【圧巻です!・・何と言う自然なアロマ、何と言う脱力の飲み心地!!フレッシュなのに「こなれている」感覚・・So2無添加が生む不可思議を是非お楽しみください!】

いや~・・ホント、参っちゃいますね~~・・いや、2024年中に到着するはずが来ないで年明け早々にいきなり到着したことを言っている訳ではありません。
遅れて正月早々にこのティテ2024が到着したんですが、2024年の年末に届かなかったのはこのティテだけではありません。本来ならば、
「エグリ・ウーリエ、ミュヌレ=ジブール、バシュレ・モノ等々」
が届いていたはずなんですね。
さらにはこのところ毎年、ユベール・ラミーを年越しから年初にかけて様々なアイテムをテイスティングするのが恒例行事だった訳です。これらが全てすっ飛んでしまい、この分の売上もどこかに行ってしまいました・・白髪も増えざるを得ないんです。
で、テイスティングするアイテムも当然ながら何も無いですから・・いや・・探せばタンマリと出ては来るんですけど・・届いたばかりのティテ2024年を持ち帰った訳です。
そんな状況ですからまともに休ませてもいませんで、
「・・まぁ・・荒れているだろうから、その分は差し引いて飲まないとなぁ・・」
と、僅かにその分の下駄を履かせる量を推測しながらのテイスティングでした。
そしてコルクを抜いて・・そっとボトルを持ち上げグラスに優しく注ぎます。
「・・ほらね・・少し濁ってるよね・・やっぱりね・・」
とばかりに心の中で呟いたのと同時に、余りにピュアでフレッシュなベリーのアロマと、2024年10月に仕上がったとは・・とてもじゃないが思えないような高質で繊細なアロマが・・ふんわりとダイニングに漂い、穏やかなムードをかもしだしはじめたんですね。

これには noisy も相当驚きました。
「・・おい・・この僅かに透明感を汚した生のままのベリーやチェリーの果実を感じさせるアロマが、ここまで心地良いか!?」
で、グラスを斜めに口に持って行きますと、さらにそのフレッシュなアロマが滑らかさを持っていることに気付きました。
口に含むと・・滑り込むように「すい~っ」と舌を通り過ぎ、少しだけスピードを落とし滞在・・喉を目指して流れ込んで行きます。テクスチュアの良さを感じさせつつフレッシュなノーズを戻しながら透明に輝くクリスタルのようなミネラリティと、赤さを感じさせる軽やかなミネラリティを認識しながら、フレッシュで美しい余韻が持続します。
「・・ありゃぁ・・いつにも増して・・素晴らしい出来!」
と思わざるを得ませんでした。
何も「通せんぼ」しないスムーズな液体で有りながら、そのスピードの中に果実とミネラリティと質感をフレッシュに感じさせます。素晴らしいと思いました。
これほどまでの飲み口の良さと、飲み心地の良さをこの発酵が終わって3カ月ほどのワインが見せると言うことは、
「どれほどプレスを優しくしたのか?」
「どれほど高質な葡萄だったのか?」
の疑問を抱かされた訳です。
軽く圧を掛けただけでしょう。もちろん、MCでしょうからそのニュアンスも軽く感じられますが、MC嫌いの方ならともかく、ほとんどの方はそれに気付かないでしょうし、あと半年もしますとMCのニュアンスは完全に分解され検出できなくなるでしょう。
それよりも、マロラクティックはしていませんから、完全So2無添加とともに・・
「この高質感をどうやって出したのか?」
と言う疑問は完全に残ります。
まぁ・・きっと、
「・・いや、普通にやっただけ」
とブリュノは言うでしょうが。
どこまでも真っすぐでどこまでも美しく、どこまでも自由な・・半端無いワインだと思います。めっちゃ美味しい!・・順子さん風に言うと・・
「スーパー美味しいです!」
是非飲んでみてください。超お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【これは激旨!チェリーやベリーが細やかなディテールを持って感じられる、しかも非常にピュア!数年置いても良いでしょうが、今飲んでも滅茶素晴らしい飲み心地です!!】

