ヴィルマール・エ・スィー
ヴィルマール・エ・スィー
フランス Vilmart et Cie シャンパーニュ
● レコルタン・マニピュランの本家?とも言うべきヴィルマールのご紹介です。プルミエ・クリュのリリー=ラ=モンターニュから、実に秀逸な味わいのシャンパーニュを造っています。栽培比率はシャルドネ50%、ピノ・ノアール30%、ピノ・ムニエ20%、有機肥料のみ使用、化学薬品は一切使っていません。
味わいには大海にポツンと浮かぶ島のように焦点が定まっていて、大きさを感じる素晴らしいものです。その昔はル・テロワールさんで扱っていました。
●2005 Champagne Premier Cru Coeur de Cuvee Brut
シャンパーニュ・プルミエ・クリュ・クール・ド・キュヴェ・ブリュット
これじゃぁ半額セール・・・!ヴィルマールのトップ・キュヴェです!】
ピノ・ノワール80%にシャルドネ20%というセパージュです。ル・テロワールさんの後に正規代理店になったエージェントさんが大幅に値上げをした性で、日本ではほとんど存在を忘れられてしまったような造り手です。
しかし、その実力は大したもので、色々な評価機関で第一位になったりしています。味わいも、体格がガッシリした大きなものでありつつも、焦点がビッチリ合っています。しかし、ミレジメであることと、ピノ・ノワール主体で有ることで、ある程度セラーで熟成させることが必要です。
今まで何度も書いていますが、その割りには浸透していないことに、シャンパーニュの保存方法が有ります。皆さんはセラーで横にされていらっしゃるかと思いますが、さっさと飲んでしまうのならそれでも良いかもしれません。でも、いつ飲むか判らないシャンパーニュを寝かせておくのは危険です。購入されてからはワイン屋の責任では有りませんが、
「3年前に購入したシャンパーニュがガス抜けで、しかも古酒化し過ぎてました・・」
などと言われることが有ります。
あたかもワイン屋の性に聞こえてしまうのは、ワイン屋の性(サガ)なのかもしれませんが、noisy のところで購入したかどうかは取り合えず別にしても、
「シャンパーニュは立てて保存するのがより望ましい」
と言っておきましょう。横にして長く置いてしまうと、運が悪いとシャンパーニュの強い酸によってコルクが柔らかく変質してしまい、コルクと瓶口に隙間を生じさせ、意図しないガス抜けと酸化を呼んでしまう場合が有るからです。シャンパーニュを立てておいてもコルクが乾燥することが無いのは長い経験上で判っている事ですから、それなら出来るだけ立てて保存して欲しいと思います。・・あ、スティルワインは基本的には違いますので、お間違いの無いように。
おそらく、まだ少し早いかな?とは思いますが、のんびり飲んでいるとピノの官能的なブケが出て来て、ボディも太くなってくると思います。ヴィルマールのトップ・キュヴェ、是非、ご検討ください。
■エージェント情報
レコルタン・マニュピュランの中でも特に人気の高い「ヴィルマール」。2005年のデキャンター誌にて、「シャンパーニュ・トップ10」の第一位に輝いた作品と聞けば、いやでもその実力の程がうかがい知れるでしょう。
リリー・ラ・モンターニュ村の中心にあるメゾンは、1890年からシャンパーニュ造りを始めていたそうですが、前当主のルネ・シャン氏によって大きなクオリティアップが図られたとのこと。樽職人かつステンドグラス作家であるルネ・シャン氏は、当時から有機栽培を推進し、それは現当主の息子・ローラン・シャン氏に引き継がれました。
1989年からシャンパーニュ造りに携わっているというローラン氏は、巧みな樽使いによって自らのドメーヌを他から抜きん出たものにしています。すべてのシャンパーニュについて樽醗酵を行っているヴィルマールですが、特にヴィンテージシャンパーニュは、オークの小樽で醗酵・熟成させられることによって酸が穏やかになり、クリーミーな丸みを帯びるようになるとのこと。マロラクティック発酵は行っておらず、この樽の利かせ方が絶妙であるとして、ヴィルマールは一部で「レコルタンのクリュッグ」と呼ばれているそうです。
こちらはヴィルマールの珠玉のラインナップの中でも最高位に位置づけられるという「クール・ド・キュヴェ」です! 「クール・ド・キュヴェ」とは「キュヴェの心」という意味とのこと。新樽にて醗酵され、同じく新樽での10ヶ月以上に及ぶ熟成を経て
世に送られるシャンパーニュは、その身の内に複雑さを存分に秘めているものと想像されます…。
パーカーポイントは93点。その名の通り、まさにヴィルマールの真髄を表現しているかのような、目も眩む作品…たびたびご紹介することは難しいアイテムゆえ、どうかお見逃し無きようお願いいたします!
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