
柳田酒米研究会による五百万石を60%精米して割り水、アルコール分15%に仕上げた特別純米酒です。この場合の「特別」は、他にも純米酒をリリースしているから・・と考えていただいて結構かと思います。
日本酒ファンには良~く知られた「四季桜」ですが、一般的な知名度は・・どうでしょうね。でも・・軽くスイスイ入る日本酒が多くを占めている中、男気と言いますか、センスが凄いと言いますか・・プロフェッショナルをも唸らせる「芯の有る酒」を醸している凄い蔵元さんです。
この「キブナドン 夏(バージョン)」と名付けられた特別純米酒ですが、そもそもは四季桜には「黄ぶな」と言う芳醇辛口な銘酒が有りますが、キブナドンとのコラボと言うことで生まれたのがこのお酒のようです。
ですので・・
「キブナドンって・・何?」
と言う疑問が生まれてくる訳ですが、noisy も良く判っていないので・・ネットを探してみましたら・・これがキブナドンだそうです。ペーストコピーでご覧ください。
https://youtu.be/K5oCCdOfp2I
また、こんな言葉の入ったペーパーも届いていました。
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宇都宮で無病息災のお守りとして家に飾られる郷土玩具「黄ぶな」。お酒が大好きな皆さんともっと仲良くなりたくて、怪獣キブナドンとなって四季桜とコラボ! 今回は夏バージョンです。
今年の夏は全国の花火大会に出現して、花火大会の成功を見守ります。ドーンと花火とお酒に酔いしれて一緒に楽しんじゃうかも(笑)
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春先には「生酒」がリリースされたようですが・・見逃してしまいました。この「夏」は火入れのようです。
早速飲ませていただきました・・いや~・・滅茶美味しい!・・参りました・・。
まぁ・・夏の日本酒と言えば、一般には・・本生、低アル、高酸度・・に、もしかすると「発泡」を組み合わせたりするのが一般的です。ですが・・
「一般常識?の全てを裏切った夏酒!」
です!・・ド真ん中にストレートを投げ込んたお酒で勝負です・・潔いですね・・。
上立ちに心地良い・・気付くかどうかの微細な吟醸香、口中はちょっと麹が頑張ったかのようなカスタードなニュアンス、口内に通すとドライながらも暴れの無い滑らかな起伏・・しかし酸バランスと、芯の太い味わいがス~・・・と余韻を残しながら美しくも潔い去り方をしてくれます。
吟醸の香りは全くしつこく無くクドク無く・・甘みは無いし酸っぱく無いが・・コクは残しつつ・・そのコクもややもすると夏向きじゃなくなってしまう部分は見せない、絶妙のバランスをしています。しかも飲んだ後の心地良さも格別です・・この辺りはアセトアルデヒドの生成量・残存量の低さも有るんじゃないかと思います。
日本酒ファンならずとも飲んでいただきたい・・素晴らしい出来の「キブナドン 夏」!・・激推しです!