【味わいの幅を果皮から程よく抽出出来たSo2フリーの質感高いブラン・ド・ノワールのペティアン!・・徐々に旨味を形成して行く最中ですが、肉系の料理にもバッチリ合いそうです!】

ロゼ色か漬け込み系の醸しか?・・みたいにも見えそうな色彩をしています。品種は「サンソー」、黒葡萄です。
黒葡萄なので果皮からの抽出が有る程度有り、味わいの幅を感じさせてくれます・・・そもそもこの「アヤ」ですが、ようやっと飲めたんですね。2本とか3本とかの入荷でしたが今回はある程度の数が入りましたので、ようやくテイスティング出来た訳です。
一瞬シャルドネ風のシュエットはチャレッロ種ですが、そちらは飲み口が良く、スイスイと入る「白葡萄だな・・と感じるペティアン」です。この「アヤ」は、黒葡萄の果皮由来の、より複雑なニュアンスにビターな味わいが混じり、味わいの幅が非常に大きいと感じます。
ですので、実際には飲み口も良いんですが、その味わいの深さゆえにスイスイと入ると言うよりも、その複雑なニュアンスを味わいながら飲む・・スタイルになって行くと思うんですね。
石のニュアンス、ほんのり鉄、ほんのりとスパイス、白や黄色、橙、ほんのり赤く色付いた果実がアロマに混じります。味わいは非常にドライで、中域はややスレンダーでややタイトに締まり、膨らみはこれから徐々に増えて行くと思われます。余韻はほんのり鉄っぽく、結構に長くたなびきます。飲みごたえの充分な味わいです。

あ、泡質ですが・・結構に細やかに見えるでしょう?・・2023年ものですから収穫からたった1年で、
「ここまでしなやかで細やかな泡」
と、
「それなりに細やかさが持続する--->次々に泡が生まれて来る」
ので、その泡もまた「ドライさ」を助長しているように感じているはずです。そしていずれより旨味も形成されて行くと感じます。
さすが、ブリュノ・デュシェン...So2 も無添加で、ふんわりとしたニュアンスと飲み心地の良さを持ちつつ、
「味わいの幅の大きいペティアン」
を造ってくれました。
脂がのった肉系の料理にも対応できる包容力の高いペティアンです。ぜひ飲んでみてください。お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【黒葡萄の樹齢70年のサンソーをペティアンにした、スパイシーで深遠さの有るSo2無添加のブラン・ド・ノワール??・・希少です!】 3本しかないので・・飲むのは躊躇・・結局諦めました。どうも最近はこのパターンが多く・・いかんなぁ・・と思ってます。
ですが・・これ、相当面白いと思いますよ。樹齢70年のヴィエイユ・ヴィーニュのサンソーですから・・黒葡萄です。通常ならそんな葡萄はスティルワインにして高価格なラインになるはずですが、まぁ・・何かしら有ったのか、やってみたかったのか・・は判りませんが、ペティアンにした訳ですね。
ですから、
「サンソー100%のペティアン!」
ですし、色彩的には白ワインに僅かに赤黒が入った感じでロゼにもなっていない・・と言うことは、
「先に圧搾した」
訳でして・・
しかも、圧搾しておいてSo2無しですから・・幾分の黒味は自然な酸化によるもので、果皮由来のものだけではない・・と言うことで・・
サンソーの品格有るスパイシーなニュアンスが、この「アヤ」の泡に乗ってどう出てくるか?・・愉しみでしょう?
中々出て来ないと思います。もしかしたらブリュノも初のキュヴェだと思います。ご検討くださいませ。