いや~・・美味しい!・・ドすっぴんの超ドライなグルナッシュですが、やはり単一品種だけあって・・どこかブルゴーニュ的な気持ちにもさせてくれます。
2022年も良い年だったはずですが、2023年ものは・・いや~・・
「身体にも、心にも染み入るピュアなエキス!」
の心地良さは、どこかヴァーゼンハウスのピノ・ノワールにも通じる感覚が有ります。
ヴァーゼンハウスのピノには有りませんが、その要素をどこか透明でドライな、「つるつる」「テカテカ」したミネラリティがコーティングしているような感覚で、
「じわっと美味しいヴァーゼンハウス」
に対し、
「じわっ、つるっと入って来て滅茶心地良いティテ!」
と言う感じです。

2021年ものは色彩も2020年ものより濃いですが、その質はほぼ同じ、エキス濃度が上がった分、
「2020年ものと比較して、これ美味しい!と感じるまでの時間が早い!」
です。
そしてこれはnoisy 的な感覚ですが、初めてブリュノ・デュシェンのワインに触れた時のあの何とも言えない・・そう、
「滅茶自由な感覚!」
が感じられたんですね。
とことんまで、なんのストレスも無く、ただ葡萄がワインになっただけだと感じるのに、それが物凄く心地良い・・
「こんなに自由に・・」
から始まるレヴューを書いたきっかけは、そんな感覚からだったと思い出させてくれました。
思い返せば・・リアルワインガイドにも紹介され、いつの間にか・・凄い売れ行きになって行ったブリュノのワインですが、年を追う毎に・・ワインのポテンシャルは上がったものの、
「もしかしたら彼自身は自由じゃなくなっていたんじゃないか?」
とも感じていました。
このワインはまさに、
「見事に自由な味わい!」
と言えると思います。
ポテンシャルだとかアペラシオンだとか・・そんなのはどうでもいいじゃん!・・みたいな、ワインの本質を感じさせてくれるのがこの2023年のティテだと思います。
勿論5年ほど寝かせて、そのピュアな美味しさが完熟したのを待つのも良いでしょう。でも、
「今飲んでも滅茶美味しい!」
ので・・飲みましょう!・・マリアージュは気にしないで大丈夫だと思います。超お勧めします!
以下は以前のレヴューを掲載しています。
-----
【ブリュノ・デュシェンらしい生きの良い伸びやかなエキス系!・・今はまだロゼっぽいニュアンスです・・新酒ですが、サクッと変化を見ながら数日掛けて飲むも良し、寝かせても良しです!】

綺麗な色彩ですね~・・赤ワインだとすると相当淡い感じがすると思います。グルナッシュの果皮の赤さが鮮烈で黒くないですね・・。
まぁ、突然いただいたお話しですので・・いや、順子さんの場合はそれが普通・・(^^;; 何ケースでも良いのでご注文を・・とおっしゃるので、じゃぁ5ケースと言うと・・それはちょっと多い・・3ケース位になると思う?・・ってな訳ですね。ほとんど掛け合い漫才ですがいつもそんな感じです。
因みにインポーター名の「オドゥール」は順子さんが昔使用していたインポーター名のひとつで、今もここは生かしてあるとのことでした。今までの「アベックジェイ」ものではありませんのでお間違いの無きよう。
比較樹齢の若いグルナッシュを「サクッと」醸造したような感じですね。MC(マセラシオン・カルボニック)系の醸造だと思いますが、MC 臭い感じはしません。ふんわりと膨張感を漂わせながら・・でも今は少し閉じ気味ですね。
色の淡い赤い果実・・ベリーやプラムに僅かなスパイス、柔らかでふんわりと昇ってくるアロマです。口内でも膨張をしている感じがしますが、意外や意外、ガス感は有りません。アルコール分11パーセントの優しくエレガントな味わいですが、ここからエキスの味わいやミネラルのニュアンスが飛び出してくると、
「今飲んで良し!」
と言いたくなるんですが・・ちょっと早いなぁ・・。

ついついグラスを振り回したくなるような現況ですね。色彩も、
「淡い赤~ピンクで美しいが、ベクトルがまだちょっと内側を向いている感じ。突き抜けて来ない感じ。」
に見えないでしょうか?
ですので、日数を掛けて一杯ずつ飲む・・とか、少し休養させて、透明瓶の色彩が抜けてくるのを見定めて・・お飲みいただくのが良いかな・・と思います。
澱は有りますが、べったりとしてとても細かいけれど比較的早く落ちる感じです。早めにお飲みになられるのであれば、立てたまま置いておく方が良いでしょう。
ブリュノ・デュシェン初の新酒です!・・3~5年位寝かすと本領を発揮してくれると思いますよ。ご検討くださいませ。