
こんなに優れたバランスを持つ素晴らしいトスカーナワインでは有りますが、勿論、このようなワインばかりになってしまったら・・ワインは詰まらない飲み物になってしまうんじゃないか・・などと思ってしまうほど、理想に程近い仕上がりかと思います。
甘くちゃだめですよね・・しっかりドライじゃないと。それでいて「乾いて」ちゃ・・やっぱり気は進まない。しっぽりと濡れていないと。で、ノーズでまず色々な色彩を楽しませてくれないとね。想像を膨らませてくれないと詰まんない。中盤は果実も勿論だけれど、少しは色っぽさ、艶っぽさも見せてくれないといけないし、若くても適度な膨らみが無いとね。余韻には様々な要素を長めに感じさせながら、少しは気をそそられる何かが欲しいよね・・
「・・・って、全部有るじゃん!」
そうなんですよね。サンジョヴェーゼをセパージュしたカベルネなんですが、ネガティヴなことを言ってみれば・・そこに見えるイタリアの国旗が小さいかな?・・位なもので、もろ手を挙げて降参です。誰が飲んでも文句は出ない、素晴らしいバランスです。
さらにネガティヴなことを付け加えるなら、
「もう少し右か左に寄ってくれてても楽しいかも・・」
と言うようなこと位でしょうか。
そしてしっかり熟成も期待出来るワインなんですね。文句ないでしょう?・・残念ながら?・・非常に美味しいです。是非、粗探しをして欲しいと感じてしまいます。飲んでみてください!
以下は以前のレヴューです。
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【2014年ものはすみません・・少ししか仕入れられませんでした・・】 サッシカイアをリリースするサン・グイードのリーズナブルラインです。リーズナブルでは有りますが、サッシカイア的なフレンチを意識したフィネスの有る味わいは健在ですので、買える時には買ってるんですが、2014年ものはアドヴォケイトの評価が今一つ・・88ポイントだった性も有るんでしょうかね。
「滅茶安いんです!」
で・・嬉しいんですが・・
「その性か、仕入れ競争が激しい・・」
と言う結果になってしまいまして、余り仕入れられませんでした。
なので、毎回飲んでいたんですが今回はパス、価格勝負でご案内です。おそらく少しカッチリしてるんじゃないかと想像しています。お早めにどうぞ!
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。今のようにグラスの写真を掲載するようになる以前のもので・・すみません。
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【カベルネ70%にサンジョヴェーゼをセパージュ! 】 グイダルベルトの畑の若木をセパージュしたもので、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体にサンジョヴェーゼをセパージュしているんですが、飲んだ感じはしっかり、「サッシカイア」しているのは、土壌のせいなんでしょうか・・。カベルネは1級のトップ、ラフィットから譲り受けたものです・・いや~、ワインって本当に奥が深いですよね~。
今回は少量・・・ブローカーものですが・・・、正規は極端に高いプライス設定・・それにコンディションは???・・なので、2004年以降、エージェントさんが移ってからは扱っていませんでした。今回の2011年ものは非常に少ないので飲めていませんが、昨年、2010年ものを久し振りに飲んだ感想だと・・
「お~・・確かにサッシカイアの雰囲気は有るかな~!」
と感じられると思います。
あのカッチリとしたスタイルで、清潔で凛々しいお姿は、トンとこのところは飲んじゃいませんが、サッシカイアを思わせるものです。紫の小粒のベリーを連想させながら、わずかなスパイス、石灰に満ちた白っぽい土、やや硬くカッチリ感が有る。ボディはスレンダーでやや膨らむのに時間を要するが、マイナスの要素がほとんど無く、やや固めのままの余韻に入る。長さはちょっとだけ長め。
3000円ちょっとのトスカーナとすれば上出来で、ボルゲリっぽい石灰のニュアンスがそそります。ボルゲリっぽい石灰っていう表現が難しいかな..サッシカイ アっぽいといえば良いのか..まあ、小石が沢山あるところというのがサッシカイアの意味ですので、何となくお判りになるんじゃあないかと・・。あとはグラーヴとかね。
そんなにガンガン売れるとは思いませんが、価格と品質はとてもマッチしていると思います。普段は2000円位まで、と決められている方も、柔らかな羊羹ばっかり食べていないで、手焼きしたお煎餅も美味しいものですよ。お薦めいたします。