
良いですね~・・それなりに暑くなる地域ですが、畑の高度がそれなりにあり、涼しい風が通るようなイメージです。海からはちょっと距離が有ります。
以前は2千円台の後半だったんですが何故か・・お安くなっていまして、
「この価格じゃかなりお得!」
と思いました。
それに加え・・このワインについては余り海外メディアの情報を検索していなかったんですが、2020年ものは見当たらないものの2019年ものは何と、
「WinesCritic.com の ラファエル・ヴェッキローニさんが93ポイント!」
も付けていまして・・
「・・マジか~!」
と・・。
まぁ、noisy的には評価の対象ヴィンテージが異なる2020年ものに90ポイント以上のポテンシャル点を付けさせていただきますが、93ポイントまでは付けないなぁ・・(^^;; あの素晴らしいドミニク・ラフォンの2019年A.C.ブルでさえ、海外メディア勢のトップが91ポイントですから・・。

もちろんですが、イタリアとフランスと言う違いも有りの上での評価ですよ。
で、何とも滑らかなテクスチュアに、ほんのりとだけオイリーさが載っています。少しフラワリーなアロマとまったりとした白や黄色の果実感が漂い、ふっくらとはしていますが締まった中域が、ダレがちな酸・・もしくはバランスがイマイチの酸バランスの多いこの地域の白ワインとは、かなりかけ離れた出来を感じさせてくれます。
まぁ・・この地域のトップ・クオリティの生産者さんですから・・このくらいは普通なのかもしれません。
もちろん、特売期間が過ぎるとこの価格で出せなくなっちゃいますので・・今の内にどうぞ!・・イタリアンなお食事にはピッタリです!赤より合わせやすいと思います。是非飲んでみてください!お勧めです。
以下は以前のレヴューです。
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【アッリャニコのトップが造るワインは白も完成度が非常に高いです!】
モレッティエーリのフィアーノとグレコです。どちらも白ワインですのでお間違いの無きよう。
ふっくらとしつつ起伏が少ない、少し厚みのあるクリーンな味わいのイメージがあるフィアーノと、むしろ起伏のうねりの大きさが特徴のようにも感じられるグレコ・ディ・トゥーフォです。まぁ、人に寄りご意見は異なるかとは思います。写真の上がフィアーノ、下がグレコです。
2016年ものはむしろその逆のような印象でしたので、
「・・あら?・・どうしましょ・・」
みたいな感覚だったんですが、2017年ものは前述の味わいに近く、
「そうそう・・そんな感じ!・・それでいいのよ・・」
と、思わず口に出てしまいました。
言ってみれば、
「優しいフィアーノ」
と、
「逞しいグレコ」
みたいな感じですね。

流石にモレッティエーリの手になると非常に「完成度が高い」です。そもそもフィアーノもグレコも、高価なワインでは有りませんでした・・。まぁ、普段飲みが出来る価格帯の白ワインでは有りました。
しかしながら、やはりそこはタウラージのトップ生産者ですから、良く有るように、
「ペラペラなフィアーノ」
と、
「荒くれ者のグレコ」
には・・しないんですね~。
そこはかとなく気品が有りつつ、でも、鼻に付くような高慢ちきな感じには陥らない、ベストなバランスに仕上げていると思います。
豊かさと切れの良さの両立がこのワインたちの持つ特性でしょう。そもそもは良いワインにしようなどと力が入ると、ちょっと暑苦しくなってしまいがちなところを、品種の特性を理解しつつ仕上げているのかな?・・と思います。その辺が2016年ものと2017年もので、性格的には逆転していたように感じたのかもしれません。
滑らかで僅かなクリーミーさの有る優しい味わいです。是非飲んでみて下さい!お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【タウラージの名手が造る地場品種の白!豊かな味わいに加え質感も高く、今までの自身内評価を書き換えることになるでしょう!】

まぁ、フレンチワインの白に比較するとどうしても野暮ったく、中々思うような「丸いパレット」を描いてくれず、暴れん坊将軍だったり、酸不足ワインだったりと、肩を落とす羽目になることが多いイタリアの白ワイン・・かな・・と思います。
勿論ですが良いワインも有りますよ。でもそれは結構な金額、するのが普通ですし、
「ビオに寄り過ぎていて好みでは無いかな・・」
と感じていらっしゃる方も多いかと思います。
もうタウラージの世界に留まらずイタリアを代表するワインと認められたモレッティエーリのタウラージですが、少量、白ワインも造っているんですね・・。noisy も、グレコ・ディ・トゥーフォを造っていることは知ってましたが、「フィアーノ」も造っているとは・・知りませんでした。
まぁ、ここのところの円安・ユーロ高で、ワインもさらに高価になってしまっていますが、この位のプライスで質の高いイタリアの白ワインをご紹介できるのでしたら喜んでいただけるはず!・・と踏んだ訳です。
フィアーノは・・実に万人に公平な味わいです。もう見ただけで質感が伝わってくるようじゃないですか。何か密度の高さが映り込んでいるかのようです。
グレコの方は幾分、フィアーノに比較すると密度感は薄く、「サラリと流れて行くよう・・」な感じに見えるかもしれません・・・でも、
「・・すみません・・それは違います・・」
と言わないといけません。

フィアーノは、誰が飲んでも美味しい!・・と思っていただけるような、ものの見事に「まん丸なパレット」を描いてくれます。それでいてほんのりスパーシーさが漂い、柑橘系も冷たすぎず暑過ぎず・・のフレーヴァー、酸の豊かさには、中庸なバランスが見て取れます。
中盤から余韻にかけてのパフォーマンスも見事で、
「安いフィアーノの薄っぺらい味わいを想像すると見事に外す!」
と言えると思います。美味いです。
グレコの方は・・色や、写真の見え方から行くと、幾分「シャバく」感じられるかもしれません・・が違うんですね。こちらには、「蜜のニュアンス」がトッピングされ、中庸な・・とは言えないような、やや緯度の高い地域で生まれる果実と、やや緯度の低い・・少し南国に寄った地域に生まれる果実のニュアンスが同居しています。
ど真ん中に居住するフィアーノと、その北と南に分かれて居住しているグレコ・・と言うような感じでしょうか。
グレコは、やや口内を押し広げつつ入ってくるフィアーノとは異なり、より卵型のパレットを形成してくれます。卵の細い方の尖がり部分・・(^^~;; から侵入してくる感じで、徐々に太くなり、最大の口径部分を過ぎるとふわっと・・消えて行く感じです。
濃密さが有り、滑らかで果実感が高いです。これもまたかなり印象に残る味わいでした。
さすがにモレティエーリ、ワインの造りが上手いし・・やはりそこは感性のなせる業だと・・美味しくないフィアーノやグレコを飲んで来たnoisy も感じ入りました。是非飲んでみてください!お勧めします!