
四季桜のお酒を飲まれた方なら、本格派ながらシツコク無く、しっとりとした味わいと、抑えられながらも仄かに香る吟醸の香りが心地良い素晴らしいお酒だとご理解いただいていると思います。
今時、ここまでキッチリ仕上げて来る蔵元さんは稀ですし、何より酒屋にお酒が到着した時には仕上がっていると言うのは、
「蔵元でしっかり管理が出来ている」
ことの裏返しでも有ります。
四季桜の他のお酒にも共通ですが、深い味わいと滑らかな舌触り、グラスから立ち昇ると言うより口内からノーズに抜けて行く、いわゆる仄かな「口中香」が何とも心地良い訳です。
この「春の桜」と書いて「はるか」と読ませる・・どこかキラキラネームっぽい感じが、四季桜のお酒としますと、
「・・・似合ってるのか~?」
と思わなくも無いですが、新デザインの垢抜けた感じから、そして味わいから、並々ならぬ意気込みを感じます。
四季桜のお酒としますと、純米吟醸で50%精白の生原酒でして、とてもしっかりしているのは今まで通りですが、加水をしないことも影響しているとしても、今までに無く、「上立香(うわだちか)」と呼ばれるグラスから立つ吟醸のアロマがほんのりと香ります。シツコク無く、しっとりとしたものです。
酸もどこかキラキラと口内で輝くような感じで、滑らかさを失わずに新鮮さを感じさせてくれます。
このお花見の季節には、そんな新鮮さを感じさせる味わいが見事にマッチすると思います。勿論ですが熟させても良いでしょう。5~10年、しっかり持つと思います。保存さえちゃんとしていれば、何年でも持ちますよ。ただしその際は、スクリューを逆回しして密閉度を高めておいてください。720ML瓶の熟成は、時に中抜けしちゃいますんで・・。しっかり止まっていればOKです。でも間違えて順回ししてしまったら・・早めに飲んでくださいね。
非常に美味しい、新鮮なお酒です。あ、勿論ですが、お好みで美味しい水をチェイサーにしたり、10%ほど水で割ったりも良いと思いますよ。本格派の地酒です。超お勧めします!