な雨に見舞われた2005ヴィンテージ、ボルドー液撒いては雨が降り、地面が乾くのを待ってボルドー液を撒いてはまた雨…白の区画の世話に追われてしまい、ふと気づけばボルドー液を一回も撒くことなく長雨の洗礼を受けることになったメルローにべと病が蔓延、大半のブドウ樹が結実不良をおこします。そんなタフな環境の中でも結実したブドウは、2005とは思えないほどのしっかりした実を生らせ…。このワインを飲んだ直後、僕は樽に「ユート(オータ長男)用」とチョーク書きしたのでした…。もちろん1999や2001のような深み&テンションはありませんが、だからといって軽いワインなわけでもなく…是非!
●メルロー2001:こちらも現地最終在庫を全部戴いてきました!
念のため、白ワインは全て限定とさせていただきます!!忘れるとこでしたが、グラスも1200脚届いています。こちらも限定とさせていただきますし、ラディコンのワインをより多くご注文下さった方を優先して数を振り分けさせていただくことを予めご了承くださいませ。