
素晴らしいです!・・パワフルなワインですから、もう少し暴れが有るのかと想像していたのですが、これほどまでに濃密なのに完全にドライで・・ドライなのにエッジが無い!・・余りにしっとりとしていますので、
「果皮濃度の高い集中した味わいが、口内でおしとやかな振る舞いを見せる」
んですね・・。2011年ものも美味しかったんですが、もう少し「エッジ」を感じましたし、それがちょっとボルドーっぽさにも通じていて、フランス被れの感性には、ちょうど良いバランスでした。
しかし、この2012年タウラージには、
「余分な引っ掛かり、尖りが全く無く、清楚で分厚い、濃密ながら超ドライな味わいが長く持続する」
のにビックリです。
アロマも味わい同様、非常におしとやかで・・いや、香らないのではありませんよ、しっかり香るのに清楚なんですね。各種スパイスが穏やかに香り、果実の太いアロマが感じられます。
大抵、どこかにエグミが有ったりするんですが・・皆無です。タンニンがまた、驚くほどフカフカで柔らかいので、膨大に有るのに、気付かないかもしれません。
これは凄いです!・・相当に素晴らしい。アチコチ探しましたら、スペクテイター誌が95点も付けてました!・・
「ん~・・95点か・・。珍しく同感!」
と思ってしまいましたよ。たいてい、甘く無いと高い点は付かないんですが、流石にこれほどに高質だと評価せざるを得ないでしょう!
2012年のリゼルヴァが・・かなり気になって来ちゃいました。今回は2011年ものリゼルヴァも届いていますので、ぞちらも是非ご検討くださいませ。一推しです!
以下は以前のレヴューです。
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【イタリアを代表する素晴らしいワイン!価格もこれならリーズナブルと言えます!】
イタリアの顔になったモレッティエーリのタウラージです。しばらくぶりでは有りますがあんまりにもメジャーになってしまったので、天邪鬼なnoisy とすれば、ちょっと反感を持ってしまいます。ですから、眉にしっかり唾してのテイスティングになったんですが・・・、反感どころか共感の嵐が吹き荒れてしまいました!
「めっちゃくちゃ旨いじゃん!」
こりゃあもう両手を挙げて降参です。参ったちゃんです。大体ね、8月の中旬という、驚異的な猛暑・酷暑だった日のテイスティングなのにね、
「身体にすっと入って消えていってしまう・・・」
ような、体液により近い酒質だったんです。
タンニンも実にしっかり、べらぼうな量が有り、酸も充実しているから、渋くて甘くて酸っぱくて・・・と思われるのかもしれませんが、実に「すっきり」と しか感じないんです。これは、全ての要素の一つ一つの質が磨き抜かれ、身体に優しいからこそなんだと思います。トゥア・リータのレディガッフィ並みの極上 タンニンと言えるでしょうし、カーゼ・バッセ並みの極上エキス分と言えるでしょう。
ただし、タンニンに弱い方はどうかな~・・とは思いますが、その際は少し温度を上げ気味にしてみてください。印象が大きく誓ってくるはずです。どうしても日本人の好みとしては、やや低めの温度で飲みたくなってしまうんですが、
「滅茶ドライで全方向に充実しているので、ボルドーワインと同様に扱うべきワイン」
なんですね・・。
間違いなくイタリアを代表する1本になったんだと確信しました。それでも・・・ブルゴーニュなら村名ワインしか購入できない価格に留まっているのは、実 に嬉しいことだと思うべきでしょう。質感もブルゴーニュの極上ワインに劣らないと思います。(確実により濃いですが!)
「タウラージ?カンパーニャ?そんなところに極上ワインがあるはずが無い!」
と、情報を身体が拒否してしまう方にはどうしようも有りませんが、そんな極上ワインが存在するならば飲んでみたいと思う方は、必ず購入すべきでしょう。そ して、残暑の一番厳しい日の夜にでも抜栓してみてください。嘘じゃないことがお判りいただけると思います。超お勧めします!素晴らしいです!