ヴァレンティーニ
ヴァレンティーニ
イタリア Valentini アブルッツォ
●大量消費ワインのDOCに有って、きらりと光る個性を発揮しているエドワルド・ヴァレンティーニ。そこにはやはり、毅然としたワイン造りに対する哲学が有りました。目の届く範囲の畑から、収量を減らし、さらに良いものだけを選択する。その結果として、長熟さとエレガンス、高い評価を得たのです。
もとから数が無いのも幸いしてか、高名ワイン評論家さんの目には入っていないようです。が、イタリア国内ではガンベロ・ロッソはじめヴェロネッリでも最高の評価を得ています。
●2012 2012 Montepulciano d'Abruzzo & 2013 Trebbiano d'Abruzzo
モンテプルチアーノ・ダブルッツォモンテプルチアーノ・ダブルッツォ + 2013 トレッビアーノ・ダブルッツォ・セット
【逸品です。希少な正規です!何年かに1本・・位の入荷量です。今回は申し訳ありません、モンテプルチアーノ赤の単独販売はできません!】
ヴァレンティーニのモンテプルチアーノの赤と云えば、超名品なんですが、余りの流通量の少なさ・・・いや、・・「無さ」と云った方が正しいでしょう、・・から、正に「知る人ぞ知るワイン」になってしまっています。
まして、以前のエージェントさんは、さほどコンディションに気を遣わない方だったので、本当の意味のヴァレンティーニを、ほとんどの日本人が知らないのです。noisy にせよ、その辺りの本当の理解は、むしろ最近と言えると思います。そして飲んでみて、本当に引っくり返るほどビックリしました。
「ヴァレンティーニのワインは少なくとも5年置かないと硬くて飲めない」
と、本当に信じていたんですから・・・。
まあ、確かに、ポテンシャルを考えれば、そのくらいは寝かすべきだと考えるのが普通でしょう。しかし、
「硬くて飲めないから・・」
では無かったんですね。輸入・輸送でヴァレンティーニのワインは、とても酷い目に有っていたんです!
コンディション確かな輸入をされたヴァレンティーニは、オリーブ・オイルを食べてみれば判るでしょう・・・ワインも、若くても美味しく飲めてしまう!んです。
トレッビアーノやチェラスオーロは、それほど高くは無いので、若くしても、飲んでみて欲しいと思います。赤のモンテプルチアーノは、この先、いつ手に入るかわかりませんので、ちょっと勿体無いかな・・。でも、飲ませてくれるなら行きますよ・・きっと・・ん、・・もしかしたら・・・いや、出来たら・・はい。
今回、赤に関しましてはセットを組ませていただきました。何しろ数が無いワインです。凝縮感のある、見事な自然派ワインです。高くてもこれだけは買っておいた方が良いと思います。お早目にどうぞ。
以下は結構昔に書いたコラムより転載しました。今現在 noisyが言っていることとは、ちょっとスタンスや見方が違っていますね。
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【逸品です。】
昨今はデビューされたばかりのワイン・ファンの方が多くいらっしゃり、また、古くからのワイン・ファンの方がご引退されたり・・・(^^;; で、例えばこのヴァレンティーニの逸品の素晴らしさを知らない方が多くいらっしゃることが判りました。我々ワイン屋の怠慢・・・と言えばその通りで、面目次第も有りません。
しかし、何年かに渡って日本への供給が閉ざされていたことも有って、そんな状況も有りえるのは仕方が無い部分も有ります。
ですので、さほどの数量も無いですから、簡単にご説明だけさせていただきますと・・・。
ヴァレンティーニのワインはどれも傑出しています。まさに逸品です。これには間違いは有りません。
そして、早く飲んでしまっても・・・普通に美味しく飲めてしまいます。しかし、2年くらいの熟成では、そのプライスに釣り合う感動を得ることは、よほどの達人で無い限り、難しいでしょう。
赤のモンテプルチアーノで10年ほど、ロゼで3~5年以上、白で3~8年(ヴィンテージによって・・・出来が良いと時間がより掛かります)ほどは必要です。その時間を経て、ようやく、我々凡人が彼のワインの素晴らしさに気付き易くなる訳です。
ロゼが、これほどまでに官能的になるのか・・・とびっくりされるに違いありませんし、白も、リリース直後のあっさり感は、一体何だったのか・・・と首を捻るでしょう。モンテプルチアーノに至っては、まず飲めることに感謝しなくてはいけません。そして、もしその場にいるチャンスが有ったとしたら、何を置いても駆けつけ、その味わいを脳裏に刻み込んでください。・・・・そんな、世の中の数有るワインの中の、ほんの一握りの別格ワインのひとつがヴァレンティーニです。
今回も少なくて・・・当然ながら飲めません。しかし、ご紹介できる喜びを感じることの出来るワインです。是非とも飲んでみて欲しいと思います。
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